まやさんの映画レビュー・感想・評価

まや

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神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

夢枕獏先生原作の小説を、気鋭のクリエイター陣が劇場アニメ化した本作。

山が見せる恐ろしい表情と、色彩豊かで静けさ、穏やかさすら感じさせる描写の遷移が絶妙で、山を映すシーンがひたすらに美しく惚れ惚れ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のBGMから雰囲気が良く、すぅっとこの物語の世界観に入り込めました。
引き出しが少なく恥ずかしいのですが、相互愛に満ちた 切なさ控えめの『容疑者Xの献身』に触れたような後味です

ラストはこの後の
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マジック・マイク(2012年製作の映画)

3.3

男性のしなやかな身体を使ったパフォーマンスを、エンターテイメントの一つとして楽しむ面白さ。
登場人物も欲や人間味に溢れていて魅力的です。

業界の方から見てしまえばフィクションの部分が多いかもしれませ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

まさに映像美。
どの瞬間を切り取ってもキービジュアルになりそうな場面ばかり。

影の表現やカメラワークで、そのシーンの空気感が伝わってきます。
コミカルなのにどこか緊迫感やがあったり、その逆もまた然り
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ニューヨークの恋人(2001年製作の映画)

3.5

誰もが認めるハッピーエンド。
中世からNYへタイムスリップしてきた彼の真っ直ぐな言葉とその瞳には、一人の人間として、そして女性として胸に響くものがありました。

王道なラブロマンスも、彼らの手にかかれ
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.4

ヒロインの長い年月を経て得た聡明さ、多くを語らぬことで生まれるミステリアスさ、そしてその美貌が非常に魅力的。

彼女の時を止める要因や背景、関連性には違和感を感じ、設定の弱さを感じる場面はあったものの
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A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

3.0

今や多くの人が飲みなれているコーヒーを、史実を交えながら生産者の声や流通の過程を辿っていくドキュメンタリー映画。

遥か遠くの地の土の薫りや、焙煎されたあの香りが漂ってくるよう。
普段は紅茶派の私です
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

非常に清々しい気持ちでラストを迎えることが出来ました。
テンポも程よく苦しい場面も全く苦になりません。

誰しも固定概念や思い込みで人の能力をおし測ったり、変化や出逢いに困惑し臆病になりがちですが、
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フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

3.2

成人向けの映画のため、全体としてバニラのような甘いお香の煙を纏っているような感覚での鑑賞。

当初は三部作の中の第一作目ということを知らず観てしまったためか、締めが少し物足りなく感じられました。
二作
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

2.9

ミュージカルではなく本当に“ホラー” “ショー”。
メイクや衣服、スタジオセットや演出など、全体的に手作り感があり、どこかB級を感じさせる部分がニヒルな笑いを誘います。

この作品について突き詰めて考
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

2.6

目を引くような邦題とキービジュアルが非常に秀逸。だからこそ、内容との乖離感も感じざるを得ませんでした。

上記から彷彿とさせるような耽美な世界観はあまりなく、淡々とストーリーが進んでいきます。 ラスト
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KING OF PRISM PRIDE the HERO(2017年製作の映画)

5.0

前作は60分間。体感時間は180分間。
今作は70分間。体感時間は300分間。

初めて観たのは試写会でした。
前作が「起」ならば、今作は「承転結」。
あまりに怒涛の展開と感動の連続すぎて公開日までネ
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KING OF PRISM by PrettyRhythm(2016年製作の映画)

4.8

昨年の夏、連日の残業で疲れ果てた私が「キンプリはいいぞ」という謎の言葉を目撃し、ふらふらと劇場に足を運んだのが全ての始まりでした。

上映時間は60分間。
体感時間は180分間。
感動して涙が止まらな
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.7

AIとの恋愛を主題に、テクノロジーの変化やその関係性について深く考えさせられる作品。

登場人物が幸福に満ちているシーンも何故か甘く切なく感じるような描写。鑑賞中つい何度か胸を押さえてしまいました。
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.8

ずっと観たかった作品です。

物語の核になる宇宙を表す描写が本当に美しい。
幸福なこともそうでないことも、アンニュイな映像描写や構成によって、ただひたすらに切なく感じられました。

実話とは知らず手に
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人生に乾杯!(2007年製作の映画)

4.5

見てよかったと心から思える映画でした。

ポップな装丁とは裏腹に、重い題材を扱っていますが、全体を通しての雰囲気は決して重苦しくありません。
暗い雰囲気から始まり、中盤からは暖かい気持ちになったり、ク
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ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.3

かなり不可思議な世界観で、何が現実なのか、何が作り話なのか、むしろこの世界観がこの世界では普通なのか、現実を狂ったものに例えているのか…
本当何もわからないまま悲壮感漂うクライマックスを迎えました。
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セブン(1995年製作の映画)

3.3

サスペンス映画では非常に有名な作品ということで今回手に取りました。

期待が大きすぎたのかもしれませんが、展開自体にはあまり驚きなどはなく、なるべくしてその流れになったような印象を受けました。
ラスト
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

3.3

現代は生き甲斐や偶像がなければ、自分の価値が見出だせないような世の中ですが、改めて「生きる」ということについて考えさせられました。

人工的に作り込まれたものだとは認識できますが、随所で映像がはっとす
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.8

文句なしに面白い作品でした…!
あらすじなども知らないまま観たため、最初の10分間はなぜこのような視点(カメラワーク)なのか、登場人物の会話がなぜ噛み合わないのか、わざとらしいのかがわからず混乱してい
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

2.2

比較的新しい作品ですが、あえて時代を感じるような、レトロな映像を用いているのが印象的な作品。
演出もまるで舞台のような場面もみられ、映画なのに映画でないような…独特の世界観を感じました。
演技もリアリ
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セレンディピティ(2001年製作の映画)

4.3

とてもロマンチックな映画でした。ロマンチックと言えど、甘ったるい雰囲気のものではなく、キラキラと輝いているような…そんな作品でした。

「運命」がキーワードになっていますが、私にはその運命が奇跡の積み
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夜のとばりの物語(2011年製作の映画)

3.0

映像がとにかく繊細で綺麗。
登場人物は全て黒の影絵、背景などもほとんどは黒で描かれているにも関わらず、奥行きや迫力がここまで伝わるのはすごいことだな…と心から感動しました。

物語は全部で短編が6、7
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.2

舞台となる1960年代に合わせたレトロな映像や、凝っているけどどこか剽軽だったりチープだったりする演出がとても好みでした。一つ一つの家具や小物も本当に可愛らしい…
ちょっぴりオーバーというか、わざとら
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.5

一言で言い表せない映画でした。
見たあとに作中のぼかしに言及した原作との違いや、考察等を見るとよりこの作品に対する視点が変わってくると思います。確かに、邦題に惑わされてはいけませんね…とても興味深く拝
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.2

大きな感動こそないものの、全体を通して見たときに、じんわりと台詞の一つ一つや人物の行動が染み入るような、とても満足感のある作品でした。
記憶や過去は美しく目に映るものなのだな…と改めて気づかされました
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.7

ステキなヒューマンコメディ映画。
少しだけネジが飛んでいるような非現実的な展開・設定やテンポの良い進行に翻弄されてしまいました。

教訓めいた映画というよりは、自然と笑顔になれるような作品だと感じます
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

4.0

一回見たなかで三回ほど泣いてしまいました。
ディズニーは誰の目から見てもハッピーエンドで、自然体で見ることができ、幸せな気持ちになります。
またピクサーではお決まりの少しイライラさせられるキャラも顕在
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

2.8

様々な考察等ありますが、ただ何も考えず見ると、不思議な世界観ですがハッピーエンドなのかな…と感じた作品です。
全体としては、生死の観念や、子どもの無垢ゆえの残酷さや無鉄砲さを感じました。

駿監督作品
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ゲド戦記(2006年製作の映画)

2.5

あまり比べるものではありませんが、思い出のマーニーと通ずる部分を感じました。
これを伝えたいという思いが序盤から前面に出てきていて、ファンタジーな世界観にも関わらず冷静に物語を見つめている自分がいまし
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パーフェクト・ゲッタウェイ(2009年製作の映画)

2.7

個人的には全体的に気なんともいえない展開だと思ってしまいました。
真相に合わせて設定があるような…あまり深く考えて見ない方が楽しめる気がしました。
ストーリーには関係ありませんが、構成上どのカップルも
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人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

3.4

少しコメディタッチのハートフル映画がお好きな方は是非ご覧いただきたい作品です。

タイトルからしてもっとコメディ要素の強いものだと感じていたのですが、全体的にはシリアスな雰囲気なような…
だからこそそ
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セレステ∞ジェシー(2012年製作の映画)

3.7

よく一番仲のいい、一番好きな相手とは一緒にはなれないということが言われますが、その言葉をなんとなく、思い出させる映画でした。

主人公の言動には荒っぽいところが多々あり、また何がかもわかりませんが、繊
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.5

話題になっていたことは知っていたのですが、原作未読のまま、あえてレビューや前情報をを読まずに観てみました。

印象的だったのは沢山の人物からの視点で撮った、同じ時間のループ。
一見当たり前のような学生
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バーレスク(2010年製作の映画)

4.2

クラブ・バーレスクの彼女たちの踊り、そして主人公の歌声には常に圧倒され続けました。
多少の苦難はあるものの、もっと苦しく辛い描写があっても…とも思いましたが、ハッピーエンドが好きな私にはとても心地よか
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