囁きのwhisperさんの映画レビュー・感想・評価

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爆弾(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドルビーシネマにて鑑賞。4年半ぶりの永井聡監督作で、似た路線の前作「キャラクター」がそこまで刺さらなかったので期待しすぎずに観たが、かなり面白かった。

東京各所に仕掛けられた爆弾の存在を、質問を繰り
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Q(2007年製作の映画)

2.4

100件以上のMarkがありながら、現時点の平均が驚異の1.2という低評価作品。自分もXの酷評レビューで本作を知ったのだが、実際観てみるとまぁ何というか...確かに酷い部分は多いが、別に嫌悪感とかまで>>続きを読む

死ぬほど好きだよ、おねえちゃん(2007年製作の映画)

4.2

40分くらいで手軽に観れる中編を探していたところ、いかにもなサイコ感のあるタイトルが目についた作品。2008年のぴあフィルムフェスティバルで入選しているようなのだが、そのあまりの閉塞感と禍々しさに驚愕>>続きを読む

美少女探偵団〜飛鳥からの風〜(2003年製作の映画)

3.2

マイナー美少女映画発掘シリーズ。
高校の研究旅行で奈良の飛鳥を訪れた女子高生4人組が、祖母から受け継いだ古い鏡の謎に迫っていく青春歴史ミステリー。

70分台と短めの作品なのだが、前半部分はかなり退屈
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ギニーピッグ2 血肉の華(1985年製作の映画)

3.9

ギニーピッグシリーズは番外編も含めて多くの本数が制作されているが、中でも本作「血肉の華」はシリーズを代表する知名度のある作品で、チャーリー・シーンが本作を本物のスナッフフィルムだと思ってFBIに通報し>>続きを読む

さよならエリュマントス(2023年製作の映画)

3.3

阪元裕吾「グリーンバレット」に続く、ミスマガジン受賞者の主演映画プロジェクト第2弾。弱小チアリーディングチーム“エリュマントス”の地方営業中に巻き起こる騒動、そしてメンバー各々の抱える想いや対立を描く>>続きを読む

カノン(1998年製作の映画)

3.8

デビュー作「カルネ」の直接的な続編となる、ギャスパー・ノエ監督第2作。移住先でのカフェの女店主との新たな人生が早々に崩壊し、パリに一人戻った父親が直面する苦難、そして娘との衝撃的な再会を描く。

相変
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テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる(2000年製作の映画)

3.6

あまりにも直接的かつ長ったらしいタイトルが強烈で気になってしまった作品。
タイトル通り韓国のテハンノという地区で売春を繰り返している女子高生がバラバラ殺人の被害に遭うのだが、その後謎の組織にサイボーグ
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デジタルQ子VSロボコン大決戦(2016年製作の映画)

3.9

マイナー美少女映画発掘シリーズ。
ロボットコンテストに出場するため、柔道経験者の少女九子をリモコン操縦型のロボットに人体改造してしまうというムチャクチャなコメディSF。

全編通してめちゃくちゃ軽いテ
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先生を流産させる会(2011年製作の映画)

3.7

内藤瑛亮監督の長編デビュー作。妊娠中の教師に加害行為をして流産に追い込もうとする「先生を流産させる会」を描いた衝撃作。2009年に起こった実際の事件を原案としており、実際には特に深刻な被害に至る前に発>>続きを読む

スペイン一家監禁事件(2010年製作の映画)

4.4

一軒家に侵入する脅威を描くホラー、通称ホーム・インベージョンと呼ばれるジャンルの作品は数多く存在するが、少なくとも自分が今まで観てきた中では本作が最高峰だと思う。

スペインの大豪邸に引っ越してきた両
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ファイナル・デッドブラッド(2025年製作の映画)

4.0

シリーズ14年ぶりという待望の最新作ながら日本では配信スルー予定となっており、その後急遽劇場公開が決まったということで話題の作品。自分はグロ映画好きを自称していながら、本シリーズは10年ほど前に第1作>>続きを読む

フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡[私闘編](2025年製作の映画)

3.8

3年ぶりとなる国岡シリーズ 3作目(番外編を除く)。過去作を改めて復習し、奇しくも元ネタと同日配信となった「戦闘ロボットミガーン」も視聴するなど万全の状態で、ダークシネマート新宿にて鑑賞。

本作はサ
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グリーンバレット(2022年製作の映画)

3.5

最新作「フレイムユニオン」に向けて、劇場公開時以来の鑑賞。国岡シリーズの2作目であると同時に、10月公開の「代々木ジョニーの憂鬱な放課後」まで続くミスマガジン受賞者の主演映画プロジェクトの第一弾でもあ>>続きを読む

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.6

最新作「フレイムユニオン」に向け、劇場公開時以来の鑑賞。殺し屋協会のフリーランスとして働く男国岡の仕事や恋といった日常を追うフェイクドキュメンタリー。

殺し屋を題材とした劇映画、例えば「ジョン・ウィ
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テニスの王子様(2006年製作の映画)

3.7

原作は未読。劇場だったのかDVDかTV放送だったのか定かではないが、間違いなく小学生の頃に観た記憶がある作品。というのも自分は中学生の途中までスクールに入って硬式テニスをやっており、それで興味を持った>>続きを読む

サンゲリア(1979年製作の映画)

3.7

イタリアンゾンビ映画の帝王ルチオ・フルチの代表作。後の「ビヨンド」はオールタイムベスト級に好きな作品で何度も繰り返し観ているが、そういえば代表的な本作は10年以上前に一度観たきりだったので改めて鑑賞。>>続きを読む

トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン(1980年製作の映画)

3.8

高校生以来10年以上ぶりの鑑賞。当時本作が高橋ヨシキのオールタイムベスト2位に入っていたのを知り、ロクに内容も分からないまま興味本位で観たのを覚えている。
「エクソシスト」原作者のウィリアム・ピーター
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女子高生ミステリーサークル 身代わり人形アリア(2011年製作の映画)

2.5

マイナー美少女映画発掘シリーズ。
山田花子という名前の女子高生4人で結成したミステリーサークルの面々が、“未来占い”によって誰かが殺される光景を見てしまうことで巻き起こる物語。

正直ホラーとしてはか
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ハウス・オブ・ダイナマイト(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

キャスリン・ビグロー監督による、「デトロイト」以来久々となる社会派サスペンスで、Netflixオリジナル作品。劇場での先行上映にて鑑賞。

レベッカ・ファーガソン演じるウォーカー海軍大佐中心視点の第一
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悪魔の棲む家(1979年製作の映画)

2.8

そういえば観てなかったシリーズ。
過去に一家惨殺事件が起こった一軒家を舞台に、そこに新たに越してきた新婚家族が体験する恐怖を描いた住宅ホラーの古典的作品。

120分近い長尺なのだが非常にテンポが悪く
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ブラッディ・ナイト・ア・ゴーゴー(2004年製作の映画)

3.9

中国のかぶり面を全面にあしらったメインビジュアルが強烈なインパクトで、低評価のポンコツホラーなのは明らかながらどうしても気になってしまう一本。実際観てみるとこれは何というか...ホラーとしてのポンコツ>>続きを読む

はいすくーる・ゴーストバスターズ(1995年製作の映画)

3.7

マイナー美少女映画発掘シリーズ。
超常現象研究会に所属する3人の女子高生たちが、学校の周りで起こる怪事件を霊能力で解決していくホラーコメディ。

顧問の先生から解決を依頼されて怪事件を調査していくのが
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.0

小学生だった劇場鑑賞時以来、実に18年ぶりとなる再鑑賞。当時は当然ながらギレルモ・デル・トロという名前は全く知らず、単純に変わったファンタジー作品のつもりで母親と共に観に行ったので、本作のダークな雰囲>>続きを読む

追悼のざわめき(1988年製作の映画)

3.7

初めての鑑賞は10年以上前、“カルト映画”という概念を認識した直後くらいだったと思う。邦画の代表的なカルト映画として紹介されておりチャレンジしたのだが、当然なにがなんだかという感じ。10年経っていろい>>続きを読む

ノロイ(2005年製作の映画)

4.5

日本のフェイクドキュメント作家といえば真っ先に名前が挙がるであろう白石晃士監督。近年は有名キャストの大作劇映画も手掛け、ホラーファン以外からも知名度が高くなっているが、彼の最高傑作は依然としてこの初期>>続きを読む

私はゴースト(2012年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

成仏できずに一軒家に取り憑いた幽霊エミリーの視点で展開する異色のホラー映画。数年ぶりとなる2度目の鑑賞。

70分台の短尺ではあるのだが、前半ではエミリーが追体験する生前の記憶の様子が、同じシチュエー
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

公開当時以来2度目の鑑賞。少年と若い女性しか存在しない島で繰り広げられる奇妙な風習と医療行為を描いた、ルシール・アザリロヴィックの長編第3作。

設定だけ聞くといわゆるおねショタ的なエロティックさを予
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Ten Skies(2004年製作の映画)

3.7

イメージフォーラム・フェスティバル2025にて鑑賞。ロサンゼルス近郊の空の光景を、10分間×10の約100分に渡って映し続ける純粋記録映画。ジェームス・べニング監督は知らなかったのだが、他作品でも固定>>続きを読む

Goshogaoka(原題)(1998年製作の映画)

4.3

イメージフォーラム・フェスティバル2025にて鑑賞。茨城県にある御所ヶ丘中学校の女子バスケ部達の準備運動を、体育館に設置した固定カメラで捉え続ける。集団での動作を繰り返すことによって“均衡”の特性を突>>続きを読む

RED ROOMS レッドルームズ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

予告編を観て、これは間違いなく自分に刺さると確信していた作品。少女の拷問殺人映像をダークウェブ上に配信した「シュヴァリエ事件」の裁判と、好奇心に飲み込まれていく女ケリー=アンヌの姿を描く闇の人間ドラマ>>続きを読む

ジャンパー(2008年製作の映画)

3.8

劇場公開時、小学生以来の鑑賞。瞬間移動能力を使ったアクションだということと、何となく面白かった印象がある以外は記憶が無かったのだが、改めて観るとかなり楽しめた。
エンドロールを除けば80分ほどの短尺で
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亜人(2017年製作の映画)

4.1

原作未読。こういった大作アクション邦画の中ではかなり好みの作品で、公開時含め複数回鑑賞している。もちろん邦画特有のガバガバさなど気になる点も多いが、それを補って余りあるほどの独自の魅力に満ちていると思>>続きを読む

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)

3.7

今でこそBlu-rayも発売され配信でも簡単に観られるようになったが、以前は「チェコ怪奇骨董幻想箱」に収録されていた1本で、高校生くらいの頃から気になってはいたのだが流石に手が出せなかった作品。邦題は>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロバート・A・ハインラインによる短編を、天才スピエリッグ兄弟が映画化したタイムパラドックスサスペンス。2度目の鑑賞だが、初見時はその思考実験的な発想力に驚愕したのを覚えている。

青年ジョンがバーテン
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エクソシスト3(1990年製作の映画)

3.9

高校生の頃以来十数年ぶりの鑑賞。前作の内容に不満を抱いた原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティ本人が直々に監督を務めた、事実上の正統続編。この3作目は個人的にかなり思い入れがあり、本作を再見するため>>続きを読む