あんずさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

あんず

あんず

映画(569)
ドラマ(14)
アニメ(0)

ポエトリー アグネスの詩 4K レストア(2010年製作の映画)

4.2

前日観た『シークレット・サンシャイン』に似ている部分が多いなと思った。川で始まる所(そして、本作は川で終わる。輪廻転生を表しているのだろうか)、地方都市が舞台で周りに馴染めない主人公は孤独。それでも必>>続きを読む

シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

4.3

『オアシス』、『ペパーミント・キャンディー』を観た後、これもいつか観たいと思っていた。それから数年、スクリーンで観ることが出来て良かった。鑑賞中はストーリーを追うのに精一杯だったけれど、後からジワジワ>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

すぐに3月に観た『泥の河』を思い出した。『泥の河』では戦後間もないとはいえ、小学校に通えていない子どもたちがいることに驚きと憤りを感じたが、この話の舞台は平成(基になった実際の事件は昭和のようだが)。>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.6

ようやく観れた。予想以上に面白くて、大満足。子どもの頃、ジェニーこと日本版バービーで遊ぶのが何よりも好きだった私にとっては、ピンクピンクピンクだらけのバービーランドでバービーやケンらが動いているのを観>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.5

「面白かった~、さすが韓国映画」と思ったら、日本の漫画が原作だし、ハリウッドでもリメイクされていた。知らなくて驚いた。『別れる決心』のパク・チャヌク監督作品ということもすっかり忘れて鑑賞していたが、言>>続きを読む

不夜城 SLEEPLESS TOWN(1998年製作の映画)

3.6

あまりの暑さに予定していた『バービー』を観に行く元気がなくなってしまい、家でこちらを。金城武の格好良さ目当てに劇場で観て以来の鑑賞。格好良さにただただ癒されたいと思ったけれど、内容はなかなかハードだし>>続きを読む

くじらびと(2021年製作の映画)

4.3

世界的な異常気象のこの夏に観たから余計に感じるのかも知れないけれど、鯨や自然から「人間たち調子乗りすぎ」と言われている気がした。私も文明の利器に頼りすぎているし、必要以上に食べてしまっているなと反省し>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

人生で初鑑賞。夏休み特別上映で、昨日今日の2日のみということを今朝知り、急いで支度して映画館へ。

いやー、観に来て良かった。何もかもが完璧だった。こんなアニメをまた観たいな。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.1

観る予定ではなかったのだけれど、子どもたちのリクエストによりこちらを。結果的には、大人にこそ響く映画なのではと思い、個人的にはとても共感した。

冒頭からなんだか『RRR』がちらつき、音楽がインドっぽ
>>続きを読む

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.9

終戦記念日に大作を。

観てすぐに何か私が思っている人と違うと思ったら、小野田寛郎さんと横井庄一さんが混ざってしまっていたみたい。小野田さんは、特別な任務を与えられ、それを遂行し続けて終戦を信じられな
>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

4.0

劇中に出て来る映画館でその映画を観るということをしてみたくて、ジャック&ベティに足を運ぶつもりが、都合がつかなかった。

作品のテーマや全体の雰囲気は好きだけれど、主人公に限らず登場人物にまつわるエピ
>>続きを読む

島守の塔(2022年製作の映画)

3.8

幼い頃、たまたまテレビでやっていた沖縄戦の映画の集団自決のシーンを観て、ものすごく怖くて悲しかったのを未だに覚えている。それ以来、太平洋戦争、特に沖縄戦を題材にした映画は観ていなかった。無意識に避けて>>続きを読む

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

3.7

有名な作品なのでいつか観てみたいと思いつつ、長い時間経っていた。ようやく観れた、面白かった。

約30年前の作品で、本木雅弘も柄本明も田口浩正も六平直政もみんなみんな若くて、今ほど演技が完成されてなか
>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.7

樹木希林が観たくて録画しておいた。もっとしっとりした夫婦愛の作品と思っていたが、コミカルでワイワイしていて、不思議な物語。冒頭、モリが植物に話し掛ける場面は、毎日観ている朝ドラの槇野万太郎に似ていた。>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.3

私がKINGDOMを観に行くのは、大沢たかおを大画面で観たいから。Dolby Atmosにしたら、音も良く、戦場面の震動も伝わって来て臨場感が増した。

これまでは王騎は圧倒的な存在感はあれど出番は少
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

レビューは読まず、情報もなるべく入れずに鑑賞しようと思っていた。でも、激しめの賛否両論があるということは耳に入り、ジブリ作品とあまり相性の良くない私はきっと否の方、もしくはわけが分からない可能性もある>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

高評価が多くてとても気になっていた作品。面白かった。タイムループものは苦手なんだけど、これはSF感が全然ないし、繰り返しが1週間限定ということもあってか、分かりやすくて話に付いて行けた。

タイムルー
>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.7

劇場が暑くて、ウトウトしてしまった。外に出たら、風が吹いていて外の方が爽やかでビックリ。ストーリーは掌握出来ていたと思うが、もっと快適空間で観ていたら、評価も変わったかもしれない。

表情で演技をする
>>続きを読む

あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.6

原一男監督のドキュメンタリー『全身小説家』で、井上光晴とその妻と瀬戸内寂聴の何とも形容しがたい三角関係に興味を持った。光晴の娘の荒野がその三角関係を題材に小説を書いたのにも驚いたし、更に映画化されると>>続きを読む

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.6

警察に音楽隊ってあったんだ、演奏を目にしたことってあったかな?と記憶を辿ってみても出て来なかった。

好きだったドラマ『リバーサルオーケストラ』的な感じかなと期待していたけれど、事件が絡んで来たりでち
>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.9

七夕に大好きなインディにスクリーンで逢えるなんて、嬉しすぎてそれだけで☆5つと思ったオープニング。なんだけど、大好きなテーマが流れて来ても、盛り上がる前に違うメロディーになってしまうアレンジに胸の高ま>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.0

時間をだいぶ空けた2度目の鑑賞。名曲の数々が素晴らしかった。撮影をしながら生の歌を録音したと知り、ビックリ。だからただ歌がうまいということだけでなく、感情がすごくこもっていて、胸を打つのだろうか。雨に>>続きを読む

滝を見にいく(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

フォローしている方がとても面白いと書いていたので観てみたら、面白い上に美しい自然や山の中で聞こえる音にとても癒され、大満足だった。

中高年女性7人が山に滝を見に行く途中、なぜこんなところで?というと
>>続きを読む

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

5.0

ベルファストの男子小学校で校長自ら哲学の授業をするというドキュメンタリー。『ベルファスト』を観て、現在、あの地区はどうなっているのかなと思いを馳せたので、様子が分かって嬉しかった。久々に声を大にして、>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)(2019年製作の映画)

4.5

先日、舞台版『パラサイト』を観に行き、大阪に舞台を移したからなのか、お笑いに走っていて私はあまりはまれなかった。オリジナルって、ここどうなっていたっけ?と気になる点があり、久々に鑑賞。せっかくなので、>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.7

ニトラムのような特性のあるお子さんたちと仕事で接することがあるけれど、未だにどう接するのが良いのか分からず試行錯誤。心を通わせたと思っても、急に何を考えているか分からなくなる。素直で優しく真面目で純粋>>続きを読む

テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

4.5

ジメジメの梅雨空を、スカッと吹き飛ばしてくれるような爽快な作品。

いきなり殴り合いから始まり、「もしかして『クリード』の劇場に間違えて入っちゃった?」と焦った(かつて『悪人』を観に行ったのに、3Dメ
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.2

冒頭から民族調の歌に載せた黒い背景の小さな文字のエンドロール。これは、眠くなりそうという嫌な予感とともに、なんか心理学の「ルビンの壺」みたいと思った。同じ絵が見方によって壺に見えたり、人の顔に見えたり>>続きを読む

RENT/レント(2005年製作の映画)

4.4

公開時に観て、DVDを観て、CDを聴いて、ミュージカルを観に行って……とミュージカルが苦手な私の大好きなミュージカル映画。プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』を基にしている。

冒頭の「Seasons
>>続きを読む

69 sixty nine(2004年製作の映画)

3.3

村上龍原作のベストセラーを李相日監督、宮藤官九郎脚本で映画化。テーマは何か、何を伝えたかったかがまるで分からず。未読だが、村上龍の自伝的小説とのことなので、1969年の佐世保の若者の青春を、人気俳優を>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.3

野球に興味無し、WBCも準決勝からまともに観たくらいの私ですら、すごく楽しめた。パワーをもらえた。

舞台裏でのスター選手の人間らしさも垣間見れたし、怪我をした源田選手の強い想いを見れたり、記憶が既に
>>続きを読む

恋文(1985年製作の映画)

3.7

昔、渡部篤郎×水野美紀×和久井映見のドラマを観ていた。鎌倉がロケ地で、当時、鎌倉に住んでいた私には思い出深いドラマ。夫が妻と子どもを置いて家を出て、余命いくばくもない元恋人の看護をするという、かなりブ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.3

普段、話題作は公開から少し時間が経って、混雑しない頃を狙って観に行くのだけれど、この作品はカンヌの受賞やプロモーションも相まって頭の中で「怪物だーれだ」が止まらず、気になって仕方なかった。自分なりの怪>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

原作未読、テレビドラマのファン。今回はルーブル美術館へ露伴が行くということで、大きなスクリーンの映画館をわざわざ選んで行ったのに。これ、映画にする意味あったかな?っていうのが正直な感想(期待しちゃった>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.0

舞台はあまり観ないのだけど、根本宗子作・演出の『宝飾時計』は気になって観に行き、想像以上の感銘を受けた。今作も根本宗子による舞台を彼女自身の脚本で映画化ということで、期待を持って鑑賞。

前半はあまり
>>続きを読む

苦役列車(2012年製作の映画)

3.7

『シン・仮面ライダー』の神秘的なチョウオーグと同じ人が演じているとは思えない。すごいなー、森山未來。森山未來を堪能できる映画ではあった。

原作未読。いつか読んでみたいと思っているうち、作者がお亡くな
>>続きを読む