calicoさんの映画レビュー・感想・評価

calico

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映画大好きなゲイ。
作品への好奇心は古今東西、関係なく。
アートとエンタメのバランスが秀逸な作品が好きです。
http://eiga.no-mania.com/

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ウェザビー(1985年製作の映画)

3.0

スプラッタ並みに刺激的な場面と、回想シーンの並列、そして謎めいた少女の登場を使い分けながらミステリアスに進行する映画。
「打算的に生きるより、目の前の愛を掴め」という問いかけは重いが、自立し生きていく
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

4.0

周囲から少しずつスポイルされた結果、命を落とした少女。本作の面白さは、その一端を担ってしまったヒロインが、事の重大さを理解しただけでなく、医師としての本質へ回帰したことにある。その過程をゆっくりクライ>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.5

LGBTのTの物語。

主人公を軸に「私、私」という展開になってしまうのはトランスものの宿命なのか。最愛のシェルターを失うことで、苛烈な現実に直面したヒロインが、常に頑なで不機嫌そうな顔をしているのが
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ローサは密告された(2016年製作の映画)

3.7

スタジオ撮影は行われておらず、マニラの生活の息吹と庶民の街に蠢く必要悪、そして警察の腐敗が生々しく描かれる。いまのところ、現実にしっかりと足を着けたフィリピン作品を鑑賞できる機会はあまり多くないので、>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

とにかくひとつひとつの場面に、目が吸い寄せられる。特に都会の密室場面を美しく構成する手腕は見事のひと言で「二足の草鞋」などという中傷は、絶対に差し挟ませない集中力と美意識の高さを見せつけられた。
脚本
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.0

先進国の貧困物語がパルムドールを獲るというのは、もはや定石なのかしらん。
本作の脚本や製作意図にも当然、文句のつけようはない。国営放送を協賛に迎えながら、国政を批判しており、風通しは良いのだが…。交換
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エヴァ(2018年製作の映画)

1.5

かつてジャンヌ・モローが演じた毒婦を、ユペールがリメイク!!というだけで大興奮だったのだが、鑑賞後の感想はガッカリの一言。もともと「SM共依存」みたいな救いのない話ではあるが、こうも地味にまとめられる>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

3.2

引き篭もりという社会の最底辺が再起をかける、遅すぎた青春物語。
臭そうなダメ女というヒロイン像は、映画で観るとまだ新鮮なだけに、後半のスポコン展開は却って凡庸に映る。ただし、彼女の裡にある積年の怒りが
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東京戦争戦後秘話 映画で遺書を残して死んだ男の物語(1970年製作の映画)

4.0

成果の上がらない「行動」を繰り返すより、私的ノスタルジーへの回帰を潔しとしたがる、後ろ向きな姿勢が漂う。
理屈を弄ぶ学生運動家を擁護するようで、実は幻滅している。
個と全体の間で引き裂かれていく者の内
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銀行(1978年製作の映画)

3.5

前半のシュールかつ不穏な演出/舞台美術はヌーベルヴァーグっぽいが、脚本は基本的に破綻がなく、オーソドックスに進む社会派ドラマ。個人VS巨悪を描いている点が、近代文学っぽい。
地味で照明も暗めだが、絵は
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愛の集会(1964年製作の映画)

3.5

性愛について一般人に語らせるというドキュメンタリーだが「カトリック大国・イタリアの~」という前提があり、また今から50年も前の作品であるため、客観視はかなり必要とされる。
それでも時に、どこにでもいる
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メリイ・ウィドウ(1952年製作の映画)

3.5

映画界から好まれ、複数回撮られているドイツのオペラ。このヴァージョンは、あらすじにも若干の変更が加えられている様子。
前半の安っぽい書割や笑えないコメディ演出にうんざりするが、パリへ舞台を移してからは
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フォクシー・レディ(1980年製作の映画)

2.5

青春映画の中でもかなり出来の悪い部類で、甘っちょろいガキの暴走を、野暮な演出で描く場面がダラダラ続く。シェリー・カリーが酸素マスク内で吐血するシーンにはハッとさせられたが、彼女が死んでくれなければ、こ>>続きを読む

ピープル(2004年製作の映画)

3.0

フランスでヒットしたコメディの第二弾らしいのだが、日本には第一弾が入ってきていないままソフト化されたようで、レンタル市場ですら大失敗した様子。すでに店頭からは消えつつあるB級作品と言ったところか。演出>>続きを読む

HOTEL ホテル(2001年製作の映画)

4.0

全編がデジタル撮影で、出だしから鑑賞に不安が付きまとったが、照明や加工の美しさ、そして編集の力(暗視カメラ撮影や、スプリット画面も多い)で飽きさせずに観せてくる。
特にジョン・ウェブスターの退廃的な戯
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.2

実話ベースであることと、降板劇があったせいなのか、最後まで客観的な冷静さがつきまとう。俳優たちの個々の演技に熱はあるのだが…。特に母子関係の描写がほとんどないせいで、母親の苦しみがいまひとつ伝わってこ>>続きを読む

モンテ・ウォルシュ(1970年製作の映画)

4.0

西部劇でそれらしい見せ場も数多く含まれているのだが、そのすべてに「滅びゆく伝統」、「老境の訪れ」、「終わりの予感」、そして「最後の仕事」という諦念と哀愁が付きまとう異色作。マイナーコードが効いたジョン>>続きを読む

正義派(1957年製作の映画)

3.7

志賀直哉の2作品をドッキングさせたという脚本。三好栄子が前半のコメディ演出に、見事に応えている。
突然シリアスに流れる後半の展開はやはり強引で違和感を覚えるが、このチグハグさ加減は、監督の他作品にも見
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10億ドルの頭脳(1967年製作の映画)

3.7

スパイものらしい流麗な音楽と、洒落たオープニングにワクワク。中盤からの畳みかけるような演出は、監督ならでは。エキストラの数はもう少し多かった方が良いようにも思うが、戦隊シーンの迫力もなかなかのものだ。>>続きを読む

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