れでぃおさんの映画レビュー・感想・評価

れでぃお

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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.8

仕立て屋のマゾヒスティックな間接性が、アルマのサディスティックな直接性によって引き裂かれていく

そこにドレスが担う間接性や、映画そのものがもつ直接性などが相まっていて良かった

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

4.1

「私」という中心の不在が革命の構造なのかなと思った

保守的な同一性(が生み出す否定性)、中心点を瓦解させていくことこそが革命であり、オデッサの階段のシーンはそういった同一性、否定性に抗う差異の氾濫で
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これがロシヤだ/カメラを持った男(1929年製作の映画)

4.1

カメラで撮っている人を撮るといったメタ的な視点や、線的な物語性のない断片的な映像など、映画の額縁的な機能を強く意識させられる作品だった

映像そのもの、映像を撮るということ、その映像を流すということが
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

人種差別云々から出発しながらも、それをフリにして、その点を思いっきり飛び越えたところに着地する

面白かった!

終始ちょっとふざけてる感じもいい

おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

3.7

非言語的で身体的なダンスに対して、心の中でめちゃくちゃ喋る主人公の語りが印象的

その上で音楽と映画の位置を考えると面白い

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.1

時間の使い方が良い

長回しのじめっとした場面での時間の延長と、時間を飛ばしてシーンが切り替わっていく部分での時間の短縮が、この映画の倦怠感と焦燥感を演出していて良かった

時間の中を自由に、けど途切
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.8

ごつごつした海岸でラジオを掛けながらピクニックするシーンが良かった

淡々とした中に挟まれる喜劇的な描写

生きることへのユーモアが素晴らしかった

皆殺しの天使(1962年製作の映画)

4.0

反復され、虚実が入り混じることによって輪郭を失い曖昧化していく映画的空間の中で、登場人物がその構造に気付き、メタ的な視点を得たところで脱出できるというのが面白かった

現実的な設定に一つの非現実的な設
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真夜中のパーティー(1970年製作の映画)

3.9

括れないごたごた感が凄く良かった

各々のキャラクターが限られた舞台である場をどんどん壊していくような

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.0

外からの規定に抵抗するチャップリンの動きと、そのピークとも言えるダンスシーンが最高

対象を次々に滑稽化していく描き方は感情移入を拒み、客観視させるという点でも批判的

恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

4.1

中心を絞り過ぎないストーリーと画が相まっていて良かった

中心に寄った時は映えるし、絞り過ぎないからこそ描かれる多様な細部は瑞々しくて最高でした

最後の号泣するアワンに寄ったシーンで挟まれる、田舎の
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恋人たちの食卓(1994年製作の映画)

4.0

料理の描写と父の味覚がストーリーの上下に連関してるのが面白い

お父さんは最高にチャーミングだし、娘の個々の話も家族が集まる食卓が象徴するような喜劇的な枠組みの中にはまっていて良かった

一番その食卓
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.1

前作では人間の視点から人間/レプリカントとその間の揺らぎが描かれていたのに対して、今作はレプリカントの視点からそれが描かれていた。

ただ今作はある程度安定した後の社会を舞台としていて、支配/被支配、
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

3.9

捉えられることから逃れようとするような曖昧な断片の集まり

映し出される偶然性に一瞬一瞬置いていかれる映画

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.5

ちょっと長いしやりたい放題だったけど、クストリッツァのパーティーシーンはやっぱり良い

恐怖分子(1986年製作の映画)

4.1

あまり多くを話さない夫に後半からやや焦点があっていき、最終的にそこに物語が集まるという展開が良い

何度か個々でストーリーはぶつかりつつ、3つのストーリーが交わる点で物語は終わる
3つのうち2つのスト
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.6

感情論的な内容が刺激的な描写によって描かれているという感じ

太陽(2005年製作の映画)

4.1

天皇の神聖さを剥ぎ取る細かい描写の連続によって、天皇の神格返上を描くという点が秀逸

写真や外国語など天皇の神聖さに触れるシーンも印象的

天皇を真正面から描写するということそれ自体に意味がある作品

SCOOP!(2016年製作の映画)

3.7

テンポで持っていく感じだったけど面白かった

第三の男(1949年製作の映画)

3.9

外国語の効果が面白い

不可視から来る不安と謎の掛け合わせ

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.2

台北にいるお母さんの病気という要素が映画の内と外のバランスをとりつつ、田舎での夏休みの話が展開されていく

不慣れな田舎への移動とともに、見ている側もまだ慣れていないこの映画の世界へと引き込まれていく
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左利きの女(1977年製作の映画)

3.8

ストーリーどうこうでは全く無しに、描写でみせる感じが良かった

描写の連なりという感じ

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

3.7

自然と超自然との境が曖昧な世界観が良かった

映像にしたら消えてしまうようなものをギリギリのところで描いてる感じがした

当たり前のように精霊とか出てくるのにブンミおじさんが携帯使ってたりするのも良い

まわり道(1974年製作の映画)

3.7

殻に閉じ籠った作家見習いが旅に出て仲間を作ってまた1人になる話

いろんな人に会うけど自分の殻を確認して帰ってくるだけ

その殻を守るようにして仲間も去って行くのが面白い

頻繁に写される風景も内的な
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ヒステリア(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

脱男根主義、女性解放、階級社会の繋がりが面白い

その点から見れば、この映画の中で先生と結ばれるのが姉の方なのは必然的

道でぶつかるシーンはちょっとやり過ぎな感じもあるけど

フェイシズ(1968年製作の映画)

3.8

この映画では徹底的に他者が描かれている

基本的に部屋の中の数人という場面が続く中、アップにされ、強調される顔は普段なんとなく認識している顔に他者性を浮かび上がらせる
登場人物がよく喋るのもそのためで
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小さな悪の華(1970年製作の映画)

3.8

かなりキリスト教的に感じた

瀆神という反対の側面から逆転した信仰が描かれてる

抑圧あっての抵抗

フィツカラルド(1982年製作の映画)

4.1

良い!めちゃくちゃ映画的

最初のオペラのシーンと最後のオペラのシーンの差がこの映画の力であり、映画の価値であると思う
描写の積み重ねによって最後のシーンに力が通るというか

あと壮大な部分と細かい部
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悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46(2015年製作の映画)

3.5

メンバー同士、グループ同士とどんどん差を作っていって、その差が消費されていく仕組みは良く出来てる

袋小路(1965年製作の映画)

3.9

城に1人入って来て始まって、1人出て行って終わる話

タバコを吸いながらドレス着るシーンは最高だし、結局ドレスで逃げて行くのも良い

登場人物、物語の狂い方が、悲劇/喜劇が混同した描き方とも相まってい
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.9

多くを語らない描き方が上手いこと謎を隠していて巧妙、だしとにかくかっこいい、、!
ストーリーに回収されない描写も語られない謎として機能してて良い

花様年華(かようねんか)(2000年製作の映画)

3.8

真似事が繰り返されるシーンが良い
一瞬密度の濃い映画から引き離される感じがおかしい
そのおかしさとも相まってマギー・チャンが可愛い

恋する惑星もそうだったけど何もしないのが妙にエロい

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.7

行動にちゃんとした理屈が無かったりするのがリアルで良い

暴力も純粋で怖い

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.4

村の普通の学生はあんまり描かれなくて、描かれても報われない映画

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