gcpさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.5

醜いようでうつくしい、泣いてるように笑う人たちが、攻撃的に愛を交わす。黄色い絵の具まみれのジュリエット・ビノシュはもちろん綺麗だけれど、カチカチに身体を丸めて殻にこもったかと思いきや橋の手すりで自由に>>続きを読む

お引越し(1993年製作の映画)

4.5

とんでもない映画!とんでもなくすき。ここ数年暑すぎて体力消耗しすぎるから楽しいことすらする気になれないくらいだけれど、やっぱり日本の夏がだいすきだ!只々親の離婚を受け入れるまでの話なのに夏の良さがぜん>>続きを読む

ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

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音楽ドキュメンタリーに点数をつけられない。開始1秒で涙でて、約2時間半泣いてばかりだったが本当にあっとゆう間で物足りないくらいだった。わたしも世の中の動きと同じようにビリーアイリッシュに惹かれて昨年行>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.5

劇中のモーテルの男みたいに嗤われて、何回も振り向いては睨みつけることしかできなかったことを思い出した。さいあくって呟いてばかりで本気の本当の最悪は起きないというさいあくってないよね。おんなじ感じで「ト>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.0

ニキビ、猫背、贅肉...パーティーの時泣きたくなった。つらい。もちろん外見より中身でしょだけれど、もし彼女が外見で自分をクールに思えてそれから自信がつくならいますぐ野暮ったいロングヘアをバッサリ切って>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ここは灯台。もし誰か知らんやつと地球最後のふたりになってしまったら?とつい想像してしまうような果ての果ての僻地、嵐で誰も寄り付かぬ孤島は惑星に取り残されてしまったと同じくらいの絶望。途中までは不気味す>>続きを読む

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.0

よーいどんのスタート地点に立つ前に備わっているものとして、才能と環境だったらどちらがギフトなのだろう?叱責は兄が担当するような絶対的な味方の家族と、多くを語らず高め合うライバルと、別の立場から応援して>>続きを読む

あした晴れるか(1960年製作の映画)

3.0

いつの間にかプライムに芦川いづみん作品が多数入荷。黒縁メガネに惹かれて真っ先に選んだけれどう〜んビミョー!いづみんに働く女を演じさせたところでこの作品自体が前近代的で封建的で中原早苗を謎に黒ンボ呼ばわ>>続きを読む

我が家の楽園(1938年製作の映画)

4.0

幸福の価値観が一緒!家の中で踊りまくるエシーだいすき!捕まる夜のはちゃめちゃカオスほっんと愛らしくて好き。山積みの問題を解決するべく多量のToDoリストをつくっては息するのもわすれて物凄いスピードで処>>続きを読む

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

5.0

先日2回目のアメリカン・ユートピアを観てきたばっかりですが全く別物で比較するのもおかしいけれど、もしかしたらいまのいま求めていたのはこちらの方だったかも、と思えるほど良かった。わたしは無宗教だけれどわ>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.5

家の探検だけで忙しくって途方に暮れてしまう、そんな生き方って最高だな。お主どこからきた?毎日観察しているはずなのに毎日新しい発見と謎。世界はわからないほうが面白い。宇宙のようなスケールのどでかい謎もい>>続きを読む

猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

5.0

想像以上にめちゃくちゃ良い!大画面の猫猫猫が大迫力で毛並みの良さに驚いた。
そして猫によって傷が癒えてきているひとたちがたくさんでてきた。わたしの愛猫はというと、わたしが屍として暮らしていたある日我が
>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

This must be the placeこそがわたしの人生のテーマソングだと信じるようになってから文字通りHOMEである家への愛着が強くなったようにおもう。たくさんの植物と棲み花をかざり音楽を鳴ら>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.5

いい映画だった!もっと関係がこじれてゆくのかと思いきや、きれいでやさしい世界。カリーナのことも好き。
そしてハンディキャップを持つ人を(殊に集団生活に於いて)特別視しないで接したいなとあらためて思った
>>続きを読む

映画と恋とウディ・アレン(2011年製作の映画)

3.5

完全版を鑑賞。さいきん人に言われていちばん嬉しかった言葉は「今日ダイアン・キートンみたいなファッションだね。」彼女みたいな大人になりたいと常々思っているし意図せず着ていた服だったのでそれはそれは嬉しか>>続きを読む

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

4.0

金曜ロードショーで幾度となく観たはずなのに、全然覚えていなかった。そして観た直後だとうまく説明できないくらい深すぎる。3年前に自然を求めて23区から多摩地区に越してきた身としても、ちゃんと向き合いたい>>続きを読む

耳をすませば(1995年製作の映画)

4.0

何も知らない癖して「ジブリきらい」て言い続けてごめんなさい。パンダコパンダはオールタイムベストだし風立ちぬは定期的に観返したいくらいすき。そして耳をすませばも大好きになっちゃった。たしかに捻くれ者には>>続きを読む

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

4.0

若者にとっての「ちゃんと好き」て、なんだろうか。友情とは違う感情だろうか、欲望に惑わされないプラトニックな関係だろうか。10代は恋の自覚、勿論愛の概念より「触ってみたい」が先にうまれることもある。自分>>続きを読む

ロボコン(2003年製作の映画)

4.0

非の打ち所がない青春映画。長澤まさみの快活なキャラクターがわたしの中で若尾文子に劣らない無敵の逞しさで眩しくって超〜すき!
小栗旬も今まで一度も良いと思ったことなかったけどコウイチくん役はハマってて良
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.5

下北沢という舞台と、なんてことない会話(特にイハちゃん!)のリアリティと、コントみたいな展開のちぐはぐさに戸惑いを隠せなかった。サッドティーのように終盤に畳みかけるような見せ場があるとヤラレタな〜!と>>続きを読む

わんわん物語(1955年製作の映画)

3.0

仕事で疲れて帰った日にお寿司頼んでベッドで食べながら観た。幼少期これでもか!と観ていて、アリスよりは覚えていたかな。犬と人間ごっちゃにしたとしても映画史上一番美人なのではと思ってしまうレディのレディぷ>>続きを読む

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

4.5

人生を振り返った時に、たった一瞬でも幸福だったと思えるひとときが誰しもあるでしょう。そのほんの一瞬の思い出だけに支えられているよう。バルタザールにとってその拠り所はマリーが子どもだった頃の記憶で、バル>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

奇跡や運命のことを信じて育めば本物になると思いたいけれど何より💐そうこの世でいちばん大切なコトはやっぱりタイミング だと思うべな

マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

誰もが知っているテーマソングがこれでもか!てくらい流れる。その中でも冒頭の権藤の不気味なダンスがねぇ...完全にヤラれた。女の喜ばせ方を知っているだけで女好きではなさそうなところ。只々良いものを産み出>>続きを読む

ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

4.0

ウィズネイルと僕。英国万歳。
パンクが産まれる前のカムデンタウン。ペルシャ抱えて登場するベジタブル系ゲイ、モンティ伯父さん(猫への暴言はゆるさないがラディッシュ胸つけてるの可愛いすぎる)湖、夥しい数の
>>続きを読む

地球は女で回ってる(1997年製作の映画)

3.5

いつになく女がブチ切れてんなーと思いつつ既視感のある女性関係の話がとっ散らかっている印象を受けたが原題はdeconstructing harryさらっといい言葉で締めるのさすが。ピンボケの話と病院疑惑>>続きを読む

ふしぎの国のアリス(1951年製作の映画)

4.0

ディズニーに対して特段鼻息荒くなるタイプではないのだけれど、10歳まで浦安市に住みディズニーランドで育ったといっても過言ではないわたしの人格には間違いなくこの映画のデタラメ気狂いっぷりが反映されている>>続きを読む

ルカじいさんと苗木(1973年製作の映画)

4.0

あま〜い梨の苗木は実るまで15年、それが長いか否かという価値観のギャップは、異文化や世代や貧富の差よりも埋めるのが困難だ。ルカじいさんの地球規模の目線は、先祖が愛し守り抜いた伝統や文化の豊かさを只々同>>続きを読む

トキワ荘の青春 デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

史実にもとづくフィクション、ということでつげ義春以外マトモに読んだことがないわたしにはどこまで忠実に描かれているのかわからない。けれど、手塚治虫に天津丼おごってもらったり、徒党を組んで記念写真を撮った>>続きを読む

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)

3.0

エリートオタク3人組としては大好きだけど、モテない独身男風のジョンキューザックはほんとにタチ悪い!一生雨に打たれて感傷ひたってろって感じだけど格好良い女ほどあの子犬顔を放って置けないんだろうなあ。ラス>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

ゾンビ映画の知識皆無だけど、だからか全然クスクスできた!ツインピークスは観たことないけどツインピークス意識した熱海の捜査官みたいでオダギリジョーみたいなアダムドライバー。不穏な空気で散々どうなるの?と>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

4.0

女を見た。その人は電車を乗り過ごしていた。3連休初日から昨日終わらなかった仕事(緊急事態宣言のせい)に振り回され(自分のせい)駅から全力疾走して上映開始5分後に着席した。問題なかった。観る前から始まっ>>続きを読む

ラジオ・デイズ(1987年製作の映画)

4.0

やっぱりウディアレンの良さはノスタルジックコメディにて遺憾無く発揮される!!
皮肉な夫婦も親族団欒も、宗教や戦争の描き方までぜんぶ好き。彼のミューズといえば私の中では永遠にダイアンキートンだけなんだけ
>>続きを読む

天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

4.0

バケツに堕ちた純粋な哀しきピエロ
ペテン師のように饒舌な恋多き演劇人
2人が愛した女は、男たちの目線をふわりと交わしてゆき変わらない、振り回されない、己に自由な女だった。それが真理なのか?冒頭の鏡を見
>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

うっわぁ、すっごい良かった!私をくいとめてでピンと来なかった演出ぜんぶアリだった。ヨシカだいすきだし松岡茉優最高。なんてたってつい2時間前まで松岡茉優(わたし女優だけどバラエティもいけちゃいます的なグ>>続きを読む

七月のクリスマス(1940年製作の映画)

3.0

幸福の設計みたい!この時代って喜怒哀楽豊かでもどこか人類皆兄弟感あってピースフル。お前はヒトラーか?てあのテンションで言ってみたい。それよりシネマヴェーラでワハハって笑いがしょっちゅう起きていて、年末>>続きを読む