gcpさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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運び屋(2018年製作の映画)

4.0

売人を受け入れて、黒人を受け入れて、LGBTを受け入れて、罪を受け入れて老いに負けない お金があっても時間は買えない
戦争を経験しても家族に嫌われても人生って素晴らしき哉 遅咲きなだけ やり直せる 与
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

インスタ映えを気にするようなごく平凡な青年たちのなんてことない旅行
たとえ非日常でも、住んでる人にとっての日常でもテロは何も問わず一瞬にして全てを奪う 幼馴染3人の半生や長い旅行シーンを観ていたせい
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評決(1982年製作の映画)

3.0

駄目駄目ポールニューマン 駄目駄目だからこそ女の行動含め裁判ものなのにスリルなし 被害者の尊厳によって正義感取り戻すのも今更感あって腑に落ちない
オープニングやエンディングのテイスト一貫してたほうが
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.5

初松田優作 とにかく脚が長い 角度 眼 涙する顔美しいなあ 例の車内のやりとり完コピしたい あの顔で撃ってくれるなら本望か

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.5

観る前にと思って急いで昨晩ライ麦を読み返した 半分までしか読めなかったけれど
多くの若者がホールデン=自分だと熱狂した中でほんとうにホールデンに近しい若者は存在したのか?わたし達を魅了できる完璧な若者
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.5

天災に対する宗教観が興味深い ワールドカップがたいせつな若者たちは逞しいな そういうのも、そして人生はつづく、ということを思わせた 瓦礫の家は悲惨ではあるけれど画として絵画の額縁のように美しく映る あ>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

物語はシンプル 主人公の静かなのに豊かな表情に引きこまれ子どもにとって一大事な事件にハラハラドキドキした 古き良きものをたいせつにする老人との出会いは物語を更にドラマチックにする なんだかずっと大切に>>続きを読む

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

2.5

同族嫌悪 こんな家族をよく知っている 「お願いだから」叫びながら呼ばないで 今すぐ行くんだから 少し前までいい感じだったのにいつもいつもいつも台無し 責めているつもりじゃない 批判しているつもりもない>>続きを読む

ゴーギャン タヒチ、楽園への旅(2017年製作の映画)

3.0

ゴッホの手紙を読み始めてまだ少し なのにゴーギャンの人間性の描かれ方があまりにも酷すぎて、逆に興味があって鑑賞
この映画もゴーギャンに否定的なの?てくらいタヒチの美しさしか残らなかった 若い女房閉じ込
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.5

痛々しいシーンは大画面だと手を覆ってしまう。。でも個性豊かな魔女たちが表向きキャッキャしてるの良かった特に2章の始まり投票のシーンは音楽カメラワーク共に好き
ダンスってこんなに背骨浮き沈みするっけ「民
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アタラント号(1934年製作の映画)

3.5

水面の先に妻を探す船長、ひとりもだえる妻、猫を愛でる親父、レコードに魔法をかける少年、みんなみんな愛らしい 猫が飛び交いコマ送りのようにイチャつく夫婦が画面の中で活き活きと動く 大好きなクストリッツァ>>続きを読む

皆殺しの天使(1962年製作の映画)

4.0

ずっと観たかった皆殺しの天使、同時上映のビリディアナの方が好みだったけれどこちらも人間の弱さ醜さの露呈っぷりがもはや清々しい 命の水に我先と群がる飢えた人々、私たちって窮地に陥ると仮想敵国を創り袋叩き>>続きを読む

ビリディアナ(1960年製作の映画)

4.0

神はいない、祈りなど意味ない 人間は見事に愚かな生き物である そのハイライトが写真のポーズ 皮肉続きだったけれどさすがに笑った 盲目の男がブニュエルだったとは

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

久しぶりの銃声飛び交う映画にハラハラした 実話を基にした映画だというのが考えさせられる 銀世界がここまで恐ろしく感じたのは初めてかもしれない
「鹿が死ぬのは運がないからじゃない、弱いからだ」という言
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.0

序盤は、今年最初のナンジャコリャ映画だわ、、と不安だったけれど潔いラストの後には(監督の意図からはきっとかなり外れた感想だろうけど)わたしの中で劇中は笑えないギャグ映画認定された
過去のトラウマから逃
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銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

4.0

【35mm極音上映】
初めてシネマシティ会員先行予約した!今年のお正月にDVDで観て、特別な作品と感じた本作 初夏に岩手まで行き賢治ゆかりの旅もしてきた 花巻の記念館より、特に思い出に残っているのは、
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.5

21世紀では生理という発言に躊躇いは要らないし妊娠検査薬は数分で解る だけど未だに女性の性に無頓着な男性は蔓延るし歪んだ親の愛が子供を破滅させていく
この映画の登場人物は混沌とした時代の中で問題を
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.5

マイク・ミルズ、あなたを支持します
という感想。コラージュのような物語とユアンマクレガーはやっぱり格好いいなぁ
どんな経験値ある大人だって小さな石に躓いてしまったり未知に狼狽え続ける。だけど大人になっ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

マーク忘れ
極音よかった もちろん面白くてひとつのエンタメとして完成しているけれどそれ以上でも以下でもなく思い出ないからかわたしにとって琴線触れる映画ではなかった
両親の感想を聴きたいところ

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

マーク忘れ
面白い!けれども真新しさはない でもこれハマる人は何十回も見たくなるし大ファンになるよね 大好きなサマータイムマシーンブルース観たくなった

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.5

テレビで観てたらうたた寝するかも系だけど映画館で観ると面白い!全く興味ないジャンルだったけどMADMAX観てから台詞少なく物語がどシンプルで迫力のある映画好きになった
極音上映だったのもあり効果音、音
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ライアー ライアー(1997年製作の映画)

3.0

好みの笑いでなくてもエスカレート具合に狂気感じて笑えてきた

ヴィヴィアン・マイヤーを探して(2013年製作の映画)

3.0

もっとヴィヴィアン・マイヤーを知りたい!でもそれは映画が良くてではなく彼女の謎多き魅力がそうさせる もっと写真みたいなあ

悪魔とダニエル・ジョンストン(2005年製作の映画)

4.5

心の額縁に瞬間をあらゆる方法で収めることのできる彼は幸せだとも思う けれど人一倍愛を信じたって悪魔から逃れることはできない 創造と崩壊を繰り返し、見てられないくらいピュアにだからこそ自暴自棄になる彼を>>続きを読む

こころに剣士を(2015年製作の映画)

3.0

何故子どもたちがあなたを慕うのかわかる?!と問い詰められて、ああそうだったとハッとする 父親を亡くした子どもたちの妙に落ち着いた態度や目つき静かな笑顔
特にヤーンくんの感情を抑えながらも滲み出てしまう
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.5

ジブリのファンタジーが苦手だったけれど、観て良かった
飄々としているけれど情熱を持ち続ける堀越というキャラクターがまず好き
苦悩と葛藤の描かれ方、挫折から愛を知り再生していくさまが丁寧でどんどん気持ち
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ケジメはつけたいサチコにも、働かないけど丁寧に生きる静雄にも、「なんか違う」と暴力を振るう僕にも誠実さを感じた
店長にだって森山さんにだって同じように

不誠実な人間なんているのだろうか?いつまでも終
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のんき大将脱線の巻(1949年製作の映画)

3.5

久しぶりのジャック・タチ映画祭!フランソワの目眩く自転車芸
よけてたら店に突入してる出だしと自転車を車に繋げて作業しちゃうシーンがお気に入り 全部観たいな〜

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.0

サッと強火で炒める野菜、なんて綺麗なんだ〜みどりに溢れ絶え間ないさえずりを聴きながらの朝食、からのお昼寝
ゆるやかに流れる時間 とにかく暑いらしいが音楽と扇風機があれば充分
家の構造も相まって孤独な家
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藍色夏恋(2002年製作の映画)

3.5

純粋なこころを喪ってしまったからか?本当はどちらなのか終盤まで判らなかった
判ってから、あのふたりのダンスは、彼女の気の強さは、壁にノートに綴る文字への想いは、と胸を締め付けられた
オープニング〜の締
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あなたの微笑みはどこに隠れたの?(2001年製作の映画)

4.0

消費者として映画を観ていると作品が編集されているという意識が欠けてしまう
天才とは忍耐力であるというストローブ=ユイレの作品への誠実さ厳格さに圧倒された
感情移入できないと感動できないわたしは考えさ
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何も変えてはならない(2009年製作の映画)

4.0

諏訪監督のトークショー付きで初ペドロ・コスタ興味深かった
反復しながら即興で創られていく音楽って良いなぁ 厳密に?執着?しながら?母音子音まで
ジャンヌにはあらゆる女性の過去、想いが投影されている 映
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メトロポリス(1927年製作の映画)

4.0

支配も信仰も団結も発明も 俯瞰してみると人間は只々愚かだなあと思う 冒頭の言葉が物語の核であり終結なのだけれど無声でも飽きるどころかどんどん引き込まれていく
三章から成る物語のスピードもマリアの演技力
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

親子でも面と向かっては話せないこと
ふたりも背を向けて本音を伝える
ふたりの過去を知ると、愛情が加速して壊れてしまうことが至極当然のように感じる 8ミリ映画の輝きはホースの水を写した写真のように瞬間
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.0

サミュエルジャクソン好きだけど切れ味の悪いレザボアドッグス