エソラゴトさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

エソラゴト

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ターミネーター(1984年製作の映画)

5.0

シネマ・コンサート
渋谷Bunkamura オーチャード・ホールにて


この手のシネマ・コンサートは4年前に東京国際フォーラムで開催された『レイダース 失われたアーク〈聖櫃〉』以来。映像×生演奏をコ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

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当初鑑賞予定の無かった作品…というのも、監督がライアン・ジョンソン。ファン以上マニア未満の『スターウォーズ』作品で、設定どころか世界観までぶち壊してしまった罪深さは前々作『ルーパー』の斬新な表現力で個>>続きを読む

テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

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夢…
①睡眠中に持つ幻覚
②将来実現したい願望(広辞苑より)

「夢」という単語は同じ漢字・読みなのに意味が全く違うのは何故なのだろう…物心ついた頃から疑問に思うことの一つではありました。

英語の"
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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掴みのオープニングシーンで高らかに響き渡るのは、ビートルズの「抱きしめたい(ドイツ語バージョン)」!

第二次大戦末期のドイツが舞台となる戦争物ならば人々に暗い影を落とす厳しい世相が描かれるのが定石な
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

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決して他人事ではない

今作鑑賞後、真っ先に思い浮かんだのはこの言葉。

そして脳裏をよぎったのは今作の舞台アトランタ・オリンピックの2年前にここ日本で起きた松本サリン事件により引き起こされた冤罪・報
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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『ジュラシック・ワールド』
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
『ターミネーター・ジェニシス』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『マトリックス』

…いきなり何の括りかといいますと、自分が今まで観てきた
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

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幼少期にランボルギーニ・カウンタック等のスーパーカーブーム、思春期にはアイルトン・セナやアラン・プロストが活躍したF1ブームをそれぞれ通過しているにも関わらず、"自動車"というプロダクト自体にはそこま>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

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先月半ばに鑑賞した家族を題材にした強烈な作品が未だに尾を引いているので、新年一発目は気楽に鑑賞出来るライトなコメディでも…と選んだ今作。

所謂大人のラブコメながらも描かれているのは政治や環境問題、テ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

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悲しいとき〜
哀しいとき〜

家族を思うとき〜
家族を想うとき〜

…すみません。こんなにも大真面目で重苦しい作品を唐突にひと昔前のお笑いネタで始めてしまって申し訳ないです…決して茶化してる訳ではなく
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

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言いたい事は前作ep8よりかなり減ってはいましたが、無い訳ではありません…。 でも、今作に関してはこれ以上の言葉は見つかりません。



"終わり良ければ全て良し"


劇場で映画を観る楽しさを教えて
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

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うーん…胸にチクチク刺さるどころかグッサリと突き刺されてグリグリとエグられるような作品でした。この感覚は『ブルーバレンタイン』を観た時と似ているような…。親権や養育権を争う作品としては『クレイマー、ク>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

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物心が付くか付かないかの幼少期にあれほどの恐ろしくもおぞましい体験をしてしまったら、人間的成長に支障を来たすのも無理はありません…。あのような特殊能力を持つ身なら、心が蝕まれて大きな犯罪や悪事に手を染>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

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SFアクション作品のマスターピースでもある第1作から35年ー。創造主ジェームズ・キャメロンの手の元に製作権利が戻った事でアーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトンによる三役揃い踏みが実現。そ>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

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予告編が終わり劇場内が暗転しいつものように映画泥棒の舞を拝んだのも束の間、ふと我に帰った自分…『あっ、前作の復習するの忘れてた!』(気付くの遅過ぎ汗)

たった2年前の作品の内容さえ曖昧な自分にしてみ
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15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

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のっけからすぐに物語が動き始めて最後まで緊迫感と緊張感が持続する展開はつい最近鑑賞した『ホテル・ムンバイ』と同様ですが、今作は人質が女性や子供な点や時間的・地域的な制限、現場での上手く立ち行かない連携>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

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先日我が家にAmazon製スマートスピーカー"Alexa"がやって来ました。折角なので天気や時報等の情報取得のみならず、家電製品(照明・テレビ・エアコン)のON/OFF操作を「おはよう」「おやすみ」「>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

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鑑賞後、心の中に何とも言えないモヤモヤした気持ちを抱えながら、帰宅した後に改めて言葉の意味を広辞苑で調べてみました。

〈真実〉
うそいつわりでない、本当のこと。まこと。

また同義語でもある
〈事実
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

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「もしも世界が○○だったら〜」

人間誰しもそんな夢想や妄想を働かせるものです。映画の中の世界とはいえ、仮に自分がその世界の住人になったなら…、ちょっとした下心や出来心を起こすのは止むを得ないことでし
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

事前情報を余り入れずに鑑賞した為、当初主人公の女性税関職員が自身の特殊能力を駆使して難事件を解決していくミステリー物かと勘繰っていましたが、予想を遥か斜め上行くある意味大好物のなんじゃコリャ〜な作品で>>続きを読む

さらば青春の光(1979年製作の映画)

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今回、公開40周年を記念してデジタルリマスター版が再上映されるということで、劇場まで足を運んでみました。


容姿も精神性もクールでモダンでスタイリッシュを標榜とし、毎週末にはクラブでドラッグをキメて
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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劇中でもハッキリと語られていたりいろんな方の評にもある通り、今作の主人公ジョン・ウィックの動きは確かに遅くて鈍重なのは否めません…。しかしよくよく時間経過を振り返るとチャプター2は1作目から5日後、今>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

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初日鑑賞後、今もまだ尚自分の中ではきちんと消化しきれていないのが正直なところです…。

DCコミックス『バットマン』のゴッサムシティを舞台として、最凶ヴィラン"ジョーカー"の誕生譚が描かれていますが、
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

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終わってまず一言、
「凄かった」
そして息苦しかった…

こんなに始まってから最後まで123分間緊張感が持続し息つく暇も無い作品は『マッドマックスFR』以来かもしれません。でもこちらは実話を基にした割
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

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8th Grade (8年生)、日本で言う中学2年生。14歳という微妙な年頃を描いた秀作といえば『シング・ストリート』『グッバイ・サマー』『イット〜』など男子目線のどこかまだ幼さの残るガキっぽさが同性>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

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ここ日本ではブラッド・ピット出演の話題作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の上映から間髪入れずの主演作品公開にはそれほどファンでも無い自分でも期待で胸が膨らむ反面、SF自体『12モンキー>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

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まず史実として第2次大戦中、イギリスの領土で唯一ナチスドイツに占領されていた島(チャンネル諸島の1つである今作の舞台、ガーンジー島)があったということが驚きでした。

その島で密かに行われいたという読
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今さら言えない小さな秘密(2018年製作の映画)

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予告編からして既に面白さがジワジワと伝わってきましたし、何しろ脚本に『アメリ』や『ロング・エンゲージメント』他大好きなジャン=ピエール・ジュネ監督と何作もタッグを組んできたギョーム・ローランが参加して>>続きを読む

ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

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IMAX期間限定上映が2週間の為、2つで十分ではないけれど再度観に行きました。

11月にまた上映するなら勿論また行きます。

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

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今作の鑑賞理由は今年2月に観たイラクの紛争地域を舞台とした作品『バハールの涙』で今作主人公のメリー・コルヴィンをモデルとした黒眼帯の女性ジャーナリストが描かれていた点でした。

まず驚かされたのは、彼
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マトリックス(1999年製作の映画)

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80年代を代表するSF作品が『ブレードランナー』ならば90年代を代表する作品はこの『マトリックス』で間違いないでしょう。

1作目の今作が公開されて今年が20周年のアニバーサリーイヤー。それに伴い、『
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

5.0

以前に『ブレードランナー ファイナル・カット』の方で投稿しているので今回はこちらで…

今年2019年を舞台としたSF映画の金字塔がIMAXで2週間限定上映!…ということで今年7/19に開館した池袋の
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

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ハリウッドが誇る2大俳優の意外にも初めての共演、しかも監督はクエンティン・タランティーノ!製作発表後にメディアに発表された2人の貫禄あるツーショットには90年代に『タイタニック』や『セブン』などで大い>>続きを読む

ドッグマン(2018年製作の映画)

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1980年代にイタリアで起こった実在の殺人事件をモチーフにして描かれた不条理ドラマなのですが、パンフの解説を読む限り実際の事件は今作で映し出された描写よりも遥かに凄惨で闇が深かったそう…。

主人公マ
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

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つい2ヶ月前に見た『アマンダと僕』はとても胸に沁み入るそして心に響く良作でした。今作はミカエル・アース監督がその『アマンダと僕』の前に撮った長編2作目の監督作品。

テーマは同じく"喪失と再生"ー。突
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カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

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普段は寡黙で無表情なギター職人のリックも店に訪れる腕利きのギタリスト達と交わす談笑には温和で穏やか、そしてはにかんだ笑顔がとても印象的です。

そんな彼等が楽器を手にした途端に夢中になって奏でるフレー
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世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

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今年2月に鑑賞したデイミアン・チャゼル監督の『ファースト・マン』では人類の未来を切り開くべく遠く外の世界、月へと旅立つ1人の宇宙飛行士を描いていますが、今作では人類の起源を解明する為に地球の内側奥深く>>続きを読む