SatoshiItoさんの映画レビュー・感想・評価

SatoshiIto

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日日是好日(2018年製作の映画)

4.5

大森立嗣監督『日日是好日』
樹木希林ファンの長女(AB型・天秤座)と一緒に。

茶道の所作はもちろん、人の姿が本当によく撮れている。希林さん目当てで行ったのだけど、黒木華さん筆頭に演者全員が素晴らしか
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

久しぶりに鑑賞後立ち上がれなくなるほど圧倒された。

書きたいこと、言いたいことは他にも山ほどあるが、二つだけ。

この監督の映画は、本当に人物の目線が美しい。目ではなく目線。どういう演出と撮影方法な
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.0

ウッディ・アレン監督『アニー・ホール』。
20年以上の歳月を経て、「午前10時の映画祭」にて。

最初に観た若かりし頃、間違いなくこの映画のダイアン・キートンに恋してたということを確認。ファッションだ
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキ監督『希望のかなた』。

難民問題を扱っているけど、オフ・ビートでいつものカウリスマキ作品。

邦題がいいと思う。
切々たる現実を描きながら、それでも希望のかなたにあるものは、希望で
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.0

極音上映『イージーライダー』

昔観た時は、アメリカの風景かっけー、音楽かっけー、バイクかっけー、ヒッピーのファッションかっけーくらいにしか思わなかったけど。

改めて観て、ジャック・ニコルソンの演技
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.5

アマンダ・ケンネル監督『サーミの血』。

北欧における先住民族サーミ人への差別と、それに抗い、近代社会に憧れ、自らの血から自由になろうと行動する少女の姿を描く。

差別され、それから逃れるためにいつし
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野良犬(1949年製作の映画)

4.5

昔観た時には全く気づかなかったけれど、これは「責任」についての映画である。

自らの拳銃を掏られた若手刑事がそれによって起こされる事件に責任を感じ悩む。

しかし、ここで述べられている「責任」はもっと
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トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)

5.0

最初から最後まで、出てくる子どもたちが本当に素晴らしい。一体どんな演出なのだろう。奇跡としか言いようがない。

「問題児」が学校を去らなくてはならなくなり、そこで教員が自分の心情をこどもたちに語りかけ
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

4.5

西部劇で名を馳せたアメリカ人巨匠監督が、西部劇の主人公に類型的な、正義を重じ、仲間を大事にし、権力に同調せず、女子供に優しい、それでいて殺伐した主人公を、アメリカ人俳優を起用し、しかもドイツ軍曹長を演>>続きを読む

ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

4.0

『ギミー・デンジャー』
ジャームッシュが撮ったストゥージズのドキュメント。
挿入される軽妙な映像が、重たい人間ドラマにせずに、偉大かつお間抜けな愛すべきバンドの業績を讃えている。

先日、この歳になっ
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米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017年製作の映画)

4.0

アメリカ占領期の沖縄で、米軍の統治と不屈の精神で戦い続けた瀬長亀次郎のドキュメンタリー。ニュース23でキャスターを務めていた佐古田忠彦氏が監督。

米軍統治下で、激しく「民主主義」を求めた沖縄が、主権
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泥の河(1981年製作の映画)

5.0

自分が病気になって死期が確実となったら、残された家族に、
「悪いけど、この映画観たいからDVD借りるなり買うなりなんとかして」
と、最後だから許されるわがままのうち貴重な一つを用いてでも観るべき映画。
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野火(2014年製作の映画)

4.5

立川シネマシティにて。

終演後、塚本監督登壇。

「大岡昇平の原作と、フィリピンで戦った方に取材して聴いた話に基づいており、日本軍のお粗末な作戦により、戦って死ぬのではなく、飢えて死ぬ兵隊が多く、極
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パターソン(2016年製作の映画)

4.5

洋画でよくある、男女が抱きあったまま寝ていて、幸福感に満ちた姿のまま朝がやってくる(『パターソン』チラシ参照)……そして、目覚めた2人はキスを交わす…みたいなシーン。あとよくあるのが、そんな2人のとこ>>続きを読む

僕とカミンスキーの旅(2015年製作の映画)

4.0

久々、下高井戸シネマにて。
『僕とカミンスキーの旅』。

マティス最後の弟子にしてゴッホと交友を深め、ポップ・アートの時代に盲目の画家として一世を風靡した伝説の画家、カミンスキー。
そのカミンスキーの
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

主人公の少年は列車でカルカッタ(コルカタ)まで来てしまい、以後20数年に及ぶ「迷子」になるのだけれど、カルカッタのハウラー橋の姿が映し出されて、思わず声を上げてしまった。

以下、映画の感想かつ個人的
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

5.0

映画全体に溢れるケン・ローチ監督の思いにただただ圧倒される。単なる権力への怒りだけではなく、ユーモアを含む人間劇として見せる監督の手腕は相変わらずだ。

そもそも、この「怒り」は誰に向けられたものだろ
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セッション(2014年製作の映画)

5.0

師匠は弟子を絶対に褒めない。弟子は師匠の音楽のためにのみ存在し、幼き弟子が師匠から感得したわずかな信頼も、即座に完膚なきままに裏切られる。
容赦ないどころではない。浴びせる罵声を構成する言葉の数々、お
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.0

家族。
親子、兄弟、姉妹…。
近接中心の映像が、その息苦しさを表すのに成功している。
最も近いのに、肉親とはどうしてこんなに厄介で、息苦しいのだろう。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

5.0

外国人監督が日本を舞台に撮った映画は数多あるけれど、この作品は日本人俳優の緊張感ある演技が場面を引っ張り、全体として素晴らしい作品を生み出している。いい意味で、外国映画という感じが全くしない。スコセッ>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

ハリウッドらしい夢溢れる、それはそれはステキな作品。
ワンシーンを撮り終えるごとに「最高!」とか言って盛り上がるアメリカン・スタッフたちの姿が思い浮かんでしまう、そんな計算され尽くした秀逸な映像と音楽
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