プロを目指す3人の若きバレエダンサーの濃密な4年間を描くドキュメンタリー作品。
夢、希望、挫折、葛藤、友情、ライバル心、チャレンジ精神-。
今作はバレエを題材としているが、人生に於いて若い頃に>>続きを読む
1980年代サッチャー政権下のイギリスの炭鉱町でひょんな事からバレエに興味を持ったある少年の成長を描いた作品。
いかにも頑固そうな父親から強制的にやらされているボクシングにはイマイチのめり込めないで>>続きを読む
1と2を劇場で一気観したので全体の作品としてのレビュー。
劇場公開時は時間を置いて公開されたが、時間が経ってしまってから観ると1と2との評価が変わるのでは?自分はたて続けに観たせいか緊張感も持続した>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ステージ上で繰り広げられる「男」と「女」のシーソーゲーム。
題名だけ聞くと個人的には真っ先にバナナジャケの同名曲を連想してしまうが(劇中でもそのくだり有)今作は同名の戯曲が原作でその戯曲自体はマゾ>>続きを読む
昨年2019年4/27に日本公開30周年を記念してパーシー・アドロン監督自ら再び監修した4K修復版が発売された。
初見は1980年代にレンタルビデオで、2回目は1994年に完全版を劇場で、その後DV>>続きを読む
果てしなく続くテキサスの荒野を赤いキャップを被った髭面の男が何かに取り憑かれたように黙々と歩を進める。約束の地テキサス州のパリへ向かう為、男は一心不乱に歩を進めるー。
数多あるロードムービーの中でも>>続きを読む
ハードボイルドな出で立ちで意味あり気なバイオリンケースを持ち運ぶ男が突然銃撃戦を交わすー。
タイムスリップを繰り返しながら徐々に爆弾魔を追い詰めていく『ミッション:8ミニッツ』的なタイムループ系SF>>続きを読む
今作を観て思い出したのは、高学歴、高身長、イケメン3拍子揃った完璧な弟を持つある友人の事ー。
幼少期はやはり事ある毎に比べられ劣等感で苛まれていたそう。年齢を重ねていくうちにそれを克服し今ではその兄>>続きを読む
バカンス中のフレンチアルプスで夫がとった“期待ハズレな行動”とは…。
2015年の初夏、梅雨明けのうだるような猛暑の中、涼しい映画館でもっと涼しくなろうと選んだこの作品。しかしながら涼しさを通り越し>>続きを読む
報道スクープを狙う映像パパラッチ"ナイトクローラー"のルーが目指したネクストステージとは一体何だったのか?
この作品の為に減量だけでなく昼夜逆転した生活を実際に送り完全なる夜行性人間を創り上げたのは>>続きを読む
若年性アルツハイマーという病いに対して患った本人を含め、夫、子供達のそれぞれの「決断」が物語を通じて描かれる。
言語学者として大学で教鞭をとるアリスは、日常のほんの些細な物忘れから若年性アルツハイマ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
冒頭映し出されるのは、狭いアパートのような一室で母と子の間で交わされるありふれた日常の姿。
母は若いが化粧っ気もなく生活に疲れているような雰囲気、子供は髪が長く一見すると女の子のようにも見えるがジャ>>続きを読む
出てくる人出てくる人、皆どうしようもないダメ人間ばかりなのが好感を持てた。しかしながらバイト仲間のアイツだけは史上稀に見る最低さ&下衆さ&クズっぷり…出来れば一子にブッ飛ばして欲しかった(笑)
説明>>続きを読む
現代では男女平等の下、誰しも結婚も離婚も正当な権利として認められているのは周知の事実だが、江戸時代に縁切りを希望する女性の為の駆け込み寺という物が存在していた事実にまず驚かされる。
自分の為、家族の>>続きを読む
ドラムという楽器ほど、その時の感情・心情や体調に左右される楽器は他に類を見ないのではないか…。
リズムマシンのような機械的な正確さを求められる一方で、演奏では全体をコントロールした上でのグルーヴ感=>>続きを読む
文字通り舞台が舞台な為、本番・ゲネプロ・稽古・楽屋裏・裏方等をワンカット風に捉える事で、正に人生のある切り取った瞬間の表と裏、光と影を見せつけられる作品。
また楽屋のシーンでは鏡も象徴的に使われてい>>続きを読む
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
そして今作『コングレス未来学会議』
最近観た映画での共通点は、
・非アメリカ人監督
・題材がエンターテインメン>>続きを読む
落ち目のハリウッドセレブに舞い込んで来た少女は訳アリ家族の長女であり、周囲の人達の人生の歯車を徐々に狂わせていく人物だったー。
クローネンバーグ作品といえば、初期中期は現実と夢や幻覚、有機物と無機>>続きを読む
M・ナイト・シャラマン監督が近年の迷走の末、初心に戻って帰ってきた!
サム・ライミ監督が『スパイダーマン』シリーズを撮り終え原点回帰のB級ホラー映画『スペル』をひっさげて我々を喜ばしてくれた時と今回>>続きを読む
一軒家でのシチュエーションスリラー、主導権の奪い合い、形勢逆転の連続等D.フィンチャー監督の『パニック・ルーム』を個人的には想起してしまったのだが、物語が進んでいくにつれあらぬ方向へと進んでいく展開に>>続きを読む
彼の行う性に関する行為は「快楽」の追求というよりも「修行・苦行」に近いもの…
その証拠に快感に打ち震えるような様子は全くなく、ただただ苦痛に歪む表情が印象的。その痛々しい姿をマイケル・ファスベンダー>>続きを読む
全編に渡って登場人物たちが主人公に哲学めいた忠告や進言で彼の未来に対して警告を発する。にも関わらず、主人公は己れの野心や欲望の追求の為この警告を知ってか知らずか無視して行動してしまう。
結果、些細な>>続きを読む
舞台は1981年初冬のニューヨーク。
そこから連想するのはこの物語の数ヶ月数週間前であろう前年の12月にジョン・レノンがファンによる凶弾に倒れたあの出来事。ロックファンのみならず全世界の人々に深い悲>>続きを読む
上映時間2時間強、ピンと張り詰めた緊張感が画面全体を支配し淡々とした話運びにもかかわらず集中力が途切れずに鑑賞することが出来たのは、監督ベネット・ミラーの確かな手腕とそれに応える3人の俳優陣の豊かな演>>続きを読む
2016年のアカデミー各賞を賑わした2作品、『キャロル』と今作『ブルックリン』。奇しくも1950年代のニューヨークを舞台とした1人の少女のラブストーリーを絡めた成長物語として描かれているのが共通点。>>続きを読む
1952年クリスマスシーズンで賑わうニューヨークのとある高級デパート。玩具売場の店員テレーズの視線の先にはエレガントな貴婦人キャロルが映っていたー。
女性同士の恋愛を描きながらも普遍的なラブストーリ>>続きを読む
題材や予告編等でやはりR.ゼメキス監督の『フライト』を想起してしまうが、こちらは実話に基づいたドキュメンタリーに近い作風、上映時間96分というコンパクトさと小気味良い編集によるテンポの良さで一定の緊張>>続きを読む
同じイラク戦争を扱った映画『ハート・ロッカー』とどうしても重ね合わせて観てしまった。
爆弾処理班と狙撃手、どちらも最前線の兵士を一歩手前の立ち位置から援護し救出する立場の人間を描いている。この作品で>>続きを読む
20世紀始め、世界で初めて性別適合手術を行った男性画家とその妻そして1人の女性リリーの"3人"が織り成す真実の物語ー。
主人公リリーを演じたエディ・レッドメインは前年のアカデミー主演男優賞受賞作『博>>続きを読む
元妻のジェーン・ホーキングの原作による映画化の為、孤高の天才物理学者の側面というよりも妻目線の1人の男性であり夫でもあるホーキング博士の実情を描いている。
その為、お酒や賭け事が好きだったりジョーク>>続きを読む
同じ地球への帰還ものとして以前鑑賞した『アポロ13』では実際のNASAの訓練機を使って遥か上空から真っ直ぐ落下する事で無重力状態を人工的に作って撮影したとの事(1回の落下につき約25秒間の無重力状態だ>>続きを読む
米国のアポロ計画では昨年公開されたデイミアン・チャゼル監督作品『ファースト・マン』で描かれたアポロ11号から最終的には17号まで月面着陸に成功したとの事。しかしこの13号だけは失敗に終わっており、この>>続きを読む
SF + サスペンス + スリラー
居住地域内でのほぼ密室劇、主人公サム・ベル役のサム・ロックウェルのほぼ1人芝居ー。
静かな語り口と印象的な旋律の音楽で物語は淡々と進む。宇宙空間での孤独感と閉塞>>続きを読む
宇宙では、あなたの愚痴は誰にも聞こえないー。
不慮の事故により火星に1人取り残された宇宙飛行士が己れの知恵と行動力とユーモアでサヴァイブする物語ー。
『エイリアン』『ブレードランナー』『プロメテ>>続きを読む
自分がソビエト連邦という国家を意識し始めたのは確か日本を含む西側諸国が参加をボイコットした1980年のモスクワ・オリンピックの頃。今作公開前年の1985年にはゴルバチョフ書記長のペレストロイカが実施さ>>続きを読む
ある少年の6歳からの12年間を綴った成長記録。
…というと一見よくある青春映画やヒューマンドラマを想像しがちだが、今作の特長的な所はこの少年役の子を実際に12年間に渡って撮影しているということ。更>>続きを読む