ぷーやさんの映画レビュー・感想・評価

ぷーや

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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ゆっくりとしたpart1でさんざん積み上げられた澱は、サンドワームsの超自然的なパワーによる蹂躙や、アトレイデス家の手によるハルコンネン家の成敗できっちり解き放たれ、もちろんそれにはカタルシスを感じる>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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最近はそう珍しくない弱くあることの受容ってテーマを3時間もかけてやってるんだけど、これが全然間延びしてなくてすごい(自分がおもろいって感じてるからかもだけど)。一つ一つの画や音にこだわりを感じるからか>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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俺のこれまでの人生はこの映画で号泣できるようなものではなく、またこれからもそんなような見通しなんだけど、まあそれはそれとしてまったくもって構わないことだし、マイライフはマイライフとして愛している。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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ジブリ関係者や駿の周りの人々についてはそんなに知らないので、これが誰あれが誰は詳しい人に任せるとして、善意のみで形どられた、白くて均質な無垢なる積み木をシコシコ積み上げるのではなく、悪意に満ちたこっち>>続きを読む

ジャーヘッド(2005年製作の映画)

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銃後では全くありえない、人の命を奪うことを是とする価値観の刷り込みと、終わりの見えない待機によって生じる故郷での生活とのズレによって、スウォフをはじめとした中隊の皆は少しずつ変わっていく。砂漠へ到着直>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

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いい感じの男性には相手がいる描写 その後それがなぞられるのがいい
飛んでった帽子をひらって友達が自然に"下"の段に座る
バーキン、マトラッセとコーチのなにかのバッグ フルトンの傘と普通のビニール傘
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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実際に起きた悲劇をそのまんまむき出しで描かれててあまりにもしんどい。けど、しんどいのはその出来事に思いを巡らせてるからこそであり、思いを巡らすことは現世に残ることのできた私達ができる大切なことの一つだ>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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ブレックファストクラブとかのアメリカ青春映画の系譜だけど今風のチューニングが上手すぎるう
起承転実はみんないいやつで結するし、コメディ要素も好みだしでほぼ文句ない超おもろな映画だけど、過去の映画を上手
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牛久(2021年製作の映画)

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ろくに難民認定する気ないくせに、さも受け入れてますよって国際社会への外面は取り繕って、いざ来た人たちにはこの仕打ち。
どうしようもないほどカスなんだけど、この状況を是認する政治家を選んだのは?あるいは
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

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ホームレスがかつて失ったホームを取り戻す話。全く良くできすぎた流れだけど、聖典はよくできてなくちゃ聖典足り得ない訳で、現代を舞台に神の子の奇跡を描いてるんだからそれでいいんだよな。
暗殺者の動機とか、
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14歳の栞(2021年製作の映画)

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実在する人間の友情や恋愛や学校生活や、あるいは不登校になった理由とかを映画で暴くというのはある種の加害性を持つわけで、同然に当人の同意が必要だろうけど、この映画の当人たる彼らは14歳であって、児童であ>>続きを読む

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

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そのくらいの罪で死刑とか、職場の半分は逮捕半分は解雇とか、知らない男を部屋に連れ込むのを大家が見たから半ば強制的に退去とか物語の本筋ではないとこでイランのヤバさを感じる。
白い牛って死刑にされた旦那の
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空白(2021年製作の映画)

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途中まではちょっと戯画的に感じたけど、折り合いを付けるために描いたことない絵を描いてみたり、少女マンガを読んでみたり、あるいは店長とちゃんと向き合ってみたり、明確な処方箋がない中で、いろいろやりながら>>続きを読む

人生フルーツ(2016年製作の映画)

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津端さんは巨大団地の設計とか著作を出しての海外でのサイン会とかとかをやってきたような人で、当然誰にでも真似できるようなものではない。でも、そういった分かりやすい"大きな"フルーツだけでなく、パンに焼印>>続きを読む

水俣曼荼羅(2020年製作の映画)

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かなり長い作品だけど、だからこそ被害者一人ひとりの日常や戦い、苦悩あるいは愛が鮮明に描かれている。徹頭徹尾被害者に寄り添った作品で、監督曰く加害者側にこの人を撮りたいと思わせるような人はいなかったから>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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笑えるけど笑えない。
ディカプリオ迫真の演説シーンで思ったのは、シリアスな問題に対して冷笑したり、ちょっとうまいこと言って茶化したり、あるいは角度つけて見たりするのって、別にそれはそれで駄目ではないん
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

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エヴリーヌの飼い犬は事件の犯人に対し懸命に吠え立てていたし、ジョセフの飼い犬は主人を死から遠ざけようと、死体を引っ張っていた(のかも)。
作中の黒魔術師いわく「愛とは、無いもの与えること」とのことだが
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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まひろアクション半端ないと思ってたらそっちが本業の人だということで、あの腕立て状態から後ろに引っ張られるのとかめちゃめちゃきつそう。なのに演技もできてすごい。ちさともチャカチャカした銃さばきかっこいい>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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ザ・貴種流離譚で、ようやくちょっと成長したってかなってところで2時間半は長い。けど、ガジェットとかスペースクラフトとかは良かったですね、ちくわみたいな巨大な母艦から豆粒大の子機が出てくるとことか。
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

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映画で3度(くらい)象徴的に描かれた動物園の象は、テルコのマモルに対する心の動きのモチーフだと思いました。最初は柵のむこうから見ているだけで手が届くことはなく、それが愛なのか情なのか憧憬なのか確かめる>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

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由宇子の行動は間違いなく不正義なものだけど、彼女自身はそこまで悪い人には見えない、ああいったドキュメンタリーを作って、人に寄り添おうとしてるわけだし。じゃあそんな、一般的に善良と言えるだけの心を持ち合>>続きを読む

食卓(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「家族」という言葉が使われるとき、一般的な定義の下に、より情緒的というか、伝統的というか、な意味が言外ににおわされていることもある。たとえばそれはその集団全員で一汁三菜の食卓を囲むのが理想の姿だ、とか>>続きを読む

エル・トポ(1970年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あらすじだけを説明しようとすれば別にできないことはないし、話の流れは分かるんだけど、映像の見せ方とか人物のアクの強さ、宗教観や死生観等のごちゃまぜないまぜ感が相まって闇鍋感のある映画だった。

ぱっと
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