誰?何?と反復して聞く間宮、社会に適合している自分を自分と了解した他者を催眠し、潜在意識に触れ、ロカンタン的嘔吐、アイデンティティの崩壊へ向かわせる。了解した自己、ペルソナからの逸脱、そしてXに首を切>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
半分以上の時間を日常の描写に割き、残り僅かな時間で呆気なくその日常を終了させる。
前半の何気ない日常の断片が、死に収斂していく感じが堪らない。
ウェットな色調とヌルヌルのカメラワークなのに、乾燥したや>>続きを読む
主人公が野原に切断された耳が落ちているのを見つけ、その謎を追っていく物語。
エロ、暴力、サスペンス
デヴィッドリンチは難解なものだと思っていたけど、エロとグロを除けば月9でもいけそう。それぐらい親しみ>>続きを読む
2時間ほどのストーリーのある映画だと思っていたが、30分ほどのドキュメンタリーだった。
主に、強制収容所で行われたこと、その記録写真、映像が流されるというような構成。
死体の山、並べられた生首、裸の人>>続きを読む
バグってしまい、同窓会のシーンまでしか見れなかった。
まず、ジブリにこんな作品があるのを知らず、今まで見てこなかった。
映像は、なかなかに淡くエモい。色合いが鮮烈かつ淡く、ファッションも独特。これが9>>続きを読む
フリークライミングの映画。ノンフィクション。
エルキャピタンという、攻略が難しい岩を、命綱なしで登攀しようとする。恋人は登ってほしくなさそうにするが、主人公は登ると心に決めていた。「恋人は人生において>>続きを読む
原作が漫画の映画。まず、イカれてる人ばかりが登場する。いや、イカれてしまった人たちが登場する。
閉塞的な田舎の高校が舞台。
ストーリーとしてはいじめられっ子が、いじめっ子に復讐していくというありがちな>>続きを読む
ストーリーはよく掴めなかった、それでもまとめようとするならば、ある夫婦がいて、男がそこから抜け出し、女とどこかへ行く。その道中、殺人を犯し指名手配にされるが、それでも2人は無気力にどこかへ向かう。最後>>続きを読む
恩田陸原作の蜜蜂と遠雷
この映画のレビューを書くにあたり、原作について触れておかなければならない。
蜜蜂と遠雷は原作のジャケットに惹かれて手にしたのを覚えている。
あんなにに分厚い本は読んだことがなく>>続きを読む
「なんだってここはこんなに懐かしいんだ」
オトナになってしまった、ひろし、みさえ、その他諸々のかつて少年少女であったオトナたち。
オトナたちは20世紀の匂いによって、懐かしさのあまり、幼児退行し始める>>続きを読む
はじめてのタルコフスキー作品。
ネタバレフィルターを付けようと思ったが
ネタバレもクソもないほどストーリーが難解であった。
ストーリーを追おうとすれば、観るのを断念するしかないような非物語性に打ちのめ>>続きを読む
温かい気持ちになれるヒューマンドラマという印象を受けた。
ソナチネ、HANABI、キッズリターンを観た後に菊次郎の夏を鑑賞したので、無常観と人情のギャップで初めのうちは慣れなかった。
何故、ソナチネの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ソナチネを観た後であるから、ソナチネに霞むだろうと思っていたがそんなことはなかった。
HANA-BIとソナチネは作品のベクトルは同じなのだろうけどテイストが異なっていたのでソナチネと比べることはできな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
初めてエヴァを観たが、すごかった。
カルト的な人気を誇るのにも頷ける。
それは商業主義的なテンプレの感動や興奮ではなく、庵野から捻り出された、実感のこもった表現であったから、人の心にスッと突き刺さった>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
私はまだ高校2年生で思春期真っ盛りの青春人間なので、このような青春映画(大人が青春の若さを儚むような)はあまり実感が持てなかった。
ストーリーとしてはただ、ダメなヤンキーがダメなことをして、たまにボク>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
庵野秀明の実写はシンゴジラしか観たことがなかった状態で観た。
まず第一に、庵野の統合失調症的な孤独や苦しみ故の突飛な悲しいニヒリズムヒッピー的なアナーキーな、そんな心理を女優に委託しているのだろうと感>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前から見たいと思っていた映画だった。
ストーリー自体は主人公のヤクザが騙されて沖縄に行き、そこでのほほんと暮らしてだけど、ヤクザ故に仲間が殺されたりしながら最後には主人公が自殺するという、そこまですご>>続きを読む