あきらさんの映画レビュー・感想・評価

あきら

あきら

映画(454)
ドラマ(0)
アニメ(0)

4月の涙(2009年製作の映画)

4.0

北欧フィンランドいうと美しき森と幻想の国
そしてオサレイメージですけもど、
こんなにシビアな歴史があったなんて知らなかった。
やっぱりヨーロッパなんだよな。

そんで戦争状態というか理性を捨てる言い訳
>>続きを読む

ハーモニー(2015年製作の映画)

4.0

これはいい厨二。

あの観念的な話をどう映像化し、
どうまとめるんだろ……???

と思ってたけど、かなりわかりやすくなってたとは思う。
と言っても原作は読んだ方がいいけど。

マイケル・アリアスのビ
>>続きを読む

サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

4.3

「からゆきさん」なるワード、まるで知らなかったよ。
吉原とか島原とか、日本各地にあった遊郭のことはなんとなく見聞きしたことあったけど、海外輸出かぁ……

そしてどこ行っても悲惨。
日本の軍人さんが来る
>>続きを読む

にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

4.5

生かすか?
もどすか? 

娘の母乳を吸う父(血の繋がりはない) とかほんと……

「男はみんな大人しくて優しくてなんでも言うこと聞く女の子がいい」そのどおりすぎて反吐が出るし、
令和になってもなんも
>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.0

わかっちゃいたけど、胸糞オブ胸糞!!!!!
なんでどいつもこいつも12歳を性欲の対象にしたがるんですかね。

っか男ってそんなにtnk見せたいもんなの?
相手が子供だから?それとも成人女性に対してもあ
>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

出てくる男出てくる男、皆きもちわるいな!?
何かっちゃあ性的対象として見てくるの、
まじでなんなんだ⁈

大人だの男だのに保護されていない17歳を取り巻く世界って、
こんなにも危なっかしいものなのね。
>>続きを読む

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

4.0

アル中ゆえの、途切れ途切れの記憶
構成の効果もあるんだろうけど、
記憶が覚束ないのって、こうも世界が不安に感じるのだね。

鬱々モヤモヤとした描写が続くので
けっこう序盤しんどかった。

……が、ラス
>>続きを読む

駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

4.0

秀作。

戸田さんも満島さんも、とてもいい。
立場境遇の違いこそあれど、
二人ともかっこよいし、存在そのもので美しいよね。
この二人なら、逆の役柄でも演じきれるだろうし
見てみたいと思う。
この作品に
>>続きを読む

夏の終り(2012年製作の映画)

3.0

満島ちゃん大好きだし
素晴らしい演技巧者だとは思うんだけど、
これは合わないな〜と思わざるを得なかった。

台詞まわしや所作がどうも、若いというか〝今の人〟を感じさせすぎる。

たしかにこれぞ女の業!
>>続きを読む

死んでもいい(1992年製作の映画)

4.0

大竹しのぶが石井隆の世界にっていうか「名美」に!?
ってわりと驚きだったけど、
意外なほど良かった。

ストーリー的には突っ込み所しかないのに、
大竹しのぶがそこにいることで、不思議な説得力が生まれて
>>続きを読む

夜がまた来る(1994年製作の映画)

3.5

安定の石井節全開ですね。

夏川結衣、所謂体当たり演技というやつだけど、
上手くないな〜
上手くないけどとても綺麗。

その上手くなさが、こういう情景の中にあって「汚れなさ」に見える効果がすごい。
>>続きを読む

ヌードの夜(1993年製作の映画)

4.0

この場末感、バイオレンス
これぞ石井隆!!!


雨の夜の余貴美子のしっとりした美しさ
根津甚八の退廃
「名美」と「村木」がいちばん嵌る組み合わせだな個人的に。


あと、椎名桔平はやっぱキレてなんぼ
>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

4.0

28歳ごときで行き遅れとは……

耳の遠くなった爺に「馬鹿」って子供に言わせるセンス、
今だとコンプラ的にアウトなんだろうけど、
なんか許されるこのセンスよ。
これこそ小津だなぁ

原節子の笑顔、仕草
>>続きを読む

晩春(1949年製作の映画)

4.0

おじさんが再婚したってだけで
「汚らしい」「不潔」だなんて
あんなに麗しい笑顔で言えるの原節子くらいだ。

襖と障子の重なりと奥行き、
障子にうつる影まで完璧。
写真の構図の見本のよう。

周囲からの
>>続きを読む

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

4.3

これ、全体的に身に覚えがありすぎて、
何度観ても笑うww


不細工面の前田あっさんがほんとに良い。
雑すぎるロールキャベツやらカレーの食べ方、ほんと良すぎる。

「少なくとも…今ではない」あの間とか
>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.7

まず原作が神です。
そしてその原作をまったく害っていないのがよきです。

シィちゃんに永野芽郁はかわいすぎん?と思ってたけど、あのやさぐれ感、ガラの悪さまで見事だったね。

くわえて奈緒マリコのめんど
>>続きを読む

チワワちゃん(2018年製作の映画)

4.5

これ好き!
私が見たかった浅野忠信はこれです。
バンビちゃんカッコいい!

使ってるツールが2019年なのに、
光も匂いも90年代なのが素敵。
マンガの映像化って、こういう風に作ってほしい。

イメー
>>続きを読む

秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)

1.0

これはひどい。

なんつっても薪さんのタートルネック‼︎
シャツの下にタートルネック‼︎‼︎‼︎
ムチウチの人みたいじゃん‼︎ダッセェ‼︎

一人称の違いとかさぁ……
この薪さんと青木は原作とは別の人
>>続きを読む

人間失格(2009年製作の映画)

3.5

キャスティングも演技も悪くないのに、
脚本・演出が微妙すぎた。
なんで余計なことするかな?

でも、中原中也に森田剛ってのは当時斬新!と驚いたけど、合ってたね。
印象的でした。


三田さんが、
そし
>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.0

ああ……蜷川実花だなぁ…………

小栗さんの太宰が驚異的に合ってなくて、しんどい。

というか小栗さんって華はあるし、
何にでも出てるし、演技派カテゴリーの人とされてるけど、
役にしっかりはまってるの
>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.3

これコメディなんかじゃない。
どう考えてもホラー‼︎

なんなんだこれ怖い‼︎
イカレ具合ならタクシードライバーのトラヴィスより断然パプキンじゃん‼︎
その上サイコパスにサイコパスぶつけるとか、鬼か
>>続きを読む

ミザリー(1990年製作の映画)

4.5

ひと昔前、執着系サイコパスが流行り始めた先駆というか、
狂信者ってか支配型モンスターのアイコンになりましたよね。

それまでもこういうタイプっていたんだろうけど、
名前がつくことで輪郭がくっきりしたよ
>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

毒親以上サイコパス未満って感じ。

予想できた展開からのどんでんを期待したけど、そこまでのひねりはなかったね。

クロエちゃんが元々ワシントン大学に合格するくらい賢かったってのもあるけど、
やっぱ知識
>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

1.2

え?
これ脚本失敗してね?

原作のいちばんの核になる部分を、
まったく殺してるやん。

こんなやり方しかなかったのなら、
なぜこの原作を選んだのだ!



役者さんはみんないいのに、
とても魅力的な
>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

4.5

思春期の愚かさとか身勝手さ、それゆえの他者への残酷さ
身に覚えがあるだけに、刺さりますね。

中島監督の画面、色彩抑えめでも美しいですね。
むしろこのくらいの方が好きかも。
少年少女の恋らしきものも瑞
>>続きを読む

先生を流産させる会(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

胸糞。

悪意に満ち満ちてて、しんどい……

だいたい嫌な人しか出てきませんが
ボスキャラじゃなくて、その後ろの3名のブ◯に特に嫌悪感。


実話ベースってことで、
凶々しいのはしょうがないんだけどさ
>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.5

なにが再生だコンチクショー‼︎

ちゃぶ台ひっくり返したくなるラストでしたが、
現実ってほんとにこういう感じなんだろね。クソが。

どいつもこいつもイヤすぎてイライラするけど、
これもたしかに人間のリ
>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.0

エンドロールの無音
波の音が本当にしんどい……

共感はできないし、
同情はもっと無理。

もう冒頭花火遊びのあたりからこいつ嫌いだし、関わりたくない。
ヘレンが死んだあたりから眉間に皺が寄りっぱな
>>続きを読む

トッド・ソロンズの子犬物語(2015年製作の映画)

1.5

うわうわ容赦ねぇな…
ひどい。
もう最初からなんかとにかくひどい。
犬をなんだと思ってんだ!

そりゃトッド・ソロンズだし
普通のほっこりわんちゃん物語なわけはないやろとは思ったけどさ…

しかもあの
>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

きっっっっっい!おもに三半規管が!
あと犬ぅぅぅぅぅ

呪いと祈りって極めて近いものな気がするけど、対象が明確な分エネルギーが集約されるのかも。

正より邪の方が吸収力ありそうで
土着な雑霊も集まりや
>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

汁気が多いな〜〜〜
喧しいな〜〜〜

あの禍々しさは、ご祈祷っつかサバトやね。
キリスト教を絡める意味がわかんなかったけど、
拡大解釈すればいいってこと?

にしても國村さんの得体の知れなさがすごい。
>>続きを読む

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.0

いやもうしんどい。
画面の隅から隅まで、何もかもがしんどすぎる。
汚いくさい金もない。
アル中でくさい(二度目)
醜悪を煮凝りにしたみたいで、とにかくくさい!!!
視覚情報だけでこんなにくさい!!!き
>>続きを読む

エド・ゲイン(2000年製作の映画)

2.5

雑〜〜〜

雰囲気からしてこんなもんだろうなとは思っていましたが、
やっぱりもっと卑屈そうな小男じゃなきゃイヤです。

エドゲインなら、モデルしたフィクションの方が出来がいいのね。

ヘンリー(1986年製作の映画)

4.0

あまりにも有名だけど、
実はあまり興味がもてなかったシリアルキラー。

殺害人数も多いし、
生い立ちも狂いすぎてるし
そして死の腕とかいう組織。
虚言癖も相まって、エピソードが荒唐無稽すぎるし
頭いい
>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

4.0

THEシリアルキラーといえばこの人。
サイコパスといえばこの男。

あまりにも有名すぎる殺人鬼だけど、
一般人から遠く乖離した突然変異のモンスターではなく、人間として描いてるのね。

シリアルキラーに
>>続きを読む

>|