橋本かおるさんの映画レビュー・感想・評価

橋本かおる

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

傑作です。

ヒューマンドラマとして、
素晴らしい脚本、
自然な芝居に溢れています。

物語の展開は、
ある程度映画を観ている人で有れば
大筋は想像の範囲を超えません。

それでも、観客の心にスッと寄
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Tinder詐欺師:恋愛は大金を生む(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

題材が面白い。
ドキュメンタリーだけれど、
圧倒的にエンタメ。
色々な切り口がある映画で、
自分の立場をどう置くかによって
たくさん楽しめる。

ドキュメンタリーかつ
インタビューや過去回想がメインな
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽、詩の素晴らしさは言わずもがな。
映像も冒頭から没入感満載で、
カットや照明も良かったと思う。
俳優のお芝居も、特に気になる部分はなく、
特にリタモレノが色々な意味でグッとくる。

ただ、もうこれ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

2022年1月5日鑑賞。

面白い。
冒頭から計算されつくされた演出、編集。
シナリオが公開されていたが、
脚本の時点でほぼ絵コンテに近いクオリティ。
洋画の脚本はそこまで書けるのか、、、
いつかNe
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まず、観て良かったと思えた作品。
柳楽さんのお芝居は好きですが、
作品によってその印象は変化していました。
ただ、この作品は素晴らしかったと思います。
その他、キャスティングの部分で勝利していると言っ
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

5.0

この映画には、評価が付けられない。

一生心に残る、大切な、大切な作品。

この作品に宿る祈りが、様々な人を癒したはず。

私も癒された1人だ。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
この名前を聴くた
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.5

個人的インド映画の最高傑作の一つ。

こんな長い映画なのに、
飽きる事なく、心振るわされ、号泣したことにまず驚かされた。

しかも、インドの現代ものだというところも特筆すべきだ。

やはり、あのインド
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.5

個人的邦画ベストワンに近い作品。
15年以上前から蒼井優さんのファンだ。
そんな彼女が、痛々しい目に遭うのは非常にキツイものがある。
その描き方も、思わずこちらが画面から目を背けたくなるような域に到達
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.5

個人的ボリウッドの最高傑作の一つ。
カースト制度が不幸せとは限らないと思わず感じてしまう程の圧倒的主君。
カリスマの活躍はこれほどまでに面白いものかと驚いてしまった。

インド映画特有のミュージカルシ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.0

ダンサーインザダーク、
まさかのリマスター、、、。
DVDを借りて観た時の記憶は今でもトラウマだ。

ビョークを始めとする役者の芝居、歌は素晴らしい。
映像美も沢山感じられる。

が、こんなにもキツイ
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君も出世ができる(1964年製作の映画)

4.0

日本ミュージカルの最高傑作の一つ。

この映画を創るために、製作スタッフはハリウッド映画を視察し、大掛かりなセット、ステージング、撮影。

衣裳やロケーションも素晴らしく、
キャストも華やか。

話は
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.5

大傑作アニメだと思う。
これは映画館で観ても、納得の作品だったはずだ(むしろ家でしか観られなかったことが残念

スパイダーバースを作った人達なのだから、
クオリティが高くなる事は当然だとは考えられるが
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

細田監督の作品は好きだ。
特に、音楽が好き。

今回、中村佳穂さん、millennium paradeを採用と聞いた時も心が震えた。

YOASOBIのイクラさんのキャスティングも、話題性や挑戦として
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.0

TSUTAYAのコンペ受賞作品。
何度もアプローチをかけ、土屋太鳳さんを口説き落とした理由もよくわかる。

不条理、
正義と悪の二面性、
良心の崩壊とその先。

監督が描きたかった世界や事物を、
やり
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

お疲れ様でした。
決してエヴァの世代では無いけれど、
追いかけました。

創作を続けている身として、
結局自分事に勝る熱量は無いと感じている。

けれど、自分と向き合う事、
その中で避けては通れない、
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

まず、映像が美しい。
選りすぐりのロケーション、カットの数々。
平坦な画がほぼ見つからない、
それだけで画面を見続ける事ができる。

俳優の無駄を削ぎ落とした演技も素晴らしかった。
自らも演劇に携わる
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Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

良かった点
・キャスト
・衣裳

悪かった点
・映像表現
・脇役の薄さ

ウエストエンド で舞台を観た時、
数分間立ち上がれなかった。
ディアエバンハンセンを観た時と同じような感覚。
現代の若者を描い
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シンデレラ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

良かった点
・楽曲の完成度
・プロット

悪かった点
・深み
・衣裳

これまで幾度も作られてきた不朽の名話シンデレラ。
今回、Amazonプライムでミュージカル映画になるということで拝見。

まず展
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.5

良かった点
・キャストの歌、演技
・カメラワーク

悪かった点
・主役の引き立ち具合

インザハイツは、舞台作品として一つの革命を起こした作品だ。
ハミルトンを生み出したリンマニュエルミランダが、過去
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

良かった点
・熱量(役者、スタッフの作品愛)

悪かった点
・アフレコ
・パートナーの描き方

ジョナサン・ラーソンは、
ミュージカル関係者にとっては避けては通れない、伝説的な人物。

その人物の自伝
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

良かった点
・歌の録音技術
・楽曲の完成度

悪かった点
・映像表現全般
・原作の改変

原作舞台を数年前にブロードウェーで観劇した衝撃はいまだに忘れられない。
この作品が世に出た時、テーマ、楽曲、脚
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