魯肉飯さんの映画レビュー・感想・評価

魯肉飯

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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かった…。雰囲気から何から好きだわ。沢田研二と菅原文太、伊藤雄之助も池上季実子も最高。鉄腕アトム歌いながら陽気にプルトニウム実験するの笑うし、ロッキーぽいトレーニングシーンも好き。髪の>>続きを読む

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タイトルバックで思わず笑って拍手した。ちょっとガイリッチーぽい。
俳優陣が渋くてハードボイルドに話が進むかと思いきやアヴァンギャルドな展開だった。通り過ぎる欲望に目が眩んだ若者に振り回され破滅へと向か
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狂った野獣(1976年製作の映画)

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終始狭い車内でのごった騒ぎで面白い。様々な境遇の人たちが乗り合わせたバスが地獄を突っ切っていくんだけど、みんなどこかタガが外れてるからどんどんカオスになっていく。チンドン始めるのも滑稽で笑った。
がめ
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絶好調(1965年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

普段の喧騒を忘れて羽を伸ばすためにリュックにパンパンに荷物を詰めてキャンプをする。文明の力が使えずコーヒーすら沸かせないような環境で不便極まりない休息でも自然を感じ自由を謳歌する。
そんな時間が急に取
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

油断が引き金になってドミノみたいに玉突き事故が起こって満身創痍になる。やぶれかぶれだけどみんな結構適当で、そのまま前進していくからなんか元気もらえる。
残り物のサラミサンドだって隣で食べればごちそうに
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破局(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

エテックス作品U-NEXTにきてたの嬉しい!
めちゃ面白い。別れの返事を書こうとすると、まるで自分の所有物が反対意思を持ったように邪魔をしてくる。やることなすこと全部裏目に出て、今日ツイてないな〜とか
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老人Z(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大友克洋江口寿史今敏鶴巻和哉等々のメンツ、いいに決まってる。背景良。
ブルドーザーのごとく暴れる独居老人Zがうどん屋からどんどん大きくなっていくの面白い。幼児化を通り越して母体の中の胎児のように生体兵
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KITE LIBERATOR(2008年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

A KITEの続編。前作同様揃いも揃って力の弱い側に容赦ないわロリコンだわで逆に清々しい。抜き打ちの荷物検査みんな欲丸出しで笑った。
トンデモSF展開でシップの中で暴れまくったり某局に突っ込んだりで面
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A KITE~INTERNATIONALバージョン~(2000年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アニメ観たくてたまたま選んだけど、梅津作品最近話題になってたんだ。これはアダルトシーンが編集削除されたバージョンだけど、作画とんでもないしアクションが本当にド派手でリアル。
浮いたトマトとか、落ちたイ
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

全てが良い、全カット良すぎる。雰囲気も曲も好き。特にベッドインのくだりシュールで好き。ハンバーガー屋も好き。
死以外の選択肢が浮かばずに自らを殺そうと決め込む。死に追われて臆病になっている中、部屋の窓
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レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ビッグドリームをつかんだ先、雪解けによるぬかるみにはまる仲間たち。
モーゼのくだりがいちいち面白すぎる。物理的に鼻を明かすの謎だけど青銅の蛇的なものなのかな?モーゼとレーニンの律法書と共産党宣言の対バ
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

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アホすぎて笑える。
シベリアからアメリカ、トラクターからキャデラックへと身を移し興行の旅をしながら転々とする仲間たち。
自由の国でビールを煽りたくても独裁が抜けず燻るバンドの方向性。南下し雪解けと解放
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

撮り方がニッチで好き。お年召してても身重でもヒール履けるのすごい。SOSサインに気づき呼応してもらえることでどれだけ救われるか。
感情が揺れ動くとき、青い炎のように光が眼前できらめき旋律が鳴り響く。涙
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前作で一番印象に残った場面の男が主人公だった。トランプのシーンで急に白い鳩が舞い降りてくるの手品みたいで面白い。
カロルのなんかキラキラしててわかりやすい表情とミコワイのしょげてて悲しげな表情のコンビ
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

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映画だ…!って気分になる映画だ。色んな愛のかたちがあるし、時とともに変容していくよね。
改めて考えると電話やネットって途方もない距離でも線を張り巡らすことで繋がれるんだから本当にすごいよなと。瓶のゴミ
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

流石に3作目ともなるとダレるかなと思ったけどずっと地続きになってて、枢機卿との出会いの場面で一番観てよかった〜って気持ちになった。part IIIより再編集版の方がラスト的には好きかな。兄のトムが出て>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

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前作でドンが家庭を大事にできない奴は男じゃないって叱咤してたけど、これこそパパが生きてるときにマイケルがほしかった言葉だったかもな。敵味方や損得、裏切りに怯えず家族や友への愛を惜しまないこと。保身と邁>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ドンの懐の深さと時代の移り変わりを肌で感じて理解する姿勢。良き友良き理解者であり、相手を思う細やかな気持ちに義理や仁義の美学がある。
ソファーに鎮座する姿が新たな幕開けを感じさせるの良い。ただの継承で
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スコア(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これマーロンブランドの遺作なのか。
ラスト15分までの布石が長かった。
パウンドケーキとかゲスのジーンズとか、部屋のごちゃごちゃした感じにも目がいく。
長生きするには裏切りは禁物。本当に思ってくれてる
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レッドブル(1988年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脳筋のゴリ押しで結構めちゃくちゃで面白い。冒頭のサウナで整うシーンとか椎名林檎の本能がよぎる銃撃シーンも派手で笑うし、義足の詰め物外す音可愛すぎて何回も巻き戻しちゃった。ソ連パート雰囲気良いけど短めな>>続きを読む

ブラック・ドッグ(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

俳優陣が渋いギャグっぽくて良いB級映画だ。ピータービルトとかカマロとか超タフで破壊シーンも綺麗に見せてくれるし、ロケーションはイニD湾岸Mぽい。でも割とずっとトイレの話してて笑ったな〜運ぶのもトイレだ>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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観てよかった。没後50年以上経つけど、著作権法が改正されたのですぐに文献を読めないのが惜しい。
かなり形而上学、哲学的で高次な議論が飛び交う。時間と空間と持続、内外の自他、イマージュ、暴力とエロティシ
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いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

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原題は九龍のカルメン、名の通り今後の運命を変えるような起点の女が突然現れるところからはじまる。
マスク取れよってシーン、幼稚園のとき親にマスク絶対外すなって言われて、給食の時間にマスク取れないから食べ
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

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グリムケ姉妹の言葉の引用が格好良すぎる。
あまりにも理想的な人間関係が築かれていて良すぎて泣いた。判事と司法の壮大なラブストーリー観た気分。
様々な差別や隠蔽、否定に真っ向から意見し、問題を可視化し認
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左利きの女(1977年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

良かった。ノスタルジックな雰囲気も好き。あと所々ギャグっぽくて笑える、本人たちはいたって真剣だからなおさら。
ドイツの左に関する慣用句のぎこちなさといった意味合いや、昔の右側が良い・正しい・男といった
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立ち去った女(2016年製作の映画)

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モノクロで長回しが多用され、ずっと映像が綺麗で素朴なのに構図も決まっている。人の後ろに背景があるというより景色に人が佇んでいる感じ。
復讐の道すがら、その闇にすっと馴染みながらも出会った人々に手を差し
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逃げた女(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

隣人や客との境界線や予防線、どこまで招き入れられ、どこからが不可侵領域か。女性同士の繋がりに男性が介入すると途端に柔らかい空気から感情的な雰囲気にがらりと変わり、なんだかこっちまで居心地悪くなった。2>>続きを読む

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

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そして人生はつづくの映画の裏側で起こっていたことが明らかになる、という体の話。
自分の境遇や不甲斐なさ、世の不条理が浮き彫りになり、謝絶されるような現実の世界に腹立たしくなるホセイン。
呼びかけに応え
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

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友だちのうちはどこ?と同じように赤ちゃんの泣き声が印象的。災害も戦争も非力な人間からしたら極めて理不尽で、あっという間にみな揺籃期に引き摺り込まれてしまう。
瓦礫の山々、弔われる人々、甚大な被害を受け
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

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かなり観やすい上にかなり良かった。
メロスやおとぎ話みたいな感じで進んでいく。頑張って考えて、一生懸命走って。歩く木の枝やドアに話しかけたり。壁に反射したステンドグラスが綺麗。
町は確かにそんなにいい
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

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戦争の傷が癒えず生々しく残り、そこから血が滴る。欲をぶちまける道具や手段として、まるで価値がないようにぞんざいに扱われる。セクシュアリティ、アイデンティティを踏みにじるような暴力。命が拘束されほふられ>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

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満足度高かった。現実離れしててシュールでメルヘンで好き。詰まり取りに光が当たってガラス細工やチャイムのように見えるの何か良い。
心配からくるマイクロアグレッションや抑えられないキュートアグレッション。
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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

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クラブの演目のように、映画自体の演出も艶やかで映像作品として綺麗だった。音や光、接写によるぼやけ具合。ストリップって純粋に美しい芸術だと思う。
衣装の下の肌が隠れたり露わになるように話も進んでいく。経
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

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高層タワーの弊害こわい。NYとか毎年地盤沈下してるらしいし。
中抜きにピンハネ、利益しか目になく上から圧をかけ、必要なものまで削って人の首をしめる。人災によって燃え盛るビルはまるで社会の縮図。
有事の
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

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ハートロッカー、軍隊のスラング。(notしゅごキャラ)
芋掘りで思わず声出た。ヘルメット被ってベッドに座るカットがよかったな。張り詰めた戦場と緩慢な日常の対比も。
欲動に駆られ、信じるものの矛先を尖ら
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ダンテズ・ピーク(1997年製作の映画)

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ピアースブロスナン演じるハリーが自然でいかなるときも平静、冷静沈着でいいな。こういう大人になりたいわ。同僚の女性も皮肉っぽいジョーク面白くていいキャラ。
理系からきしだけど地学は好きだったので地質学、
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