イライライジャさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

イライライジャ

イライライジャ

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大仏⁺(2017年製作の映画)

3.5

仏像工房の夜警として働く男が友人と一緒に社長のドライブレコーダーの録画を見て、浮気現場や女をホテル連れ込む映像にきゃぴきゃぴ楽しんでいたが、ヤバイ現場まで見てしまう。

監督が音声解説のごとく喋り続け
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悪魔のかつら屋(1966年製作の映画)

3.0

HGルイスの映画って何気にハズレを引いたことないな。(人によっては全部ハズレだが…) やはり名の知れた監督だけあって無名のクソホラーとは一線を画す素晴らしいトラッシュムービー。
冒頭のしょぼいマネキン
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ディル・ベチャーラ(2020年製作の映画)

3.5

『きっと星のせいじゃない』のインドリメイク版。癌の少女と片脚切断した少年、難病の2人の初恋。
本作を製作後に自殺した主演スシャントの遺作。正直まだ悲しくて映画の良し悪し関係なく号泣しっぱなしだった。生
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ワイルド・ボーイ(1989年製作の映画)

3.8

何なんだこの妙な映画は。好きが溢れてる。

盗品の中にいた赤子を女装したオッサンが気に入って“育てる話”。
誕生日に舌を切り落とし、車で引き摺り回したり、火の中に吊るしたり、ゾルディック家並の教育をし
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私の血に流れる血(2015年製作の映画)

3.7

自殺した神父は魔女と取引した尼僧にそそのかされたとし、尼僧を魔女裁判にかけて拷問する。水中に突き落とされて沈む姿、断髪されて涙する姿、地下で宙吊りにされる姿、拷問のはずなのに何れのショットもバチバチに>>続きを読む

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

4.0

映画史に残るのも納得の大傑作。まさかここまで凄い映画とは思わなかった。

子役スターの妹と陽の当たらない姉。大人になり人気が逆転するが、姉は事故に遭い半身不随で車椅子。妹による嫌がらせと監禁生活を送る
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Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

3.3

フー・ファイターズのメンバーが本人役を演じるコメディホラー。邸宅でのレコーディング中にデイヴが悪魔の音楽に魅入られ、次々と無惨に殺されていく。

FFファンやロックファンは恐らくかなり楽しめるだろうけ
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シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.5

2002年のチアリーダーが20年昏睡状態。目覚めると見た目は37歳、精神は17歳。母校に再び通って人気者を目指す。

レベル・ウィルソンがハマり役で最高。
現代のチアは競争しないように銃社会反対したり
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笑いの王(2021年製作の映画)

2.0

実在したナポリ演劇の喜劇王エドゥアルド・フカルペッタを、名優トニ・セルヴィッロが熱演。
イタリア映画祭2022の長編映画新旧18本のなかでワースト。まず演劇が破滅的につまらなく見るに耐えない。あまり好
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南部のささやかな商売(2013年製作の映画)

2.5

何故本作がイタリア映画祭2022で一番人気作なのかイタリア初心者の私には分からなかった。でもこの映画のリッカルド・スカマルチョは日焼けした肌と髪型が異常にセクスィーで、最初誰だか気付かないほどエロくて>>続きを読む

4つの道(2020年製作の映画)

-

短編映画は本当に全く記憶に残らないから観ないけどアリーチェ・ロルヴァケル監督作ということで一応。近隣の何気ない日常を期限切れの16mmフィルムを掲げてありのままの人や自然をカメラに収める。コロナ禍で撮>>続きを読む

子供たち(2001年製作の映画)

3.5

ある日突然「生き別れた妹」だと豪語する女が目の前に現れ、両親や出生を疑い2人で本当の親を探しに行く。
ガエルの『ブエノスアイレスの夜』と同じ題材で、アルゼンチンの軍事クーデターによって人生が振り回され
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ティートとエイリアン(2017年製作の映画)

2.7

父が亡くなりエリア51に住む叔父の家に行くことになった姉弟。死んだ妻と通信を試みる変な叔父との生活と、未知との遭遇。
あまりのチープな演出にひっくり返りそうになったが10周くらい回ってこのチープさ故に
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フェデリコという不思議な存在(2013年製作の映画)

3.0

フェデリコ・フェリーニの半生を描いた半ドキュメンタリーの伝記映画。恥ずかしながらフェリーニ映画全然観てないけど楽しめた。あくまで友人エットレ・スコーラから見たフェデリコという人物。随所でスコーラ本人が>>続きを読む

どうってことないさ(2016年製作の映画)

3.4

クラウドファンディングが不調でヤケになり、目標金額達成すると夫婦のセックス生中継することにしたら爆発的に金が集まる。冗談半分だったが取り返しが付かないほど有名人になり夫婦に危機が迫る。

面白い題材だ
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七つの慈しみ(2011年製作の映画)

3.0

赤子を盗んだ不法移民の女性が、末期の病気で体が不自由な見知らぬ爺さんの自宅に押し入って身をかくまう。この奇妙な関係性をカラヴァッジョの絵画「七つの慈悲の行い」を監督の解釈で7つの章に分けて描く。
「七
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.5

プレデターシリーズ未見。
プレデターの設定全く知らないけどインディアンと未来生物という真逆の文明で生きる奴らのバトルは激アツ。知能もスキルも差ありすぎて絶対無理ゲーやんと思いきや、インディアンらしい知
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日常のはざま(2012年製作の映画)

2.8

廃墟に監禁される少女と訳も分からず少女を監視する少年が徐々に心を通わす。
イタリアの犯罪組織の闇と、そのせいで人生を翻弄される少年少女が淡々と写される。
どちらの要素も中途半端で、悪くはないのに特別残
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乳母(1999年製作の映画)

4.3

精神科医の夫、赤子に母乳を拒否され産後鬱の妻。そこに雇われた若き乳母。
母としての無力感と立場を奪われることの焦燥感。見事な画作りと心理劇。読み書きが出来ない乳母の言う「見えないものが書けない」にドキ
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サイコ・キラー(1985年製作の映画)

3.2

冒頭から神父にレイプされて階段から突き落とされる幼女。下半身不髄で車椅子生活を送るが何者かが当時を再現したような嫌がらせで恐怖に陥れるジャッロ映画。

パンスト被って殺人するの捨て身でバカでおもろい。
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剥製師(2002年製作の映画)

3.4

青年が動物園で動物を眺めていると小柄な中年の剥製師が声をかけてきてノコノコ着いていき弟子入りする。剥製に魅入られた青年と、青年を取り込もうとする中年。更に女が加わり奇妙な三角関係へと発展する。

19
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光と闇の伝説 コリン・マッケンジー(1996年製作の映画)

3.1

ピータージャクソン監督の知る人ぞ知る映画。
伝説の映画監督コリン・マッケンジーの伝記映画なのだが、製作して20年以上経ってる現在ではなかなか仕掛けに騙されないだろう。ここまで完璧に創り上げる試みは面白
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失われた美(2015年製作の映画)

3.0

美しい画が続くことしか思い出せない。道化師と子牛が広大な自然を旅する。余白が多く抽象的すぎてイタリア映画祭の中でも異質な作品だった。どこを切り取っても絵になる幻想的な映像美。好きな人はかなりハマりそう>>続きを読む

C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

3.5

保守的な家庭で暮らす5兄弟の4男が主人公。ゲイであることを恥じて隠し、父からの“男らしさ”のプレッシャーに苦しむ。父に認められたい想いと受け入れられない現実に、アイデンティティが押し潰れそうになる。自>>続きを読む

スーパーヒーローズ(2021年製作の映画)

3.3

物理教師の男と漫画家の女、論理的と衝動的で正反対な2人。出会いからの10年、同棲してからの10年を時系列がバラバラで構成される。普遍的なラブストーリーだけどこれ系の展開来ると思わなくて悲しかった。時間>>続きを読む

小さなからだ(2021年製作の映画)

4.2

イタリア映画祭2022新作枠で1番好き。
死産した赤子は洗礼を受けられず辺獄に行き着くと信じられ、母は赤子を蘇らせる教会へ救済を求めて苦難の旅を始める。

壮絶で神秘的。ベルイマン『処女の泉』の結末を
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ある日、ローマの別れ(2021年製作の映画)

3.6

匿名で恋愛相談コラムやってる男の元に、10年間付き合ってる彼女から「彼氏と別れたい」と相談される。自分は全く別れたくないのに、身を明かさずやりとりを続けて彼女の気持ちを後押ししてしまう。

『セレステ
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魔鬼雨(1975年製作の映画)

2.2

燃える教会、激しい雨、ドロドロ溶ける人間、この3つの要素が重なって非常にリラクゼーション効果が高かった。それ以外のほとんどはクソつまらん。つまり1時間以上つまらん。魔王の見た目がザコ。
溶けゆく人間が
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呪詛(2022年製作の映画)

3.0

こんなインド的だと思わなかった。インドでは現在も実際に子供生贄にして神に捧げている事件がある。それを外国人が異質なホラーとして落とし込んだら怖いだろうな、と前から考えてたけどまさにそんな話。
人々の苦
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内なる檻(2021年製作の映画)

3.8

閉鎖が決まった刑務所で移送待ちの受刑者12人と刑務官15人がしばらく取り残される。
ピリつく空気の中、調理を受刑者が行なうことになる。停電で監房を開けて同じ卓上で食事をしたり、この時間をまるで平等かの
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.4

ソー4作目としてはスペクタクルで面白いけどフェーズ4のこのタイミングで必要あったのか微妙。ソーがジェーンに未練あるのは今までも言及されてはいたが、かなりの年月経ってるからジェーン側に感情あるのは違和感>>続きを読む

そして私たちは愚か者のように見過ごしてきた(2021年製作の映画)

3.0

失業した48歳中年男性が唯一就けた職はフードデリバリー配達員。配達頑張りながら最新技術でバーチャル彼女と恋に落ちる。このまま成功を掴むんやろがい!と楽しく観ていた矢先、ラブコメ展開からドン底に突き落と>>続きを読む

レフェリー(2008年製作の映画)

-

短編映画は率先して観ないけどせっかくイタリア映画祭で配信してたので。白黒で映像は良いけどスポーツに疎くてよく分からなかった。どちらかというと長編映画で観たい内容。

マルクスは待ってくれる(2021年製作の映画)

3.6

29歳で自殺した双子の弟の真相をマルコ・ベロッキオ親族総出で語る。

ベロッキオの映画はまさかの本作が初鑑賞。
新作のドキュメンタリーから入るのは気が引けたけど、監督のドライで頑固な人柄に惹かれて今で
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アメリカ・ラティーナ(2021年製作の映画)

2.5

新鋭監督のディノチェンゾ兄弟。
自宅の地下で少女が監禁されてるのを見つける。一体誰が何の目的で…?
というスリラーだが、これがまあ弱い。
不穏な雰囲気と息詰まる空気感、不安になる色彩を加えて緊張感漂わ
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.8

ノワールや陰謀系の映画は全く追ってないし好きなジャンルじゃないけど本作はかなり好きだった。登場人物が多く、複数のプロットが入り乱れている。“黄金の牙”を取り巻く巨悪な陰謀。それに巻き込まれる人々。そし>>続きを読む