原作を完全に超えるリメイクを作るのは如何なものか…スピルバーグがリメイクするということは、1つの名作を過去の物にしてしまうことと同義だ。
驚くのはヒキの画の恐るべき構成力。画面の隅々まで正気が行き渡>>続きを読む
『ナイトオンザプラネット』よりも『パターソン』では?反復と移動行為の特権化は確かにジャームッシュ感がある。
等身大と言えば聞こえはいいが、大多数が共感できる最近トレンドの最大公約数的なラブストーリー>>続きを読む
消費と虚栄の日々を淡々と描く。じわじわと終焉に向かう気配がまた不気味だ。ミラーショットを多用しているのも印象的。
そしてアマリア・ウルマンの衣装が可愛すぎる。
ナンセンスコメディの作り手の三木聡だが、例えば福田雄一と違うのは画への拘りがかなり強い、ある種完璧主義なところ。下手に予算を与えられてしまったため、やっていることと画の作りが乖離してしまった。笑い所が>>続きを読む
シリーズに漂うイギリス万歳感が今作では全面に押し出される。金持ち、強者の理屈をゴリゴリに押し付けてくる似非反戦映画。
大した説明もなく巨悪に仕立て上げられたスコットランドに憐れみを
ウォシャウスキー姉が改めて語り直す私的なマトリックス。
僕たちが欲しかったマトリックスとは全く違うものだったけど、これはこれで支持したい。でも続編は要らないかな
白黒映像の恩恵をフルに受けていて、実はカラーにしてナレーションを乗せればNHK辺りの動物番組程度なのではという疑問が付きまとう。
長回しも手段が目的になっている感が強い。
それでもラストはパルムピッ>>続きを読む
藪の中だの羅生門だのと言った指摘が目立つが、むしろリドスコの真髄はその先の決闘にある。漸く掴みかけた真実を藪ごと焼き払うかのような醜悪で不恰好な暴力こそこの映画の核だ。
暴力は真実も英雄も生み出さない>>続きを読む
役所広司総集編。今まで演じた役を継ぎ接ぎしたような芝居で目新しさはない。
子供の使い方や、下手くそな実景インサートなど安易な演出が目につく。個人的に西川美和の中で最低の出来。
タイトルが『ルック・アップ』ではなく『ドント・ルック・アップ』なのがまた憎い。
強烈な風刺映画だが、この映画の出来事を他人事として見下している内は僕らの頭上にも彗星が近づいてきていることに気が付けない>>続きを読む
60年代への憧れが悪夢へと変わる導入は素晴らしいものの、中盤以降は何の面白味もない平凡なサスペンスホラーだ。
元締めはともかく、男という理由でホラー対象に仕立て上げる極端な二元論にもウンザリだ。結局記>>続きを読む
ジェーンカンピオンの掌の上で転がりっぱなしの128分。
第1章で提示されたステレオタイプな西部劇の人物像が不気味に崩壊し、歪に再構築されていく見事な構成。そしてラストで私たちが丘しか見ておらず、犬の形>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
頭のおかしい登場人物たちに半ばウンザリさせられる中、霊的な存在を感じさせるシーンだけ異彩を放つ。
精神科医の奥さんが屋上から飛び降りたメンタルクリニックなんてそもそもその時点で廃業では?
これをミュージカルで描く意味は何なのか。
心の壁がテーマのはずなのに、歌い始めると全てのコミュニケーションが上手くいくチートモードに突入してしまう馬鹿馬鹿しい映画だ。「コミュ障だけど自殺したクラスメイ>>続きを読む
猟奇ホラーが徐々にカルトな展開に。ピックは演出多用な気がする。
暴行団地というより暴行荒野では?
ポスターからしてイタリアンホラーのテイストかと思いきや、スティーブンキングを経由してクローネンバーグに至り、挙句キングスマンやジョンウィック並の立ち回りを披露する文字通りの怪物映画。
ジェームズワンは>>続きを読む
魔法もガラスの靴を持ってきた王子様も拒絶して、覚醒した己の性のみで幸せを勝ちとらんとする女子高生の凄みよ。
ピンク映画ってこんなにエロかったっけ?