稲さんの映画レビュー・感想・評価

稲

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

わらわら可愛かった。絵も演出もジブリらしくて「あ〜、ジブリ〜」と思った。
意味はあんまわからなかったけど、ジブリめっちゃ観てて宮崎駿に詳しい人ならわかるのかも。
他のジブリ作品を見返したくなった。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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ミリしら初挑戦スラムダンク。本当にいい2時間だった……。
湘北の人々はもちろん、山王工業の選手たち(おもに沢北)のことをもっともっと知りたくなったので原作を買います。

映画から入るメリットは試合結果
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.7

心に余裕がないと映画も観られない。2月も終わりに差し掛かりやっと映画を観る気になるだけの状態になれた。
そしてそんな映画の世界への復帰にぴったりの作品だった。1時間45分という時間もそうだし、「人生つ
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.0

自分のため、自分の愛する者のためによく生きよく死ぬ。死期が近づいたときに観たくなる景色ってどこの景色だろうと考えたけど、(めちゃくちゃ個人的な話ですが)マルセイユかなケルン大聖堂かなそれとも生まれた街>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

私自身がひとり〇〇を好んでする人間なので「どんなおひとりさまライフを見せてくれるのだろう」と、おひとりさま系の物語に対する期待値が高まりがち。同じ綿矢りさ原作の「勝手にふるえてろ」の気持ちで没入できる>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.7

オースティン・バトラー、トム・ハンクスの狂気混じる名演技が光る作品。エルヴィス・プレスリーは世代でないどころか意識して聴いたことが一度もない私でも十分楽しめる良作だった。
輝かしい成功を収めているはず
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恋は光(2022年製作の映画)

3.6

大学生が恋の定義をしながら恋をしていく、みたいな話。恋愛ゲームか漫画みたいな話だなと思っていたら漫画が原作だった。
登場人物のする恋の定義とか物語の進み方は秀でて面白いというわけではないのだけど、キャ
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.4

原色(とくに赤)の使い方に蜷川実花を感じる作品。私自身が信じられないほど太宰治を通らずに生きてきた人間なので、自己破滅の闇の奥に鈍く光る魅力みたいなものを感じ取れず、本当に人間失格に思えて、十分には楽>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『シン・ウルトラマン』を観たな、という感想。その名の通りウルトラマンの形式美とシンシリーズの世界設定とが融合された作品。
シンシリーズの世界観は大好きだし、少し予習していたオリジナルのウルトラマンの世
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

土地にしろこの世にしろ、残る者もいて去る者もいる。このコントラストに美しさを見出す人もいると思うが、愛する居場所を去らざるを得ない状況が生まれることは決して美しくない、と昨今の世界情勢を(あるいは古く>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

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今作で改めて感じるが、JKローリングはダンブルドアに多くを背負わせすぎている。なんならハリポタとファンタビはダンブルドアが主人公の物語とまで言える。その割にダンブルドアの心境についてはあまり語られない>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.8

「これぞ悲劇、これぞ悲恋!」と感心してしまう傑作。前作は未鑑賞だが楽しめた。かなりの悲劇だけどミュージカルでもあるので、不良軍団が歌うこと歌うこと。不良軍団と歌・ダンスとの異色のマリアージュにほっこり>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.8

30歳を目前に「まだなにも成し遂げられていない」と焦るミュージカル作家が主人公の自伝的作品。こちらまでつられて焦燥感に駆られる焦りの表現力がすごい。時間ってよくわからないけどなんだか怖いもの。何かに追>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.8

愛が、強さが、信頼が心に染みわたってくる作品。決して綺麗事だけではすまされない人生の中で人と信頼しあってたくましく生きるということがどれだけ尊いか。これまで真に人のためになにをしたことがあっただろうと>>続きを読む

真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.2

大学1年生のときに観て絶望したかった映画。キャストのビジュ含めて映像もきれいだしところどころ好きになれる台詞もあるんだけど、全体的にムズムズしてしまったのは私が大人になった証拠か。
本で読んだときはけ
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常田大希 混沌東京 -TOKYO CHAOTIC-(2021年製作の映画)

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なにか尋常じゃないものを生み出している人間の格好よさがあふれる映像。

“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

3.7

タイトルで期待せず観たらびっくりした作品。ひたすら佐久間由衣の演技に惹き込まれた。2時間のうちに趣が変わりすぎて終盤には最初のほうの内容を忘れている危険まである。
親族の嫌なとこばかり引き継いでしまう
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街の上で(2019年製作の映画)

3.9

「この春の夜の夢みたいな雰囲気、見覚えがあるぞ」と思ったら同監督の『愛がなんだ』だった。
ところどころ間を置きすぎて冗長に感じられる箇所はあるものの、絶妙な間によって伝わる気まずさと緊張が終盤にかけて
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幕末高校生(2014年製作の映画)

2.9

豪華キャストのバラエティ映画(コメディっていうよりいろんな要素を混ぜたバラエティって感じ)。「高校生が江戸時代にタイムスリップ」というあらすじだけでチープなのは確実なので期待せずリラックスして観られた>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.8

とてもよくできたドタバタ喜劇兼ヒューマンドラマ。テンポよく進んでいくためずっとハラハラしながら楽しめる上に、軽快に通り過ぎたひとつひとつのシーンが物語の進行につれて繋がっていく心地よさも感じられる傑作>>続きを読む

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

5.0

公開20周年記念でIMAX3D上映をしていたため映画館で鑑賞。

ダーズリー宅に舞う手紙に涙、ホグワーツ特急のキャビンに現れるハーマイオニーに涙、組分け時のハーマイオニーの笑顔に涙、スニッチを追いかけ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

黒人の天才ピアニストが気性の荒いドライバーとともに黒人差別の激しい米南部をツアーする物語。
実話に基づいたじんわり心温まる作品。

また、それでいて声を出して笑ってしまうシーンもいくつかあってかなり楽
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

緊張感ある静けさと感情の昂りとの対比で観客を引き込ませてくれる作品。
スパイ活動を淡々と遂行するなかでグレヴィルとアレックスの間に生まれる確かな友情に胸が熱くなる。

東欧の文化にはふだん触れる機会が
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.7

『くれなずめ』というタイトルがぴったりの作品。
少し肌寒くなってきた秋の日、くれなずむ街の片隅で、なにがなんだかよくわからないけど感傷的になりながら観るのがよいのではないか。

あらすじのとおり披露宴
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おとなの恋の測り方(2016年製作の映画)

3.5

「いろいろあるけど人生、楽しんでいかねば〜」なんて思える作品。
金曜の夜や土曜の午前中に観て、土日を愉快に過ごすきっかけにしてみるのがおすすめ。

悩みやコンプレックスを抱えつつも日々を最大限に楽しむ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.7

「解体」って「破壊」よりも繊細で複雑だよね、みたいなことを考えられる作品。

一見、破壊衝動が満たされることによって崩れた心が回復していく作品だし、モノの壊れるさまを見るのが楽しい映画なのだが、タイト
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.0

みんなの小さな夢(スエニート)を明るく後押ししてくれる南風のような映画。この夏、笑顔になりたい人におすすめ。

ラップ多め+ラテンアメリカの陽気なノリ(実際のラテンアメリカを知らないのでイメージだけど
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.6

少年時代の夏の思い出に必要なものすべて。
じんわり汗をかくような夏に何度でも観たくなる作品。

自らの知る小さな世界を超えた冒険を経てこれほど大きくなれるのが12歳の特権で、だけどこの夏の日の尊さに気
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.8

とにかく渋くて格好いい男たちの話。
どんな状況・境遇にあっても義理を重んじ筋を通していく様にシビれる。

それぞれのシーンが映像としても魅力的で、落ち着いた映像の中に見えてくる男たちの気迫に圧倒されな
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.7

そこそこの頻度でローになりがちな私に共感と救いを与えてくれる映画。うつの話なのにどこかコミカルで心をほのかに温めてくれるから、心が沈んだときに何度も見てしまう。

ストーリーが奇抜とか映像が際立って美
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ライムライト(1952年製作の映画)

4.5

生に対する愛が詰まった名作。
なんとなく無声映画の印象が強くチャップリン作品を観るのは初めてだったが、台詞の一つひとつにこれほど愛が注ぎ込まれているとは、ただ惹き込まれるほかなかった。

「笑いあり涙
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.1

心がふらふらしていた時期にこんな夢をみた気がする。そんな雰囲気の映画。
心がふらついて好きな人の存在に依存したり、好いてくれる人の存在を避難場所としてキープしたりしたことのある人にとっては少なからず共
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.9

「ローマってこんなに生き生きした街なのか」と思うほど活気あるローマを切り出した美しい映画。
モノクロ映画なのに実際に訪れたときよりも色鮮やかなローマを見せてくれる名作だった。
晴れたローマの街をスクー
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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先週末に新劇場版3作からエヴァを観始めて以来1週間、余暇時間のほとんど(と少しの勤務時間)を費やしてTVアニメシリーズから全チェックした甲斐があった。
細かな部分で理解が追いつかない点はもちろんあるも
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

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なんとなく手をつけずにいたエヴァに初挑戦。『シン・ゴジラ』のヤシオリ作戦に心躍らせた私としてはヤシマ作戦の緊張感がアツかった。

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