三上新吾さんの映画レビュー・感想・評価

三上新吾

三上新吾

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.7

久しぶりに純度の高い映画を見た。
高尚なテーマとか啓蒙とか打算があると作品の切れ味は鈍る。
この人物を描きたい、という静かな情熱は作品の純度を高める。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.1

考えようと思えばイチャモンを付けられるかもしれないが、とにかく見たあとは爽やかに面白かったと思わせてくれた。

とにかく全体の尺とテンポがいい。

追っ手があり、エレノアには時間制限があり、という制約
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

まあメタファーと不明確さ(この不明確に終わる映画をひと括りで言い表す言葉はまだないのか?)

人の脳の仕組み上、分からないものにも何かしら意味を見出そうとするし、それが権威的なものだったり上手な演出で
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

思っていたより良かった。
ひとつのキスのために映画一本分まるまる焦らす、といううまい前戯みたいなコンセプトが良い。

ご都合主義ファンタジーを受け入れられるなら楽しめる。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

牧歌的な地獄というものがあるんかい…
この話には超能力や超常現象の類は一切出てこない。ということはこの監督は現実という限られたレゴブロックだけでここまでの恐怖を組み立てたということだ。この地獄は現実世
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

展開が間延びしてない?
概念を奪える宇宙人って分かってからずっと同じことしてる。
新しい事実や展開が出てこないと飽きる。

仕事や所有の概念だけが抜け落ちただけでああなる?作りての裁量じゃない?

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血筋(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

監督の人間への透徹したまなざし。
自身の出自や父親の恥部をあそこまで公にできるのは、人間への諦めと愛情が心のなかで共存しているからなのだと思う。

人生を生きる温度の高さを、叔父と父親の両方から感じた
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ほぼ完璧な作法!!!
「聞いたら・見たら呪われる」はホラー界史上もっとも偉大な発明の一つだと思う。
それこそこっち側の日常文脈に物語が介入してくる不気味さ、後味の悪さ。
なんか理解できるし。

主人公
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

主人公に襲いかかる怪異が因縁によるのか、よらないのか問題…
よる場合は、完全に観客は関係ない人になるので怖さ減少
よらない場合は、ストーリーやゴールを設定しづらい、ただの脅威回避物語になってしまう恐れ
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来る(2018年製作の映画)

3.8

途中まで面白かった。
岡田が主人公なら最初からそうすればよかったのに、と思ったがたぶんそういうチャレンジだったのだろう。

結局妻夫木が背負った業は何だったのか、問題だけ出されて答えをはぐらかされた感
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.5

人生は引きで見ると喜劇だというけど、対象とカメラの位置は絶妙に引きでもなければ寄りでもない、さらには第四の壁を超えて人物が語りかけてくる。
喜劇なのか悲劇なのか、笑うと中の人にそれを感づかれそうな距離
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今回はチューニングが合わなかった(寝た)
どうせ映像にするのならもう少しストーリーの力学を使ってもいいのに、とも思った。

商業?広報?啓蒙?自己表現?

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.9

いい話だった。
おじさん、最初の人物設定を愛を知らない孤独な男、みたいにしても良さそうなものだけど、それだとレオンになっちゃうか。

死霊のえじき -ブラッドライン-(2018年製作の映画)

3.3

ゾンビ大喜利にストーカーゾンビというアンサーをしている作品

ブロードキャスト・ニュース(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画には珍しく、感情移入をわりと排している。

だれか一人の視点に同調すると言うよりは、見ていて面白い、性格の極端な三人の恋愛の顛末を見る映画。

だから、誰の恋愛も報われないエンドも鑑賞者は不満
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.8

世界観がバッチシ確立されてる。
資源をめぐる争い、現実的なリアリティがある。

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.8

所々都合は良かったけど、サスペンスあり恋愛ありで良かった!

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.9

大目標としてのバンド成功
サブプロとして家族問題、いじめっ子。

カタルシスあり。

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ああ〜ケイラが愛しいんだ〜
ダメダメな中学最後の1週間は、ダメダメなまま終わる。
安易なハッピーエンドにはならないのは現実的だ。

この映画はケイラに感情移入することで、アトラクションのように「イケて
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