ピピンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ピピン

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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

2.5

話の骨格は凄く好きなので序盤は期待が膨らんだのだが…

安直で在り来たりな展開で、雰囲気以上のものが何も無い。

もっとやりようが有るだろ!と言いたくなる事も、閉鎖的な村社会という設定だけで何でも有り
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

2.5

お約束の展開ではあるが、ドラマファンが期待するものを全て詰め込んで楽しめる作品。

とはいえ、やっぱり映画として観ればあまり褒め言葉が見つからないのも事実。

まず犯人は事件を起こすだけで何も描けてい
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.3

心地良く好きな作品。
とにかく映像美が最高。

主張のようなものを全く感じない、誰かの思い出話を聞いてるかのような映画。

だから登場人物達の明確な背景がよく分からないままなのだがあまり気にならなかっ
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ポチの告白(2006年製作の映画)

3.0

出来が良いとは言い難いが、骨のある脚本だった。
しかし3時間も有るのに警察の腐敗ばかりで、追い詰める側はあまり描いてないのが残念だ。

監督のインタビューなどを読むとこういった世界の裏側に対し情報通な
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.2

介護問題をテーマにして、綺麗事と現実の議論だけならよく有る話だが、そこに“人は見たいものしか見ないし、見たく無いものは見えない“という性質を上手く盛り込んでいる。

しかし推理サスペンス要素を削ってる
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丑三つの村(1983年製作の映画)

2.5

八つ墓村の元ネタにされる程の壮絶な事件。

しかしこの作品は事件のスキャンダラスな表面だけを描き、本質には触れていない。

両親共結核で亡くなって差別された事や姉の存在など人格形成に関わる部分を省いて
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.0

画面の仕上りはピカイチ!
カッコ良いアクションも沢山有る!
なのに盛り上がらない。

ストーリーが弱く、ピンチも無く、坦々としたスタイリッシュなアクションとBLを匂わせる演出しか印象に残らなかった。
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

シン・仮面ライダーというより、仮面ライダー・エヴァという感じかな。
やはりショッカーは人類補完計画では無く世界征服でしょ!

基本設定は漫画版をベースにTV版の要素を付け加えた感じ。
ストーリーはウィ
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うれしはずかし物語(1988年製作の映画)

3.2

何だか良かった。
ストーリーや設定の緩さはさて置き、人の寂しさや孤独感、そして身勝手さと御都合主義な言い訳がよく表現されていて妙にリアリティを感じる部分が有る。

昔は何とも思わなかった川上麻衣子が、
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仮面ライダー対ショッカー(1972年製作の映画)

5.0

Wライダー最高!
やはり本郷猛と一文字隼人が同じ画面に居るのはテンションが上がる。

荒唐無稽で突っ込みどころしか無いストーリーだけど、そこがまた良いのだ!
意味の無い怪人勢揃いがまた最高。

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

1.0

面白ポイントが全くわからなかった。
出来事だけで構成していてドラマが全く無いからだ。

3万円を借りる理由もつまらなさ過ぎて必然性を感じない。

こういう話で続きが気にならないのは致命的。

エルヴィス(2022年製作の映画)

2.0

バズ・ラーマンの作風は好きでは無いが、プレスリーの色気は素晴らしかった!

スターとしてのアイコンでプレスリー以上の人はいないんじゃないかと思う程記号化された存在なので、人間性など考えた事もなかったが
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

“幸せ“とは何なのかを教えてくれる作品。

エブリンはいつもイライラして攻撃的。虐めてくる税務署に差し入れをする平和主義な夫が腹立たしくて仕方ない。
自分が不幸なのは周りの人間のせいで自分は人生の選択
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オレンジロード急行(1978年製作の映画)

3.1

海賊放送を続ける若者達とそれを捕まえようと追っ掛ける警察官達。
しかし原田芳雄に本気で捕まえる気など無く必要悪として放置している。

ここに老人カップルの子供誘拐事件が絡みシッチャカメッチャカニな展開
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

細かいことは言わずに映画に身を任せればスカッと気持ち良くなれる作品。

最初のバスのシーンが一番テンション上がった!

前科者(2022年製作の映画)

1.9

何故サスペンスにしてしまったのだろう。
人間ドラマは弱くなり、保護司が殺人事件に首を突っ込むという訳の分からない展開。

ポンコツ警察と個人情報を守らない弁護士など重厚な雰囲気とは裏腹に設定は相当緩い
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ビューティ・ペア 真赤な青春(1977年製作の映画)

5.0

最高だ!
昭和のカルト作品好きには御馳走に感じる。

ビューティーペアにセーラ服着せて棒読みで青春を演じさせるとは…
ブラックペアの特訓も最高!

ガキ帝国(1981年製作の映画)

2.0

随分昔に途中で止めてそのままにしてた作品。
テンポや間が悪く退屈に感じてしまう。
その上喧嘩のシーンがおちゃらけ学芸会で何の緊迫感も無い。

脚本的には悪く無いと思うが演出が駄目すぎてダレてしまう。
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エスパイ(1974年製作の映画)

3.0

濃い〜!
内容の薄さとは裏腹にとにかく顔が濃ゆい。
超能力の強さは顔の濃さで決まるのか⁈

全く合ってない主題歌も歌い手の濃さで選んだのかな。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.0

歳を取ると、この頃の辛さや苦しさの全てが瑞々しく輝いて見える。
目の前のことだけが世界の全てに感じていたあの頃にもう一度戻ってみたい。

浅井りょう原作物に期待する闇が感じられなかったので残念だが、そ
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.0

何も無い作品だが雰囲気が心地良く、観ていられる。

仲間を求める自分と孤独を求める自分。
矛盾した感情のバランスを取るのは大変だ。

ちひろさんの持つ空虚さは誰でも一度は感じた事のあるんだと思う。
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

1.5

古屋兎丸の世界観に全く届いてない。
だからこの変態ストーリーに説得力を感じない。
役者は良かっただけに残念だ。

お嬢さん(2016年製作の映画)

1.0

珍作。
もしくはコント⁈
昭和の官能小説みたいで何故評価されてるのか理解出来ない。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.6

やはりこの監督の視点は最高だな!

冒頭のブランドのイメージ戦略をチャカしたシーンが面白い。
この作品のテーマを皮肉たっぷりに物語っている。

上半身裸のモデル達が高級ブランド用の顔とファストブランド
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

5.0

さすがバーホーベン!
面白くて最高。

ベネデッタは神は信じているが、宗教は信じてなかったのだろう。
それどころか宗教に復讐してる様にも見える。

それに対して修道院長や大司教などの宗教上層部は神を信
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ブルークリスマス(1978年製作の映画)

5.0

こんな傑作を見逃していたなんて…
脚本の倉本聰さんの凄さを思い知った。
時代的にはナチスを彷彿させるが今ならコロナだ。

青い血の原因もUFOの目的も分からない。
しかし起こってしまった事に対する政府
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PLAN 75(2022年製作の映画)

1.0

設定だけでドラマが無い。
何も描いてないから登場人物達から何も見えて来ない。

しかし観る側がメディアに洗脳された知識で勝手に想像を膨らませ怖がってくれる。

プラン75なんかが施行される事より家族が
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

2.0

三時間近い長丁場で、復讐心に駆られた意味の無い民族紛争だけしか描けないとは…

さっさと手を組んでアメリカ政府を潰しに行けよ!と思った。

この子は邪悪(2022年製作の映画)

1.0

仮面を被ったままの妹とか、別人になって突然帰って来た母親とかトンデモ催眠術とか地に足の付いた設定が何も無い。

こんな真面目に作ったとは到底思えないシナリオを大真面目に演じさせられてる役者が可哀想に思
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

5.0

人間の弱さとエゴのリアリティが凄い。
若い頃は自分の弱さと向き合えずに誤魔化しながら生きているものだ。
殆どの人は石田と西宮以外のキャラクターに属するのだと思う。

しかし、あらためて日本の漫画とアニ
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温泉しかばね芸者(2017年製作の映画)

1.0

退屈で45分が長く感じた。

シナリオに書いた事が現実になるという設定が何も活かされてない。
ぶっ飛んでるっぽく見せようとしているだけででキャラも弱く何も繋がっていかない。

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

2.0

なんて事ないストーリーだが、地方の映画館はやはり魅力的。

大久保・高畑コンビが面白く最後まで観てしまった。

私は世界一幸運よ(2022年製作の映画)

1.5

取扱ってるテーマは重いのにビックリするほど薄っぺらな内容。

ポリコレ万歳な人達を喜ばせるパーツをかき集めただけで消化出来てない。

ただ、活動家という人達が怪しい生き物だという事を表現している事は良
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.0

他人事なら正義感全開で追求出来ても自分事となるとそうは行かない。
人の心の弱さから来るご都合主義なダブルスタンダード。
主人公の言動が変わって行く様が秀逸。

テーマとして非常に興味深く見事な切り口だ
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ノイズ(2022年製作の映画)

1.3

設定は凄く好みだっただけに何故こんな映画になるのか残念だ。

これだけの役者を揃えても、こんな事態に発展してしまうことに説得力が無い。
そもそも人物像が見えてこないので町長とか柄本明が浮いて見えるだけ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

見応えのある秀逸な作品。

表から観れば復讐劇だが、裏から観れば乗っ取劇。
決して勧善懲悪な話では無い。

フィルは偏屈で風呂にも入らないが博識で家や伝統を重んじる保守的な男。
しかしゲイである事を隠
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