すなさんの映画レビュー・感想・評価

すな

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

雪山に血痕はミステリでしかないと決めつけてしまっていた。他殺でも自殺でも結局サンドラがサミュエルの死に大きく関わっている事は否定しがたい事実だから、そこはあんまり気にしてないというか、判決で変にドラマ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.6

続けば続くほど2時間ちょっとに収めることを余儀なくされたデヴィッドリンチの不憫さが際立っておもしろくなってくる

グーニーズ(1985年製作の映画)

4.4

映画おもしれー
海賊の亡骸に向かって仲間を紹介するシーンは言葉に表せない情緒があったけど、その前にもっと友情が垣間見える演出がほしかった。これはこれでリアルだから良かったんだけど、全員そろったこいつら
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.4

表象は意味不明だけど、ちゃんとした経緯があって内部では理屈が通っているタイプの変さで、人のめちゃくちゃ変わった癖を見ている時みたいだった。だからなのか意外と居心地の悪さを感じなかった。
1個かなり面白
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.9

人が完全に分かり合えることなんてない。本当の気持ちなんて当人にも分かりっこないし、表面上の反応から、自分なりのバイアスがかかった類推をしてもあまり意味があるとも思えない。でも、想像することが間違いだな>>続きを読む

ガバリン2 タイムトラぶラー(1987年製作の映画)

4.9

大好き
なんかずっと楽しそうなのがいいよね
愛されるキャラクターさえ作れれば勝ちというのは個人的な考えだけど、まさにそれを体現している
もっと日常パートが見たい

ザ・ヴォイド 変異世界(2016年製作の映画)

4.1

正直全然ついていけなかったけど、B級映画のテイストを保ちつつ最終的にわけわかんないところに着地する話運びがジョンカーペンターの作法に似ていてなんかうれしかった。

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

4.0

やっぱりアダムスコットはヒーロー映画の流行りがあと10年早かったら絶対ヒーロー役だったと思う。顔が味方すぎる。
最近のアメコミ実写化の特徴として、オタク的なスピリットが薄い作品で評価された新鋭が監督を
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劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

懐かしすぎて泣けた。アニメ新シリーズが決まったぐらいから銀魂熱が再燃して、受験の前日も一日中YouTubeで見返してたのとか色々思い出した。
エンドロールで一期のOPが流れる演出が美しい。今までの物語
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グリーン・ホーネット(2010年製作の映画)

4.4

自警団ものに一番大事なのはブレない信念だと思っている。自警ってとても極端で、ある種狂っている行為だけど、筋の通った信念と覚悟の重さが伝われば気持ちが揺さぶられるし、たとえ感情移入出来ない人物だったとし>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

4.5

フィクションを内在化させて現実をコンテンツのように消費するムーヴは、現代でも根強い人気を誇っているが多分に危険を孕んでいる!境目を見失うな!

ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

4.0

こんなこと言ってもほんとに意味ないけどもっと予算をかけて撮るべき人が撮ればものすごくおもしろくなりそう

ヒーローショー(2010年製作の映画)

4.6

良い!後藤のキスシーンが恥ずかしくて見てられなかった!
活力を持て余した若者たちが出口のないトンネルを駆け抜けていくストレートな青春映画だったと思う。ヒーローショーあんまり関係なかった。けどタイトルに
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街の灯(1931年製作の映画)

4.8

最後もう目しか見てなかったなあ。
台詞のない顔のクローズアップがラストカットを飾る映画はかっこいい。それまでチャップリンの顔に寄るショットが無かった分あの表情に全て持ってかれた。映画の魔法。太田光が大
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.5

家で映画を見るときに、全て自室で見るようになったのは、これがきっかけだったことを思い出した。当時から話題になっていたから、レンタルが開始してすぐにTSUTAYAで借りて、ウキウキでリビングのテレビで再>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

4.3

世界観が壮大すぎて二部作と言えど2時間でまとめるの大変だっただろうな。手持ち無沙汰の時に友達と出くわしたみたいなノリでみんなほいほい着いてくる。人間の描写が薄くて物語の余白が小さい。二次創作とか作るの>>続きを読む

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

4.7

臭いものに蓋をしても中では着実に腐敗が進んでいく。みんな忘れた頃に出処不明のガスが大惨事を引き起こすんだけど、甚大な被害を受けるのは、得てして臭いものが何なのかすら知らされなかった人達。みたいな話を、>>続きを読む

オンマ/呪縛(2022年製作の映画)

4.3

画面が暗い。見たのが昼間だったらあんまり楽しめなかったかも。
目を背けてきた過去と対峙して抱えていた思いを清算するドラマが普通に良く出来ていて、サムライミのケレンが浮いてる。あの場面で九尾の狐を出す意
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DC がんばれ!スーパーペット(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

たのしいけど、ペットに人語を喋らせるのは動物が本来もっている意思を剥奪して作り手のマペットとして機能させているような感じがしてやっぱりもやもやした。犬が犬に対して「犬と言えば無償の愛だろ」とか言うの変>>続きを読む

悪の教典(2012年製作の映画)

4.9

これだよなあ!!なあ!!!
伊藤英明が持つストイックがゆえの無機質な胡散臭さが役柄にドンピシャで、三池崇史の作劇と完璧に噛み合っている。間違いなく日本映画を代表するサイコキラーだと思う。ラストはかっこ
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ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

4.1

だれなかったけど見どころがない
80年代の小品のような慎ましさがあったし、そこを目指していたんだろうけど、ハロウィンのパーティー会場での殺しはテンションが上がるところがない分あざとさが印象に残った
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エコール(2004年製作の映画)

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やっぱり変態の話だ
関係があるのは知ってたけどわざわざギャスパーに捧げた理由が知りたい
約束のネバーランドに影響を与えていそう
フィルムの色味とか顔を映さない不安になる構図とか結構いいけど、流石に長い

トータル・リコール(1990年製作の映画)

4.6

活劇を撮るのがスピルバーグ並にうまいから楽しい
前に見た時はオチの解釈が分からなかったけど、ヴァーホーヴェンの作品を色々見た今はこれしかないと思える

カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

4.7

ショーンペンすごい
どんな時もマイケルJフォックスはマイケルJフォックスで、彼特有のナイーブがゆえのキラキラが役に説得力を持たせている。最近だとトムホランドが近いものを持っているけど、2人に共通するこ
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ハンバーガー・ヒル(1987年製作の映画)

4.6

モノローグや回想を挟まず、一定の距離を保って混乱と絶望の反復を映し続けるカメラは、戦場に主人公はいないし、ドラマなんてないと語っているようだった
顔で魅せる演技がすばらしい

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.5

異教を信仰する閉鎖的な空間を彷徨う類いのスリラーで、牧歌的な暮らしをしているイノセントな佇まいのあの人にも騙してやろうという意思はあったんだってわかる瞬間は、説明可能な人間の意地汚さが、意味不明なシス>>続きを読む

沖縄やくざ戦争(1976年製作の映画)

4.3

あんまり感情移入できないエッジランナーズ
食事シーンが多くてうれしい
千葉真一の最後おもしろい

ルビー・ギルマン、ティーンエイジ・クラーケン(2023年製作の映画)

4.2

テンポの良さと展開の早さはイコールではない
人魚の扱いにもったいなさを感じる

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.8

魔法とはつまりイマジネーションのこと
徐々に二人以外のすべてが風景になっていった

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.9

良すぎる
やはりこれからはイマジネーションが流行る

テキサス・チェーンソー ビギニング(2006年製作の映画)

4.1

リブートされる度に商業を全く意識していないかのようなオリジナルの異質さが際立っていく、見返したい!

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