Noahさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Noah

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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.9

さすがクロエジャオ。圧倒的な自然美を感じられるロケーション配置とそれを堪能できる撮影技術によって、今まで以上に「地球」を感じられる戦いになってた。

戦わないという選択肢は新しかった。状況を放棄するよ
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.7

原作を読んだ後の視聴なので、比較してどうかという評価もついて回るのが、原作物実写映画の性。その観点で言えば、60点かなぁ。

うん十話を2時間にするのだから細かい深掘りを端折るのは当然。原作では起承転
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

3.7

幼馴染みのケイ子と一緒にスナックを営む順は、両親に会いにいく。しかしそこでケイ子に対してネガティヴなことを言うのに加えて、“もう一つの真実”を告げた事により、動揺した順は父親を殺してしまう。

自分の
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.6

ジム・ジャームッシュ作品、初鑑賞。前情報の通り、すごくオフビートで、起承転結もものすごくなだらかな、ゆったりとしたストーリー進行。

そのおかげで一つ一つのセリフ選びや所作などが、くっきりと際立って見
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クイーン&スリム(2019年製作の映画)

4.0

出会い系アプリで出会った初対面の男女。デートの帰りに警察官の横暴に巻き込まれ、そのまま殺して逃亡してしまう。なんとか捕まらないように逃亡を図りながらも、その中でお互いに信頼と愛が芽生えていく。

感覚
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.8

戦火を逃れて疎開している少年が、保護者の祖母の死をきっかけに故郷への帰路につく。しかし、行く先々で出会う人達はほとんどが彼を異分子とみなして、目を覆いたくなるような扱いをしていく。

3時間近く、少年
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.5

家の中は家父長制、外は人種差別が蔓延る腐った街で、鬱屈とした毎日を過ごしていたジャビドが、ブルース・スプリングスティーンの曲と出会い、恋に人生に奮闘していく話。
ブルースの曲をそんなに知らないまま観た
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ロレンツォのオイル/命の詩(1992年製作の映画)

3.9

難病の闘病ものでも、切ない系や御涙頂戴系とは一線を画した、「進行していく病気をなんとか食い止めようともかぎ続けて、光を掴もうとする」具体性を持った闘病映画。

親の献身的な介護や、何よりも医者任せにせ
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マグノリアの花たち/スティール・マグノリア(1989年製作の映画)

3.9

女性たちのホンワカ友情コメディかと思ってみてたら、めちゃくちゃ人生の話でした。
時の流れってこういうことなのね。

人生良いことばかりじゃない。だからこそ支えてくれる友達の存在ってすごく大事。

映画
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ベートーベン2(1993年製作の映画)

3.6

セントバーナードのベートーベンと家族のみんなが帰ってくる。それだけで楽しい。

ベートーベン含めてみんなが恋をしてて色々ピンク。
悪者をやっつける爽快感とドタバタ感は1に劣るが、とりあえずこの家族を見
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.2

病気によって特殊な外見と体の変形によって、生活動作の不便さだけでなく、周りから怪物と虐げられていた主人公。1人の医師と次第に心通わせていく中で、周りが彼の素晴らしさに気づいていく。ただどうあがいても“>>続きを読む

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.6

泥棒とFBIプロファイラーの凸凹コンビによる、トレジャーハントアクション映画。
ストーリー自体はありがちで、展開も予想の範囲内だけど、安定の佳作って感じ。

主要キャストの3人の掛け合いが面白くて、
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交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年製作の映画)

3.5

冒頭のサマーオブラブの壮絶なシーンは、アニメ的にもストーリー的にもとても熱くなる。
アドロックが選択して勝ち取った未来。

その後はその息子レントンが、「あの子」と出会って、何が何だか分からなくなって
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ジミー、野を駆ける伝説(2014年製作の映画)

4.0

まだ内戦のくすぶりが残るアイルランドに帰っていたかつての英雄ジミーは、既存の社会システムに縛られない、自由を満喫できる「集会所」を再建する。
しかし表面的な和解のみで、心の中でまだ封建的なアイルランド
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

3.6

40歳で1度もチョメチョメしたことがない主人公が、その事をきっかけに仲良くなった友達の助けを得ながら、男として、人間として成長する話。
題名を筆頭に、めっちゃお下劣なワード連発なんだけど、人って不思議
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ベートーベン(1992年製作の映画)

3.8

やっぱ子供想いの優しいワンちゃんは正義なんだ…。
たとえ賞賛されなくても、誤解されて終わったとしても、自分を大事にしてくれる人たちのために頑張る。
ワンちゃんだけども、こんなふうに私はなりたい…。
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ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

3.7

ソウルの音楽を惜しげもなく楽しむ音楽映画。

野心増し増しで、バンドで一旗あげよう、自分たちにしかできない音楽をやろう、というきっとどのバンドも最初は必ず思う原動力が厚く描かれていて、何かを始めるとき
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ遠い距離を芝刈り機で旅するお爺ちゃん。この設定だけで惹かれる。その中で出会う人たちと話す中で、ぽつりぽつりと溢れるお爺ちゃんならではの沁みる言葉の数々。

仮にもディズニーだからテンポの良
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

シナリオなしでここまでの完成度は異常。だいぶ挑戦的な演出や表現方法の連続だけど、観客の理解と剥離しすぎてはおらず、汲み取れるかどうかのギリギリを攻めてる感。

惹かれて一緒にいることを望むのと同時に、
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.0

シャラマンさんのPOV初挑戦頑張ってみました映画。やっぱ一人称だからこそ怖いものはあるものの、全体的に「こんな感じ?こういうのでいい?」と頑張ってる姿勢が伝わってくるのが萎える。
あとオチも良くて「あ
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ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち(2011年製作の映画)

3.8

ニコラスウィントンの心意気も素晴らしいし、彼がいなければ亡くなってた命が数知れないのは確か。
しかし、もう一方で子供たちを自分の未来を承知で、決死の覚悟で送り出した親たちの気持ちを考えると胸の痛みと尊
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黒い牡牛(1956年製作の映画)

3.6

1匹の仔牛と、その子牛をひたすらに守ろうとする健気な少年の、友情物語。
愛着がどれほどの強い精神力となるのかを描く話でもあると思う。

求めよ、されば与えられんばりに、ピンチが訪れて奮闘して挽回して、
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.3

フェルメールの絵画のような美しさの中で展開される、許されざる恋。
信頼関係が恋慕に変わっていく様が自然で、そこにもグラデーションを感じることができた。

物語のほとんどがBGMなしで進み、耳に入るのは
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木靴の樹(1978年製作の映画)

4.0

3時間の長尺だし、ストーリーに大きな起伏があるわけでもないから、観る前は不安だったけど、いざ見始めると不思議な魅力によって吸い寄せられるように観入った。

とても素朴な暮らしの中家族同士が支え合い、ご
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ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)

3.6

ゾンビなのにめちゃくちゃ喋ったり、ゾンビなのにめちゃくちゃ収集癖したり、ゾンビなのに自分だけの部屋を持っていたりと、ツッコミどころを探し始めたら足りないから、この際全部スルーしよう。

ゾンビ映画だけ
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レナードの朝(1990年製作の映画)

3.7

取り戻したからこそわかる大事なもの。失ったからこそわかる大事なもの。そしてそれを目の当たりにしたからこそわかる大事なもの。

レナードや他の患者が歩む結果は決してハッピーエンドではなく、むしろバッドエ
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.0

いわゆるスクリューボールコメディの典型というか元祖。90年余経とうとしているのに、同じようなストーリーが今も好まれるのはすごい事。そしてその元祖というのはもっとすごいこと。

そういった事情から正直話
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.0

統合失調症の症状を視覚的に映像化するのってすごく貴重な試みだと思う。
鬱病はいくつか作品になってるけど、統合失調症はまた違った感じで、重くなりすぎないコミカルさもありながら、苦しさも描いていて良かった
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フローズン・タイム(2006年製作の映画)

3.7

失恋による過度のストレスで不眠症になった主人公が、限界突破して時間停止の能力を手に入れる。
幼年期から女体の美しさに関心があった主人公は、バイト先であるスーパーの女性客を片っぱしから脱がせて、デッサン
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.6

元カノからの探偵依頼を愛ゆえの憎しみ的な感じで引き受けちゃった主人公が、これまた愛と憎しみによって性格がねじれまくってる家族の住む館に行き、大富豪の祖父の死の真相を探る。

アガサクリスティ原作なだけ
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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

3.9

メインは黒人差別、黒人メイドを巡る処遇の問題、それを危険を覚悟でそれを伝えることの勇気。

しかし、これ以外にも女性らしさのステレオタイプとか、一度固まった常識を変えることの問題。なんだかいくつものテ
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ペーパーマン PaperMan(2009年製作の映画)

3.6

ヒーロースーツ姿のライアンレイノルズの見た目から、がっつりコメディかと思ったら、ほっこりコメディヒューマンドラマだった。

1人になって孤独になる。自分と向き合う。寂しさに負けて誰かにいてもらうのも、
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デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲(2001年製作の映画)

4.0

「僕らのウォーゲーム」の流れを汲むディアボロモンの逆襲。
無印勢の頼りになる先輩強キャラ感と、02勢の自分にできることを精一杯やる勢。
テレビ版02の世代間やりとりをここでも見られて嬉しい。

僕らの
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

4.3

文句なしの頂点。
セリフを暗唱できるくらい見てるのに、なお面白い。

サマーウォーズでまるパクリするだけのことはあるわ。

アランフエスの麗しき日々(2016年製作の映画)

3.2

夏の暖かみが感じられる綺麗な庭で壮年の男女が男女や夏の思い出、性について語り合う。
語り口はだいぶ文学的表現に偏っていて、集中しても何を言っているのか分からなくなる。7割くらいはなんとな〜く理解できる
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.1

大道芸人でホームレスの青年アレックスと目に病気を患う家出少女のミシェルが出会い、次第に心と体を重ねていく。
しかし彼らの心のスピードには差異があって少しずつずれていく…。

ホームレスで清潔感もなく、
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