葛木さんの映画レビュー・感想・評価

葛木

葛木

メーヌ・オセアン 4Kレストア(1985年製作の映画)

4.2

思いもよらない展開の連続というか、主人公も特におらず、千鳥足のように不安定に進む旅が妙に心地良かった◎

・オープニングの音楽とクレジットの出し方
・地下鉄を走り抜けて、改札ミスる
・メーヌオセアン号
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午後の網目(1943年製作の映画)

4.6

マヤデレン作品集
目黒シネマ マヤ・デレン作品集
音楽: 伊藤貞司(夫らしい)

『午後の網目』(14分)
・上から伸びてきた長い模型の腕
・白い花を置き、fixで影が移動
・自分を見ている自分
・階
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.7

繋ぎ方は思っていたよりも丁寧だった。

・愛撫して男性の体が死体みたいになる
・ピアノに縛られた動物
・海辺で歩く
・実存的な終わり方

ごめん(2002年製作の映画)

2.5

好きな温度観だった。

音楽:大友良英 

・長さ測り
・自転車が転ぶとこ
・棒読みの言葉
・河川敷の三角座り
・ゲーセン
・既視感のあるキャラ像
・小6
・終わり方が優しくてほっこりした

「親父と
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オルエットの方へ 4Kレストア版(1971年製作の映画)

3.9

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ユーロスペース

・永遠にうなぎ
・ヨットの映像
・馬の映像
・何やってもダメな奴が好き
・うるさい笑い声も無くなると寂しい
・ジョエルの前髪ぱっつん
・1日が退屈で長くなっていく
・今日は何する?
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デソレーション・センター(2018年製作の映画)

3.5

Nervous gender
45grave
The bags
ミニットメン
ユースブリゲイド
ソニックユース

無法地帯、砂漠に放り出されたような感覚は実存的だし、場所によって意味付けされることも確
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.7

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アンタルヤ🇹🇷
説明と映像のバランスが素晴らしかった

・最初のビデオカメラの過去改装で、画面に細かい四角のエフェクト
・タバコを吸ってる父の背中
・アンビエント、自宅用ビデオカメラのポップな色彩感覚
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.5

静止画だからこそ、瞬きの部分は外の世界に飛び出てくるようでドキッとした。目が覚めた。写真集が欲しくなる。

骨 4Kレストア版(1997年製作の映画)

5.0

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渋谷ユーロスペース

路地裏の線や道端のゴミも写実を越えて、ニヒルな模様のように見えてくる構図の美しさ。

・台詞の少なさ
・掃除機、手前に植物
・病院での乱闘
・生に対する絶望と、バス車内の俯き顔
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ハイテンション 4K(2003年製作の映画)

3.2

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新宿シネマカリテ

始まりのシーンで車のシーンで手をボンネットに乗せていた。

・シャワー覗きの後に、レゲエ聴きながらオナニーするのは中々狂っていた
・鏡を閉めたら、人がいる
・タンスで首切れる
・蛇
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

色彩豊かで、衣装や景色、自然の景色が綺麗だった。

・紫陽花の庭での従姉妹との恋愛トーク、肩を組んで手や体を中心に向ける構図
・海辺の珊瑚とストライプ水着が透けてる
・ひまわりの壁紙の部屋
・シーン変
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ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋(1984年製作の映画)

3.8

ブラザーズ・クエイ短編集I (47分)

『人口の夜景 ー欲望の果てしなき者ども』⚪︎
・ゴンドラの線
・血が出て妄想の世界
・壁の絨毯模様が綺麗だった赤の。

『ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋』⭐
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リュミエール!(2016年製作の映画)

3.7

50秒
ジョゼフクレモが一家で作った曲芸が、もはや人間の動きではなくて驚いた。子供を足の裏でくるくる回し、相手に投げ返す。

⑥ 1900年パリ
牛とか馬が街の中、動物と人間がもっと共存していた。
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大きな家(2024年製作の映画)

4.5

キネカ大森 二本立て②
 
・ネクタイ
・野球、自分で調べろと言う
・年齢が上がるにつれての撮り方の変化
・みんなで歩く
・ミャンマー
・排水溝のゴミをとるのが嫌
・ウジャウジャ言ってる
・また連絡す
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14歳の栞(2021年製作の映画)

2.7

キネカ大森 二本立て①

・OPの馬
・配膳の音
・下校の夕焼け
・農家の後継
・宇宙の子
・サッカーの子
・野球の子
・ホワイトーでのお返し

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

3.7

手だけで誰か分かるのがすごい。
本当にロバを攻撃するので心痛んだ。恋愛パートは感情の動きを端折るので、置いていかれて所々困惑する、慣れれば平気。

・くしゃり紙オープニング→ロバの鳴き声
・ラジオで逢
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ミステリアス・スキン(2004年製作の映画)

4.2

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シネマK2 下北沢

一人称視点の誘導、子供の頃に見ていた大人の目線を思い出した。

カラフルコーンフレークが頭から落ちてくる、オープニングは引き込まれた。アルバムに収められた変顔の時が一番純粋で、そ
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78回転(1985年製作の映画)

4.4

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『ジョルジュ・シュヴィツゲベル作品集』
カウントダウンの数字が可愛いらしい。
短編集なのでまとめる。

①『イカルスの飛翔』
ドット柄の嵐。音楽が良い。

②『遠近法』
白い女が様々な床の射線を走って
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実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン(1979年製作の映画)

3.8

怪獣の背中、みんな不憫で可哀想だった。でも笑った。

・シーボーズとの泥試合◎
・変身する時のコラージュのような質感
・アンヌ隊員の日本語が出てこない感じ
・ジャミラ水に弱い
・鳩抱いた少年

『ガヴ
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D坂の殺人事件(1997年製作の映画)

2.4

演出過多により、エロさ控えめ

・壁穴や襖から差し込む光の明暗
・饅頭と尻のカットバック
・タバコキッス
・紙細工の人形や街
・助手役の三輪ひとみや真田広之が美男。

自分で亀甲縛り、カメラ外の前後の
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中国女(1967年製作の映画)

3.9

DVD買った。

所々止めたり、巻き戻したりして、調べながら観てしまったが、ラブロマンス、シニカル要素もあり、冷笑的で面白かった。笑った。

色彩や、配置、窓越しの映像が綺麗。

・文化気取りのベラン
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青空娘(1957年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

角川シネマ有楽町。
若尾文子映画祭 Side.A

年配の笑い声がぽつぽつ聞こえて、ツボが異なり面白かった。

・タイトルの出方
・東京来たシーンの、都会人の自虐ネタ集
・帽子叩く(はたく)
・ピンポ
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.6

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映像が詩的で、娘による語りの形式も良かった。自殺シーンの湖面の夕景◎

・父と子の踊り、協会嫌い、山への発砲。
・妻による赤毛糸の巻き取り
・映画で殺される役にしかならない南の女。
・「思ったままなん
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卍 まんじ(1964年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

若尾文子が綺麗。

意識の朦朧さを蚊帳で表現していたり、どこを切り取っても官能的だった。

・見返り、「やめてーな」
・トカゲの入った紫の便箋
・枕破きの綿毛散り
・ミツコさん三分割

語尾がまひょ、
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.0

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アレックス三部作

火吹きに感激していたら、花火や水上バイクが出てきて驚いた。踊るシーン◎

何気ない公園のシーンや中空からカフェを移した街並みの美しさ。

歩くエスカレーターの逆走。
脇毛が普通に生
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血 4Kレストア版(1989年製作の映画)

4.1

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ユーロスペース。
夏に恵比寿で写真展をやるらしい。

光と影が綺麗な映画。
楽しみにしていたので、観れてよかった。

・玄関の木の光の縞々
・キスシーンから暗転してThe Theの『This Is t
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

3.8

冒頭の車のシーンの音楽が良かった。

ピエロ?の化粧や、髪を切っても,その前もずっと瞳が悲しくて綺麗だった。

・地下鉄のドアが閉まって反射
・中盤の台所、ヤカンの音が会話の裏で鳴り響いていて、成り立
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ゴンドラ(2023年製作の映画)

4.1

キネカ大森。
台詞なしということもあり、映像に集中。
シュールで、ポップで色々と笑えた。

・ゴンドラ
・家と家、紐で繋ぐ
・ボタン、押す
・音と動作のズレ
・棺桶、牛、コスプレ
・女ふたり
・子ども
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ビートルズ/イエロー・サブマリン(1968年製作の映画)

3.5

サイケデリックで、やはり音楽が流れると嬉しくなる。アニメーションも可愛かった。

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.8

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太もも
クラッカーのリズム
電車の窓
西武線の景色
レイプシーン
部屋の鏡
浴槽叫び

常に背後を取られてる怖さ。
ゆっくりズームアウトで、部屋の全体像がわかって除き、覗かれている感覚。

テンポが良
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

4.2

躁鬱。

感想は恥ずかしいのでメモに記した。
エンディングが洗い流される感じ。
ハンディのポートレート映像は岩井俊二が撮っているが、やっぱり綺麗だった。

DVDの特典映像も良かった。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.3

・電車
・キノコ
・焚き火
・黒猫
・暗闇の銃乱射
・小屋への出入り、その度に違う世界。
・母の誰かへの手紙
・警察に殺された男の時計

『メイデン』『トトロ』の源流と思った。
カントの純粋理性批判
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.8

どうしようもなくなって、街走り抜けるとこでボロボロ泣いた。

・カラフルの布の演出
・ヘリコプターの失神
・早送りなど、キリがない

衣装,美術
色,構図,俳優人が退廃的で綺麗。
若者の虚無感。

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バートン・フィンク(1991年製作の映画)

3.8

大学のとき無意識の授業で観たので記録。

壁の絵が忘れられない。

リンダとイリナ(2023年製作の映画)

4.2

このまま2倍の長さは観ていたい内容。

・バドミントン
・20分〜25分の会話
・車窓から海のシーンへ

複雑な家庭で育ったであろう、少女の他者との距離の取り方と、自分の守り方。ブラックボックスには踏
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宝島(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

カメラが無いみたいな映像。

・先生になればのとこ、猫
・少女の車窓越しの画
・警備員のやる気
・白鳥の音
・43:00位〜車乗り、鉄塔
・夜のウォータースライダー
・宝島締め作業、スロープ。
・最後
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