「上映後にパンダコパンダコパンダ〜と主題歌を合唱する子どもたちの姿を見て、もっと子どもが笑顔になれる作品を作ろうと奮い立った」らしい、のちのスタジオジブリ二大巨匠の記念碑的作品。
あんな小さい子をデ>>続きを読む
ワーワー言いながらTikTok撮ってる間に、それをちょっと離れたとこから微笑ましく眺めてる全然関係ない子のカットがポンっと入るところとかが、好き。「通気口」に爆笑するとことか、大好き。体育館でバドミン>>続きを読む
人の人生、山から引きずり下ろすのも人、谷から引き上げるのも人。
映像凝りまくりで完成まで8年かかったそうだが、こんな全盛期の野島伸司作品ばりに悲惨なお話に8年も向き合うなんて、自分だったら作ってる間>>続きを読む
おおロミオ、どうしてあなたはロミオなの。え、ロミオじゃないの。どうしてあなたはロミオじゃないの。だったらロミオになったらどうなの。
ということで、ひょんなことから(この「ひょん」が若干強引だがそんな>>続きを読む
芸術で大成するために“悪魔に魂を売る”人間の姿は、背景は違えど、くしくもこないだ観た『国宝』に通じたりもする。ただし『罪人たち』ではその悪魔を、「搾取」する(文字通り、吸い取る)側の人間として配置し、>>続きを読む
相米慎二の『お引越し』っぽさ。主役は田畑智子にどこか面影があるし、母親は桜田淳子ばりに怒りを爆発させる。けれどこの映画の主人公は、苦悩や喪失感をほとんど見せず、むしろどこか飄々としている。
彼女が出>>続きを読む
皆さまが口々に指摘しておられるように、とにかく“中途半端”の一言に尽きる。巨匠が莫大な私財を投入してまで作り上げた珍作、各方面から言われたい放題だが「言われることを覚悟してなかったら嘘だろ」ってぐらい>>続きを読む
役者のパフォーマンス、特に吉沢亮と横浜流星の文字通りの熱演が、何よりもこの作品の価値を高めていると思う。ただそれ以外に何が良かったのかと考えると、うーーん……
原作がどれだけてんこ盛りなのかは知らな>>続きを読む
ポスターにもある通りこれは「連続殺人事件」についてのお話。これだけでもじゅうぶんにネタバレになってしまいそう。
終戦、しかし平和にはほど遠い現実。それによる混乱、そして貧困。弱者は虐げられ、その怒り>>続きを読む
夜中にグズる子どもの相手をしようとしない旦那に向かってわりと語気強めにキレてしまい、あとで旦那から「さっきの言い方キツかったよ」「まじ?ビッチだった?笑」というやり取りがある。タイトルのビッチとはこれ>>続きを読む
イーサン・ハント、どうやらこれがほんとの集大成。本編170分あるが、北の深海から南の上空までかなり忙しく移動するので、ぼんやり見てるだけでもわりと時間は過ぎていた。「これで終わり」という前提で、過去作>>続きを読む
ほんとうに40分でよかったと心から。過去作品の映像やその他もろもろ映像のモンタージュ、それらに覆い被さるカラフルな文字文字文字、レオス・カラックス的にはキャリアを総括する渾身のメッセージぐらいの重い感>>続きを読む
PCR、クラスター、ロックダウン、ステイホーム、デルタ、オミクロン、変異株、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、濃厚接触、副反応、緊急事態、まん延防止、ソーシャルディスタンス、マスク警察、密です、密>>続きを読む
変なおじさん役はとりあえずウィレム・デフォー、という先入観があったのと、クラウス・キンスキーに最も近いのは間違いなくデフォーであるからして、伯爵のご尊顔ついにお披露目の瞬間、なんか「お、おまえか…」っ>>続きを読む
気持ちいいぐらい気持ち悪い。胸がすくほどに胸糞悪い。デミ・ムーアがゴールデングローブ主演女優賞の受賞スピーチで「大胆でぶっ飛んでて、完全にイカれてる脚本」みたいな感じで評していたが、まさにその通りであ>>続きを読む
マスキュリニティ世界代表のような「007」のイメージから文字通り"離脱"したダニエル・クレイグが終始ヘロッヘロで、良い。身体でぶつかり合えた、心で通じ合えた、そう思えたのも束の間。次の瞬間には、愛した>>続きを読む
タイトルが2つ並んでるけど正式にはどっちなのか、どっちもなのか。「荒武者」の意味はよく分からないが「激流危機一髪」の意味はマジで首もげるほど頷ける。イカれてる。エンターテイメントのためにここまで身体張>>続きを読む
武骨な男の、そのあまりの武骨っぷりに振り回される女。彼女の過去の苦悩はあまり詳しく語られないまま、海へ身を投げたところを、たまたま下船した男に救われ「スキカモ…」酔っ払った勢いで「おい!お前は俺の女に>>続きを読む
早いもので、ガーデンシアターでの東京公演から2年。遠すぎて豆粒だったビョークを大画面で目視できるのはありがたいが、それよりも英語詞のテロップがありがたい。改めて、こんなこと唄ってたんだな。なかなか観念>>続きを読む
『山河ノスタルジア』でも「ゴー・ウエスト」を泣かせソングに仕立て上げたジャ・ジャンクー、今回もその選曲のセンスは冴えている。刹那的な享楽の場面にあの往年のDDRの鉄板曲 「バタフライ」が奇跡的なまでに>>続きを読む
タイトルは超絶ネタバレで、せっかく咲いた美しい「花」が暴力によって散ってしまうという話なのだが、親父がボクサーで青年が仏教徒であるという設定があまり本筋に絡んでこずWhyが止まらない。
しかしグリフ>>続きを読む
電気ショック療法よりもはるかに効き目のある、蛇の穴療法。極限状況に置かれることで強烈に自我を意識するようになるというような、制度の中で正気を取り戻すというような。蛇の穴を地球規模のスケールに置き換えれ>>続きを読む
ヌーヴェルヴァーグというものにイマイチ乗り切れない自分があらためて露呈した、という感じ。ケタケタ笑い合ってふざけながら平然と犯罪をはたらく男たちになんらかの社会的制裁を期待してしまう時点で、私は真面目>>続きを読む
冒頭から「彼は音楽が好きだったためレコード会社に勤め始めた」の時点で待てコラ。キャリア形成は往年の人生ゲームDX(プレステ)のようなトントン拍子ぶりである。ちょっとぐらいは苦労せえ!と念じつつわりかし>>続きを読む
かつてガキの使いで落とし穴に落とされまくった岸部四郎が「もう金しかないなぁ!金持ってこい!」と叫ぶシーンが頭をよぎる。「お金はあったほうがいいよ〜だからよこせ〜」という、清々しいほど直球のメッセージ。>>続きを読む
劇場で見ていたら確実に寝ている自信はあるが、たとえ5倍速で観たとしても退屈だろう。突如訪れるラストには声が出る。馬乗りになる男に向かって「気持ち悪い」と発する彼女。は?エヴァンゲリオンやんけ。
長く>>続きを読む
4つの物語が交差して、などと聞いてたわりには、キリストのエピソードなんてあったっけと言いたくなる比重の差、というかバビロン編のインパクトの強さ。3時間もあるし話はよく分からないしガッサガサでよく見えな>>続きを読む
ハワード・ホークス、個人的にはコメディとして「面白いなぁ」と思える作品と「やかましい…」とストレスを感じる作品があって、こちらは完全に後者である。もうとにかくうるさい。出てくる人間がどいつもこいつもマ>>続きを読む
たしかに「どうした?」と問いたくなる謎展開こそあれど、画力ムチャムチャ強すぎて1時間あまりの間グイグイ惹きつけられた。1926年……すごいなこのタイムレスな感覚。自宅のYouTubeで"The End>>続きを読む
塚原作品はじめまして、坂元脚本おひさしぶり。冒頭から「付き合ってる時がMAXで、結婚してから減点方式になっちゃうの、なんかイヤっすよね〜」的な台詞にハッとして、無意識に減点方式で映画を観るようになって>>続きを読む
自由とは何か、人間とは何か、尊厳とは何か、そしてそれらを芸術を通して享受する意義とは何か、自分ではない誰かになり切ることで改めて自分自身についてより深く知ること、舞台に立つという行為そのものによって自>>続きを読む
「パラサイトの監督最新作」とは思わないほうがきっと楽しめる。グエムル、スノーピアサー、オクジャの流れを汲んで汲みまくってストーリーも映像もクッチャクチャになってる。あとはなぜかナウシカも汲んでる。そし>>続きを読む
思い返せばアレクサンダー・ペインの作品は、最後の「去り際」が良い。このデビュー作からすでにそう。うるせ〜!!勝手にやってろ〜!!なラストシーンは『プライベート・ベンジャミン』も彷彿する。実際に、本人そ>>続きを読む
長編の一部から抜粋された短編のほうをYouTubeで鑑賞。最後の発表会とかよくここまで撮ったな、そして学校側もよくここまで撮らせたなと、そっちばかりに感心した。
国を知るにはまず、その国の教育を知る>>続きを読む
良くも悪くも何かと話題のエミリア・ペレス、数ある炎上案件の一つ「メキシコが雑に扱われている」「舞台はメキシコなのにメキシコ人俳優がいない」は、かつてゲイシャの役をチャン・ツィイーが演ったことに失笑した>>続きを読む
おっさん、おっさん、イザベラ飛ばして、またおっさん。ジミー大西風に言うと「DV(ドンマイ・バチカン)」である。→ https://vt.tiktok.com/ZSMKDYMu2/
先日またテレビでや>>続きを読む