瀬賀喜太郎さんの映画レビュー・感想・評価

瀬賀喜太郎

瀬賀喜太郎

ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.5

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実に同人らしくて良い。

トップ的相対性理論&エヴァ的メカデザイン&板野サーカス的ミサイル等々、既視感に溢れるが、凄く製作者の志向を感じる。

ほぼ一人で制作したとの事で、いつの時代も天才っていうのは
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寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

3.8

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Netflix版を観て改めて鑑賞。

田村玲子のシーンを映像化してくれただけでこの作品の意味がある。

やや語り過ぎなシーンや我が出ちゃってるシーンは山崎貴監督の悪いところが出ちゃったか‥

もちろん
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寄生獣(2014年製作の映画)

3.7

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Netflix版を観て改めて鑑賞。
当時の評判はそこまでだった記憶があるが、改めて観ると基本原作を踏襲しており悪くない。
原作が如何によく出来た作品だったかを改めて実感。

HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS(2023年製作の映画)

3.5

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映画とゲームをどちらも理解してる人、映画とゲームを繋げる人なんだろうな。

モーションキャプチャーをつけての撮影シーンなんかはもうゲームというよりは映画を撮ってるという方が近い。

「ゲームでもなけれ
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.7

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「美と殺戮のすべて」というタイトルに惹かれて鑑賞。

薬害問題をめぐり大富豪相手に立ち向かう写真家のドキュメンタリーかと思いきや、その側面はもちろんありながら、彼女を形成したアート界隈とマイノリティカ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

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正規画角となるエキスポシティのIMAXにて鑑賞。

まずは遅れに遅れましたが日本公開に踏み切ってくれた配給会社に感謝。

ただの誹謗中傷は論外だが原爆投下の是非やこの映画の作中の表現に関する意見は各々
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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.7

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音楽モノ、父と娘と好きな要素が多かったがもっとエモいかと思いきや、けっこー淡々と進む。

めっきりレコード店も減ってしまったし、行くことも無くなってしまったけど、旅行先なんかでも良さげなレコード(CD
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.8

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93分とコンパクトながらよく出来てる。
列車爆発テロを阻止する為に8分間を失敗して死んでは生き返りを繰り返すタイムループもの。
主人公の境遇が切ないが、ラストはハッピーエンドだと信じたい。

A KITE~INTERNATIONALバージョン~(2000年製作の映画)

3.4

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ずっと名前は知っていたが見るタイミングを逸していた作品。
残念ながら期待してたほどでは無かった。
当時のアニメーションでは珍しいエロとバイオレンスではあるが、今となっては粗が目立つ。
エロもちゃんと入
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.6

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当時のブームもありミニシアター系にハマって色々な映画を観に行きましたが、「π」はタイミングを逃し観れてませんでした。
今回のリマスターで約四半世紀振りに、ようやく映画館で観ることが出来ました。
感想と
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愛してる!(2022年製作の映画)

3.9

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偶然にも最近性癖映画づいてる。

りゅうちぇる別に好きじゃ無いけど、出演してるとは知らずに観てちょっと辛かった。
どちらかといえば彼のことは嫌い寄りだったんですが、世間からの誹謗中傷に耐えられなかった
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

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何故か最近戸籍入れ替えの邦画をよく観てる気がする。

出演者の重ための演技もみな素晴らしく、終始緊張感のある張り詰めた映画だった。

出生や国籍など本人のどうにもならないところで差別やレッテル貼りがあ
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ルー、パリで生まれた猫(2023年製作の映画)

3.5

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うちの猫の名前がルゥなので特別楽しめた。
可愛いし名俳猫だと思った。

春画先生(2023年製作の映画)

3.4

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思ってた作品じゃ無かった。
出演者全員変態で良かった。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

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圧倒的だった。

前作からそうだったが、映像のクオリティ、音響が素晴らしく、これが並の映像や音響なら凡庸なSF作品となっていただろうが、ここまでのクオリティで見せられると圧倒されるしかない。
ドゥニ・
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.8

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大好物のタイムループもの。
ずっと気になってたけど、ようやく見れました。
この頃の映画ってシンプルだけどだからこそ響きますね。

目指せメタルロード(2022年製作の映画)

3.6

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メタル好きなら色々更に楽しめる、
そうじゃなくても爽やかメタルが楽しめる。
なんていうかみんな可愛くてほっこりする。

正欲(2023年製作の映画)

3.5

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主題は良いと思うが、エピソードや設定等にピンとこない点も多く、そこは少し残念だった。

まだ感想がまとまってないので、思った事を書き連ねていきたいと思います。

◾️正欲というタイトル。正しい欲?正し
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

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凄く皮肉とブラックユーモアの効いた作品でした。

黒人へのイメージだけでなく、日本人へのイメージや韓国人や中国人へのイメージなど、世の中はさまざまな思い込みや偏見に満ちている。

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

2.9

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アニメの実写化って二極化してると思うのよ。
原作への愛やリスペクトを感じられる作品か、名前を借りてきただけの作品か。
前者は原作ファンだけでなくファンの口コミで一般層まで大ヒットするし、後者はボロクソ
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エリジウム(2013年製作の映画)

3.3

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前に観たけど、なんとなく觀直し。


監督は好きなんだけど、この作品は何度観ても途中で中断してしまう。
設定や世界観はあいかわらずのディストピアSFで監督らしさは発揮されてるんだけど、ちょっと凡庸過ぎ
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ニモーナ(2023年製作の映画)

4.1

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吹替でみたんだけど、ニモーナ役の声優さんがめちゃくちゃ良かった。
粗暴でありながらチャーミングでピッタリだった。
観賞後にオリジナル音声はクロエだと知り觀直した。

LGBTQ+を本作に盛り込む必要性
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

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評判通りのとても良い映画でした。

背中合わせでのデュエットシーンが素敵でした。

母親との出生時の話もウルっとしました。

発表会のデュエット中、父親の目線に変わるシーンはハッとさせられた。
その後
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.8

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劇場公開時話題になっていたもののタイミングが合わず、アマプラ配信で漸く鑑賞。

ジャンル的にはホラーかもしれないけど、ライトな感覚で観れる良作でした。

キャラクタやテンポの良さで中弛みや飽きさせる事
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.6

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素晴らしい映画でした。
生涯ベスト入り。

スペンサーと出会えて良かった。
警察官もいい人で良かった。
施設でのエリックとの関係も良かった。
家族との関係性も良かった。

全てはジェームスの純粋さが引
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怪物(2023年製作の映画)

3.6

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周りの評判が良かったので、期待値を挙げてしまったのが駄目だったのか‥

母親視点での学校対応のクソぶりが駄目過ぎて、その後のパートで担任教師の視点や校長視点でのエピソードが入っても、「いや、ならそんな
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

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雪山の山荘で男性の転落死。
容疑者は男の妻。
唯一の証人は視覚障がいのある11才の息子。

そして解剖学というタイトルとあのポスターの感じから、真相をひとつひとつ紐解いていくミステリーかと思いきや、法
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.5

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夕方からの鑑賞でしたが、その日は朝から寝ても寝ても寝足りない感じで、上映時間から逆算して家を出ないといけない時間の30分前まで寝てたが、それでも映画観ながら寝てしまった。

犬が無事で良かった。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

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フロントガラスに反射する雨粒の屈折する光と夜の街明かりからのタイトルの出かたがとても良かった。

キャスト的に安易な恋愛ものにせず、テーマ的に社会派な作品にもせず、ドラマとして泣きの作品にもせず、それ
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

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鑑賞前から好きなやつだとはわかっていたけど、思ってより更に良かった。
ちょっとメンタル落ちてたから尚更響いた。
こんなにドラマチックで素敵な出会いは流石に無いかもしれないけど、日常の中にはこれよりあり
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あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

3.5

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好きなタイプの作品ではあるんだけど、この二人くっつかないの?であったり、このキャラそんなキーマンな役どころなの?であったり、観ていてよく言えば予想を上手く外される感じ、悪く言えば肩透かしを食らう感じが>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.5

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男性目線で見ると、そらあんな子身近に居たら沼るよなーとは思った。
あの子を助けられるのは自分しか居ないと思っちゃうよねー。
特にヲタク系の彼が死体遺棄にまで手を染めたにも関わらず逃げられ、「私はケーキ
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.9

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とても丁寧で良かった。

ラストは自然と涙が溢れた。

猫と、とうさん(2022年製作の映画)

3.6

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我が家の猫が寝てる横で鑑賞。

どの子も可愛いし愛されてる。
ドキュメンタリーとしては凡庸だが、猫の表情や猫と一緒に居る男性達の優しい表情で観ているこちらも癒される。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

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冒頭のキルティングの描写からエンドロールの建築美術まで、とにかくアートワークが素晴らしかった。

劇中も冒頭のモノクロでの自宅の様子、酒と快楽と砂糖の甘味によって色鮮やかに映るリスボンの街並み、船から
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.1

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センスの塊。

冒頭のやり取りからして計画が上手くいく予感がしない。

予感は的中で計画が失敗し逃走する車内から物語は始まる。
そこから逆順でそれぞれの視点から何があったのかが語られていく。

初監督
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