Napponさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

3.6

順番誤り、鑑賞は2作目なのに通算4作目を鑑賞してしまった。

人の悲しみにつけ込む悪魔は恐ろしい。
人形なのに角度や陰影で表情が変化するのには、ゾクゾクした。

最後が余計だな…と思ったが、あれは必要
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.8

労働者三部作の第一作目。順不同だがコンプリート。
(真夜中の虹、マッチ工事の少女と続く)

アキ・カウリスマキ監督らしい、労働者の日々が淡々と描かれている。ただ誰かの毎日を写しているだけなのに、なぜこ
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サムライ(1967年製作の映画)

3.8

原題「Le Samouraï 」サムライ

"サムライの孤独ほど深いものはないー"
孤高の殺し屋ジェフを描いた、フレンチ・フィルム・ノワール。
(侍は出ない)

トレンチコートとハット姿のアラン・ドロ
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箱の向こう側(2018年製作の映画)

3.5

心拍上がりっぱなし、15分でよかった。

怖さもあるが、画があまりにもシュールで途中おもわず笑ってしまった。

2023-160

Transfer(原題)(1966年製作の映画)

3.4

クローネンバーグの初期作。
たった6分30秒のショートだが、監督の興味関心が垣間見ることができ、おもしろかった。
(ストーリーがおもしろかったは謎)

精神科医を訪ねてきた、元患者とのやりとり。
題の
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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.8

原作未読だが、楽しめた!
生き生きとしたキャラクター達が可愛らしかった。

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.7

初代シリーズ、完走!
幾つもの並行したストーリーを絡めながら進むため、メインキャラクターだらけでやや拡散気味な印象だったが、何とかまとまってよかった。

途中、再びの三角関係には少々げんなり。
一方で
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.7

スパイダーマン、成長のストーリー。
映像は前作よりもさらに滑らかで美しい。ただ、素顔はもう少し引っ張ってもよかったような…

グリーン・ゴブリンとはまた一味違う、ドクター・オクトパスが好き。
(元々も
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.8

実はしっかり観たことがなかった初代。
スピード感あるアクションに魅せられた。

ヒーローとして生きる決意が見えるラストが粋!

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

冒頭からゆったりとしたテンポで進む。
光と影のコントラストが素晴らしい。陰影の濃さや深さが秀逸で、美しさにため息が出る。どのシーンも完璧で、いつまでも見ていたくなる。

タルコフスキー監督らしい水のシ
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袋小路(1965年製作の映画)

3.7

モノクロの映像美。
夢から覚めたラストが、何とも哀れ。

泳げないのに島の古城で理想の暮らしを夢見たジョージ。若くて美しい妻テレサは自由奔放で、新婚だが既に島生活に飽きた様子。
冷蔵庫にあるのは、飼っ
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X エックス(2022年製作の映画)

3.2

一言、ラストがよかった。

夫婦の問題は、夫婦で解決してほしい笑。
大事なことなのだが、同時にくだらなさすぎて、非常に力が抜けた。

シーンのリンク具合、俯瞰するようなカット、音響、スラッシャー描写は
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.8

舞台は、禁酒法時代のシカゴ。
裏で街の権力者達を買収し、酒を密輸し、実質的に支配するのは、アル・カポネ。そんな彼を逮捕すべく財務省から派遣された、ネス。

ネスを中心に構成された、チーム「アンタッチャ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.9

全体的に優雅。

クローネンバーグなのに美しく、それなりに追えるストーリーがあった。
(どちらかと言うと普段は初期作を観ることが多いため、もっと訳がわからない設定で、チープ感漂う印象を受けることが多い
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ビヨンド 4K レストア版(1981年製作の映画)

3.7

疲れた時はゾンビ、ということで初ルチオ・フルチ。
タランチュラに、目玉に、酸に…こだわりのスプラッタシーンは攻めに攻めていた。

ストーリーはほぼないため、過激なのだが多少眠くなる。

ゾンビシーンで
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フィフィ・マルタンガル デジタル・レストア(2001年製作の映画)

3.8

ジャック・ロジエ、最後の作品。
バカンスはないが、バカンスのような緩さ。

リハーサルのゴタゴタはもちろん、本番のアドリブ感が好み。
思わず笑ってしまった。

童謡の替え歌もおもしろかった!
CMの出
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

期待値が高すぎた感が否めず。
美しいストーリーだとは思うが、何かが引っかかる。多分、文字で読んだ方がストンと落ちる気がする。

結局のところ、あのホタルのストーリーが全てなのだろう。一匹は愛のために、
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

これぞ、ポール・シュレイダー作品。

米兵時代の体験によるトラウマを抱え、ひっそりとギャンブルをしながら、モーテルを転々としているウィリアム・テル。

ルーティンであるギャンブルをひたすらこなす日々だ
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The New Toy(英題)(2022年製作の映画)

3.8

原題 Le Nouveau Jouet
直訳するならば、「新しいおもちゃ」

【ストーリー】
主人公はサミュ(Jamel Debbouze)という、パリ郊外の団地で暮らす男。もうすぐ父親になるというの
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ゴッドマザー(2020年製作の映画)

3.7

フランス警察でアラビア語の通訳をしているパシャンス。
娘とは喧嘩、老人ホームで暮らす母は退去の危機、アパートの大家からは家賃の催促。何かとうまくいかない人生だが、思わぬ「モノ」を手に入れてしまう。
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.6

原作はジェーン・オースティン。
舞台は中世イギリス。

お伽話のような豪華絢爛なシーンが多く、目の保養になった。

エマをはじめとし、個性的な村の人々がもおもしろく、愛らしい作品。

サウザンド・アンド・ワン(2023年製作の映画)

3.4

ハーレム街育ちのイネスと、黒人少年テリーとの親子ストーリー。

自分のように愛を知らないまま育ってしまわないように、テリーを守ると決意するイネス。そんな二人を守る、父ラッキー。

一見すると感動モノな
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インサイド(2023年製作の映画)

3.9

ひたすらウィレム・デフォーを愛でる作品。
(好き嫌いがはっきり分かれそう)

アートコレクターのビルに泥棒に入った、主人公Nemo。狙うは、ペントハウスにあるエゴン・シーレ。
ところが、エゴン・シーレ
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ムービング・オン 2人の殺人計画!?(2022年製作の映画)

3.5

亡くなった友人の夫を殺害計画なんて、おふざけな内容かと思っていたが、もっとシリアスだった。
コメディよりもドラマに近い。

ジェーン・フォンダ演じるクレア、リリー・トムリン演じるイブリンをはじめとし、
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.9

ただただ、美しい。
少年があどけない幼さから、少しずつ大人に近づいていく揺らぎ、生きていくことに向き合う姿が丁寧に描かれている。

変わらぬ毎日を過ごすことや、当たり前に未来を夢見ることの尊さを実感し
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マーターズ(2007年製作の映画)

3.7

リメイク版を先に観てしまったが、やはり本家ははずせない。

凄惨、の一言。

始終ヒリヒリした感覚が抜けなかった。
後半は、さすがにあの状態では生きられないのでは…と一瞬冷静にはなるが、こだわりの映像
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夜ごとの美女(1952年製作の映画)

3.8

音楽家を夢見ながら、学校で音楽教師をしているクロード。
作曲はスランプ、家賃の代わりにピアノを持っていかれそうになり、友人達にはバカにされ、何かとうまくいかない日々。

ある時から、そんな彼の願望を反
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これは騙された!
前作がよかったためあまり期待していなかったが、予想を超えるストーリー。

前作につながるエッセンスがたくさんあり、楽しめた。


エスターについて
身体の問題はあれど、子どもとして生
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.7

コナンがこんなに万能だったとは!
黒の組織について無知過ぎたが、なかなか楽しめた。それとなく説明があるのが、丁寧でありがたい。

ラストシーンまで説明がしっかりあって苦笑い。

裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)

3.9

念願のNaked Lunch(原題の響きが好き)、感慨深い。
それだけで十分。

現実と幻の世界を行ったり来たりする主人公。
エンドクレジットまで観て、劇場から外に出た時の安堵感。
トリップするってこ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

演出、音響が好み。
正直なところ、予想外のストーリーに戸惑った。A24、アリ・アスターらしいと言えば、納得。

後半の失速感というかメルヘン的なオカルトが好みかどうかで、作品の評価は変わりそう。
(ラ
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.3

祖国ユーゴスラビアの50年に渡る紛争を背景に、祖国や同郷の人々への思いが溢れる本作。
クストリッツァ監督だからこそ作れる、唯一無二の作品。

軽快な中に哀愁漂う音楽が、耳に残る。

冒頭からラストまで
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モンスター・イン・パリ 響け!僕らの歌声(2011年製作の映画)

3.7

ミュージカル仕立てのアニメ。
ヴァネッサ・パラディ× ショーン・レノンの歌がとにかくよい!
ほんわか幸せな気分になれる作品。

邦題サブタイトルがあまりイケてない気がするのが残念。

人工の夜景(1979年製作の映画)

3.4

不気味ながらも、人形の手が可愛らしかった。
何となく表情があるように見える不思議さ。

大聖堂の中をゆっくり進む電車が印象的。

2023-130

モンスター・メイカー(1944年製作の映画)

3.5

亡くなった妻の生き写しのようなパトリシアに一目惚れをしたマーコフ博士。
どうしても彼女を妻にしたく、画策するマッドサイエンティスト。

短いながらサスペンス要素もあり、楽しめる良作ホラー。

ロバと王女(1970年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ラストが…気になり仕方ない…
未来の乗り物設定?
また、妖精リラに対して余計な邪推をしてしまうため、ストレートに原作通りでよかった気がする。
(原作はリラと王は結婚していないはず)

前半はあり得ない
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