このレビューはネタバレを含みます
全体的な構成、これまでをふまえての話の展開、各キャラの掘り下げや動かし方、新しい要素の開示や投入のバランス等々・・残念ながらほぼすべての要素が過去作を下回ってしまった。それだけ過去作(ここではTV版と>>続きを読む
どうせ戦前のメロドラマ調かと思いきやしっかりモダーン。色の対比、台詞の際立ち、加えて若きサブリどんの色気。後年のイメージも強い高峰三枝子や水戸光子の初々しさとチャーミングさと。忘れちゃいけない短い出番>>続きを読む
ドキュメンタリーの嫌な部分と面白い部分がどちらもたっぷりと詰まっている作品。村本家のシーンで、脇で写真をパシャパシャ撮っているくだりがいい。あれもまた、いやあれがドキュメンタリー。
強キャラ奥崎くん>>続きを読む
「濱口竜介特集上映《突然、偶然、必然》」@シネ・ヌーヴォXで「中編プログラム」として「永遠に君を愛す」「不気味なものの肌に触れる」「天国はまだ遠い」に続けて上映。記録。
黒沢清を纏いすぎだなぁ。それをもって今作を評価できない/避ける人もいるだろう。咀嚼のできなさやto be continuedと書いてそれっきりなのをマイナスポイントと捉える人もいるだろう。
でもそれら>>続きを読む
途上の習作とでもいう位置付け。脚本は別の人だったり一部役者の演技というか佇まいだったりが、ああ初期作だなと思わせたり。
とはいえ式場の鏡や電車内のリバースショットや、少しの“間”や交わされる言葉や感情>>続きを読む
寿司と餃子。
谷口蘭が出ているとそれだけでいい映画になる(主観)ので、もっと色々出演してください。
記憶の勝手さと“滲み”・・監督のインタビューを読んで作品の構造や深慮を理解したものの、読まない>>続きを読む
「没後60年 映画監督 清水宏」@シネ・ヌーヴォ。最終週に滑り込みで。
子供(と鳩)の扱いと横移動が巧みなり。話自体はまぁベタな帰結なのだけど。セーターで“甘える練習”のシーンに涙し、鳩を放ってしまっ>>続きを読む
「Where To Land」の製作延期時のクラファンの代替品で届いたものをようやく観た。
SF。そうでなくとも今回の特集上映の作品群とはまた異なるテイストのやつ。画質といいほぼ近接のアングルといい>>続きを読む
とにかくペリゴール地方の村というロケーションの勝利。人物は記号的配置ともいえるが、それ故にステファーヌ・オードランの艶めいた存在感が際立つ。
OP→結婚式→不穏な音楽や、ピクニックからの“血”など、落>>続きを読む
ドキュメンタリーゆえ楽しさは担保されるが驚きは期待できず。今のポールの肉声の割合が少なかったかな。ポールより彼を取り巻くメンバーや家族(何よりリンダ)の描写が映画の“本体”か。
シネ・ヌーヴォの特集で上映中だが、時間が合わなかったのでアマプラで観賞。
岡本喜八ならではのテンポやカット割りのおかげで首をかしげずダレずに観られたか。と書くと疑問を呈しているように思われるがさにあ>>続きを読む
劇場公開されるというので、昨年クラファンで届いたきりだったがこの機会にと観賞。
導入~序盤は少しぎこちなく思えたが、中盤以降はユニークにグルーヴしだすあたりはさすがというべきか。そして最後のキャット>>続きを読む
金の成る木は枯らさせない。
閉じた話だ。熱いファンの人たちにしてみれば気にはならぬか。
しかしこの終わり方で続きがあるかないかわからない状態が何年も続くのは・・。
監督が2人いるせいか、前後半でガラっとテイストが異なる。その様子はまるでシングルのAB面のよう。
ジェームズ・フォックスがキノコを食べて破滅するというマタンゴチックなおはなし・・と雑に扱いたくなるほど>>続きを読む
十代の話に、自分には決してなかった“欠損”を求めてしまうことの是非よ。加えて今回はリバイバルなので、三十数年という“時間”ものしかかる。主人公達と自分が同い年という偶然も相まって。
話も昨今のアニメ諸>>続きを読む
映画としては足りない要素、欠けている要素があるんですよ。作品としての「パワー」とは別の話として。
大阪では終映間近最終週だったので滑り込み。
何はともあれシシー・スペイセク。“大人に見える”少女の心の移ろいがドライでそして儚くて。ストーリー自体はなんだよそれ、なんだけどね。でも観れちゃうのは彼女の>>続きを読む
Thieves Like Us→Your Red Wagon→The Twisted Road→They Live by Night。個人的には「Your~」のタイトルが腑に落ちるかな。
ガワはフィ>>続きを読む
悔いを残した過去に(何度も)旅をする話・・大好物なんです。
しかしそこはアラン・レネといったところか。時間と情緒はフィルムの断片のように切り刻まれる。記憶の確実さの哀しさと、不確実さの不穏さが延々と絡>>続きを読む
観た。30年近く前にテアトル梅田(ロフトの地下のほうね)で観たんだよ。客入りがかなりよかった事だけは覚えている。しかし内容はまったく覚えていない。
苦手な人は苦手だろうけれど、僕は楽しめた。ちょっと不条理にもたれかかっているとはいえ。
けだし演劇的でアンビエント的な空間と動きと節回し。
塗される死の匂い、歪められるジャンプカット、切り替わる服の>>続きを読む
曲自体にどうこうというわけではないのだが、音楽はそれほど入れなくてもよかったかなと。音と絵をこの感じで組み合わせられるとウェットさが増してしまう。もう少し、いやもっとドライでも。
久々に観た。もしかして劇場公開時以来か?
当時親に連れられ観にいったが、子供心に「これじゃない・・」と思ったもの。大人になった今はそれなりに楽しめる。とはいえ終始危うくてチグハグな作品。ゴジラの脅威、>>続きを読む
来週で閉館してしまうシネマート心斎橋にて。
公開から四半世紀ほど経つが初めて観た。こんな内容だったのね。
近年の韓国映画へと連なるテイスト、テンポ、ポテンシャル。ただ時代のせいなのか、今の目線で見ると>>続きを読む
いわゆるファウンドフッテージもので、近年の「このテープもってないですか?」等との共時性のようなものを感じたり感じなかったり。主人公の焦燥、時代的行き詰まり、視聴率競争、オカルト、新興宗教・・などの“食>>続きを読む
前作「怪星人の魔城」からの続き。
地球滅亡というほどの危機もなく。
2本立て連続上映につき、いびきおじさんは寝たままでした。
序盤に発生した奇病は一体なんだったんだ。
人質が宙ぶらりんのまま次作「地球滅亡寸前」に続く。
序盤から早くも高いびきで寝るおじさんあり。2本立てだったが次作までに目が覚めるのか?乞うご期待。
ヤルセナキオな中年女性の生きる道(と迷い)を湿っぽくならない数歩手前で描く。田中絹代が支えた作品だが、最後にカガキョンがおいしいところをさらってゆくのもまた趣深し。51年だと作中のそこかしこに「戦後」>>続きを読む
いくつかのいいところと、たくさんのダメなところがあり。
ある意味“語りやすい、言及しやすい”作品かも。
ゴジラまわりの特撮は素直に素晴らしい。しかしゴジラ自体に魅力や色気がまったくなし。
ともあれ、>>続きを読む
うわー映画だ。そして濱口作品だ。
このサイズ、このストーリーでどうなるものか?と思った(がしかし心配などはなく)が、うーん上手だなあ。
で、またしても濱口作品に心を揺すられるわけです。
タイトルで「悪>>続きを読む
若干雑多だが小気味よいコメディ。
数学者に見えない故に数学者らしいともいえる笠智衆、その妻役はいささかアンマッチだがそれはそれで珍しい淡島千景、キュートな初期型岩下志麻、そして奈良の空の青さが目と心に>>続きを読む
たまたまの上京時にちょうど上映していたので新文芸坐へ。
いつの間にかチケットがQRになっていた。機械で読み取る時のスマホの向きがわからず、スタッフの人に冷たい口調で「逆でーす」と言われた。
上映が始ま>>続きを読む
古い古い映画が“未発達”だとは思わないが、90年ほど前のこの作品の“発達”ぶりといったら。そしてそれを感じさせぬケロッとした面構えで映画はどんどん進んでいく。スムースすぎて居心地の悪さも感じなくはない>>続きを読む
なにも言うことのない89分。
4Kレストア版を観る予定はないが、従来の画質でもなんら不満なし。
『アメリカン・ユートピア』もそうだったが、見せ方って大事だなぁと月並みながら痛感させられる。見せ方を見>>続きを読む
わずか31文字の原作から、同じくらい“言葉数”は少なく同じくらい“行間”が多い作品が紡がれる。優しい手触りだけど硬い拳のような映画。
ドアがずっと開いているのと、人が被っていても気にしないカメラアング>>続きを読む