esakinariyaさんの映画レビュー・感想・評価

esakinariya

esakinariya

メランコリック(2018年製作の映画)

3.7

東大出という先入観や一般論に、私たちがいかに振り回されているかわかる。それは当たり前と思っている日常も、違う視点からみると一変することを、ただ淡々と何度も描くことでじわじわと刻んでくれる映画。

ミスター・ルーズベルト(2017年製作の映画)

3.7

メッチャ好きな映画。久々に『JUNO/ジュノ』観たくなった。

あなたの本当の望みは何?って聞くシーンがある。でもじっさい自分の望みが何かなんて分かるだろうか?もし分かったとしても、それは現時点の望み
>>続きを読む

クロスロード(1986年製作の映画)

3.5

懐かしい。中学生くらいのときに初めて見て、ブルースにハマったというか音楽にハマった原体験のひとつかも。ギター買って初めて買ったバンドスコアはクラプトンのブルースカバー『From the cradle』>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

『マインドゲーム』も『鉄コン筋クリート』も『海獣の子供』もよかったけど、これもまたスタジオ4℃らしいアニメーションの饒舌さが迸っていて、それ自体が全肯定してくれているような見事な筆致。そしてそれは肉子>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.6

本来男は情けないのに、男社会でな情けない男は認められなかった。それは何も男だけじゃなく女も認めてこなかった。いまだに男ははたらくものという前提から抜け出せないことからもそれは明らかだ。今作はそんな男社>>続きを読む

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

子どもの神対応!でも子どもからしたら、遊んでくれた孫好きのやさしい強盗さんだったんだろうなぁ。しかし他人事ではない社会問題も滲ませながら、いやだからこそのこの穏やかなエンタメ性は、高齢社会ならではか。

声もなく(2020年製作の映画)

3.9

リュック・ベッソン『レオン』、キム・ギドク『悪い男』、そして是枝裕和『万引き家族』『ベイビー・ブローカー』を思い出した。とても良い映画を観た。しばらくこの余韻に浸っていたい。

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.3

たしかに笑いのツボは一昔前で、コンプライアンスに引っかかりそうだけど、政治家の笑いのツボなんてそんなものでしょうと思うと、風刺が効いていて、このオフビート感はやっぱり三木聡ワールドだなぁと嬉しくなる。>>続きを読む

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.6

ウェス・アンダーソンの頭の中を覗いたような、ウェス・アンダーソンの世界が短いながらいっぱいに広がっている。そんな作品を一緒に作ったんだから、Netflixはウェス・アンダーソンの過去作品も観れるように>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.5

盲目だからって聖人ばかりじゃないという、まさに盲点をついたアイディア勝ち。これはエイリアン期待していいかも。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.5

いったいあみ子が何をしたというのだろうか?冷たくされる謂れはないし、まして親からそうされる理由なんて何ひとつない。でもこれが現実なのかもしれない。美化していないという点はいいのかもしれない。でもこれが>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.9

マーベルで言うところのスパイダーマン的立ち位置か。シリアスなドラマ版もおもしろかったけど、コミカルなこっちも好き。
しかしこの制作スタッフなら、ドラゴンボールの実写版もうまくいきそうな気がする。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

-

王道を王道のままど真ん中で魅せられるのって、もはやトム・クルーズぐらいしかいない気がする。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.7

久々に鑑賞。キャラの立て方とか、時間軸の使い方とか大好きだけど、先にガイ・リッチーを見てると、もう一歩なんだよなぁ。でもこれがなきゃロックストックもスナッチも産まれなかったかもしれないと思うと、やっぱ>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.9

toky.sora好きだっなぁと最後のシーンを見て思った。しかしアサダアツシ本当いいホン描いてくれる。いろんなシンデレラがいていいし、そもそもシンデレラの価値観は、結婚に夢を与え過ぎているという意味で>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

4.0

圧倒的!!!久々に見た傑作!
海と空あるいは宇宙(そら)は、子宮をイメージさせ、すべてがつながっていることを、『ファインディング・ニモ』や『崖の上のポニョ』をも凌駕する見事な水の表現ーー光であり闇であ
>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.3

イメージとは違う永野芽郁に驚きつつも、原作漫画を読むと少ないキャストながら、キャスティングがうまくいった好例のような気もする。キャラクターが少ないからこそできたのかもしれないけど。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.2

シルエットが本当好きだよね。この監督。俯瞰からのカットも含め、やっぱりゲーム感が強い。ひょっとしたらシリーズ中一番強かったかも。だってもっとまとめてかかればいいのに、まぁどのシーンもみなさんご丁寧に順>>続きを読む

そして俺は、ここにいない。(2019年製作の映画)

3.7

久しぶりに『シティ・オブ・ゴッド』を観たくなった。もっとも『シティ・オブ・ゴッド』のようなスタイリッシュな演出はない。むしろ徹底して淡々と街と人を映すだけだ。だからこそ転機となるあのシーンが、まるで自>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.2

自分だけ助かろうとする人間と、ひとりでも多く道連れにしようとするゾンビ。ゾンビがもともと人間だったことを考えると、人間の本性が見えてしまう何とも恐い映画。

パプリカ(2006年製作の映画)

3.7

久しぶりに観たけど、完全に『インセプション』。もちろんノーランが今敏の影響を受けてるわけだけど。そう思うと本当偉大な作品。

ローリング・サンダー・レヴュー マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説(2019年製作の映画)

3.4

ハリケーンを聴いてると半世紀近く前の曲とは思えないほど、なにも変わっていない現実を痛感してしまう。同じようなことを『白い暴動』を観たときにも感じた気がする。だからこそ音楽(うた)はどんな時代にも必要な>>続きを読む

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

-

ドウェイン・ジョンソン、ライアン・レイノルズ、ガル・ガドットって、今一番気軽に観れる俳優かも知れない。

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

3.5

なんで今までちゃんと聴いてこなかったんだろう?『キモノ〜』のジャケのイメージしかなかったけど、これ観てすっかり彼らのファンになってしまった。特に70年代から80年代の彼らの音楽は、今につづくインディー>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.6

得体の知れない恐怖が延々とつづく。というか得体が知れないから人は恐怖する。鹿はそのメタファーなのかもしれない。サスペンス映画としては、滅多に出逢えない傑作。

新解釈・三國志(2020年製作の映画)

2.9

三國志読んだことないけど、教材としてはたのしかったし、各シーンも面白かったんだけど、映画としては…

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

2.7

坂元裕二節は散りばめられているけれど、舞台がクルーズだけということもあってか、どこか三谷幸喜みたいな感じもあって、ミステリーなのかラブコメなのか、別にどっちもあってもいいんだけど、振り切れないもどかし>>続きを読む

ファミリー・スイッチ(2023年製作の映画)

3.3

メリークリスマス!家族って最高だ!某バンドが出演してたり、音楽ネタが散りばめられてるのも◎

#マンホール(2023年製作の映画)

3.2

熊切監督作品観るの青春金属バット以来か、でもその頃の作風を引き継いでいて◎元ジャニが主演のせいもあってか、こんな作風でNetflixの TOP10に入るんだから、時代も変わったなぁと思う。

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

-

『最後まで行く』もこれもヤクザが中心にいるのに、ヤクザ映画というよりもアクション映画になっているのは岡田准一の功績か、それとも監督の手腕か。しかしファブルシリーズ然り、岡田准一にはアクション映画を引っ>>続きを読む

>|