最近、土曜日の日中はずっと寝てる。蓄積疲労を返済しきれない。19時くらいに起きて家の片付けや洗濯をしてようやく映画を観る。映画館行くのも億劫になってきているので家の棚から選出。この『静かなる男』もそう>>続きを読む
後半ちょっと寝てしまったけど、同じくロッセリーニの『新ドイツ零年』(1948)にひとつの回答を示したってことなのかな。ロッセリーニは何本か観たけど『新ドイツ零年』以外ピンと来ておらず、実は晩年のほうが>>続きを読む
確かにこれは傑作と言われるのも頷ける。役所の縦割り行政に従属していた役人が胃癌で余命いくばくないことを知り、最後の仕事となるかもしれない市民公園の整備に全身全霊の善意を傾ける。しがない小市民の死に際に>>続きを読む
映画を観たというか経済合理性を観たというか。どこに向かって何が進行しているのかは不明でも何かが進行していることさえ明確であればおおよそ問題ないことの証明を観たというか。
【死ぬまでに観たい映画100>>続きを読む
2026/05/31
映画監督の友人が原田芳雄ファンとのことで、自宅で一緒に鑑賞。大根仁監督『SCOOP!』(2015)のリメイク元の作品。何度観ても好き。未DVD化のVHSなのだが、当時にしかない時>>続きを読む
独善的な性格で11の新聞社を首になった記者チャールズ・ターテムは、ニューメキシコの小さな新聞社に拾われる。近く洞窟で生き埋めになった男がいるとの情報の手に入れたターテムは心機一転のチャンスと飛びつき、>>続きを読む
夏のエッセンスを純粋培養したような映画。夏って四季の中で最も実在感がなくて、リアルタイムで体感するよりも記憶の中で実感する季節だと思う。例えば冬は実時間の生活と結びついてその瞬間瞬間に感じられたりする>>続きを読む
後期ベルイマンしか観たことなかったのでこんなにストレートな映画を撮っていたことに驚きを隠せない。ベルイマンはいつか全部観よう監督なんだけど、邦盤物理メディア収集の意味ではVHS止まりが5本、未ソフト化>>続きを読む
ザンドラ・ヒュラーのカラオケシーンが良すぎる。不穏な予感も含む何かの前夜に訪れる弛緩した凪の時間のカラオケシーンが大好きで、映画の好きなシーントップ5に入るんだけど、ニッチ過ぎてあんまり遭遇しないので>>続きを読む
あえてカタカナにするなら「サンプレ・アクシドン」でしょう。イランでの製作が許されずフランス製作になっただけでフランス語映画ではないとはいえ、ステファン・カスタン『またヴィンセントは襲われる』(2023>>続きを読む
引退作の可能性のあるケン・ローチ作品となると、教科書的な現代倫理観でもありがたさが勝つ。
『熱帯魚』(1995)『一秒先の彼女』(2020)などで知られる陳玉勲(チェン・ユーシュン)最新作。もともとコメディを撮ってきた作家だが、今作はコメディ要素もあるものの白色テロ時代の台湾を舞台にした社>>続きを読む
前言撤回。下品すぎて気絶した。そんなやり口でキスすんなし。
https://filmarks.com/movies/22240/reviews/176309137
自認エキセントリックな女性(グロリア・グレアム)がホンモノ(ハンフリー・ボガート)に出会ってしまい危機意識と恋心の間で揺れるフィルム・ノワール。めっちゃ気持ちわかる。こんくらいの変な人なら余裕で楽しめ>>続きを読む
ペニスから最も遠い(?)男ジェームズ・スチュアートが最高の銃ウィンチェスターのマクガフィン争奪戦に参加してペニス振るう西部劇。似合わん......が、岩山を舞台にしたクライマックスの銃撃戦は出色で、ア>>続きを読む
初シネマリスで鑑賞。まだ尖りきっていないタルコフスキーという印象を受けた。エイゼンシュテイン、ドヴシェンコ、プドフキン、ミゾグチ、クロサワあたりが混然一体となった感じ。溝口健二『雪夫人絵図』(1950>>続きを読む
Blu-rayを一度中古で購入して再生したらところどころ止まってしまう不具合に見舞われ、新品を購入しなおしても事象が再発。どうやらIVCのBlu-rayと私が使っているSONYのデッキ(リージョンフリ>>続きを読む
フランクリン・J・シャフナーはけっこう間延びした映画を撮る作家と認識していて、本作もまあ予想通りの間延びっぷりだった。デヴィッド・リーンの下位互換と言うと言い過ぎか?「好きだから戦うのっ!!」と正直に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
身体の拡張としてのメディア、メディアとしての窓──元メディア論学徒としては完全にメディア論の理論を映像化した作品にしか見えず興味深深(きょうみぶかぶか)だった。“メディアとしての窓”という概念がある。>>続きを読む
精神分析学者ヴィルヘルム・ライヒの生涯をドキュメンタリー的に撮ったパートに共産主義革命には性的開放が不可欠だと主張するフェミニストのパートが重ねられる。「若者から甘いセックスの権利を奪うのは精神的健康>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
青い凧に激動の中国を生きた親世代への敬意とまだ見ぬ夢を乗せて──傑作にして、中国映画史に残る重要作。北京電影学院では張芸謀(チャン・イーモウ)や陳凱歌(チェン・カイコー)と同期にあたる中国映画第五世代>>続きを読む
シネマトグラフと宗教的実存──たぶん人生3本目のブレッソン。フランスの片田舎に赴任した若き司祭が布教と善行に励む日々の中で苦難に直面し聖俗の葛藤にさらされる様子を、日記による回想形式で描く。“善きこと>>続きを読む
初老の保安官ウィル・ケイン(ゲイリー・クーパー)は新妻(グレース・ケリー)と結婚式を挙げる。直後、ケインがかつて逮捕したならず者フランク・ミラーが正午の列車で町にやってくるという情報が入る。ミラーの仲>>続きを読む
ヴィンセント・ミネリによりハリウッド舞台裏もの。冷徹で野心家の映画プロデューサーに翻弄される映画監督、女優、脚本家を描いたテンポの良い群像劇なのだが、ミネリはいつも私の記憶に残ってくれない。『若草の頃>>続きを読む
差し伸べる手の不在、現実を歪めるしかなかった男の悲劇──ホメイニが本作と気に入って映画制作を活発化させたらしく、イラン・ニューウェーブの嚆矢となった映画とされている。日本では未ソフト化のため海外盤を購>>続きを読む
7年前に妻を亡くし息子と二人暮らしをしている青山は、映画制作会社の社長である友人から新作映画のオーディションを開催し応募者から再婚相手を探すことを提案される。青山は書類選考の紹介文から惹かれていた山崎>>続きを読む
ヒッチコック随一の傑作と評される作品だけど全然ピンと来ず。が、結局のところ誰かに強迫的に心惹かれて囚われてしまうときその焦点には風貌がある、というのは仰るとおりな気がする。ヒッチコックは初トーキーの『>>続きを読む
ハリウッド映画あるある:スリラー映画のクライマックスの舞台、遊園地がち。殺したい人がいる2人が標的を交換することで果たして逮捕を免れる確率があがるのか真剣に考えだしてしまったけど、そもそも「お前からや>>続きを読む
気の弱いイケメンが今カノと初恋相手の間で揺れるという全く興味をそそられない物語で、それでもなんだかんだ引き込まれながら観たのだけど、1か月経ったらほとんど記憶に残っていない。
【死ぬまでに観たい映画>>続きを読む
非常に美しい映画で、目を覆いたくなるほど残虐で醜い事柄を素知らぬ顔で美しく撮れてしまうこと、その事実に驚嘆させられる。画面に映っているもので唯一醜かったのはボカシ(ボカシの入る映画は映画館で観ないと決>>続きを読む
アレック・ギネス演じるしがない銀行員が間抜けな仲間とインゴッドの強奪を試みるクライム・コメディ。エッフェル塔のらせん階段を駆け下りるシーンと数秒の出演でも強烈に印象的なキャリア初期のオードリー・ヘップ>>続きを読む
マックィーンの青い瞳がたたえる闘志──スティーヴ・マックィーンをスクリーンで拝めるだけでだいぶ夢見心地みたいのとこある。カッコ良さで他を黙らせる目立ちたがりやさん!独房の似合う男!独房が似合うとはいえ>>続きを読む
搾取と疎外により霊化する身体──これだけは観ようと思っていたので、1か月ぶりに映画館に足を運んだ。前評判に違わぬド傑作だった。同じ農村を舞台に、死に接近する少女たちを4つの異なる時間軸で描く。説明は排>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモス最新作。今回は脚本がいつもの相棒エフティミス・フィリップではなくウィル・トレイシー(完全なる出オチ映画『ザ・メニュー』の共同脚本を務めた華々しいキャリアで知られる)であり、韓国映>>続きを読む
元卓球部から言わせてもらうとピンポン玉の軌道が変すぎるんだが、映画の中でCGのピンポン玉の軌道が正しかった試しがないのでまあいいか。『ワンバト』然り『8番出口』然り、最近ダメな親父が右往左往する映画が>>続きを読む
フランス映画祭2026にて。単純にあんまり相性が良くないってことだと思うが、ダルデンヌ兄弟の狡さを再確認。あるショットを撮った時にフレーム外の現実が不可視化されるのと同様に、ある物語を描くということは>>続きを読む