ろーたすさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ろーたす

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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.8

人間の闇と弱さ儚さ。

人は救われたくて、縋るように神に祈る。
そんな弱さに漬け込む下衆の醜悪。
なんとも繋ぎの上手いストーリー展開とナレーションは、主人公に地獄地獄のシャトルランを最後まで走らせ続け
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

ノーラン作品の中でも、群を抜いて難解でした。

タイムスリップではなく、時間に逆行するというアイデアとその映像化の完成度は、さすがこだわりのフィルムメイカー。
ストーリーも、世界や自分への目の向け方次
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.5

日本とアメリカでは、人の命への尊重心に違いがある。
戦争自体、分別のない畑ではあるけれど、
その中でも敵国へのスポーツマンシップのような意識が、アメリカの方があったように映りました。

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.2

この映画の凄いところは、
巨大ザメの捕食シーンが、怖さより面白さが勝る所。

リービンビンが美人。

ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.6

誰かと一緒にいるときでも、独り身でも、なりたい自分になれてる自分を愛す。
その"なりたい"を人と過ごす時間や1人の時間の中で探していく。
自分の思い通りには、良くも悪くも人生は進まない事が、群像的に上
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恋人たちの予感(1989年製作の映画)

3.2

男女間の友情。
恋愛対象な異性である訳で、恋人ではなく友人としての関係って続かない。
コメディなのが良い。もうコントです笑

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.1

カメラと被写体(ロックウェル)との距離感が遠からず近からずで、最初から気持ちが乗らなかった。見せ方に起伏がないから、驚きたい所で驚けない。
ストーリー展開も、なんとなくそうだろうと思ったそのままの展開
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

5.0

やっと生涯ベストと呼べる作品に出逢えました。
全人類に観てほしい。

号泣必至のストーリー。
演技力おばけな俳優陣。
感情や場の雰囲気を抜群に盛り上げるカメラワーク、演出。
使いどころが全正解なビート
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サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)

3.7

なるほど、ロビイストという職種があるのか。
印象の良くないたばこを口達者にプロモーションする。一つ一つの言い回し、言いくるめる様が天才のそれで、爽快でした。
たばこはcigaretteじゃなくて、タバ
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恋人はゴースト(2005年製作の映画)

4.0

うわー、凄い良かった…。
序盤のテンポの良い展開がいかにもひと昔前のアメリカ映画って感じで心掴まれました。
久しぶりにラブコメ見ましたが、このライトな感じって手に取りやすいから良いですよね。
構えずに
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

決して情報過多ではなく、
お菓子の詰め合わせみたいな楽しいやつでした。

そう思えるのは、
日本造形へのこだわりやストーリーの簡潔さに
あったんだろうな。
ストップモーションだから表現できる、
質量の
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.7

クリスマス史上最高に世紀末な映画。

生き物を飼う責任の重さを描いたSFブラックコメディ?
モグワイの表情が素晴らしい!鮮明でリアルな質感のCGには引き出せない、重々しい恐怖や不気味さが人形特撮にはあ
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

法廷で飛び交う、熱の持った言葉の数々。
それを、最後の最後に放つ一言。その一言で全てをど返しする。

法廷の中では真実は陪審員の中にある。
罪が証明されるまでは人は無実。
人は基本的にみんな善人。
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.8

家族が家族になる映画筆頭。

破茶滅茶で各々が問題を抱えた家族。
自分の夢へ向かうのに、家族を足枷に感じて生きることってあると思う。でも、自分の事を誰よりも思ってくれてるのも、落ち込んだ時にそっと黙っ
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.9

遺伝子に努力が勝った。その実力が才能を制した。

ストーリーの展開は古いけれど、端的で的確な演出で分かりやすい。主人公が夢へ貪欲で特別ヘマもしないから、イライラもしない。むしろハラハラで、決して諦めな
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

3.7

誰もが一度は立ち止まり、過去を悔み、決して辿れない未来を思い描く。
それをニモは100年以上も立ち止まって描き続けた。後悔しない為に。

枝分かれした細部まで目を凝らすと、とてもじゃ無いが一度観ただけ
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スモーク(1995年製作の映画)

4.0

"エンドロールが本編な映画”

生活の中で嘘ってこんなに大きな要素だと言えるんだ。タバコを吸い出すその時々で、意味合いが違うのが面白い。
オムニバスで紡がれる物語のレベルが、やり過ぎてないのが心地良か
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.8

本来縦軸に伸びている差別的な社会構造を、横軸で可視化する脚本。
ハリウッドの主張が強すぎず、ジメッとした雰囲気。これは、韓国の血がいい形で混じったなぁと感じました。

最近見たスリラー映画Usでも描か
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あり得うる時代設定の中で繰り広げられる展開は、時にSFに富んだものでもあり、人間的でもある。
前半のストーリーテリングのテンポの良さを始めとして、展開が早くて飽きないです。

主要人物の死というのは、
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.4

生々しく、力強い。
スピルバーグだから描けたこの戦争映画は、パフォーマンスを優に超えた等身大の酷さが伝わる迫力。

戦争はヒトを殺し、心も殺す。
全てが間違った戦争の中で、正解なんて見つかる訳がない。
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サウスポー(2015年製作の映画)

4.0

彼女を亡くしたホープの服が彼女の血で染まる。
試合で吹き出す血飛沫や試合後の赤く染まったタオルを連想させるこの演出。まるで彼の危険なボクシングスタイルが引き起こしてしまったと言わんばかりの見せ方が、憎
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コマンドー(1985年製作の映画)

3.8

誇張したドラマも、キャラクターのバックグラウンドも、削げる贅肉を全て落として残った筋肉。それがコマンドー。そんな印象です。
短いカット割りと、早いテンポで進む展開は観ていて本当に退屈しない。俺のペース
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ミート・ザ・ペアレンツ(2000年製作の映画)

3.7

ベンスティラーがハマりすぎてもう笑
嘘に嘘を重ねて、結果が裏目に出続けるコメディには可笑しさも、同情しさも感じました。
あと、演出がすごく好きでした。

フォッカーのやらかしっぷりを表現していたパート
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アス(2019年製作の映画)

4.0

ジョーダン・ピール、すごいな。
見事な伏線の散らし方、演出
それぞれのキャラクターに込めるメタファー
スリラージャンルにとどまらない強烈な社会風刺
起承転結転結のプチどんでん返しな作り

どんだけ監督
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.7

そもそも開発された技術は、人が亡くなる前の8分間の記憶を辿れるというものであって、その人が居合わせた空間情報全てに対して五感で感じれる訳ではなくない?と設定のいい加減さを感じてスタート。

ただ、ギレ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

内容は面白いと言えるものでもないが、この作品の武器は他にある。それはもう多すぎるくらいに。
幾何学的でシンメトリーなビジュアルはS・キューブリックのシャイニングを思い出す。模型による高級感とチープ感が
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.8

初めて観ましたが、どうしてもジェニーがノイズに感じてしまいました。
確かに、似た境遇で育った彼女との繋がりを切らないでいるのも、フォレストガンプの素敵な要素の一つだというのは分かっていたし、彼への思い
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.8

私の生まれる前からクリスマスコメディはこれで決まってたらしい。もう最初に見たのはいくつの時だったろう。
当時はジョーペシがごりごりのマフィア役をしてる人だなんて微塵も知らなかった。

クリスマスに家族
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監督・出演陣が語るアイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

この4人が語らう画が贅沢なのと、スコセッシがとにかく喋っていた印象。
アイリッシュマンのために誕生した若返り技術や作品についての解説は、ネットを漁れば幾らでも詳しく知れる。
でも、本人たちに話してもら
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.8

彼女が度々流す涙。父が、母が拭うその様子はまさに親子であり、アリータは少女。
そんな彼女が流れ落ちる涙を"刀で断ち切る"。
屈強な力と決意を持つまでに成長を遂げ、戦士へと覚醒める様子を表すこのラストの
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.8

偶然居合わせた若き軍人たちがトレインジャック犯に立ち向かう。この宣伝に、トレインミッションとはいかなくとも緊張感の続く攻防戦!みたいなのを予想していた方は多いのではないでしょうか。
しかし蓋を開けてみ
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.7

各キャラにキャストが軒並みハマっているハイレベルなキャスティングに、家中を移動するワンショット風トラッキングショットの状況描写も良い。ストーリーも、だいぶフィクション性に富んでるけど、かなりハラハラで>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

本作、映画で初めて悪寒が走りました。
背筋がゾワッて凍りついた。
鳥肌が立つことは過去あったけど、なんやこの展開。

同じオペレーターによる事件解決物の「ザ コール」よりコンセプトには忠実だけど、スリ
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プラネタリウム(2016年製作の映画)

3.4

人は皆 叶えられなかった夢を心のどこかで悔いている だから映画を撮る。

フィルムを加工すれば造作もなく作り出せる超常現象を実際に映画に収めたい。そんな野心に燃えるプロデューサーと、その期待に応え、信
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ダーティ・グランパ(2016年製作の映画)

3.7

デニーロにマスかかせんな笑やめてくれ笑
おじいちゃんになりすっかり可愛さを感じるようになったデニーロの新たな境地。ただ、ザック・エフロンが誰よりもカラダを張ってます笑
グランパと一緒に遊び散らかす訳で
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ダーティハリー2(1973年製作の映画)

3.5

前作の銀行強盗に、今作の飛行機ジャック。
あんたは江戸川コナンかと突っ込みたくもなるそのタレント性に笑ってしまいつつも、彼の無骨さは健在でした。
キャラハンが真相を掴み出した辺りから、ラストバトルへの
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