ポップさんさんの映画レビュー・感想・評価

ポップさん

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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

1.0

新しいさやとんち度の高さなど、この作品の魅力は分かる。でも、実感に全然響かない。インテリにプレゼンしているだけの作品に見えた。しかし、こういう作品がアカデミー賞で作品賞をとってきた事実も噛み締めて、し>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

5.0

同日に見に行ったスリービルボードよりはるかに良かった。しかし、キャサリン・ビグローが、政治的にも演出家的にもものすごく古い監督に成り下がってしまったへっぽこネオコン監督であることが明確になった。これで>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

5.0

拝見しました。TSUTAYAの映画化プロジェクトには非常に興味を持っていました。当初は若手作家を育成するということで、エッジの効いた映画を期待していたため、このような山田洋次的な作品であったことにガッ>>続きを読む

ヒッチコック(2012年製作の映画)

2.9

そこそこ楽しめました。ちなみに、ヒッチコック・トリフォーという分厚い本を読んでから見ています。まあ典型的な自伝物なんですが、こういうのを見るとやはり「スティーブ・ジョブス」という自伝映画は異質で狂って>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

4.3

15年ぶりくらいに見ました。劇場公開した当初、本作品の評価は非常に低かった記憶があります。理由は、漫画のキャラクターになりきった俳優陣になかなか世間の目が慣れなかったからなんだろうなあと、今になって気>>続きを読む

女が眠る時(2016年製作の映画)

5.0

凄い良い作品だった。豪華キャストであるのに対して、かなり予算を抑えた演出重視の作品であった。リリーフランキーと新井浩史が脇役にもかかわらず、恐ろしく記憶に残る役を演じ、西島秀俊の底上げを図る。ホテルで>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

5.0

黒沢清の最高傑作だが、画を見る文化の無い日本では闇に葬られようとしている作品でもある。昼や夜、作為や不作為、自然さや不自然さを自在に操り、大げさなCGやセットを使わずしてこの世に存在しない恐ろしく、美>>続きを読む

世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

5.0

ゴッホの複写をひたすら下請けする中国人経営者が、本物のゴッホを見に行き、別人になって帰ってくる話。ヨーロッパに卸した商品のピンパネ価格に驚き、そして、本物のゴッホを目の当たりにして実物の色使いに職人的>>続きを読む

(1963年製作の映画)

2.4

ひさびさに見ました。昔ほどの衝撃はなく、ほころびがだいぶ見られました。ただ、ロングショット使い方、有名なガソリンスタンド爆発シーンや目玉をくり抜かれた近所の住人の演出は素晴らしく、眼を見張る部分は未だ>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

5.0

メルギブソンの作品は信用度が高いので欠かさず見ています。で、本作ですが、メルギブソンにしては珍しいアメリカ頑張って、的なテーマでした。しかしながら怪我や死体の表現の仕方が過激。本作を見ることで戦争した>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

5.0

本作は間違いなく90年代から2000年代はじめにあったSFバカ映画の影響を受けている、珍しい正当派スペース超大作となったように思われる。主要なキャラクターが全員油断しすぎでさまざまなストーリーが展開。>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

よかった。こういう映画であれば、無理矢理ハッピーエンドにするのも許せる。典型的な出だしのカーアクションでキメるものの、途中でクルマを捨てて走りまくるのは新しい。音楽の使い方は、まるで新しいミュージカル>>続きを読む

バンコクナイツ(2016年製作の映画)

1.0

今までの空族の作品の凄さは影を潜め、編集で撮影と脚本をうやむやにする、いわばキアロスタミのサムワンライク〜的な手法が際立った本作品。昔の空族を知らない人や空族推し一辺倒の人々を騙し切ったのではないかと>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

1.1

貴重な週末をこの作品に使ったことを後悔した…。もっとこれぞイギリス的なコメディ化と思ったが、ただのアメリカのご都合主義コメディだった。残念。

潜行一千里(2017年製作の映画)

3.2

本編を見る前にこちらを先に見ました。良し悪しを語れる作品ではないものの、海外での撮影の様子が詳しく見れてよかった。

ダンケルク(2017年製作の映画)

5.0

ファーストシーンのかっこよさが凄かった。イギリス万歳で戦闘機3基かよ、という意地悪なツッコミを、逃げ惑う主人公たちで交わしているように見えた。戦争とは、本来戦う時間は一瞬で実は逃げるか物資を運ぶという>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

2.8

意外なところで意外な人がの連発。長いなあと思いつつ、まあまあ楽しめました。シネコンはやはりこういう風な作品をたくさん作って、まずはあまり劇場に来ないお客さんを楽しませてほしい。タイトルに監督や作る側の>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.0

アカデミー賞の作品賞は実質グランプリに該当する重要な賞だった。だが近年、新人育成の焦りがアメリカ全体にあるせいか、やたらサイケデリックな賞になった。本作も同様である。わかりやすく言えば、直木賞が芥川賞>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

1.7

あまり良くなかった。正確に言えば途中まではものすごく良かったが、思春期の甥を相手にするあたりから物語が激しく破綻した。アカデミー賞は近年、若手や新人監督育成に焦り過ぎてこういう作品を選びがちである。し>>続きを読む

サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ(2012年製作の映画)

3.7

フィルムの重要性は保存以外全く語られていない。でも、デジタル化の歴史がよくわかる。フィルムは消える。この作品は明らかにそう語っている。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

5.0

巨匠がありきたりの題材を撮るとどうなるか、が分かる作品。ストーリーは陳腐だが、技は凄い。自惚れが激しく目立つものの誰にも指摘されないクリントイーストウッドも彼を見習ってほしい、といっても、まあ無理だろ>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.0

メジャーに移行したにもかかわらず、よくここまで作家性を失わなかったと思う。ここまで作家性をキープできたのは、今泉力哉、真利子哲也以来ではなかろうか。山戸さんは、この作品の後半にある、いわゆる人間らしい>>続きを読む

ひかりのたび(2017年製作の映画)

5.0

去年見た中で取り分け印象に残った作品でした。取り分けシナリオが斬新で新しかった。取り扱う内容もさることながら、見せ方を非常に考えている。残念なのは、不動産ブローカーという映画好きが敬遠するであろう題材>>続きを読む