あきらさんの映画レビュー・感想・評価

あきら

あきら

なんでも見る。映画はぜんぶ面白い。連想で書いてるから、とても順不同。

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湿地(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

青っぽい灰色っぽい、光量の少なさがいかにも北欧で、事件をより陰鬱に見せているのね。

「おまえが人生を無駄にしてるのが耐えられなかった」なんてね…やりきれんね…

猟奇的サイコパスかと思ったら、意外と
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砂の器(1974年製作の映画)

4.0

ミステリーとかサスペンスとかいう視点で見たら、正直そんなに特筆すべきことはないんですよ。

重たい演技を重ねて重ねて、重たい物語を重たい景色の中に描いたこれは、あくまでも人間ドラマとして作られた映画な
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あん(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今ひとつ常識のない浮世離れした年寄りだけど樹木希林だからかな〜?なんて安易に思っててすみませんでした。
そうか…若い頃から隔離生活なら、しょうがなかったのか…そうか…

そういう人生の終わりに、豊かな
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

いやもう見事としか言いようがない。
このキャストを揃えただけでも素晴らしいのに、各々ポテンシャルを十二分に発揮しててさ。
それでいて荒れていない、なんて。

安藤サクラはもうなんかすごい。すごいとしか
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

やさしい地獄ってのはあると思ってます。

個人的に、まともな教育を受けられないのってやっぱり虐待だと思ってて、なかなかに悲劇。
親子愛の話として見ればたしかにそう、なのかもしれない。この母娘間に愛情は
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.3

まず構成が面白い!
ラストに本物の演技ってのは、狡いけど上手いね。
こんなにキャラの立った人ばっかりさすがにフィクションだろと思ったら、かなり現実に忠実なのね⁈
トーニャに関しては、マーゴットロビーが
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

期待値は高かったんだけど、煽りの「地獄のバージンロード」て正直どうなん?って半信半疑でもありました。
が、瞬く間になにこれ最高かよ⁉︎と。

ヤスケンさん凄い!!!
汚いわ下品だわどう見ても底辺でしか
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Dear フランキー(2004年製作の映画)

4.0

難聴の少年フランキーがほんとにいい子。賢くて強い。いい子…涙

「僕誰に似てる?」と聞かれて「あなた自身に」と答えられる母もいいな。
こういうのは日本の感覚とはちょっと違うなぁと思うの。相手が誰でも、
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

博物館好きには頗る楽しい映画ですね!

子供たちはみんなかわいいのだけど、年代的についつい心配する保護者さんたちのことを考えてしまうのです。

全体的にあまりにも綺麗なおとぎ話なんだけど、兎にも角にも
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地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.5

アバンギャルドすぎてわけわからん。さすがのカルト映画。

だがしかし!
とにかくボウイが美しい。
ボウイがかわいい。

もうなんか佇まいが人外。
ドラッグでボロボロの頃ってのは後で知ったんですが、それ
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ああああせつなすぎる……

クローンなことは早めにわかってしまいますが、
その後の展開がリアルでつらい……
そもそも重力もない果てしない空間にひとりきりで存在するって、どういう感覚なんでしょうね。
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.5

いやいや、いやいや…

北野さん要る?
聞き取りづらいし、アラマキじゃなくたけしでしかないし、ほんといらない。なんなんだ⁈

あれ?こんな話だっけ?って疑問に思いつつ最後まで見てやっぱ別物なのね。って
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疑惑(1982年製作の映画)

4.5

毒婦という言葉がこれほど似合う人はいるだろうかって感じの桃井さんと、クールビューティ以上の凄みを纏う志麻様の極上のタッグ!!!!!

これぞ松本清張って背骨に、脚本も演出もほんとに上手く肉付けしてあっ
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白昼の通り魔(1966年製作の映画)

4.0

先生な川口小枝きれいすぎ!!!
その先生が愛する強姦魔の救いようのない鬼畜っぷりもエグくて良いですね。

野生的な田舎ビッチvs端正な女教師の女の意地の張り合いがまたイイのよね。
そんな価値もないのに
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白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

3.5

ただただイーストウッドがイケメンです。

女の園にイケメンが一人投入するだけでわかりやすく皆が狂うって、まぁなるほどとは思います。
ただ、ビガイルドを見てからだと、ああこれって男の目線だったんだな〜な
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

4.3

白いドレスの女性を撮るにかけちゃ右に出る者はいないソフィア・コッポラ!!好き!!

おめかししてのディナーシーンが兎に角怖い!
一度目は心理戦とマウンティング
二度目は殺意と共謀
映像が淫靡で美しいだ
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イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

パク・チャヌク、上品になったな〜〜って。

もっと捻るのかと思ったけど、サイコ叔父対姪で、姪の勝ちってことか。
たしかに美しいし、こういう世界観は好きなんですけれども、それにしては何番煎じみたいな既視
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

エロすはエロすけど、わりかし想定内かな〜

乱歩久作横溝風味のJapanese HENTAI 韓国風味って感じかと思ってたけど、耽美色よりは復讐三部作のパク・チャヌクみの方が強めに出てたような。
どち
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美しさと哀しみと(1965年製作の映画)

3.8

加賀まりこ文句なしにかわいいけど、八千草さんの静かな炎が素晴らしい。
この端正な人がインモラルとか、わかってるな⁈

美しい人同士が美しいまま、情念を燃やす様こそ官能よね。和服ってのがまた良いくて。
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さざなみ(2015年製作の映画)

4.0

生きて、更新されてくって美しいことばかりじゃない。古びて、飽きて、醜くなっていくことでもあるんだよね。
日頃当たり前すぎて見ないで済んだことが、綺麗なままフリーズされてる思い出を突きつけられることで、
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ふたりの5つの分かれ路(2004年製作の映画)

4.8

派手さや奇抜さはないけど、オゾン監督の中でも格別に好きな作品。

凡庸とも言い切れないかもだけど、きっとどこかにはありそうな男女の話。を、別れから段階を追って見せているだけなのに、なぜこうも切なくて残
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品めちゃくちゃ感想書きづらいんだけど、大っすきなんだよね。
たぶんこの映画が描いているものや語ろうとしてること、頭では半分も理解できてない気はするのだけれど、おれの感性が全力で震えている。

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(2017年製作の映画)

4.8

あらためて「言葉」というものが持つ本質的な意義とか意味とかを考えさせられました。
色も形も何もないところに、何の道具も使わずに世界を描くことがいかに難しくて、いかに有意義なものであるか。受け手の想像力
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(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

三浦しをん作品はこれしか読んでないけどこの原作は好き。という前提で……

映像全体のなんとも言えない粘度というか湿度というか、佇まいは嫌いじゃない。
瑛太の怪演も、井浦新の抑えた凄みも良い。
あの二
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.5

ひたすら広がる空の下に、山と羊と自分と相手しかいない。そりゃそうなるよな……
世界に二人っきりであるような錯覚がね、そりゃそうさせるよな……

最初はただの衝動だったとして、衝動が生まれるのにも理由は
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これは………
鑑賞後しばらくは言葉が出てこなかった。

たしかに性犯罪は絶許だし、その結果として彼女たちが死なねばならなかったことに対する怒りは無茶苦茶ある。
あの男たちは擁護しようのない獣で、登場し
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ひつじ村の兄弟(2015年製作の映画)

4.0

北欧だし、ひつじだし、おじいちゃんだし、ほのぼのほっこり系かと思いきや、これわりかしシビアでえぐい話じゃない?

なんと言っても生と死をダイレクトに扱ってるのね。誤魔化さずに。
そして自然がほっこりし
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

4.0

さすがの北欧カラーリング。すべてにおいて隙なく、かわいさの完成度高いな⁈

サム兄ちゃんが不憫かわいくてね〜ビジュアルも含めてめっちゃ好き!
シモンもばかわいいけど、実際あんなんだと周りは大変すぎるよ
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ぼくを探しに(2013年製作の映画)

4.0

絵本チックでアニメチックで可愛い。そんで諷刺的でもある。これはやっぱりショメ監督!って感じですね。

マダムプルーストのお部屋が可愛いんだよね〜
花(装飾)っていうか野菜(実用)だけど‼
でも理想のイ
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ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)

4.0

水のあるとこで最期を迎えたくなる気持ちはなんとなくわかるなぁ…

人として、動物として、こんなにも静かに受け入れられるものなんだろうか。
受け入れられたらいいなぁという羨望はあるけれどもね。

足掻き
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.5

家族というか血縁って、絶対になかったことにできない繋がりだからさ、みんな少なからず雑になるんだよな。わかる。

無意識の甘えというか、遠慮のなさ。
他人に対してできる適度な距離感を、ついつい踏み越えて
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

3.6

取り残された洋館、朽ちかけた温室、毒、レンズ、光、拘束具みたいな支柱と拷問に等しい撮影手法。
モチーフはすこぶる耽美。
なのにさ、この物語になぜダゲレオタイプカメラ
が必要だったんだろうか?

オチが
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デビルズ・バックボーン(2001年製作の映画)

4.0

デルトロ監督の原点というか、「パンズラビリンス」や「永遠の子供たち」のプロトタイプ感ありますね。この路線のデルトロ作品はとても好きです。

ゴシックホラー風味だけど、描いてるのは生きてる人間のおぞまし
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.5

昭和生まれ的には、わりと早めに悟ってしまった。「これ悪魔の花嫁だ……」

おかげさまで、お姉ちゃんににいちばん感情移入してました。

耽美でゴシックで雪の降るおうち素敵。
お衣装もちょう素敵。
ミアち
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ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(2012年製作の映画)

3.0

ラドクリフくんゴシック似合いますね。
正統派だし美術とかも丁寧に創りあげられてて雰囲気はすっごい好きなはずなんだけど、どうにも物語としての印象が弱くて…

やっぱり宗教的土壌がないと、この手のは本当に
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キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

3.8

ラドクリフくんいつのまにかめっちゃ髭濃い…

ルシアン・カーの魔性のぶりが堂にいってて、見所はそれに尽きました。
ケルレアック、ギンズバーグ、そしてバロウズ、それぞれに才能あるからこそ、ドロドロしてて
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