ベルモットさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.6

「寂しくなくて寂しい」
「田舎嫌い」
正直すぎて笑えた。
それでいいと思う。
家族のこと、みっともなくて可哀想で見ていられなくなるのは少し分かる。

ビデオカメラの映像、懐かしくて良かった。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

喜劇と悲劇のバランスが丁度良かった。
現代日本の恋愛映画の中には確かにこういうジャンルがあって、一定の評価を得ているなと最近感じる。
今泉力哉監督とか『花束〜』とかがそうだけど。
それだけにやっぱり心
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.8

全共闘の学生たちと三島由紀夫の討論。
半分も理解できていないけど、この時代特有の緊張感と彼らの情熱をとても羨ましく思う。
対立しているのに双方とも楽しそうなのは、三島由紀夫の誠実さゆえだろう。
勝ち負
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滑走路(2020年製作の映画)

3.8

希望もあると捉えるか、現実は容赦ないと捉えるか。
先に歌集も読んだが、すっきりとした気持ちで受け止めることはすごく難しい。
でも一人の人間の"魂の叫び"に耳を傾けられる世の中であってほしいと強く思う。

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

4.0

青春のもどかしさ、やるせなさが痛いほど伝わってくる。
片思いの辛さも、理解されない苦しみも、理解できない苛立ちも、彼らの抱いた感情はどれも切実だった。
時代もあって台詞は浮きがちだけど、表情や台詞の間
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.6

喧嘩ばっかりで嫌だったけど、こんなに自分をさらけ出せるのも幸せなのかもしれない。
喧嘩は嫌だけど。
お金に振り回されるのも嫌だけど。
最初から歩み寄れたらいいのに。

逆光(2021年製作の映画)

3.5

尾道の風景と方言が良かった。
時代設定も。

内容は、もうちょっと踏み込んだら面白いのに、と思ってしまった。
傷つけるならもっと傷つけて、傷つくならもっと傷ついてほしい。

政治について熱く議論を交わ
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月光の囁き(1999年製作の映画)

3.8

久々にときめいた。
フィクションは変態くらいが丁度いいな。
つぐみさんはやっぱり全身が綺麗。
主題歌がスピッツの「運命の人」なのも含めて良かった。
これも変態ソングだと思う。

Daughters(2020年製作の映画)

3.4

お洒落。
ナレーションとイメージショット的な映像の挿入、時間経過の字幕が洋画っぽい。

2人の関係性が心地よい。

ロリータ(1962年製作の映画)

3.0

タイトルとポスターがとても良く期待値も高かったから、その分内容に物足りなさがあった。

息をするように(2021年製作の映画)

-

すごく技術はあるんだろうけど、ストーリーと間が学生映画っぽい。
アドリブっぽい台詞が自然で良かった。

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.6

新選組に関する知識は大河ドラマで得たものしかないけど、それでもやっぱり面白い。
殺陣のシーンは臨場感があるし、全体に漂う妖しさ、汚さ、暗さの中に静かに灯る火が暖かかった。
考えるべきこと、守るべきもの
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火星のカノン(2001年製作の映画)

3.8

派手さは無いのにずっと見ていられる。
ストーリーや台詞というより映像のセンスがとにかく最高で、どのシーンも鮮明に思い出せる。
鑑賞後のトークショーにカメラマンと照明技師の方が来ていたのも納得。
しかし
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.6

タイミングとか、言うことと言わないことの選択とか、些細な気付きとか、重要だって分かってるけど本当に大事な場面で上手くできない。
恋愛の難しさを感じた。
「心底惚れるって、全てにおいてその人だけが例外に
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メインストリーム(2021年製作の映画)

3.2

オンライン試写会にて鑑賞。
SNSへの依存を揶揄しながらも、そんな彼らに支えられているという矛盾。
そしてそんな主人公を批判する人たちも、人々から崇められる快感に溺れたり、互いに利用し合ったり、傷つけ
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.5

端正な造形と荘厳な音楽、滑らかなナレーション。
内容を理解することは途中で諦めたが、それでも楽しめないことはない。
頭を空っぽにできてむしろ良かったと思う。
でも主題に共鳴できたらもっと楽しめただろう
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.5

どろっとした、綺麗とは言い難い恋愛模様がドラマティックだった。
はっぴいえんどの『風をあつめて』を使ったら、何でも哀愁漂うそれなりのものにはなると思うけど。
キャストもよかったと思う。
磯辺役がドラマ
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

好きな世界だった。
映画で描く愛はこれくらい重い方がいい。
でもダヴィドの涙はちょっと思わせぶりだったな。
何かあるのかと思った。
あとラストは違ったな。

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.8

圧倒的なエネルギーと振り幅。
他に類を見ない悲喜劇だった。
滑稽で可哀想で面白い。
何より終盤のあのシーンがやっぱり好きだなぁ。
長尺の映画はどんなに面白くても長さを感じてしまうけど、国の歴史を考えた
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.5

英語字幕で鑑賞したから何となくしか把握できていない。
力の抜けたかっこよさのある映画。

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.5

評価が高い理由も分かるけど、特に好みではない。
それよりバービーボーイズ!
やっぱりかっこいい。

少年の君(2019年製作の映画)

4.5

涙が止まらなかった。
マスクに涙の跡がついていても恥ずかしくない。
死ぬまでずっと、この映画で涙を流せる自分でいたい。

自分の言葉では何も伝えられる気がしないから、もうやめておこう。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

人種や性的指向による差別、先入観などの問題を切実に訴える作品。
現実よりいくらか優しめに作られているかもしれない。
もっともっと酷かっただろうと思う。

会話やエピソードがテンポよく展開されており観や
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.3

世界観が面白かったし、サクサク進んだので途中で飽きなかった。