凜々さんの映画レビュー・感想・評価

凜々

凜々

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

長いな…
前作の「ウエストサイドストーリー」はミュージカルというのもあったけど、この手の軽い話でこの長さはどうにかならなかったのか。

まあスピルバーグの自伝的映画だし、思い入れのある過去の経験をちゃ
>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

相変わらずのエロと暴力。
この歳にしてやることが全く変わってないのも驚くが、「自己愛」というワードで現代を表そうとしているのも鋭敏。

教会の照明とか素晴らしいなと思ってパンフ読んでたら全部自然光との
>>続きを読む

暗黒街の顔役(1932年製作の映画)

4.2

冒頭のエクスキュースから打って変わって暴力、暴力、暴力。
他のギャング映画でよく観た、店での銃乱射シーンも、ここまで快楽に寄せてはいなかったと思う。

陰影の効いた画面作りも相まって、一番カッコ良いギ
>>続きを読む

攻撃(1956年製作の映画)

4.0

戦争シーンのチャチさが、同時代のキューブリックの「突撃」と比較しても気になる。(軍が一切協力してくれなかったというのもあるが…)
一方でアルドリッチの反骨精神には頭があがらない。現実に立脚した強みがあ
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

ロケーションが絶景。
「式日」+「キューティーハニー」という感じで、やはり実写の方が庵野作品は好み。

浜辺美波と柄本佑が良い感じ。

2023年22本目

イントレランス(1916年製作の映画)

4.0

評価せざるを得ない。
トゥルークライムって、これを追体験した感じだったのかな?

2023年21本目

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.6

4人の少女たちが「卒業」に向き合う物語であり、それぞれが大人への苦い道を進んでいく。

神田と作田の物語が良い。特に神田。彼女らは「贈与」により着実に大人への階段を登った。

2023年20本目

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

「この人、ジャズを信じてるんだ」
「好き」じゃなくて「信じる」という言葉選びが良い。

2023年19本目

ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.0

目の見えない人はどのように世界を見ているのか。

2023年17本目

バビロン(2021年製作の映画)

4.2

これは今年をかけて考えていきたい映画。
ラストは偉大なことをやってくれたと思う。
ただ、チャゼルの現代的な感覚はいまだに飲み込めていない、、、

2023年15本目

アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.6

誠実に「物語」ることを描き続けている監督なんだな、ジョージミラー。
結局1人では生きていけないってこと?

2023年16本目

シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

3.8

高層ビルの中に佇む村の姿。
中国ノワールの逸品。
誰にも愛されない親父に少し同情してしまう。
「一場遊戯一場夢」含め、音楽が良い。

2023年13本目

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.5

戦のシーン以外で見せる。
途中がカムイ伝みたいで良い。
食えない家康の斎藤工と、メンヘラの明智光秀が好み。

2023年14本目

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.0

北欧のハムレット。
カッコつけすぎないのが良い。
槍を投げ返すシーン、戦慄する。

2023年12本目

あのこと(2021年製作の映画)

3.6

保守的なフランスを見る。
サルトルの時代の風を感じる。

2023年11本目

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.5

不要なまでのムダ話が、スコセッシの良きところであり悪いところでもある。
個人的にはやはりこれがスコセッシ映画かなと。

2023年10本目

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.4

もう少し早く観ておけば良かったな、
全方向的に喧嘩を売ってる感じが好み。

ほぼ同じ場所で話が進む割に全然退屈しないのも、物撮りインサートや群像劇としての語り口がリアリティショー的な演出として効いてい
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.3

ひたすら禁欲的で、ゴシップ的な描き方を徹底的に節制しているように見えた。

多分、力点の置き方なんだと思うのだが、キャリーマリガンでなかったらもしかしたら観れなかったかもしれない。

2023年7本目

ライオット・クラブ(2014年製作の映画)

4.0

クズ映画好きです。
ちゃんと舞姫みたくなってるのがやはりホモソだなあ…
これはまた観ます。

2023年6本目

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

meets伊藤亜紗という感じがした。

ケイコの世界を側から見ることで感じる緊張。あのコンビニ店員がもし自分だったらと考えさせられる。

鏡に向かって二人でシャドーやってるとこがベスト。

橋の下で職
>>続きを読む

銀河英雄伝説 わが征くは星の大海 4Kリマスター(1988年製作の映画)

3.8

いわゆる本元のスペースオペラをあんま見たことないんだけど、こういう話を真面目にクラシック流しながらやっちゃうのが流石日本のアニメという感じで恐れ入る。

60分でしっかりオッサンのダメさ加減を映しつつ
>>続きを読む

デーヴ(1993年製作の映画)

4.0

結末良いっすね。
得たものは愛と信頼できる仲間。
地位とか名誉はもう一回頑張ればよいじゃない、という感じで素直で好感が持てる。

入れ替わりものだと当然、バレるかバレないかのサスペンスを描きたくなっち
>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

3.5

やっぱ長い。
壮大な叙事詩としてはこの長さはある種必要なのは分かるんだけど、いかんせん非劇的な末路を遂げるのは観る前からフラグビンビンに立ってるからなあ…

イタリアにおけるオペラの重要性はそこはかと
>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.8

中世ヨーロッパ映画の個人的な楽しみは、全く共感できない考え方や習慣を体験できるところにあると思うのだが、主人公がいかんせん現代的すぎて少しがっかり。

「騎士道」という外在する価値観に身を委ねることが
>>続きを読む

砂漠の流れ者(1970年製作の映画)

4.0

ワイルドバンチの後なんだ…意外。
あまりにも優しすぎる。映画としても人としても。

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

5.0

もうこれだけ観てれば良いよ。
アニメでは絶対(とまでは言わないけど)作れないカット割。

最後まで善人じゃないのも良い。
死ぬ前に少しでも人生をよく見せようみたいな気持ちが働きそうなものだけど、娼婦に
>>続きを読む

なまず(2018年製作の映画)

3.8

主演の人が良かった。

監督的には日常がつまらなすぎるのかな。その割には日常への執着がある気がする。
非日常的なものが終始描かれているのに物語の中心には食い込んでこない。

ジャンピエールジュネとか、
>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.8

最初の銃めちゃめちゃカッコよかった。
終始先の読み合いで、優秀な人ってこういう思考回路なんかなと少し尊敬させていただきました。

自爆シーンで少し泣いたよ。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

「快楽主義」推奨映画。
マジックマッシュルームのあたりで確信した。
こういう自分探し映画、確実に増えてきてるよね。時代か。

ゴジラ(1954年製作の映画)

4.5

川本三郎の言う通り「暗い」。
一種の恋愛映画としても読み替え可能なくらい、芹沢の描写が辛い。
彼が恵美子にオキシジェンデストロイヤーの秘密を伝えた時の心情を察するだけで胸が痛い。

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.8

弱い人間が権力を持つとこうなっちゃうよね…
一度世間から外れてしまった普通の人間が正しさを求めるとこうなってしまう訳で、70年代の一部の左翼が神格化されてるのもそういう真理が働いてるのかなあと思った。
>>続きを読む

C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

4.2

「幸せになれない人生は惨めだ」って言うけど、順路が逆なんではないかと思う。
惨めな人生が幸せになれないのであって、そういう順番で思考できなければ永遠に幸せにはなれない。

セリフからもザックがどれだけ
>>続きを読む

>|