reifさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

二十年前!のピカピカのエドワード・ノートンを見ましょう、と二十年ぶりくらいの再見です。ピカピカってより、フニャフニャでした。こんなに情けないとは。なにしろユニフォームが、

パンツ

である。かわいい
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

5.0

ハードボイルドでモダンジャズ、ゴリゴリの社会派ドラマ、速くて言葉遊びが多く英語ネイティブならもっと…!とハードルが高い。後ろの席の男性が速攻いびきをかいていた。アメリカ文学を漂わせて好きです。ちょっと>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

金曜日に観る映画がないと、一週間働いた甲斐がなくしょんぼりしますよね。という週が続いています。しょんぼり。立川のオルタナ映画館キノシネマに初訪問。アカデミー賞戦線にいる韓国映画、ボン・ジュノ監督は『ス>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

5.0

ラッセイラ! ラッセイラ! ラッセイラッセイラッセイラ!

2019-12 にホームの立川シネマシティがやってくれました。感謝しかない。何故なら、劇場で観ていなかったから。連日満員札の盛況です、企画力
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誘拐報道(1982年製作の映画)

3.4

相伴。昭和後期の豪華キャスト、読売新聞社の記念事業らしくフルタイアップでタイトルに「報道」とありますが、取材はしない(?)。記者会見で警察発表に噛み付くだけの簡単なお仕事です。主演はショーケンさんです>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

観たい映画がかからず映画館に行けず、「ガー!!」状態です。「ユアン・マクレガーがダニーボーイ、はあ、まったく意味がわかりませんね」とノーガードで初日に行った、

レベッカ・ファーガソンが魔女だった
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.5

絶不況

と言うべき圧倒的不況下でもがく一組の夫婦の物語。SONY のカラーテレビが憧れの耐久消費財であるフィンランドを見て、「日本は先進国なのね(だったのね)」とぞ思ふ。貧乏人(イッツミー)が 50
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.5

全員、芝居が下手で微笑ましい。そういう好感を抱かせるカウリスマキ(初)の音楽ロードムービー。こういう人なんだー、と観てました。いい歳のボーイズの成長譚で、フィンランドとエストニアとロシア(遠いな…)文>>続きを読む

さざなみ(2015年製作の映画)

4.0

ファーストカットから「はー、天才ですね」と即わかる画のうつくしさ、英国の郊外。きっと、中にいたらなんてことない日常の景色を、ひたすら美しい画を撮ることに憑かれた監督の静かな情熱を通して見る。テレンス・>>続きを読む

れいわ一揆(2019年製作の映画)

4.4

初めて映画祭、初めてオールナイトの無茶も安冨先生の御利益です。南無阿彌陀仏。六本木一丁目駅で降りて予定通り夜道に迷う。あの辺りは人間のスケールで地面を歩くように出来ていない。元より大嫌いな六本木への >>続きを読む

パピヨン(1973年製作の映画)

5.0

相伴。非現実的に非人道的な植民地刑務所に収監されたマックィーンとダスティン・ホフマンの切ないバディ話(ではない)。マックィーンは、よく刑務所に入っている。マックィーンと刑務所は相性がいい、耐えたり企ん>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

2.5

ラッセル ・クロウも観ようと思います…、と殊勝な態度で開けたら「観たことあった」事故でした。ノー! Dreamworks のプロダクションロゴで始まると「つまんなさそうだー」と姿勢が悪くなり、実際、つ>>続きを読む

ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.1

'70s クライムサスペンス特有のハードでドライなテイストは大好物。冒頭、フランスの「閣僚会議終了!」が英語でズッコケます。現代、こういうのを真面目にやれば、必ず各国語でそれらしさを演出する(ジョン・>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.8

伊映画好きな方におすすめいただいた時点で、ラッセル ・クロウが数学者のアレ(未見)と混同していたこちらは伊映画だ! どうして英語を邦題にするんじゃー!と天に叫ぶ。伊映画らしく、人が濃くエモーショナルで>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

「いい物語を作るコツは、主人公を不幸にすることだ」と伸たまきが言いました。引き続きジョン・ウィックさんがひたすら可哀想な第三章。伝説なんだから襲いかからなきゃいいのに。復習を怠り忘れてますがジョン・ウ>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

ブラックでした。最初からデニーロが行動力のあるキ○ガイで、恐ろしいし、いたたまれない。何でこんな気分を味あわなければならないのか?とスコセッシに怒りが沸いてくる(『タクシードライバー』は好きです)。デ>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

家人が「二次創作」と看破しておりました。ブルース坊ちゃんも出てくるが、一片たりともアメコミじゃない、ジョーカー誕生の「産みの苦しみ」ストーリーで、重厚ですしダークですしカタルシスは昏く、帰りの駅まで涙>>続きを読む

ホドロフスキーの虹泥棒(1990年製作の映画)

4.1

爺さんとおっさん(美形)の同棲物語…。ホドロフスキーの祝祭的世界をぴょんぴょん跳ねる虹泥棒、手癖が悪い!笑。泥棒稼業も悪くないな、と思います。オマー・シャリフだからね! 華のある爺さんはラブリーですね>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

3.8

ペキンパー×マックィーン、ゴージャスですね。観たことあった、忘れてた。マックィーン×刑務所からの銀行強盗、爆発、カーチェイス、逃避行。クインシー・ジョーンズの変な音にストップモーションのテンションの高>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.3

『宮本から君へ』って何年前だ? 自分が(正確には弟が)モーニング読んでた頃に連載でしたよ…。新井英樹の絵はどうしても受け付けられずどんな話か知らなかった。四畳半ロマンス(激情編)でしたか。邦画を劇場で>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

5.0

凄いね、凄いね。『ワンハリ』の前にタランティーノの惹句付けて予告する戦術にそのまま乗る迂闊な人間でよかった。こんなの観ないと人生の損失やん。誉める言葉は「凄い」、以上。で語ることがない。極上音響上映で>>続きを読む

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.3

全人類がマリオに恋するわ!!! いい歳して少年にしか見えない「世界一素朴な人」。何もない美しい島にやって来た世界的詩人を師と慕い、恋すれば男は詩人になる(それも引用…)、あかん! かわいい! この映画>>続きを読む

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

また安い邦題を…。まあでも、深刻ぶってるけど重厚になりそこねてるから適切かもしれません。前夜の『大統領の陰謀』のサブストーリー、「ディープ・スロート」氏は私です(リーアム・ニーソン)、こんな高官と認識>>続きを読む

大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.6

ダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォード、W スターががっちり二人組をやる豪華な社会派ドラマの題材はウォーターゲート事件。ウォーターゲートとは、アメリカ民主党本部のビルの名前です。「ニクソン大統>>続きを読む

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

3.5

観た人全てが「凄い」と言うからいずれは…、でも虐殺は気が重いですよね。インドネシアで虐殺があったことをそもそも知らないし(とまた無知にめげるし)。先日、森達也『虐殺のスイッチ』を読み、映像作家の人だか>>続きを読む

キッスは殺しのサイン(1966年製作の映画)

3.6

相伴の発掘良品。安っぽいヘップバーン風美女が悪い! 洒脱…、からちょっと離れたおとぼけ風味のお色気脱力クライム映画、と言っていいか。犯罪(どんどん人を殺す)がスコーンと冷血で変な風味です。対する保険会>>続きを読む

ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

4.0

世界残酷物語である。ブライアン・ウィルソンが可哀想でやるせなくなる。若がポール・ダノ(かわいいねえ)、老がジョン・キューザック、分けられると頭がでんぐり返る映画の作りに疑問を抱きつつ、ペットサウンズの>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

タランティーノ嫌い、ディカプリオ嫌い、ブラッド・ピット嫌い、西部劇苦手、の四重苦で、劇場タランティーノは『キル・ビル』以来(途中経過はほぼ観てますが)、様々な困難を超克して!

クラクラするほど面白か
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栄光のル・マン(1971年製作の映画)

1.0

開始 5 分で眠くなり 15 分でリタイアした。最短記録。マックィーンおじさん初登場のカメラワークが変態で気持ち悪くなるのに始まり、これは前衛映画ですね。

・モータースポーツに興味がない
・スポーツ
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.9

「…観てないんですか?」、ジョン・カーペンター! 観てません! 安冨先生のご本に言及があり、ほいほいと観ることができました。いやー、面白い。They の造型が勝利してますね。主人公はランボーのように乱>>続きを読む

パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.0

LGBT と炭鉱という、後世から見ても「???」な食い合わせが、当時どんなに激しい抵抗に遭ったことでしょう。と日本から遥かに遠く、けどどこか先見的な、PRIDE(原題)パレードのお話。緊縮財政(サッチ>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

5.0

通知が来ても、借り出しても、開けるまでわかっていなかったブシェミ案件です! そういう見方をしていると、何の期待もしないのが基本的な構えになる。そして傑作に当たって感動する、これです。走る少年チャーリー>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

4.5

公開日を見送ったら翌日救急搬送され、日帰りで帰されたものの映画館に行く元気はなく、という事情で遅れました。特に好きではない贔屓(?)のタロン・エジャトンが歌うというので楽しみにしていた。

前提:エル
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.1

韓国列車映画シリーズ(二作しか知りません)。邦題ナイスですねー。原題は『釜山行き』だそうです、ふむ。『スノーピアサー』は閉鎖系でした。これは時々列車が止まるので閉鎖系ではない。外には「感染者」、Oh,>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.6

面白い韓国映画としてこれを外すのはいかがなものか、と難しい顔で開けてみた。面白かった…。熱いんですわ、人間賛歌が。列車という閉鎖空間でひたすら「フロント」を目指す下克上バイオレンス。痛いです、肉体的に>>続きを読む

審判(1963年製作の映画)

5.0

二年以上 HDD に寝かせてあったやつ。その頃は WOWOW と契約していたのねー。ある朝、寝ているところに刑事が踏み込んできて「逮捕」されるヨーゼフ・K 君はグレゴール・ザムザ氏と並んで不条理な目に>>続きを読む