チッコーネさんの映画レビュー・感想・評価

チッコーネ

チッコーネ

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ダウト 〜あるカトリック学校で〜(2008年製作の映画)

4.0

性倒錯の最後の砦とも言うべき、小児性愛。
ロリコンやショタコンの人々がプライドを持つ日が訪れることは、今後もなそうだ。
もちろん人格形成期のさまざまな迷いの中にある子供に悪影響を及ぼす行為は、許される
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ヒア アフター(2010年製作の映画)

2.7

フランス、イギリス、アメリカを舞台に、死後の世界に囚われる人の姿を描く。
スピリチュアルな能力を大袈裟にエンタメ化せず、批判もしないというアプローチは面白いが、監督らしい人情映画の色が勝り、それ以上で
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知りすぎた少女(1963年製作の映画)

3.5

監督作品の中ではオーソドックスなサスペンス調で、ジャッロと呼ぶほど血塗られた場面はない。
その代わり60'sを生きるヒロインのキューティな存在が前面に押し出され、おしゃれな雰囲気。
冒頭のスネイクスキ
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荒野を歩け(1961年製作の映画)

4.0

純朴な男が、元恋人を堕落から救おうとするメロドラマだが、ローレンス・ハーヴェイはあくまで狂言回し。
すべての場面に絡む豪華女優陣の個性を味わうのが、本作の正しい楽しみ方であろう。
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★ジェーン
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痴漢ドワーフ(1973年製作の映画)

3.0

欧米共同制作のトラッシュムービーで、一歩踏み込んだ濡れ場も多いソフトコア。
『薬漬け監禁』という設定には無理があるように思えたのだが、女たちの「薬欲しさに謀反を企てない」という姿は、案外ジャンキーの現
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美人モデル殺人事件(1941年製作の映画)

3.7

冒頭から冤罪の不穏な雰囲気が漂う作品で、ノワールな視覚効果も多数。
刑事は正義の味方であるはずなのに、顔に照明を当てず「こいつはクロ」と暗示するのだが、該当キャラに充てられた嫌がらせ演出もかなり苛烈で
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FLIRT/フラート(1995年製作の映画)

3.0

実験的だがインディタッチのナチュラルな雰囲気も併せ持ち、90年代の空気が感じられる。
近年、こういう撮り方をする人はほとんど見かけなくなった。
オムニバス形式の中に、ゲイのラブストーリーが入っているの
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スタンダール・シンドローム(1996年製作の映画)

4.0

90年代以降のアルジェント作品の中では、かなり良い出来。
監督が娘を主演に起用したせいか様式美が後退し、力強く遠慮のないタッチが表出している。
最後まで先の読めない悪夢的な物語にも迫力があり、主人公の
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窓・ベッドルームの女(1986年製作の映画)

3.5

『ユペールが出演しているハリウッド映画』として、長らく観たい一本だった。
作品内の彼女はまだ若く、美粧の力でどこか人形のような美しさが引き出されている。
また主人公の運命を狂わせる、ファム・ファタール
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真昼の暴動(1947年製作の映画)

3.7

脱獄ものだが、その計画にはあまり時間が割かれていない。
その代わり当事者の囚人だけでなく、サディスティックな看守長、そしてヒューマニスティックなドクターなど、さまざまなキャラクターを重層的に描写する展
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

2.7

所詮娯楽SFで、アクション要素が強い。
なぜアメリカ人は過剰に乱射場面を撮りたがるのか、理解不能という感じ。
端正なカイル・マクラクランを蝋人形のように映した場面だけは、ユニークな雰囲気を湛えている。
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

2.7

世相やジェンダー論を取り入れた娯楽犯罪コメディ。
女ギャング団の物語はほかにもありそうだが「メインキャラがエイジアンとヒスパニック」というアメリカ映画は、目に新しい。
女性4人が室内で踊る場面では、黒
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ポリー・マグーお前は誰だ(1966年製作の映画)

2.7

近年量産されているファッション映画の、先駆的な作品といった趣。
監督はファッション・カメラマンとして世に出た人物なので、いくつかの場面で優れた美術/美粧が見られる。
また映画的には無名な業界セレブを客
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ゴア・ゴア・ガールズ(1971年製作の映画)

4.2

人体破壊のグロ描写は確かにあるが、個人的にはどうでもよく、それよりトラッシュムービーならではのシュールなユーモア感覚に魅了された。
真っ先に連想したのはジョン・ウォーターズの『ピンク・フラミンゴ』で、
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ベビイドール(1956年製作の映画)

3.7

住民について知り尽くした故郷・ミシシッピを舞台にテネシー・ウィリアムズが書き上げた脚本(原作)は、息が詰まりそうなほど生々しい。
水面下で激しく憎しみ合う人々の姿は、まるで狂熱に浮かされているかのよう
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ジェーン・バーキン in ヴェルヴェットの森(1973年製作の映画)

3.0

ユルめの脚本で、斬新なグロ描写もないが、外部から隔絶された古城という舞台装置は優雅。
「ミニマルな人間関係の中に犯人が潜む」という展開には、どこか横溝ホラーとの親和性も。
フランスからゲンズブール×バ
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レニー・ハーリン コベナント 幻魔降臨(2006年製作の映画)

2.0

ワイヤーアクションやCG合成など、フィジカルで技術的な部分が目立つ所謂アクション・ダークファンタジー。
少年役者たちの美しい肉体を愛でる意味ではやや鑑賞の価値ありだが、欠片の神秘性もないヒロインが邪魔
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ハウス・バイ・ザ・リバー(1950年製作の映画)

3.0

妥協が目立つ無難な作品。
川辺の雰囲気は良いのだが、実際の撮影の大部分はセットで行われている。
ボート場面は、溝口の『山椒大夫』のように大きな水槽で撮ったのだろうか。
因縁深い兄弟の兄が悪者だが、実は
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

4.0

初期クローネンバーグ作品の中では、抜群に面白い。
脚本はいかにもSFホラーっぽいが、幾つかのラインにわずかなアカデミズムをふりかけるだけで、脅威を効果的に増幅させている。
また映像化の過程で身体のキャ
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.0

もともとLGBT関連作品という前提で観始めた。
問題のぼかし場面では主人公が「畸形や障害などに端を発する『見てはいけないもの』を見てしまった」という表情だったので、大体想像はついたのだが…、確かに邦題
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たたり(1963年製作の映画)

2.7

おばさんの域に達しているジュリー・ハリスがお世辞にも美しいとは言えず、すぐキレる情緒不安定キャラで魅力に欠けるため、どうも感情移入できず。
『見殺し』の経験が周波の同調を呼び、やがてたたりに絡めとられ
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秘密の儀式(1968年製作の映画)

3.2

10年位前にキングレコードから再発された盤は6,000円ぐらいで、レンタルにも出回らなかった(←ほんとにムカつく、死ね)。
今年になって廉価盤(それでも定価4,000円程度)が出たので、ようやく観れた
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

2.7

ゲイホラークラシックと名高い2が観たかったのだが「まずは1から」と律義に鑑賞。
冒頭からフレディが登場し、15分に1回ぐらい恐ろしい場面が訪れるが、全体的にエンタメ/学園路線でシリアスな怖さはない。
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エルム街の悪夢2/フレディの復讐(1985年製作の映画)

3.2

『ゲイホラー・クラシック』として高名なので、観てみた。
美少年の主人公がケツ出すわ、白ブリーフのもっこりをブラブラさせるわで、期待を裏切らぬスタート。
フレディは「お前が必要だ…、俺とお前はひとつにな
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情熱の狂想曲(ラプソディ)(1949年製作の映画)

3.7

天才ゆえに衝突する試練の描写が続く、それなりにドラマティックな作品。
ただ物語よりも撮影の冴えた場面が多々見受けられたのが、印象的。

少年時代の主人公がジャズクラブに潜り込み、演奏に聞き惚れる場面で
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おもちゃ 虐げられる女たち(2013年製作の映画)

3.7

タレントとは多かれ少なかれ、悪魔に魂を売り渡す人間だと思っている。
「枕営業くらい、当然やっているでしょ」とも思うが、やはり本作を観ていると、気の毒な気持ちが湧いてくる。
冒頭からフィクションだと強調
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赤線玉の井 ぬけられます(1974年製作の映画)

3.5

赤線映画は1950~60年代にも多く作られているが、舞台が舞台なだけに、一般映画ではどうしても『現場そのもの』へ踏み込みにくい。
こちらはロマンポルノなので、より赤裸々で品のない描写を可能としているの
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底流(1946年製作の映画)

2.7

すでにキャリアがあり、サイコビッチキャラは演じない女優をキャスティングすると、ノワールの切れ味は著しく鈍るが、本作も然り。
キャサリンはスタイルが良く、雰囲気も現代的だが、色気がなく神秘性に乏しい。
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京城学校 消えた少女たち(2015年製作の映画)

2.5

「ここに向かっていたのか」というクライマックスが決定的にくだらないのは残念だが、全体の4/5ぐらいは、エキセントリックなデティールで埋め尽くされている作品。
それゆえ「もしかして製作中に、路線変更の憂
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殺されたミンジュ(2014年製作の映画)

4.0

単純な勧善懲悪ものではなく、序盤から早くも『一見すると正義な陣営』の内部分裂を描くことに、着手し始める。

監督が毎度採用する分身手法にも、今回はテーマを支える確かな目的意識が宿っていた(パンチパーマ
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犯罪の女王(2016年製作の映画)

4.2

エンタメサスペンスの中に、社会問題や猟奇ホラーの要素を巧みに織り込んだ作品。
理屈抜きの楽しさは『パラサイト』にも比肩する。
「好奇心と押し出しが強い」、「性器でなく胃袋を掴む」、「包容力がある」とい
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