3104さんの映画レビュー・感想・評価

3104

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集金旅行(1957年製作の映画)

3.7

元々別目的で、仲違いしたり意気投合したりムーディーになったり、忙しくも微妙な距離感の佐田啓二と岡田茉莉子が織り成す中国/四国を股にかけた凸凹珍道中。アパート存続(と遺児を救う)のために貸していたお金を>>続きを読む

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

2.0

描写が古いのはとにかく、ミュージカルを導入した理由や、そのミュージカルとドラマパートとの乖離が甚だしく。
目につくのは若月佑美の(やや)早口くらいか。あとは総じて上滑り。

ゴジラ対メガロ(1973年製作の映画)

2.4

ひさびさに観賞。
内容も客入りもシリーズの「底」。低予算ここに極まれり。制作陣は条件下でできる限りの努力をしているのだろうな。

とはいえ支離滅裂で、荒唐無稽ともやけっぱちとも言えぬ感じの雑な話の展開
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

3.9

初カネフスキー。事前情報をほぼ入れずに鑑賞。

勝手に抱いていたイメージ(←根拠はあれど不要なバイアス)で、長回しや長めのカットでゆったりと構成されるか?思っていたがその見立ては意外に裏切られる。
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フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年製作の映画)

3.5

話の成り立ちに第二次大戦あり。もとよりフランケンシュタインは“洋モノ”なので、ドイツよりやって来たという設定は納得。

タイトルに「〜対〜」とあるが、両者はなかなか出会わない。そもそも強い必然性があっ
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電送人間(1960年製作の映画)

3.3

変身人間シリーズ第2弾。
これといい『ガス人間第一号』といい、結局は『怪奇大作戦』に行き着くのだな。そして今作はその前に『蝿男の恐怖』が思い起こされるし、電送人間のラストはどこかウルトラセブンの「ひと
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モダン道中 その恋待ったなし(1958年製作の映画)

3.5

メタや楽屋落ちの連続。この時代でこういう挑戦を素知らぬ顔で(いや当時の制作陣はドヤ顔だったのかもしれないが)映画1本丸ごと押し通すその意気や良し。作品全体の構成やテンポ、そして冒頭部(これがまことによ>>続きを読む

張込み(1958年製作の映画)

3.8

実直な作品。真っ当な作り。

地味な映画と言ってしまえばそれまでだが、張込み自体がそもそも地味で汗をかくものだ、というのは冒頭にじっくりと描写される佐賀への汽車への移動を見ればわかるというもの。他にも
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妖星ゴラス(1962年製作の映画)

3.8

(特に古い)特撮映画は多かれ少なかれ荒唐無稽な部分はあるが、今作はその極致といってもいいのではなかろうか。突飛な設定をパワフルな特撮で支えて終始ワクワクしながら観られたものの、88分ではどうしても描き>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.9

黒沢作品に今も昔も漂う「作り物・贋作っぽさ」に、ストーリーとキャスト(特に高橋一生と東出昌大)の醸し出す空気がうまくマッチ。いやたまたまマッチした訳では決してないだろうけれど。

元がTVドラマ、弟子
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悪名(1961年製作の映画)

3.5

お人好しで色気ありの勝新と、河内弁が心地良い田宮二郎のバディシリーズ第一弾。両者にとって出世作といってもいいのではなかろうか。特に勝新がまだまだ初々しくて可愛らしく。

そんな勝新と絡む3人の女性。中
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男なら夢をみろ(1959年製作の映画)

3.4

幼き日に出会い、そしてあっけなく別れた二人。大きくなり再開したがかたや検事候補生、こなたヤクザと相対する立場になっていて・・。

前半は検事を目指す葉山良二、後半はヤクザの裕次郎メインで描かれ、両者に
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あした晴れるか(1960年製作の映画)

3.7

前半はドタバタが過ぎるが安部徹登場あたりから通常?の・・言ってみればいつもの日活映画、よくある裕次郎作品らしい話の展開とトーンに戻る。だが演者が魅力的で、なにより映画として面白いのは圧倒的に前半〜中盤>>続きを読む

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

3.8

“衝撃のラスト”だの“ネット社会の恐怖”だのといった煽りや、ストーリーなどの前情報をほぼ入れずに観た。前情報がなくても支障なし、というよりはないほうが堪能できたと思う。

不穏が大好き。ある意味フェア
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あさってDANCE(1991年製作の映画)

3.4

その昔、裕木奈江目当てでレンタルビデオを探しました。中嶋朋子が意外?にキュート。

愛河(1958年製作の映画)

3.6

おなじみ大映若手陣が織り成す恋愛モノ。なのに題材や観念が古いせいか、それとも全体的にテンポがスローなせいか、今の目で観ると~致し方ないのだが~どうにも溌剌とせず。それでいて「カックン」や「キンゼイレポ>>続きを読む

夜のバラを消せ(1966年製作の映画)

3.4

007シリーズのヒットを受けて、海外のみならず日本でも“もどき”な作品がいくつも作られたそうな。今作もおそらくそういう狙いの一本。知らんけど。

冒頭からテンポよく初期007風の(つまりは今の目で観る
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人間蒸発(1967年製作の映画)

4.0

documentary or fiction?

ドキュメンタリー風に進むが、途中から(よく観ると最初から)フェイクの面が露わになってくる。
蒸発した婚約者を探す女性とレポーター役の露口茂が地道な捜査
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大怪獣バラン(1958年製作の映画)

2.9

2年前の『空の大怪獣ラドン』がカラーだったのに今作は再びモノクロに。そのせいもあったのかなかったのか、とにかく地味でパンチが弱い。
東北の山中に謎を求める設定(日本のチベット!)やバランが東京を目指す
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空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

3.6

炭鉱内の暗闇を基調とした前半のサスペンスパートと、一転青空の下で繰り広げられる後半の対ラドンパートのコントラストが見事。東宝特撮初のカラー作品とのことだが、特に後半は淡く鮮やかな青空や阿蘇のシーンの溶>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

ノーラン過去作のショーケースとでも言うべき内容。そつなく陳列されているがどれも棚の中なので手に取ったり間近で良さを享受できない、届かない感じも。
全体として整合性〜そして相変わらず複雑に見える構造を親
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

当然ながら序盤は頭上に「?」をいくつも浮かべながら観る。そしてそれが徐々に明らかになり、ここからの道のりや“目的地”が推測される。作り手がうまく「誘導」しながらも、本意はまだ隠しているのだろう・・とい>>続きを読む

ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)

3.2

『ゴジラ』の大成功を受けて急遽制作され、前作から半年弱のスパンで公開されたシリーズ第2作。
急いで作った影響で物語に深みはなくアンバランス(後述)だが、特撮自体はなかなかどうして頑張っている。勇猛な航
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厳重に監視された列車(1966年製作の映画)

4.1

ユーモアさ、ブラックさ、シニカルさ、蒼さ、愚かさ、ほろ苦さなどが不適なバランスで詰まっている作品。冒頭の親族紹介のくだりでもうオールOK。満島ひかりに似た電報係の娘が美しい。
当時28歳の監督自身が医
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黒の報告書(1963年製作の映画)

3.7

黒シリーズ2作目(当時はこの作品の前に公開された『真昼の罠』などもシリーズとしてくくられてもいたようだが)は、前作の企業スパイモノから打って変わっての法廷モノ。

増村らしくダレない締まった展開だが、
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召使(1963年製作の映画)

4.2

「主従逆転乗っ取りモノ」なのだがそれだけにあらず。主と従の二人に次第に精神的かつ性的依存が顕になっていく様がつとにエロティック。

生きたカメラワークと、部屋の間取りや鏡(や影、椅子など遮蔽物)などを
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人間魚雷出撃す(1956年製作の映画)

3.7

潜水艦のセット〜よくできていると思う〜撮影と、実際の記録映像を組み合わせて小気味よく観せる。
死にゆく悲壮感や反戦の気持ちは質・量ともに過剰になり過ぎずに、でもないがしろにせずに描いている印象(軍医長
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アリスの恋(1974年製作の映画)

4.0

スコセッシには珍しい女性が主役の一本。
そもそも映画の成り立ちが当時離婚したばかりのエレン・バースティンありきだったせいもあって、後のスコセッシの諸作品とは少し異なる手触り。

でも至るところに伺える
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独立機関銃隊未だ射撃中(1963年製作の映画)

4.2

愚連隊シリーズの番外編的作品・・だが全く異なる作風のソリッドな密室劇。
マルキの3(←トーチカの“住所”ね)の五人のキャラクターのコントラストと、トーチカ内に響く機関銃や外からの爆撃、またそれに伴って
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TUNE(2018年製作の映画)

3.6

『さすらいのレコード・コレクター』のシネ・ヌーヴォでの上映に合わせて、小田監督がインスパイアされて作ったという短編作品。

実は『さすらいの~』の上映前に、ヌーヴォの支配人さんから撮影に適したレコード
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怪談蚊喰鳥(1961年製作の映画)

3.8

怪談の名よろしくちゃんと幽霊は出てくるが、話の殆どが欲にまみれた3人の男女間で繰り広げられる生臭話に終始している。しかしそのバランスといいオチの付け方といい全体的になかなか秀逸。下手に幽霊だ怨念だとし>>続きを読む

野火(1959年製作の映画)

3.9

白黒でより際立つ光と黒のコントラスト。細かいディティール描写に下支えされた容赦ない状況が続くも、ところどころに市川崑らしいスタイリッシュを感じる。その「線」を引いたソフトな抑制がかえって観るものの心を>>続きを読む

8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

3.4

「カプセル怪獣計画」から飛び出した不思議でリリカルな一作。
“Youtube版”は未見で、タイトルから可哀想(昔から光の巨人より怪獣に興味や関心や憧憬や同情を寄せるタイプだったので)な展開になるかと気
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はちどり(2018年製作の映画)

3.8

繊細な光、音、空間に彩られた静謐かつ残酷、そのじつとても優しい作品。

映画自体に、あるいはそれぞれの場面や描写にいちいち解を求めるものではない、というのは判っている。
冒頭の902号室(特にこれは未
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独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)

3.9

“前作”との関連性はない。
再登場のキャストは全員別の役柄だが、一部の役は前作と似たような造形や立ち位置なのが面白い。佐藤允、中谷一郎、江原達怡、中丸忠雄、中山豊等々。

前作の西部劇テイストとミステ
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