ゾンビ映画で地位を不動にしたロメロ監督のオムニバス・ホラーだが、アメコミ風を基調としているためナンセンスでやりっ放し、全然怖くない。
キツすぎる照明の色はキャンピィだが、漫画の配色を実写に移すとこうな>>続きを読む
もともとは俳優養成スクールの実習作品だったということで、画面や美術はチープ、とは言えきちんとまとまっている映画。
世界各国で禁じられながら時には刑罰として法に則り、また戦時には奨励される「殺人」が人間>>続きを読む
現役バリバリ、台湾出身有望監督の最新作が観れて嬉しい(私はギデンズ・コーより、チェン・ウェイハオ派)!
本作は中国制作、大陸の掌に乗る在り方が台湾でどのように評価されているのかはわからないものの、資金>>続きを読む
毎度バカバカしい返還前の香港ナンセンスコメディ、とは言えいま観ておかないと、永遠に観れなくなりそうなので一応チェック。
ウルトラマンからキン肉マン、桑田佳祐楽曲、そして柔道に空手と、敵意を滲ませつつ日>>続きを読む
「ローカルな恐怖伝承」と「禍々しい首吊り」という、少なくともふたつの凶事を軸に展開するが、はっきりリンクさせないまま終わるというハイブロウな作風…、Jホラーで本作のようなオープン型を観るのは久々、とい>>続きを読む
若い頃は男性ヴォーカルが苦手で、ブラジルの大衆音楽も女性ヴォーカルしかチェックしていなかった。
ここ最近、60~80年代の男性MPBに少しずつ手をつけ始めていたのだが、その中に含まれていたのが、本半生>>続きを読む
フランコ独裁政権下でホラー映画の命脈を保ち続けた特異なスター、ポール・ナッシーの主演作。
ゆえに本作も舞台はスペインでなく、ドイツと設定されている。
彼が演じる傴僂男だけでなく、マッド・サイエンティス>>続きを読む
イスラエル軍侵攻を経て内戦が激化する80年代後半のレバノンで実際に発生した、韓国外交官拉致事件を描くエンタメ大作。
ロケはモロッコで行われた様子で、異国情緒に満ちた背景は目に楽しい。
特に都市から遠く>>続きを読む
実在した原子力産業企業『アレバ』内部で勃発する内紛を描く。
国営企業ゆえ大統領から政治家までを巻き込んでいく、陰鬱で重苦しい展開だ。
キャリアの中で屈折した役柄に真っ向取り組んできた勇敢なユペールは、>>続きを読む
「十代の乱れた素行」に端を発する犯罪を追う内容、本シリーズに見るのは二本目。
前半は不良娘やドラ息子の荒んだ生態が描写されるが、後半では良家の子息が本筋に絡み出し、不穏な雰囲気が高まっていく。
とは言>>続きを読む
90年代を経て、70~80年代香港一流のドタバタナンセンスコメディ演出からようやく抜け出し、平熱~微熱なヒューマンドラマが主流の一角を占めるようになった頃の一作、監督は俳優出身のイー・トンシン。
彼は>>続きを読む
ニール・ジョーダン、ジョディ・フォスター、そしてテレンス・ハワードと粒が揃っている割には淡々とした出来で、アイルランド出身監督ならではの作風が、やや裏目に出ている感じ。
同じニューヨークでも、マンハッ>>続きを読む
続編らしく、メインキャラクターの役者陣が続投。
悪役も同様だが、後半から新たなる敵が登場する。
その爆弾魔たちが主人公のガールフレンドを誘拐する場面のみ、ご都合主義が目立った。
激しいアクション、コメ>>続きを読む
新宿や日比谷で、かなりのエキストラ人数を確保しながら、半ゲリラ的な撮影を行ったらしい前半が、ものすごい迫力。
ヘリコプターを数台飛ばし、東京上空からの空撮も頻出させている…、潤沢な予算、大作映画ならで>>続きを読む
香港グロホラーをそのまま借りてきたような設定なのだが、タイ政変の中でたびたび勃興する学生運動の描写、そして業の深い中年女が引き起こすドロドロのよろめきドラマなど、本作ならではの脚色も観られる。
しか>>続きを読む
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』の監督作で、同作に続き2度目のカンヌパルム・ドール受賞作。
人種や性差別(女性による男性差別含む)を表面化させつつ、高度資本主義や形骸化した共産主義への揶揄が延々と続く>>続きを読む
イスラムベースな北アフリカの風景、風俗、そして絵画のように美しい照明の画面が頻出、リストア版で観るのがおすすめ。
とは言え、フランス人植民地外交官の狂態を延々と描き続ける内容は助長。
多くの人々の命運>>続きを読む
「絵に描いたような美形」ではないため、リタ・ヘイワースやローレン・バコールらと比べてしまえば見劣りするものの、監督作も残している「ノワールの裏女王」、アイダ・ルピノの主演映画。
冒頭の回想場面をラスト>>続きを読む
色とりどりな照明やヒロインの赤毛など、カラフルでどこかチープシックな画面が印象的。
ナイフを用いた殺害法云々より、予知悪夢やマッド・サイエンティストを絡めながら、ダイナミックに飛躍していく脚本の方が、>>続きを読む
画面の端にチラチラ映り込む雪景色などは、いかにもアイスランドの映画という感じ。
白い壁に描かれた「蔓植物」の絵だけで「被害者宅」とすぐわかる美術も優秀なのだが…、描こう、盛り込もうとする要素が過剰。>>続きを読む
もっと明るいコメディタッチを予想していたのだが、ドロドロの愛憎絵巻。
時にサスペンスタッチですらある。
そう言えば『アデルの恋の物語』も監督作だった。
別れと再接続を繰り返す「運命の相手」との強烈な牽>>続きを読む
息の合わない刑事ふたりが捜査を進めるサスペンス、野村芳太郎監督作品。
制作当時「壮絶な修羅場をくぐり抜けた復員たちが社会復帰していた」と実感させる脚本であり、ヒューマンドラマティックな演出も重厚。
加>>続きを読む
冒頭、事件発生の駅前を横移動していくカメラが非常に格好良くて、思わず引き込まれてしまう作品。
撮影は東映所属の仲沢半次郎、全編を通し、非常に動きある撮影。
しかしサスペンスは進行に連れ宗教論と交わり、>>続きを読む
ベルモンドが演じているため、どうしても主人公を「賢いタフガイ」として観てしまうが、本作での役柄は「意外に青い」という設定。
悪のボスに顎で使われる、犯罪者としてマスコミに認知され得意になる、などの姿を>>続きを読む
清朝末期の19世紀に上海で暗躍した実在人物・馬永貞を主人公としているものの、舞台は1930年代に置き換えられている。
サスペンスタッチのアクションに、香港特有のナンセンスコメディ+メロドラマ演出を加味>>続きを読む
掘り出し物の2010年代韓国映画、今まで観逃していた。
犯罪を背景としながら、主軸は男女のメロドラマ。
しかも利害や打算が絡み合い、「素直にこの恋へ傾けない」事情が、双方にある。
室内を含めロケ撮影が>>続きを読む
野村芳太郎の中期佳作がリストアされ始めたようでうれしい、本作は本格的な「和製」ノワール。
細かな女衒から巨悪の恐喝まで、幅広く手を染めながら世を渡る悪党の生態と、末路を描く。
回想場面を織り交ぜながら>>続きを読む
ジャッキー・チェン主演のアクション映画ながら、香港特有のナンセンス・コメディ演出が封印されている。
冒頭から多発するカーアクション、悪い足場の高所で展開される格闘、そして「どこまでセット?」と判別のつ>>続きを読む
キリスト教への愛憎に支えられた一本、最早それだけ。
実在した異端の教義を引用し、意志なく従う子供に「呪いあれ」と叫ばせるなど、挑発的な演出が全編を通し、積み重ねられていく。
監督のシニカルで過剰な反骨>>続きを読む
80年代前半の作品とは思えないほど、編集がスピーディ。
もたついたり、焦らす場面が見当たらない、スーパーエンタメ映画だ。
ジャッキー自身の監督作だが、裏方スタッフが優秀…?
否、とことん俳優の立場で撮>>続きを読む
『女性上位時代』のパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ監督作品。
本作もまた艶笑ものながら、『女性上位時代』を包んでいた洒脱な美術やファッション、そして音楽は後退しており、突飛なユーモアのみに支えられ>>続きを読む
戦後10数年程度の、東京の風景を楽しめる本シリーズ。
「マッサージ屋に併設された結婚相談所」、「喫茶に設置された私書箱」など、すでに絶滅したサービスを垣間見れるのが面白かった。
また警視庁はセロファン>>続きを読む
ステファーヌ・オードラン目当てで鑑賞。
6年前の『死への逃避行』で醜女役を演じていた彼女だが、本作ではカール・ラガフェルド担当の衣装に身を包み、凛と美しい佇まい。
『死への~』では、やはり特殊メイクに>>続きを読む