reitengoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.7

不安定さが醸し出す美しさが素晴らしい。「中学生」「思春期」で正当化させているがコレはどんな世代でも起こり得る衝動性。それを素直に描くのに彼らを利用したのかなぁ....。立派。

都会のアリス(1973年製作の映画)

3.6

ゆっくりと巻き込まれる面倒くささと心地よい共依存。惰性で進む感覚が大変刺激的。素晴らしい。

がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

3.7

何度見ても幸福な気分にさせてくれる一本。みんなでビールで乾杯。ほぼ実写版ピーナッツ。

あらかじめ失われた恋人たちよ(1971年製作の映画)

3.3

全体的にダラダラしてるものの石橋蓮司のひょろ長いルックは狡猾でカッコいい。のでなんとか見れるって感じ。時折グラフィックな画が出て楽しいし音楽が無く当時の日本のロードトリップ感は悪くない。浜辺から人が出>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.2

まず画がビデオなので驚いた。劇場で見ると違ったのだろうか....。ヴェネチア取ったの?黒沢清なの?って不思議なほど普通ーな作品。東出のルックの良さくらいしか印象に残らなかった。予告で妄想してた雰囲気と>>続きを読む

突撃(1957年製作の映画)

3.7

唸る一作。映画とは思えぬ生々しい描写。男たちの顔に顔そして顔が表情豊かで唸る。突撃シーンの兵士の進む画のダイナミックさは息を呑むほど素晴らしい。鳴り響く笛。ループする砲撃音も不安さを尖らせる。キューブ>>続きを読む

爆発!暴走遊戯(1976年製作の映画)

3.0

黒い稲妻・桑島が出てる!?ということで鑑賞。いきなり「シルバーストンチャンピオン」の文字。期待に胸踊る。からの爆走暴走族。道の雰囲気だと富士スピードウェイに向かってるのかな...?って思わせたらいきな>>続きを読む

暴走パニック 大激突(1976年製作の映画)

3.2

日本初とも言われるカーチェイス映画!しかも深作。期待したものの….車を暴走させるのはスピード気狂いたちって流れは興醒めというか…。まぁタイトル通りパニックってるわけか…。厳しい。あと音楽が大袈裟で安っ>>続きを読む

大列車強盗団(1967年製作の映画)

3.3

イントロのジャガーMK2のカーチェイスは中々。スリリングさイイのだが…何が原因で逮捕に進んだのかイマイチ曖昧で残念。

卒業(1967年製作の映画)

4.0

ここまで童貞をコジらせた映画は初めて。衝撃的な作品。主人公がプールで思い悩むシーンはフェリーニを強く想わせ大いに驚く。やや後半はバタバタするもエンディングの鮮やかさは感動。

主人公の全ての行動が自己
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塀の中の懲りない面々(1987年製作の映画)

3.3

「刑務所の中」好きとしては気になってた本作。元気のいいオッさんの無茶苦茶な演出が楽しい。ドカーンと桁外れなよど号イマージュに糸井重里といい。なべおさみの横顔もよかった。

なんで風呂んとき親指上げるの
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Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.6

薬師丸ひろ子だけが百面相のように表情が切り替わり続ける演出が素晴らしい。

スポットライトが当たることの意味を考えてしまう。「ハンバーガー」のくだりは真骨頂。魔女というものを見た気分。

舞台の暗闇を
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シューマッハ(2021年製作の映画)

3.2

映画作品というよりドキュメンタリー作品。

割とアッサリとした演出で表面をナゾっただけな感じ...。特にメッセージも問題提起も無い。「アスリートの成り上がり足跡」。

セナへの思入れは割とシッカリ描か
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バグダッド・カフェ 完全版(1987年製作の映画)

3.2

昔から一度は拝見したいと思っていた本作。「コーリング・ユー」の連呼がお笑いの天丼なのかなと思うくらい続くのがいい。オープニング30分はなかなか微妙で辛かったものの途中からはなんとか観れたかな....。>>続きを読む

オーシャンと十一人の仲間(1960年製作の映画)

3.2

サミー・デイビスJRの唄う姿のカッコいいことよ!ってとこ以外はやや面白みに欠けるというか....。話にコントラストが決定的に無く淡々と続いて終わった感じ。ソウル・バスのオープニングとカジノの見せ方の素>>続きを読む

爆発!暴走族(1975年製作の映画)

3.2

暴走族のヤンキーのイヤ〜な感じがよく出てる。縦社会感というか無駄というか。不良もサラリーマンも似たようなもんだなと。全然かっこよくない。ソコがいい! 欲に無軌道に暴走して爆発する感じも生々しくて石井輝>>続きを読む

キッドナップ・ブルース(1982年製作の映画)

3.3

撮影も編集も後半に連れて良くなっていく。特に前半はブレブレでカメラが動いてチットもカメラマンが監督・撮影している画と思えない。編集も冴えない。

が。後半やっと基本固定で必要な時のみ動く撮り方になる。
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NO SMOKING(2019年製作の映画)

3.2

ダラダラと細野氏の足跡を辿れてロッカバイマイ。

(ハル)(1996年製作の映画)

3.5

やっと鑑賞。ずーっと見たかった。ずーっと深津絵里が「ハル」だと思っていたので「ほし」役だったことに驚き(HAL9000とは関係ないのだろうか)。

他に類を見ない映像表現....都会に漂う文章入力の画
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.3

深夜タラタラ歩く下りが好きだがーあれも落語ネタなのだろうか。本作の描く「深夜」の様々な描写は大変魅力的。

軽薄さと団地/マスの衝動の描写は面白いけど全体に流れる固まりきれてないフンワリ感。それが魅力
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前作の「私はダニエル・ブレイク」より一般的な家庭にフォーカスしたのが興味深い。そして一つの家庭のみを描くことで前作より軸のブレが無くなり鋭い作品に。家族ひとりひとりの細かい心情の移ろいが素晴らしい。>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.6

隣人への愛とはなにかー考えさせられた作品。こうありたい・こうなりたいと思わせる力を作品に感じる。予想される展開からの裏切りは絶望感にも近い。安っぽい人道映画にはない哀しさ・虚しさは真綿のようにゆっくり>>続きを読む

火垂るの墓(1988年製作の映画)

3.8

30年ぶりくらいに鑑賞。当然のように感想も変わった。

当時も避難する叔母の対応は意地悪にも感じるけどー仕方がないよなぁ...と思ったものの今みるとこの対応が寧ろ一般的とも感じる。自分が貧しい人・苦し
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.3

ドライブ・マイ・カーを見た後に鑑賞すると本作が通過点だったと感じる。途中までの丁寧さは後半で乱れてしまって残念。それでも景色だけを映すシーンが細々とあり間がまとまりそうに。

東出の演技はややボヤけて
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

運転モノで話題ってことで劇場。席飛ばしの劇場体験の独特さにやや違和感を感じつつ。村上春樹原作と知らず。オープニングが2度あるのに驚く。

サーブがこんなに魅力的に映るのはおもしろい。まるで東京や成田、
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ルパン三世 バビロンの黄金伝説(1985年製作の映画)

3.1

よくこんだけ適当にやり切るもんだと逆に感心。さすが鈴木清順。なのか。80sなC調が炸裂。絵柄も悪くない。空っぽ感に驚く。

ザ・タイガース ハーイ!ロンドン(1969年製作の映画)

3.0

スウィンギングロンドンをタイガース経由で見れるかも...と淡く期待するもやや無理があったか。GS・ボーイズバンドからロックバンドへ如何に脱皮するか見せ方を悩んでいる匂いが冒頭・中盤まで楽しい。が後半は>>続きを読む

ザ・タイガース 華やかなる招待(1968年製作の映画)

2.9

タイガース2本目。前作よりダラダラしてて退屈。厳しい作品だった....。

ザ・タイガース 世界はボクらを待っている(1968年製作の映画)

3.2

長いミュージックビデオ。タイガースのウブさもいい感じだし当時の東京が見えるのも楽しい。シルビィがもう少しカワイイとアガッったと思うんだが....。

ときめきに死す(1984年製作の映画)

3.8

たけしの「3-4X10月」に近い感触。白を貴重とした奥行きと透明感が高い絵作りが素晴らしい。音楽も引き算した全体のトーンもバチンとハマっており飲み込まれる。沢田研二や樋口可南子は期待したほどキラキラし>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

3.6

途中からダレるけどソレも良し。1曲目のサイコキラーからノイズが入って踊るトコがカッコいい。緊張感からの緩和。あとは服・スタイリングがお見事。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.4

久々のライブを劇場で観る、という体験は楽しかったものの前評判のような感動的な感覚は無かったかなー。エンディングの自転車も軽々と乗ってるイメージではなく仰々しく重苦しい。

ワイルドバンチ(1969年製作の映画)

3.9

オープニングのカッコよさが段違い。こんな画面の2値化スゴイなぁとうなり続けつつ虫で遊び続ける子どもたちの残虐性に少年時代を思い出すーと圧倒的な編集、細切れのように入るカットの美しさにグングン引き込まれ>>続きを読む

Uターン(1997年製作の映画)

3.2

オリバーストーンによる「青春の殺人者」。こんなに頑張ってもなんかケチつけたくなる。不思議。タランティーノに負けたくなかったのかなぁ。佳作。

兵隊やくざ(1965年製作の映画)

3.5

勝新がかわいい…。お尻やおへその柔らかい質感が独特でスイート。そりゃ続編見たくなるなと納得。戦況が薄ら反映している空気感もいい。

座頭市喧嘩旅(1963年製作の映画)

3.6

藤村志保のオボコさがキラー。イチの性欲がギリ留まっているのもかわいい。いい殺陣でした。ごちそうさま。