skipさんの映画レビュー・感想・評価 - 57ページ目

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お茶漬の味(1952年製作の映画)

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とってもいいわよ。シンプルでしょ。奥深いでしょ。あと美味いの。お茶漬けじゃないわよ。この映画のことね。ほんとよ。旦那さんの落ち着き払った空気感がまた絶妙にかっこいい。おどんぶりなんて言うんだなあ。じん>>続きを読む

イタリア旅行(1953年製作の映画)

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頼むからポンペイから発掘された夫婦の遺体に自分の結婚生活を重ねて落ち込まないでくださいな。雄大なロマンと歴史を感じてくださいよ、とほほ。ナポリにエルコラーノにカプリとイタリア観光番組を背景に倦怠期の上>>続きを読む

地下水道(1956年製作の映画)

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「注意深くその悲壮な最期を見よ」。その最期とはすなわち1944年ワルシャワ蜂起の最期。ポーランドによるポーランドを刻む映画である。登場人物達がそれぞれ迎える結末がどれもあまりに圧巻で身震いしてしまった>>続きを読む

おいしい生活(2000年製作の映画)

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金持ちがいいのか貧乏がいいのか。インテリがいいのかバカがいいのか。ついつい自分の属していない世界を羨んでしまう人間にとってのほんとうの幸せとはって内容を爆笑コメディにて。笑いもテンポも軽快でまあなんと>>続きを読む

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

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戦後ポーランド史の一夜を儚くドラマチックに描いた物語。祖国と大義。歴史という名のうねりを前に抵抗もできず青年は苦しみ散って行く。激動の歴史そのものを扱う中で映像がとても繊細。花火にシーツの血。眩い美と>>続きを読む

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

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黒人の白人に対する嫌悪感が印象的でした。黒人が両手を上げて白人に融和を求めるわけもなく過去の仕打ちを恨み自衛し攻撃する黒人がいる限り当然白人が気を許すわけもない。根が深すぎるというかいまだに続く差別の>>続きを読む

お早よう(1959年製作の映画)

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大人だって余計なことばかり言うじゃないか!お早よう!いい天気ですね!こんにちは!ふわふわとした必要のない言葉で人と人はゆるーく繋がり心を通わせる。ふと見落としそうでなんとも素敵なことだなあ。昭和のコメ>>続きを読む

小津と語る Talking With OZU(1993年製作の映画)

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小津安二郎監督没後30年の節目に作られたドキュメンタリーで世界の監督たちが小津監督について語るという内容。賛辞の言葉そのものよりも監督達の語り口にもろ性格が出てて面白かったかな。カウリスマキ笑えたw

チャップリンの放浪者(1916年製作の映画)

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後の長編作品の面影がすでに現れてきているロマンチックな作品。貧しいが優しい紳士と苦しんでいる女性の設定。女性が優しさや愛を悟る瞬間などなど。喜劇だけどスイートな短編ですね^^

(1974年製作の映画)

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①自然の静かさ。草を波打たせる風。細い雨。流水。穏やかな火事。写実的で幻想的。子供と台所と影。風景絵画がキャンバスから溢れ漂い連続した映像世界が現れる。神聖な静寂を詩の朗読が破る。精神世界と葛藤。子供>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

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モノクロのロードムービー。子供じみた男性とませた少女の凸凹コンビ。少女の吸うタバコの絵になること。ぎこちない心のやりとりは静かで味があるがテイストはかなりコミカルで珍道中。面白かったがこれから詐欺師と>>続きを読む

ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

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パリの貧困下で生きる3人の芸術家。暖をとる為に自作の詩集を燃やす彼らの姿があまりに切なくて心がきりりと痛んだ。ところが彼らは決して喘いではいない。どれだけ貧困にあっても優しく粋でスイート。そして際立つ>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

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ネタバレない程度に。一言求められたら「インパクト」ですかね。些細な脚本やテイストを気にせず圧倒的なキャラ造りをやってのける。あまりに印象が濃くかっちりとまとまってた。列伝に一人加えねば笑。コメディ入っ>>続きを読む

アニー(1982年製作の映画)

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宿題いつやるの?トゥモロートゥモロー。成金物語だけどそんなの気にしない。

のるかそるか(1989年製作の映画)

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底抜けに明るいアメリカンコメディ。まあなんともバカバカしすぎるストーリーなんだけど、登場してくる人物達のリアクションがいちいち面白くてもう笑いっぱなし。世の中金じゃねえ友情だあ、さあみんなで金を集め>>続きを読む

かいじゅうたちのいるところ(2009年製作の映画)

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昔あるアメリカ人の父親が英語がわからぬ子供に時に大胆な演技を交えながら優しく本の読み聞かせをしてくれました。なんて言ってるか理解できない少年もシュールな絵と父親の演技におおはしゃぎ。ああ親父が懐かしい>>続きを読む

ルーキー(1990年製作の映画)

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イーストウッド「お前を殺していけない理由は五万とあるはずだが、今は一つも思い出せねえ」。イーストウッド扮する警察官といつだって可哀想なその相棒のバディもの。とにかく暴走します。悪役より正義の警察官のほ>>続きを読む

サブマリン(2010年製作の映画)

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手品やおもちゃ箱のごとくレトロな小道具にアイデアの詰まったお洒落で可笑しい映像のオンパレード。コミカルでいておおいに哀愁ただようとてもシュールな情景。その名は青春。あまりに楽しい映像と後半からっぽの内>>続きを読む

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

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妙に滑らかすぎる恐ろしさ。オイルのぬめぬめ感というか。淡白なのにギラついているというか。あまりに退屈で不自然なストーリー展開の中で喋り方ひとつで引き込もうとしてきます。激しいジャズ音楽と揺れる湖面。退>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

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あ、これ好きだわ。面白い映画も好きだけどいまはかっこいい映画が好きなんだなあって。ってことでこれが私の感じるかっこよさ。白黒のロードムービー。割とストーリーありのほんわかな作風ですがなんせどこを切って>>続きを読む

シャレード(1963年製作の映画)

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なぜかのろけのサスペンス笑。きれっきれに切り返されてストーリー性は抜群なのにオードリーヘップバーンのメロメロな女性役とやんちゃな敵役でほどよく気が抜ける笑。お茶目でコミカルな珍シーンも多いし笑。それで>>続きを読む

私のように美しい娘(1972年製作の映画)

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コミカルにお送りしながらも悪女という笑えない物語。たっぷりとした肉感とフェロモンで男を手玉にし破滅させるたくましすぎる女性。最初微笑んでいた頬の筋肉はストーリーが進むにつれて引きつってきて最後は顔が真>>続きを読む

男性・女性(1966年製作の映画)

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恋愛映画を被らせた別名「マルクスとコカコーラの子供たち」。監督本人曰く「わかる人にはわかる」。アンケート形式で顔をアップにしたインタビュー。「娼婦と寝たことはある?」。映像よし役者麗しく消費と大衆化に>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

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12年間かけて同じキャストを追うことの要点がわからず。ドキュメンタリーでなくシナリオありきですよね。他人のホームドラマとは言い得て妙で全ての人生が物語であるという素敵な事実。それでいて中身には惹かれず>>続きを読む

天才スピヴェット(2013年製作の映画)

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3D鑑賞。より本物に近づこうとする映像ではなく飛び出る絵本のような明るい色彩と可愛いグラフィックに脱帽。ベースとなる世界観が最高である。物語は正直かなりざっくりと大味で良くも悪くも軽妙な会話ややりとり>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

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築く関係性の立ち位置にバイアスがかかってはいけない。助けを求める人与える人の区別など侮蔑に他ならないはずだ。刻まれた心の傷の大きさとそれを抱擁しようとするこちらも大きな人の暖かさ。アメリカ国旗のマント>>続きを読む

逃げ去る恋(1978年製作の映画)

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トリュフォーのアントワーヌシリーズの幕引き。良くも悪くもドラマの最終回さながらにこれまでの名シーンがたくさんフラッシュバックされ思わず胸が熱くなってしまう。とってもキラキラと甘く素敵な終わり方がシリー>>続きを読む

家庭(1970年製作の映画)

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大人になったアントワーヌ。コミカルなテイストで観やすく可愛らしい。淡く水彩のような表現に相変わらずシュールで小気味いいテンポ。通りすがりの漫才師や子供のできるシーンなどいろいろ微笑ましい笑。2人の恋の>>続きを読む

アントワーヌとコレット/二十歳の恋(1962年製作の映画)

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オムニバスの中の一本なので尺はやや短め。背伸びをしていた少年はときを経て青年となり恋をした。相手の真向かいに引っ越すような少し危ない冒険心と損得のない若い恋心。オチを含め清々しくてコミカルな作品。

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

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ああなんとも心に染みる切なくて苦い子供の思い出ではないか。愛らしい笑みだけをうかべ何の疑問も抱かない子供など存在するわけもなく、少年は親元から離れていく。これからの長い人生に横たわる幼い頃の輝きとつら>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

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珍しく男3人で見に行ったこの映画。作品のチラシにはあなたは絶対騙されるの文字。作品の始まる前には錯覚の映像。そして映画館から一緒に出てきた友人K氏と友人F氏の映画の理解は真反対で始まる議論と俺爆笑中。>>続きを読む

夕陽に立つ保安官(1968年製作の映画)

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敵味方問わず愛らしいキャラによるギャグ満載のコミカルな西部劇。くだらなくても良き音楽と拳銃があればそれでいい。明るい雰囲気に合わない治安が人を差別的にするといった深いくだりに苦笑した。亡きジェームズガ>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

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インターステラーは映像に圧倒されたが後半からのストーリーはめちゃくちゃだった。ゼログラビティには遠く及ばないと感じた。とビビりながら勇気を出して投稿する。目の前には武器を手にそびえ立つ大衆。この現状。>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

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なぜかわからないがトラックがどこまでも追いかけてくる。これだけ。なんだこの不条理さ。なんだこの渇いたザラザラ感。理解が及ばないものへの恐怖。誰が。なぜ。車を走らせるだけの中にこの不条理さがつまる。謎の>>続きを読む

彼女について私が知っている二、三の事柄(1966年製作の映画)

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もはやストーリーが内蔵されておりませぬ。解説のない哲学書しかり読者の知識量に放任状態。ドキュメンタリー形式に都市や言語の在り方を多角的に論じ背景には象徴のような映像が流れます。これも他ならぬ映画^^

七年目の浮気(1955年製作の映画)

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病的な妄想癖を持つ家庭持ちサラリーマン男性のマンションにマリリンモンローのような美女がやってきた話。妄想シーンに必ず流れるラフマニノフのピアノ協奏曲がなんとも可笑しい。モテモテ美女視点の男性論が微笑ま>>続きを読む