こうんさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

こうん

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キネマの神様(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

松竹100周年の記念映画で大巨匠の入魂の一作で高らかに映画愛を謳ったこの「キネマの神様」を悪し様に言うのは気が引けるけど、言います。

超つまんない…!

こういう後ろ向きの懐古主義的保守的映画愛を語
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

4.0

小学生の時に近所の“ジョリー”という名の大型犬にちんちんの横を噛まれたせいでなんとかくアンジェリーナ・ジョリーに対して謂れなき敵愾心を抱いて過ごしてきましたけど、お久しぶりにスクリーンでアンジェリーナ>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.4

ワクチン非接種者にとって感染者が22人に1人の都内の状況はさすがにビビるし、小児肺炎&マイコプラズマ肺炎&元喫煙者としてもちょっと怖くなっちゃって映画館を控えていたんだけど、観たい映画が渋滞してきたし>>続きを読む

日本暗殺秘録(1969年製作の映画)

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オールスターキャストで日本の暗殺事件を数珠繋ぎに描くという狂った最高の映画。
その中で1番尺が割かれているのは、千葉真一演じる小沼正をテロリストに追い立てた血盟団事件。
自分の知る限り、1番泥臭く人間
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

おかえり!おかえり、ガンちゃん!

オルタライトらによる攻撃とディズニーによる瞬間湯沸かし器的解雇…からのライバルDC映画での雇用&マーベルへの電撃復帰…ジェームズ・ガンの身に起こったことを思い返すと
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ご多分に漏れずにコロナの影響で公開延期になっていたワイスピ最新作。

待ち焦がれ…ては全然ないんだけど、やっぱりスクリーンに戻ってきたら賑やかでいいよね。
宇宙に行ってもアクセル全開!ファストアンドフ
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少年の君(2019年製作の映画)

4.2

久しぶりの新宿武蔵野館、最後に来たのが1回目の緊急事態宣言前だった。リニューアル後のソファがけっこう好き。
天井が近いのも楽しみながら観た「少年の君」、なんとなく台湾映画だと思っていたけど、中国映画で
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.3

俳句嗜みおじさんとして俳句映画であるらしい本作に興味持って観に行ってきたんですが。

いやー、今時珍しいくらいというか反時代的なくらいに全肯定的に17歳の純情が描かれていて、さわやかな心持になった。
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.0

ジョン・レグイザモが出てこなかったのでマイナス1億点!
…でも映画自体が1億80点なので(聖飢魔Ⅱ方式)、無問題です。

噂に聞く傑作「ハミルトン」のリン・マニュエル・ミランダが仕掛けたミュージカル映
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.5

続いてはM・ウィリアムズ主演の2度目のコンビ作でなんと西部劇。
ちょっとキャストも(前と比べて)断然豪華だし、お金も(前と比べて)かかっていて、いろいろ豪華めな「ミークス・カットアウト」。
アートワー
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.3

個人的にはドストライクだった二作目に続き、その「オールド・ジョイ」観た俳優ミシェル・ウィリアムズが「アタイ出してよ」と詰め寄って(嘘)主演を務めた「ウェンディ&ルーシー」が第三作。
タイトルのルーシー
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.7

…という感じで長編デビュー作に関してはうすぼんやりとした受け止め方だったのですけど、続けて観た12年越しの第二作「オールド・ジョイ」。
キタコレ傑作!…と思いましたですよ。

「リバー・オブ・グラス」
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.2

暴れ牛映画を観ようと思って開いたイメフォのHPで知ったケリー・ライカートという監督。
へ、知らん。そんなレトロスペクティブやるような人なの?あらやだ観なきゃ…と思って、イメージフォーラムの初期四作特集
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

貯まってたポイント使うべく観てきましたが、もとより細田守、しいてはアニメ映画自体にそんなに興味も期待もなく、フラットな感じで受け取ってきました。
ま、どちらかというと中村佳穂が主役の声と歌をやってると
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

いやはや、丹田にドスンと響く映画だった…。

娯楽映画の痛快さと、フェミニズム映画としての鮮烈さと、人間ドラマとしての哀しさと虚しさとが、等しく同量で攻めてくる感じ。
そのどれもが33.3333…%で
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

4.2

世界中に牛と闘ったり闘わせたり追いかけたり追いかけられたりする競技や祭りがあるのはなんででしょうかねアレは。
今じゃ動物愛護の観点からNGの声も多いけど、それでもなくならない牛と人間の関係性。
牛から
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いとみち(2020年製作の映画)

4.5

ちょっと前に潮流としてあった、意外な要素の組み合わせ+青春モノというジャンルの後続企画で、あんまり興味を惹かれなかったんだけど、それが横浜聡子監督だと知って慌てて映画館に行ってきました。
お名前で勘違
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

市井の労働者ボブ・オデンカークが大暴れする映画ということで、そういうことでは100点満点。なぜかクリストファー・ロイドまで大暴れするんだから120点かも。ただ彼の秘めた暴力性というのが女性に対するマチ>>続きを読む

Arc アーク(2021年製作の映画)

3.8

石川敬監督の最新作ということで期待してたし、奇しくも新旧の米国SF作家の映画化が日本で成されてしかも同日公開、とい珍しいことも起きていて、なんとなくいい予感がしてたんですけど…ちょっと、私は手が届きま>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

4.4

あんまり馴染みのないホン・サンスの最新作。
この映画の配給会社が通勤途中にあって毎日のようにポスターを観るんで観てきましたけど、とても良かったですね。
ヌーベルヴァーグ由来の自然主義映画というか、ある
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

2021年、エマ・ストーンが素敵で素晴らしいという避けがたい現実から逃れられない、という事実を再確認せざるを得ない映画でありました。

「101匹わんちゃん」を知らないし観たこともない徒手空拳で臨みま
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

映画館で観るべき映画…なのは間違いないけど、観た後はこれは生でライブとしてみたい…!と思わせる罪作りなライブ映画でした。

20年くらいに前に旧シネクイントで「ストップ・メイキング・センス」のリバイバ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

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480時間の映像素材を吟味し478時間分を棄て2時間の映画神話へと昇華させたマーガレット・シクセルさんの業(わざ)に想いを馳せながら本作を観ておりました。

映画の中で映画愛というものを語られてもひね
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.3

石井裕也監督の、怒りがやや誇張された描写やテンションで展開されていく、コロナ禍の中の理不尽のつるべ打ち。
この映画で描かるリアリティを「やりすぎ」と批判することは、今ギリギリのところで踏ん張って壊れそ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.5

アンソニー・ホプキンスの演技者としての矜持が軽やかに表現されている様に驚愕しながらなんと隅々まで映画的に計算された映画であろうかとカットが変わるたびにビビる次第でありました。
すごい映画ですよこりゃ。
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グンダーマン 優しき裏切り者の歌(2018年製作の映画)

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すみません、この映画の時間軸の交錯のはざまに落ち込んで時間を失ってしまいました…
つまり大部分寝てしまった。
寝てしまったことを棚に上げて言うけど、あんまり時制を変えないで欲しい。それほど興味を持てて
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

4.7

まごうことなき現実をまごうことなき映画の中に落とし込んだ、必見の傑作。
普段あんまりこういうこと言わないけど、言うぞ。
「観ろ!」

プロジェクトV(2020年製作の映画)

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公開時、都内で映画館はほとんど営業しておらず、もしかしたらこのまま待っても都内のスクリーンで観る可能性は無くなっていくばかりではないか?と焦って越境して観てきました。
久しぶりの夜の川崎はドキドキしま
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街の上で(2019年製作の映画)

4.6

元小田急線沿線住人としては下北沢は忘れがたい街。
お金なかったけどあそこでいろいろなものを買ったよな。何も残ってないけど。今では演劇か落語を観に行くだけの街になっちゃったけど、愛着と思い出のある街であ
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.9

可もなく不可もなく橋の数を数えることもなく、ひたすらチャドウィック・ボーズマンの安寧を祈りながらその雄姿を見届けた。色々なものと闘い去ったチャドウィック・ボーズマン、フォーエバー。
(「ブラック・パン
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.2

吉田監督の最新作。昔ボクシング練習生にボコボコにされたことを思い出した。顔は殴られず(笑)、身体に拳の痕がいっぱい付いていて逆に感心した覚えがある。それでボクシングに興味持って後楽園に観に行ったりした>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

4.1

ユン・ヨジョンさんが良かったね。
アカデミーのスピーチもカッコよかった。あとおばあちゃん子としてはちょっとね、涙なくして観れなかったけど、それとは別としてよく出来た映画だけど教科書的すぎるというか、さ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.5

くたびれた風情の男二人と灯台と鳥影の、銀残し風のビジュアルを目にして「これはもらった…!」と思っていましたけれど、例によってコロナ禍での公開ペンディングと特別なアスペクト比の画面の上映都合とかがあって>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

待ちくたびれましたよ…1年以上ぶりのマーベル映画。やったあ!

テレビ画面で観るドラマシリーズももちろん楽しいんだけど、やっぱりどーんとスクリーンでね。

そして「エンドゲーム 」にて社長は手厚く送ら
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

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ゴジラは神様ですので、種として近しいコング先輩寄りの目線。
前作は中学生だったが本作は3年後らしいので高校生コングだ。多分工業高校。棒削ってたし。
そのコング先輩のモーニングルーティン(けつポリポリ&
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コンティニュー(2021年製作の映画)

4.2

世の中には2種類の人間がいる。
フランク・グリロのナレーションベースで進むSFループアクション映画に涎が出る人間と出ない人間だ。

私はもちろん前者である…!
開巻5分で「あ、そういう映画ね❤️」とな
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