ろーたすさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ろーたす

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ぼくの縞はどこ?(2018年製作の映画)

3.0

群の中で一羽、一匹の色の異なる動物たちを目にしながら進む冒険からは、個性の尊重を感じました。
でも、辿り着く湖で晴れて縞が入るトラ君。
あれ?縞入っちゃうんだ…。というラストでした。

温かいタッチの
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

ロビンウィリアムス演じる心理学者ショーン。
彼のウィルへのアプローチが素晴らしい。
ウィルの類稀なる才能が発揮されるかどうかではなく、彼の本心に沿っているか。彼の心にとことん寄り添おうとするその熱意が
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.5

トランスジェンダーであるレイが男として再スタートをするストーリー起点や、トランスジェンダーの娘、シングルマザー、レズビアンの祖母という3世代の家族設定はとても興味深かったです。
そして、レイを演じたエ
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大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.6

なんと上品な飯テロなこと…。
彼女の食材への愛やこだわり、料理への熱意、自分らしく生き生きと孤立奮闘する姿が素晴らしい。
南極での時系列と織り交ぜるのは、ただ官邸の2年間を見せるのだとシンプル過ぎるか
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.8

冒頭に語られる人生の価値について、「自分を認めてくれる人がいるか」で決まるというカーター。
人はこの世からいなくなる時と、人の記憶から消える時に2度死ぬ。という考えもあるように、自分以外の人に何かを与
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エアポート(2014年製作の映画)

3.7

この作品のポイントは、誰も間違った事をしていないことだと思いました。
規律通りに動くことも、母親の葬儀に急ぐことも、誰かのために必死になることも間違いじゃない。

ただ、自分が出来る全てをしてあげたい
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美味しい美女/グルメな歯医者(2017年製作の映画)

3.5

首は飛ぶわ、血は噴水の如く噴き出すわとグロめな描写が続きますが、カラフルな彩りや可愛らしい粘土細工により、どこかNHKの教育番組みたいに感じました(違うかも笑)。

ベジタリアンの女性が美しいです。

コンタクト(1997年製作の映画)

4.0

これがのちの後継作「インターステラー」や「メッセージ」を産むのか…と、その影響力に納得させられながら観ました。

その後継作や本作の共通点は、ロジカル路線で作られた現実味のある世界観。
宇宙人がいたら
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私たちの愛は誰にも負けない(2018年製作の映画)

3.8

一生忘れられない恋と手紙。
10歳である彼らの愛と少年の文才に、ずっと歳の上な私が羨んでしまいました。
ローラースケートで転んだだろう顔の傷からも幼さは感じるのに、2人の会話や空気感はどこか大人染みて
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ロリータ(1962年製作の映画)

3.8

決して"少女への狂気愛を拗らせたヒステリックな中年男“ではなく、"人が人を狂気なまでに強く愛したとき"を描いた作品。

少女であるロリータに惚れたんじゃなく、惚れたのが少女だっただけ。実際、大人へと成
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チャーリーズ・エンジェル(2000年製作の映画)

4.6

“女性の出せる華麗なパワフルさ“
やり過ぎな位に目を引くアクションをセクシーな女性3人が魅せる画、ひたすらに良い!

アトミック・ブロンドの様な、女性が心強く生き抜く…という等身大のアクションも気迫が
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アイズ(2008年製作の映画)

3.1

ジェシカアルバの美しさで支えてもらっている感はありました。霊のビジュアルが作品をどうしてもチープにしてしまっていたかも…。
でも、一人称で見せる怖さは良かったです。

私自身がホラーを見慣れていないの
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.8

ホットドッグをくわえながら拳銃を構える奇抜な画がめちゃくちゃ良い笑
犯人との銃撃戦がもはや昼飯感覚なキャラハン、渋いなぁ〜。これが破天荒刑事0号か…と鑑賞しました。
また、20代の私にとっては、イース
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間一髪(2018年製作の映画)

3.7

母と子でもなく、父と息子でもなく、父と娘だけの関係性ってあるよなぁ〜うんうん。(まだ結婚もしてなければ子供もいませんが笑

2人が打ち解けた後すぐの娘のキスに、パパと一緒に切なさを感じました笑
娘が出
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.6

ステディカムによるカメラワークと、ドカドカと盛り上げる音楽が私をお客さんにしてくれない。
その臨場感と、シンメトリーで綺麗過ぎるが故の不気味さは素晴らしく思いました。

しかし、シンプルにストーリーテ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

“まるで物語みたいにリアル過ぎる話をリアルに描く“感じが好きで、病気にだって、みんなが抱える悩みにだって負けまいと振りまくおかぁちゃんの明るさが心に響いた。
いじめられても、捨てた母親を忘れられなくて
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ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

3.7

永遠の眠りにつきたい彼が、本当にちゃんと死ねるのかと抱く不安と、死んだ嬉しさであの世で見たもの。

棺型のチョコも洒落てる。

許されざる者(1992年製作の映画)

4.2

「人殺しは非道な行為だ。」
過去に女子どもさえ殺してきた者が吐く、人生の教訓。誰が、何が正義かを何度も考えさせるストーリーの中で、一貫して伝わってくるこの重みある主張。
この人の作品はいつも言いたいこ
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真西へ(2019年製作の映画)

3.8

女の子が自分のことを女性として初めて気付く瞬間。その前後を長々と描くより、その瞬間を捉えるのには短編のこの尺が絶妙だった。

遊び友達であり続けた少年と、それまでの関係に戻れた少女2人の笑顔に嬉しくな
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フローズン・タイム(2006年製作の映画)

3.8

恋愛であーっと悩んだり、考え込んだりする時間ってありますよね。そんな瞬間って何時間も過ぎてったりするし。その自分の心の中だけで別速度で流れる時間を上手く表現したのが本作。
エロさ以上に美しく思えるのは
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.7

クローズアップが観たけりゃ羊たちの沈黙。圧倒する構図、演出が観たけりゃこれを観ろと勧めたくなる程の迫力。そして何より脚本が凄い。

餅は餅屋、猟奇殺人は猟奇殺人者に聞けという、確かに合理的な方法で事件
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.9

女性らしい暮らしぶりの枠組みを超えた、吹っ切れ女子のロードムービー。
ハメを外すという表現では足りない程ぶっ飛んだ成長を見せるテルマ、男に屈しない芯を持ち続けるルイーズ。この2人の凸凹感が絶妙で、道中
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.7

いよいよ解剖をやめて逃げようとする中盤のシーンが伏線を撒く前半と回収してゆく後半の転換機になっていて、後半の伏線回収がとても丁寧でした。
伏線と言っても、ホラー映画として怖い演出に繋がる伏線と、親子関
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.6

プロットとなる最低限の事象だけ描く事で、その行間を読ませる、観客の想像力に委ねる作品って私は好きです。
このニキータもその類いと思ってますが、物語の時間経過による描写の変化の魅せ方がナチュラルなのに目
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.8

好きな物語は2つ目の首吊り処刑のお話し。
インパクト最強だったのは、3つ目の四肢欠損の彼のお話しです。

2つ目のジェームズフランコの「First time?笑」が好きすぎて。1作目のガンマン同様の呆
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

俳優たちの演技が凄いのは勿論なんだけど、ここまで振り切れさせる脚本が1番凄い。
ましてや、これがbased on a true storyだからもう気分が悪い。

前半、でんでんの笑顔に「これ完全サイ
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クロース(2019年製作の映画)

4.1

想像を超える素敵な物語でした。
郵便配達員とおもちゃ職人の友情物語と思いきや、いやそうなんですが、まさかクロースはサンタクロースのクロースだったのかと作中で気付く天然をかましました。でも、余計に感動。
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.9

自分が忘れ去られる存在である、役者生命が終わる危機感。その不安や焦燥が文字通り積もり積もる。
俳優が役に入り込むために、減量や増量をしたり、ホテルに引き篭ったり、軍事訓練をしたりするように、リーガンは
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.5

音を立ててはいけないクワイエットプレイスを超える"見てはいけない"バードボックス。
自分が死に直面しているのに、原因である"それ"の正体を見てはいけない、争いようがない恐怖。助け合えるはずの人間相手に
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.2

嘘を重ね、罪を重ねて、必死にいまを生き延びる。幸せなんてどんなか忘れた彼らの生き様は哀れで、惨めで、救いがなかった。
目先の目的に向かって走る車が、逃れられない現実から非行してるように映って切ない。
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アメリカン・パイ(1999年製作の映画)

3.3

童貞の、童貞による、全人類対象青春コメディー。(言い過ぎ)
男が大盛り上がりしそうな協定、そして展開が広がっていくけど、だんだん青春コメディがラブストーリー色に染まり出す。
気持ちに寄り添うってどうす
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好きだった君へ:P.S.まだ大好きです(2020年製作の映画)

3.6

うきうきなOPから最高。前作で晴れて本物の彼氏彼女になったララJの心の踊り様が動きに、表情に溢れていて、恋する人って本当に輝いてみえるもんだなぁと楽しくなれた。ところが、かつてのラブレターの返事が返っ>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.0

辞職の話になると、毎回違うパターンで拒むアンソニーホプキンスが面白い笑
ベネディクト16世とフランシスコの会話には、とにかく引き込まれた。あえて乱れたカメラワーク、激しいピントの変化が、思うように事が
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思いやりのススメ(2016年製作の映画)

3.7

コメディ調で描かれる2人の成長ストーリーは、とても30歳まで生きれば良い方という病を患っているトーンではない軽快なテンポ感。抱える疾患の割に楽しく観ていられるのがいい点。

しかし、セレーナゴメスの顔
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好きだった君へのラブレター(2018年製作の映画)

3.8

なんやこれ、まだ妄想とちゃうんか?
でも、青春映画ってこれくらいストーリー性がある位が観ていて気持ち良い。笑えるし、応援しちゃうし、うっとり出来る。

登場人物の癖が絶妙かつ、キャラ被りなしという青春
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.8

この世界に染まりきっていない少年だからこそ至る純粋で真っ直ぐな思考。自分の力だけじゃ方向変換の出来ない"不器用な"大人たちに差し出される救いの手。
いい話!だからこそ、ラストが残念過ぎる…。
この映画
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