蕎麦漢さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

蕎麦漢

蕎麦漢

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マイル22(2018年製作の映画)

3.3

CIAのキレ者らしく、社会性を捨てて一芸に秀でた様な主役は正に天才といった風で良かった。
重要参考人もこれまた主役と鏡合わせの様な能力と暗示で凄腕の風格に満足。

中華出資なのに原爆に触れる部分があっ
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

5.0

堂々の完結に感無量。
ライダーの戦闘が1番期待していたので予想通り気合いの入った画で大興奮。
宝石剣の説明なんかはとても初見に理解できるものではないので端折り方も妥当だが、その後の肉体の存在なんかはフ
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来る(2018年製作の映画)

4.5

最高の映画だった。
構成が良い。家庭が抱える問題を主軸に、時系列毎に切り替わる目線。
演出が良い。祓魔儀式の力の入れ方には大興奮。更に現代的な工夫にキレキレのキャラクターが最高に活きていて大満足。
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甲鉄城のカバネリ 海門決戦(2019年製作の映画)

3.0

和風スチームパンクの世界観は珍しく、TVシリーズのオリジナル作品である事から先の読めぬ展開が楽しみだった。
しかし余程自信があったのか、物語の規模が壮大な為に12話では到底描き切れずに、今後に期待大と
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.4

過去の自分との対決。
タイムループ系の王道とは少し外れた結末に落ち着いたのが予想外で面白かった。
序盤のルート分岐先の未来のシーン、無音でダイジェスト風味の端折り方なのに妙に雰囲気出てて好き。
子役の
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ブラッド・スローン(2016年製作の映画)

3.4

獄中の恐怖は想像に難くない。
徒党を組めなければ終わり、舐められたら終わり、与する相手を間違えても終わり。
ギャングの世界において獄中と娑婆の繋がりは想像以上に深く、一度踏み入れば戻る事は不可能なのだ
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.3

スパイ映画で脚光を浴びている作品はどれもスタイリッシュに暴れては、女を抱いたり口説いたり忙しそうにしているイメージがあるが、それはあくまで敵地に潜む工作員の過酷な日常。実際に本作でもトムハはそういう感>>続きを読む

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)

4.5

「剣を取る者は皆、剣で滅びる」
異世界転生物の中でも最も異彩を放つ本作。
アニメの時点で素晴らしい戦闘描写と音響効果に惚れ惚れしていたが、劇場版ともなると更に強烈。
原作の展開を知らないので今後、現実
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ラン・オールナイト(2015年製作の映画)

3.5

組織の中では凄腕だが、家庭事情には弱い男の決まり文句のような役柄は、リーアム兄さんが演じれば漂わせる哀愁が一段と光る。
互いが認め合いながらも殺し合うしかない悲劇だが、電話越しの開戦、途中経過の睨み合
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ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)

3.3

戦う大統領、政治に興味津々の娘、同時期なのでどうしてもエンド・オブ…と比べてしまうが、こちらの方がコミカルで笑えて楽しい展開が多い。
家族団欒で楽しめる娯楽映画としては軍配が上がるのはこっち。

エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

3.5

未確認機をホワイトハウス上空まで通す訳ないだろ、相手はエイリアンのUFOじゃあるまいし…なんて言ってはいけない。
占拠までのスピード感と、主人公の殺し屋みたいな圧倒的な強さにUSA万歳。
もっとコミカ
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エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

3.5

英国首相の葬儀に出席する西側諸国の首脳陣を狙った大規模テロが発生。
ホワイトハウス陥落から大統領を救い出した敏腕SPが、今度はロンドンの街でテロリストから大統領を救い出す。
英国のセキリュティの甘さは
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.7

シリーズ3作目、相変わらず分かりやすく真っ直ぐなストーリーで好きです。
冒頭の小型ドローンの群れによる絨毯爆撃は恐ろし過ぎる。もうあれ位の自律起動兵器は存在してるんだろうか…
ベトナム戦争帰りの爺さん
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SAFE セイフ(2012年製作の映画)

3.0

気分が晴れない日はステイサムに限る。
90分しか無いのに闘志に火がつくまで30分も使ってしまった!もっと気軽に暴れてくれていいのに!
オチのステゴロ勝負させて欲しかった!
互角の殴り合いに助け舟でよか
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プロメア(2019年製作の映画)

5.0

松山ケンイチ、堺雅人、天才なのか…
TRIGGERのいつものノリなので分かる奴が分かれば良い。
主役の歌舞伎めいた天晴火消しの珍演出もジャパニーズソウルを感じて大変良いし、印象的だったのが敵役のロボの
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.7

両者の対比が面白い。
警官側は厳つくて熊のような荒々しい大男、強盗団側は軍隊上がりで計画も周到でスマート。最後に笑うのは…
2人の男が雌雄を決する大一番!激しい銃撃戦!となると名作「ヒート」を思い浮か
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アス(2019年製作の映画)

4.0

突然の爆音で驚かせるような演出よりも、背筋が凍るような薄気味悪さで攻めるホラーは非常に好み。心臓に良い。
前作よりも不快感が増していたが、クライマックスで急に風呂敷を広げ過ぎて設定については何がなんだ
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.8

私刑や復讐について、当人の気持ちが良くなるのなら、倫理観の入り込む余地は無いと思う。答えが出るものではない。
最近の米国の情勢や、某週刊連載漫画雑誌で一際輝く電鋸の物語の影響か「銃」について考える事が
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クリミナル 2人の記憶を持つ男(2015年製作の映画)

3.5

善人の器に悪人の中身が入り、苦悩する物語を過去に何かで見た気がするが、今作は逆なのでそれなりに結末は予想がついた。
宿主の純粋故に清々しい行動パターンが、タイムリミットに焦るCIAと対照的にスマートで
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

3.0

シリーズの結末となる作品だが、1の裏で行われる珍道中の爆笑必至な展開を繰り広げた2に比べれば評価は落ちる。
とにかく当時のSF事情が楽しめる2は最高だった。
しかし3の、全編通してのテーマは「未来は自
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.0

1作目と深く関わる展開、所謂伏線の回収が気持ち良い。
それも当時は2作目を考えていなかった筈が、後付けでここまで繋げられるとは。
映画史に明るく無いので転換点は知らないが、80年代当時が考える未来の姿
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インセプション(2010年製作の映画)

4.2

新時代の産業スパイの形、夢世界への侵入。
難解な設定だが、奇抜な画とお馴染みハンス・ジマーの重厚な音楽で直ぐに世界に入り込める。
そして最後の駒、サイトー次第だが当然不明なのでハッピーエンドを信じたい
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

3.2

初見だが未来のあれこれだけは少し頭に入っていたので少し拍子抜け、しかし次回以降に期待大なエンドに満足。
自分の歴史の勉強がお粗末なせいで、80年代と50年代の違いが然程分からないのが悲しい。

ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.6

予知能力者同士の読み合いの末に問われる命の終着点。
まるで結末が決まっている様に語られるが、医学の進歩や思い込みによる人体の奇跡など、様々な要因によって寿命は確定するものでは無いと思うのだが、どうだろ
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.3

SFを際立たせるのは精錬された無機質さだが、人との共存が主軸となる技術はディストピアめいた乱雑さにこそ妙に映える。
コンピューター主導の精密格闘は、続編が待たれる「マトリックス」を彷彿とさせる。
あの
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

不気味な音楽が陰鬱な世界が始まる合図の様で、深く物語に入っていけて良かった。
要所の切り替わりに気付けず、最後まで陰謀論信じてた自分が情けない
この手のトリックに1度で気付けてしまう様な映画通になりた
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.0

馴染みずらい異なった環境でも、持ち前の得意分野で周りを牽引していく存在になって空気を変えてしまう。
王道の話運びだからこそ、修道院の堅い印象を柔らかく解いていく主役の輝きっぷりが映える。
某所で乱用さ
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.9

邦題が「最強のふたり」であって本来は「Intouchables」で触れられないの意味。
これを知ってから見ると更に良かった。
移民の黒人、障害者の白人、全く違う2人どちらにも通じるものがあるとハッキリ
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.1

ジャンキーの主人公が警官殺害の罪を償う為に強制的に国の秘密工作員へと仕立て上げられる。
素行不良な彼女が新しい生活の中で段々と人間性を取り戻していくが…。
フランス映画らしく全体的に切ない。

シックス・デイ(2000年製作の映画)

3.2

Wシュワの絵面が強烈なSF映画
定番のどっちがオリジナルかクローンか分からないミステリアスな展開。
しかし大して悩まずに、共闘する所が流石シュワちゃんって感じ。
宗教的なタイトルでも安心のB級アクショ
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X-ミッション(2015年製作の映画)

2.5

様々なエクストリーム・スポーツの過激なドキュメントを追っているような気分になる。
ストーリーなんてオマケ。
最高にイカれたCG無しのスタント演技を堪能する。

トランスポーター イグニション(2015年製作の映画)

3.0

相変わらずアクションが凝ってて今回は引き出しと浮き輪。
J・ステイサムからの交代には納得いかないが、主役を食うぐらいにハッスルしてた親父は良かった。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

ジャンゴに続いて引き続きマカロニ・ウェスタン。
悪人8人か8作目の8か。
密室群像劇ミステリーなんか建前で、やっぱりタランティーノ作品だから残酷な血飛沫を楽しむ。
正直、2時間半を超えると長い。

オデッセイ(2015年製作の映画)

3.5

火星に1人取り残される絶望の状況で持ち前の知識を活かし、不毛の地での自給自足サバイバル生活。
マット・デイモン演じるユーモアのある主人公のおかげでゼログラビティのような息が詰まる恐怖感は少なく気楽に観
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ザ・ライト -エクソシストの真実-(2011年製作の映画)

3.4

信仰心に疑問を持つ神学生マイケルがホプキンスが演じるルーカス神父の元で悪魔祓いに立ち会うが、やはり精神病患者が苦しんでいるようにしか見えない。
しかし次第に悪魔の脅威が自らの身辺に降りかかり神父の様子
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スリーデイズ(2010年製作の映画)

3.3

殺人罪で投獄された妻。
しかし妻の無実を信じる大学教授は脱獄王リーアム兄さんに相談して綿密な脱獄計画を練り、一線を越える。
一応逃走劇は決着するが何とも言えない余韻が残る結末。