リプリーさんの映画レビュー・感想・評価

リプリー

リプリー

13日の金曜日PART7/新しい恐怖(1988年製作の映画)

3.6

シリーズ新章は、ジェイソンVS超能力少女、という牛丼キムチ乗せみたいな設定。
それ自体は別にいいしそれなりに楽しんだのだが、いかんせん少女側が無条件に強すぎる。
サイコキネシスから未来予知、最後は炎も
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

4.1

かなり遅ればせながらのタイミングだが鑑賞。
なるほど、これは高評価も納得の良作、傑作。
アパート閉じこもりもののサスペンスとしてキャラ造形がうまく引き込まれる。クライマックスのキレながら逆襲描写は最高
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.2

一作目を見返しのはかなり久しぶり。
30年近く前の作品で、もちろん人間をCGではあまり描けないという技術的な問題があるにせよ、企画的にやっぱり尖っていて面白い。
ただふと思うのは悪役のシドは、変態的な
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.0

割合最近オリジナルのアニメ版を見返したので、本作も見たわけだがこれは良かった。
正直序盤は割とダレたが、サーカスに参加してからの展開は不死というテーマが浮き彫りになり、なるほどそうきたか、と。
戦争と
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貞子DX(2022年製作の映画)

3.0

貞子はもはやホラーアイコンでしかないので、本作もそっちの方向には当然いっていない。ジャンルとしてはほとんどコメディだといえる。というかコメディだ。
IQ200と言いながら持ち出す理論がプラセボ効果とか
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異端の純愛(2023年製作の映画)

3.9

ずっと気になっていてようやく鑑賞。
なるほど、これは究極的な異端というかなんというか…。それでいてたしかに純愛。
2話目は片腕マシンガール的なサービス精神に溢れて面白かったが、本題は3話目。
なんとも
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101匹わんちゃん(1961年製作の映画)

3.8

本作の前に制作された作品(白雪姫だったかな?)でお金を使いすぎてしまい、101匹わんちゃんはペン入れをせず、鉛筆画を動かすことでコストを削減した、という裏話を聞き鑑賞。
なるほど、確かに鉛筆の線がはっ
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毒娘(2024年製作の映画)

4.3

内藤瑛亮監督作品のキャラクター原案が押見修造さん!? と最初の特報を見たときはそれはもう嬉しくて公開を心待ちにしていた。

そして、案の定今回も良かった。最高だった。
すべてが気に入らず、でもどうにも
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

IMAXレーザー2D字幕版にて。

個人的にはノーラン監督作品で断トツで面白かった。
こと本作で言えば、とにかくサスペンス演出がうまい。
トリニィ計画と審問会の高まりは音響の使い方が完璧でIMAXでみ
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.3

評判の良さを聞いて駆けつけたが大正解。
子どもたちが偶然、殺人現場を目撃し、犯人を強請ろうとするが…という設定の面白さはもちろんある。

が、僕がこの作品をほとんど愛おしいとすら感じているのは、ともす
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

とにかく犬好きとしてこんな映画見たことないし、それだけで価値があるといえると思う。
何せ実写の犬がきちんと訓練を受けて、目の前で数々の名演技を見せてくれるのだ。しかも、一頭一頭犬種が違うときてる。まる
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.0

Amazonにこういう古い映画があるのは本当にありがたい。
お話自体は後のリメイク版や、影響を受けた作品で知ってはいたが、少女を巡るシーンは今見てもなかなかショッキング。
そしてやはりフランケンシュタ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

ドルビーシネマ字幕版にて。
パート1と2合わせて5時間強。その割にカタルシスに欠けるなという印象。
やはりパート1のペース配分がおかしくて、序盤の主人公が受け入れられる描写くらいはパート1で済ませてお
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.7

一作目は結構好きなのに、劇場鑑賞はおろか配信でもスルー。地上波で見た身なので、偉そうなことは言えないし、それこそ歌唱、ダンスシーンのクオリティ、クライマックスの舞台の仕掛けを見れただけでもとは取れてる>>続きを読む

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

4.0

フランク・カルフン監督×アレクサンドル・アジャプロデュース作品では「P2」という快作があるが、本作も負けず劣らずの出来だった。
ガソリンスタンドで謎の狙撃手に狙われるという設定の面白さに甘んじた雑な作
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

3.0

酷評もさもありなんかな、とは思った。まあ面白おかしく過剰に叩くのはどうかと思うが…。

おそらく多くの人に言われてるであろうツッコミどころ的なところとか(例えばそれのジャンプ距離が短くて無意味だとか)
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

猫推しの予告のせいかそこまで食指は動いていなかったが、まあ、何となく最近疲れてる気がして考える作品は避けたいひし、キングスマン以降のマシュー・ボーンは一応劇場鑑賞してるし、という変な理由で鑑賞。
結論
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禁じられた遊び(2023年製作の映画)

3.6

Jホラーはなるだけ劇場で見るようにしてるのだが本作は見逃しており…。
予告編からの想像とは結構違っていて中田監督はこういう面白路線なのかな、と。
別に特段面白くもないが、そんなにつまらなくはない。
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アラジン(2019年製作の映画)

3.6

金ローにて。
アニメ版は見てるはずだがうろ覚え。
で、今回実写版を見たわけだがそこまで面白いとも思えず。
そもそもストーリーが微妙な気がする。
最後はトンチがきいているきもするが…というか監督がガイ・
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

夫の不審な転落死を目撃したのは盲目の子どもだった―。この設定だけで自分好みだとは思っていたが、想像以上の面白さで個人的には今年劇場鑑賞した中ではベスト級だった。

確かに基本は法廷劇でセリフの応酬がメ
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観察者(2021年製作の映画)

3.8

配信作品ということもあるのだろうが見ていて、これはなかなかの拾い物だな、と思えた。
とにかく本作の魅力はそのスピーディーな展開。あれよあれよとこちらが何か考えるよりも先に割と大きな出来事が起こるのでま
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

ヴェノム以降、いわゆるSSU作品には期待しないことにしたので、本作も60点満点で65点あれば嬉しいかな、とは思っていたが結果甘めに見て50点といったところだった。
早い話がオリジンはつまらない! に尽
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.9

個人的にはまだ評価不能、というのが正直なところで、ラスト40分近くトイレを我慢していたこともあって…
とはいえ思い返すだに凄まじい映画体験であることに変わりはなく、特に第一章の強迫観念的なホラーシーン
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

4.0

永江二朗監督によるネット発ホラー話の映画化。
今回もなかなか楽しい快作。
原作はよく知らなかったが調べたところリゾートバイトを大枠にしつついくつかの話を組み合わせていて、それがエンタメ度をより高めてい
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.4

もとのゲームはよく知らないが、そもそも映画にするような題材なのだろうか、とは思った。
確かに出てくるキャラクターはキュートだ。でもストーリーがあってないようなものだからか、それに対して真面目にドラマや
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.3

原恵一監督作品とあって気になっていた作品。辻村深月さんによる同名原作は未読。
金ローはジブリや一昔前の映画を延々とやっているので完全に見放していたがこれは良かった。

勘が良ければこの子達の共通点に割
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熱のあとに(2023年製作の映画)

4.0

橋本愛主演というのが大きな理由だが、予告編から自分好みだろうなと思っていた。
確かに多くの人にとっては感情移入が困難だとは思う。
でも、人というのはどこまでも不合理で世の中は不条理だと常々思っている僕
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

3.8

高い評価は随分前から聞いていたがようやく鑑賞。
カエルの王様からよくここまで膨らませたなというのが第一の感想で、あとはアニメーションがところどころ弾けていて面白い。
オチも王子様と結ばれめでたし、とい
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

高評価なのも納得のとても良くできた話。
個人的にはこういうテーマを語るにあたって、何も知らず囚われない状態の主人公を設定するのはややズルい気はするが、ベラと行動をともにするダンカンの嫌な男っぷりはちょ
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

原作のファンである知人と。
僕も一応、その知人に勧められ原作は読んでいる。結果知人程はハマらなかったものの見せ場の作り方、思惑が交差し、因果関係、位置関係に深い意味があるアクションシーンの数々に映画的
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

「みなに幸あれ」に続いてハシゴ鑑賞。
まったく別ジャンルだが、幸福的なテーマという意味では奇しくも少し似通った部分があるのかも、と思いつつ…。

特段期待はしていなかったがこれがなかなか良かった。
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.9

もとの短編や予告編を見ずに鑑賞。
こういう田舎ホラーは大好物なので楽しみた。しかも新進気鋭作家によるホラーは映画ファンとして応援したい気持ちもある。
設定的に一部Mナイト・シャマランの「ヴィジット」を
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.9

劇場公開時に駆けつけたのに、人生初の“機材不良により見れない”という憂き目にあった何とも思い深い作品。まあ、オープニングが終わりすぐに画面が止まったので半端に終わらず済んだのが不幸中の幸いだが…。>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.9

ウディ・アレン監督の新作(といっても本作の制作は2020年と少し前)。
ウディ・アレン監督はインタビューで度々映画をコンスタントに撮り続ける理由について「現実逃避のため」と語っているが、本作を見ている
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

4.0

シネコン、時間帯、双方のチョイスが悪かったのもあるだろうがえらく小さなスクリーン。
それが本当に悔しいと言うか憤ってしまうくらい面白かった。
ジェームズ・ワン監督にやはりハズレ無し。
とにかく力が強い
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.8

シュレック一作目を子どもの頃に見て以来のシリーズ鑑賞。当然、長靴をはいた猫シリーズも未見で、彼がどんなキャラなのかもロクに知らないわけだが、なかなか楽しめた。
何よりもアクションが痛快。アニメならでは
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