リックさんの映画レビュー・感想・評価

リック

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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.3

「マジカル・ガール」というタイトルのイメージからは程遠く暗い作品。

終始漂う不穏でダークな雰囲気は非常に良い。
終わり方は思いの外あっけなく、「マジカル・ガールがどう本筋に絡むのか」を想像していた前
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ムーンシャーク(2022年製作の映画)

2.5

昨今、地球ではサメは空を飛んだり、砂を泳いだり、様々な生物と合体している。
もやは地球では飽き足らず、遂には宇宙へ進出。ハイブリッドシャークとなって月に降り立った人類を襲う。
さらには「人間寄りのハイ
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オーメン(1976年製作の映画)

3.8

ホラー映画の金字塔、666でお馴染みの本作。
公開から50年近く経つが今観ても十分に楽しめる。

洋画ホラーといえばビックリ系の演出の印象があるが、邦画ホラーを思わせるジワジワとした演出が印象深い。
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.7

後味が悪い映画として度々話題に上る本作。一応ミュージカル映画。

作品全体的に暗い雰囲気が漂う中、明るいミュージカルが挿入される。それが逆に不穏な空気を醸し出しており不気味である。
基本的にミュージカ
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.2

着眼点は悪くないものの調理に失敗している。

タイトルの通り「怪獣ムービーで怪獣が倒れた後、それをどう始末しているのか?」が主題の作品。日本政府として国際的にもそれをどう処理していくのか、を皮肉たっぷ
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.7

法廷を舞台としたサスペンス。

1996年とやや古い作品ではあるものの、今観ても十分に楽しめる。
映画慣れしている方であれば結末は予想出来てしまうかもしれないが、オチがとにかく見事。物語にどっぷり浸か
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.7

満を持して登場したMEGの続編。
そして昨今となってはもはや珍しい正統派サメ映画。何とちゃんとサメ(メガロドン)が海に出る。

前半は真面目な海洋スリラーだが本作の見どころはやはり後半。
「サメがデカ
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.9

ホロコーストをテーマとしたヒューマンドラマ。

扱うテーマがややセンシティブではあるが、ストーリーは分かりやすい。
ラスト10分で結末は想像出来てしまうが、想像通りにトントン拍子に事が進んでしまう為、
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キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

2.7

オーソドックスなB級映画。

B級映画には「A級を目指していたが諸々足らなかった結果、B級になった作品」と「そもそもの終着点がB級」の2パターンあるが、本作は間違いなく後者。
突っ込みどころや色々雑な
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

3.9

実際の事件を基にした育児放棄をテーマとした作品。

大部分は定点カメラで進行し、音楽や効果音もほぼ無くリアリティがある。特に後半は子供目線で話が進行する為、子供たちが試行錯誤している状況を我々視聴者は
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ブラック・デーモン 絶体絶命(2023年製作の映画)

2.6

悪くは無いのだがどうにも中途半端さが残る作品。

色々やりたい事を詰め込んだ結果、どれも印象に残らない感じがある。
一応後半に明かされる隠された設定もあるが、いまいちインパクトに欠ける。油田から脱出す
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DRONE/ドローン(2019年製作の映画)

2.9

非常にバランスは良いが、やはりB級からは抜け出せない作品。一応ホラー。

誰しもが想像したであろう、ドローンが人間を襲うストーリー。
猟奇殺人者が散る間際に自らの魂をドローンに込め、そのドローンが新婚
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悪のクロニクル(2015年製作の映画)

4.0

警察組織を舞台としたどこか悲しい復讐劇を描いた韓国映画。

出世街道まっしぐらのエリート、チェ刑事が、タクシー運転手と揉み合いになった拍子にナイフが刺さり殺めてしまう。自身の行いを隠蔽する為に右往左往
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.8

「エスター」の前日譚にあたる作品。
前作のネタバレから始まるので、無論前作を観てからの視聴を強くオススメする。

視聴者はエスターの真実を知っている状態で観進める為、「古畑任三郎」や「刑事コロンボ」の
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.6

良質なホラー映画。

あらすじにも記載がある通り「何かがおかしい」と思いながら観進め、最後にその疑問が解決される。
ビックリ要素はあるものの、じわじわと不穏感が募っていく流れは面白い。
ただ、「3つの
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恐怖人形(2019年製作の映画)

2.6

何故か笑いが先行してしまうホラー映画。

山奥の小屋に集められた男女。音信不通となった中で一人、また一人と何者かの犠牲となっていく。果たして集められた者の共通点とは。

上記の通り、ストーリーそのもの
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

4.2

2009年に実際にアメリカで起きた事件「オスカー・グラント三世射殺事件」を基にした作品。
白人警官の度が過ぎた越権行為により、22歳という若さでこの世を去った黒人男性オスカーの最後の一日を描く。

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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.0

薬物をテーマとした本当に救いの無い鬱映画。

4人の登場人物がそれぞれの理由でドラッグに溺れ、それぞれの破滅への道を淡々と描く。良くも悪くもドラマティックな展開等無く、日常のひょんな事から次第に足を踏
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レベル・サーティーン(2006年製作の映画)

3.2

ゲーム要素の強いタイ産スリラー映画。

金も職も失い途方に暮れる主人公。そんな主人公の元に13のミッションをこなせば大金が手に入るゲームに参加する権利が与えられた、と何者かから電話が入る。
始めの内は
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

孤児の女の子「エスター」を描いたサイコスリラー。

終始緊迫感があって120分があっという間だった。
また視聴者という神の視点でだからこそ把握出来る人間関係がもどかしくて良い。前半に張られた伏線も後半
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.4

重厚なストーリーで非常に見ごたえのある作品。

あからさまに胸糞悪いというタイプの作品では無いが、むしろ作品を観た後で考えれば考えるだけ何とも言えないやるせない気持ちになるからタチが悪い。
物語の冒頭
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ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.9

純度高めのB級ホラー映画。

頭を空っぽにして何も考えずに観られる映画。あらすじが全てである。
終始倫理観がぶっ飛んでいる。

確かにビーバーがゾンビ化し襲ってくるのだが、どこか可愛い。何か憎めない。
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キャビン(2011年製作の映画)

2.5

何とも評価のしづらい作品。
全く万人受けはしないが、好きな人はとことんハマるであろう作品。

多くは語らないが、かなり変わった構成。
序盤でその構成は明らかとなるが、個人的には最後にネタバラシという方
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

高さ600mのテレビ塔を舞台としたシチュエーションスリラー。

様々なアイテムを駆使して状況を打破しようとするさまは脱出ゲームのようで楽しい。
またシチュエーションスリラーではあるが、何故テレビ塔を登
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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

3.9

死刑制度の是非に言及したメッセージ性の強いサスペンス映画。

死刑廃止論者でもある死刑囚デビット・ゲイルの冤罪を晴らすため、記者が右往左往する。
映画慣れしている方であれば結末は想像できてしまうかもし
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シン・タイタニック(2022年製作の映画)

2.4

パッケージからは見て取れないがB級ゴースト映画。
ホラー映画というよりもゴースト映画という方がしっくりくる。

タイタニック沈没から約100年後、最新テクノロジーによって復元されたタイタニック3号が舞
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

主人公最強系韓国ムービー。
原題のPart1が示す通り、続編ありきの作品で本作では完結はしない。

特にアニメ、ラノベにおいてありがちな設定ではあるものの、王道といえば王道。
ラスト30分の疾走感が凄
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7500(2013年製作の映画)

2.8

飛行機を舞台としたパニックホラー。

作品全体の大筋は良いのだが、調理の仕方が惜しい。
個性のある登場人物やシチュエーションが整っているだけに非常に勿体ない。またラストも仕掛けも良いだけに残念。
恐怖
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閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.6

ジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソンが送るミリタリー系サスペンス。

特訓の為、森の中に降り立った7人のレンジャー部隊。
ある日鬼教官が何者かに殺されているのが発見され、最終的に7人の内2人
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女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

3.9

踊らないインドのミステリー映画。

ヒロインのヴィディヤは突如消息が分からなくなった夫アルナブを探す為、インドの大都市を訪れる。子供を身籠ったまま必死にアルナブの行方を探るも出入国リストにも勤務先にも
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ノットジラ(2020年製作の映画)

1.5

一部界隈では有名なカイジュウムービー。

ノットジラの着ぐるみ感や背景の雑さは100歩譲って良しとして、終始ギャグがコテコテでお腹いっぱいになる。
もはや映画というより出来の悪いコントを延々と観させら
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

4.0

どんでん返し系クライムミステリー。
視聴した後、スタンディングオベーションしそうになった。

あらすじは紹介されている通り。
物語は敏腕弁護士が主人公に事件の概要のヒアリングを行い、その証言になぞった
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Mako 死の沈没船(2021年製作の映画)

2.7

初のエジプト産サメ映画。
前評判がかなり高かっただけにやや残念な評価。

サメの脅威よりも人間ドラマがメイン。
サメ映画としても人間ドラマとしても中途半端な立ち位置ではあるが、パニックムービーの体裁は
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バイオレンス・レイク(2008年製作の映画)

4.1

バッドエンドにも程があるくらいのいわゆる胸糞映画。
あまりにも負の方向に振り切っている。

湖に遊びに来たカップルと地元の子供達のひと悶着が次第にエスカレートしていく。
これまたホントにありそうだなぁ
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リピーテッド(2014年製作の映画)

3.4

ある事件をきっかけに1日しか記憶が持たない記憶障害を持つ主人公の話。

正直目新しさに欠ける設定ではあるが、良くも悪くも無難な仕上がり。
ミスリードを誘うトラップはあるものの、恐らくサスペンス慣れして
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.2

非常にメッセージ性の強いシチュエーションスリラー。

映画のあらすじは公示の通りではあるが、
この施設は「社会の縮図」そのものである。

上層の者は下層の者を蔑ろにし、私腹を肥やす。
下層の者は声を上
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