イライライジャさんの映画レビュー・感想・評価

イライライジャ

イライライジャ

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ダーリン(2019年製作の映画)

2.8

前作『ザ・ウーマン』は食人女を凌辱し続けて直接的に性を剥き出しにしてたけど、今作は修道院に住む無垢な少女たちを喰いものにする卑劣なロリコン爺。前作同様に食人ファミリーより人間の性的欲求の異常性を際立た>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

前作は『エンドゲーム』への繋ぎとしか思えずMCU内でもワースト級だけど、今作は独立した造りで娯楽に振り切っててフェーズ5開幕に相応しい面白さ。

脚本のジェフ・ラブネスといえば『リック&モーティ』の脚
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

2.5

空虚な日々を送る30歳の子持ち主婦。拾った銃を持ち歩く無職の男と出会い、目的のない逃避行が始まる。

率直に苦手な映画だった。
滑稽なノワール。何も成し遂げてなくて焦る年齢ではあるが、日常投げ出してま
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

祖母の死を機に母が昔住んでいた家を家族で片付けに行く。母は出ていってしまい、8歳の娘1人で森の中を歩くと幼少期の頃の母がいた。“同い年”の母と娘は友達になる。

なんとも不思議なファンタジー。タイムト
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ブロッカーズ(2018年製作の映画)

3.7

処女卒業を目論む女友達3人と、それを阻止しようと結託する親たち。
ティーン映画としても面白いし、大人向けコメディとしても文句なしに面白い。特に親パートは若者よりイカレてて爆笑。パーティー会場に潜入して
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ムンナー兄貴、医者になる(2003年製作の映画)

3.0

『きっとうまくいく』のラジクマール・ヒラニ監督のデビュー作。『サンジュ』を観た人は分かるだろうけど主演サンジャイ・ダットの逮捕やらテロ疑惑やらの騒動後の復帰作。
“ムンナーバーイーとサーキット”はのち
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タバコは咳の原因になる(2022年製作の映画)

4.3

話題になってたのが納得の大傑作。
冒頭にカメの怪人と闘うタバコ戦隊。タバコの悪い成分で怪人を癌にして殺し、規格外の血と肉片が爆散して野次馬してた家族にぶっかかる。家族は血みどろのまま笑顔で写真を撮る。
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勤務につけ!(2018年製作の映画)

3.7

遺体を最初に目撃したことによって殺人容疑をかけられる取り調べコメディ。
一言では説明不可能な奇妙な映画。舞台は警察署の一室なのに、先の展開が全く読めずブラックな笑いを誘う。無実なのに署内で人が死ぬし、
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

すごい。難解な不条理モノなのに電子ペニスの強烈な下ネタで中和させている。独特なフレンチブラックコメディ。

謎の穴に入ると現実世界で12時間経過するかわりに3日分若返る。
1年間730回ぶっ通しで入り
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

30歳目前でろくな職にも就けず夢を追い続けて周りにどんどん置いていかれる作曲家志望の男のミュージカル。
30歳って自分の人生の選択は本当にこれでいいのか?と思い悩む時期だと思う。まだ若いけれど、周囲か
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神様の思し召し(2015年製作の映画)

4.0

めちゃめちゃ笑った。個人的には現代イタリア映画の面白い娯楽作として迷わずオススメできる。
前科持ちカリスマ神父をよく思わない厳格な外科医が別人を装って近付くが仲良くなっていく。コメディ、ドラマ、友情、
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愛の嵐(1973年製作の映画)

3.5

元ナチスの将校とそいつに収容所で痛ぶられていた女性が数十年ぶりに再開。当時を回想しながら再び歪な関係が始まる。

確かにこれは歪な愛ではあるが、権力者と無力な者の関係性だ。例えば虐待する親から逃れるた
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学園天国(2000年製作の映画)

3.2

2000年前後でよく見る『シーズ・オール・ザット』系の王道ティーンムービー。若きジェームズ・フランコがいつものごとくチャラいクズ役。
ナードの男女、人気の男女。
両者の男がお互いの女友達を好きになり、
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愛の破片(1996年製作の映画)

3.0

ヴェルナー・シュレーターにとって欠かせないオペラ。オペラ歌手に哲学的な質問をしながら愛と死と音楽の結び付きを探る。
オペラに興味なく知識もないが、どこか芸術的な映像と美しい歌声のオペラは心地良い。
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

こんなクオリティ高いコマ撮りアニメを一人で造りきる監督の気概にただただ脱帽。
ディストピア世界、適度なコメディリリーフ、細かなディテールの造形や各キャラクターも魅力満載。
やけに少年漫画的アツい展開だ
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.5

配信日に即鑑賞。 2022年はこれを楽しみに生きてたと言っても過言ではない。
ピーターを励ますために地球人流にクリスマスをして“ケヴィン・ベーコン”を贈ろうと、マンティスとドラックスは内緒で地球に向か
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Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

3.8

ネット上で匿名でゲイをカミングアウトした同級生をキッカケに、ゲイを隠して暮らす主人公が匿名でメッセージを送る。相手は誰なのか想いを馳せながらやりとりを続ける。観ている側にも誰が相手なのか隠す演出で最後>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.6

『ブラックパンサー』はMCUの中でもワーストレベルで好きじゃないのだが今作は良かった。フェーズ4の締めくくりに相応しい、喪失と向き合って前に進む話。

チャドウィックを亡くして追悼映画になるのは仕方な
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ドリラー・キラー(1979年製作の映画)

2.0

金は無いし、同居する女は鬱陶しいし、仕事の絵はうまく描けない。挙げ句に近隣に住むバンドの騒音で心がブッ壊れ、夜な夜なドリルを手にホームレスを殺しまくる。

極めてつまらん映画だが、耳障りな音楽隊を殺さ
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ホール・パス 帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>(2011年製作の映画)

3.7

「もし俺が独身だったら女と遊びまくりなのになぁ〜」などの戯言を抜かす夫に“1週間独身に戻れるパス”を与える話。

そのあいだは妻と子は実家に帰り、夫は一人暮らし状態でナンパも恋愛もセックスも自由。しか
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

29歳で肉体が止まったままの不老女性、もう恋なんてしないと誓っていたが数十年ぶりに恋をする。

この女性は容姿端麗で知的で教養も仕事もあるからイージーモードに見えるけど、娘がお婆ちゃんになっており知人
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『ともだちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』に続くジグザグ道3部作の完結作。前作で出てきた地震翌日に結婚した夫婦役に焦点を当てている。
リアルで夫役は妻役に恋しておりプロポーズしてフラれたことを知
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.8

宗教、肉欲、疫病を扱いながらもヴァーホーヴェンの手にかかれば娯楽性高い映画となっており非常に面白かった。
ベネデッタは自分こそがイエスの女なのだと真剣に信じ、イエスに憑依されたテイで妄言を繰り返す。真
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(1989年製作の映画)

4.3

全ショットが寸の狂いもなく人間味を感じないほど完璧。陰影の使い方にはドキドキすらする。ペドロ・コスタ、光と影を操る魔術師なのでは…。

冒頭、暗闇が続き開幕ビンタ。父子であることを示唆するが本作は登場
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第三世代(1979年製作の映画)

3.0

政治理念を持たない第三世代のテロリスト集団の話。
名を残す犯罪者にもなれない、便所の落書きのような愚かで無価値な存在に過ぎない。
デカい口叩いてイキって炎上させて有名人になった気でいるダサい迷惑You
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.0

良すぎる…。『友だちのうちはどこ?』で撮影した村が大地震に見舞われ、主役の少年の安否確認するために監督親子が車で向かう。
場所の知らない友達の家を少年が探し回る前作に対し、今作はその時の少年を監督が探
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

半魚人を助けないのは「人間じゃない」と豪語していたが、ストリックランドを簡単に殺す半魚人を匿って愛欲だけを優先する女こそ「人間じゃない」と思った。実際半魚人エンドなわけだが、ストリックランドは妻と子供>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

ヴァーホーヴェン初のフランス語映画。
自宅で強姦される衝撃の幕開け。
強姦魔の覆面男は誰なのかと会社の社員など疑いつつ、平然と知人に「そういやレイプされてさぁ」と軽いノリで打ち明けるユペール。屈辱的で
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ロボコップ(1987年製作の映画)

3.7

想像以上に景気の良いバイオレンスが繰り広げられて超楽しい。ゴロツキ共に殺された警官が魔改造されて記憶を失い、ロボコップとして蘇る。

街に蔓延る悪を容赦なく排除。記憶を失ってるけど自分の存在に疑問を感
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鮮血!!悪魔の爪(1970年製作の映画)

3.0

『ウィッカーマン』と同様にフォークホラーの代表的映画。
民間伝承というより小さな村で悪魔憑き発生する感じ。前半はかなりダルいけど、花冠つけた老若男女が少女をレイプする儀式とか見せ場は多い。悪魔の毛皮が
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前作『X』は79年が舞台だが、今作はその61年前の1918年が舞台。あの殺人老夫婦の妻が主役。

第一次世界大戦で戦争に行ったきり帰ってこない夫。スペイン風邪の流行で神経質になるモラハラ母。全身麻痺で
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X エックス(2022年製作の映画)

3.7

田舎の小屋でポルノ映画撮影する若者たち。小屋の所有者は老夫婦。だがこの老夫婦が夜這いしてきたり若者を次々ぶっ殺していくホラー。

大好きでリピートしまくってたBlue Öyster Cultの「(Do
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ダンス with me!(2003年製作の映画)

3.0

パトリック・スウェイジって何か背負ってる感があり何処か人を殺めそうな危うさを感じる。なのにしなやかに踊るもんだから激エッチい。
若者の物語じゃないのが良い。7年ぶりに集った3人のバレエダンサー。大人に
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RRR(2022年製作の映画)

3.5

公開初日に主演2人の来日舞台挨拶付きを鑑賞。
あーこれは日本では流行らんなぁと鑑賞後に思っていたが、現在狂信的なまでに大人気なので自分の観る目の無さにずっと絶望している。と共にここまで流行ってる理由が
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サバス(1988年製作の映画)

4.5

“白昼夢の中でキスした女”が現実に現れたと思ったら、その女が不気味に笑いながら画面を物理的に回転するという狂った出会い。殺人罪で裁判中の自称400歳魔女。処女を奪ってくれる男を数世紀に渡り待っていた究>>続きを読む

デモンズ2(1986年製作の映画)

3.6

これは良い続編。前作は映画館が舞台で、今作は高層マンションが舞台。どちらもシチュエーションホラーだけど縦に長いマンションにすることで階層ごとに状況が違って群像劇ぽく出来てる。
ガキもイヌもデモンズ化す
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