つるみんさんの映画レビュー・感想・評価 - 72ページ目

タイム・トゥ・ラン(2015年製作の映画)

3.5

デ・ニーロオタクの方に推された一本。確かに薦められなければ、自分からは観なかったであろう。そもそもこのポスターから醸し出されるB級感が半端じゃない。しかしそこに映し出されているのは中央にデ・ニーロ、左>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト ラストステージ(2017年製作の映画)

3.6

アカペラ軍団最終章。
日本ではDVDスルーされていたシリーズが遂にシネコンで上映する時が来るとは。何とも感動的。そしてストーリーも完全にラストを意識した作りになっていて、彼女たちの軌跡に感謝したい。
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

『アンフレンテッド』という映画でPC画面限定という画期的なスタイルはあったものの、本作のアイデアと計算し尽くされた画面切り替えに脱帽。

冒頭の15分間で登場人物のキャラクター像を確立させると同時に人
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.7

元祖ハゲ復活。
というのも久しぶりに彼をシネコンで観た気がする。遡ればシネコン上映での主役は『RED2』以来か…。

本作は『狼よさらば』のリメイクであり、ストーリー自体はほぼ同じ。個人的に先日『狼の
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.7

今年の東京国際映画祭の特別招待枠として上映された本作。全国上映より一足先に観賞。

オリジナルは1930年代の作品で、1954年のジュディ・ガーランド版、そしてこの映画に関しては1976年のバーブラ・
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.6

何だか凄く不安定な映画だった。
グロ描写などは置いといてストーリー自体が非常に胸糞。特に前半のいじめシーンから、家が燃えるまで。そのトーンで話が進んでいくので、普段笑ってしまうであろう(完全に笑いをと
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スピード・レーサー(2008年製作の映画)

3.4

タマをとってからの映画はつまらないで有名なウォシャウスキー姉妹。本作を撮り終えてからタマをとったので、この時は一応兄弟である。
そんな2人が日本のテレビアニメ『マッハGoGoGo』の実写版を作り上げた
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シャドー・オブ・ナイト(2018年製作の映画)

4.2

今年暫定1位Netflix作品。
今年アジアンアクション断トツのNo. 1。
イコ・ウワイス史上1番の出血量。

Netflixの力を借りインドネシアが『ザ・レイド』を彷彿とされるシラットを再び繰り出
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人狼(2018年製作の映画)

3.6

原作未読。
『攻殻機動隊』同様、押井守の原作を映画化。今回は韓国が務めた。日本では今のところNetflixのみ配信らしい。

原作を知らないので比較するという意味で、その観点からは観ることが出来なかっ
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エブリデイ(2018年製作の映画)

3.5

本作は日本で劇場公開されなかったもののAmazonプライムにて配信されている。
片手に花火を持ちながらキスをしているが、なんだか切なさも感じさせる、このシンプルなポスターに惹かれ観賞。

毎日違う人の
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殺し屋1(2001年製作の映画)

3.5

「お前、めちゃくちゃだな!」
その言葉をそっくりそのまま返しますよ。めちゃくちゃな映画だった。でもこのぶっ飛び感は嫌いじゃない。

原作未読。
浅野忠信の狂気沙汰を観たくて観賞。映画『[Focus]』
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ヘル・ベイビー(2013年製作の映画)

3.0

『ナイトミュージアム』の脚本家が監督を務めるR18の悪魔コメディ。

双子の赤ちゃんを妊娠してる新婚夫婦が新しい家に越してきたは良いが、次々に恐ろしい事が起きるのでおかしいと思ったら悪魔の赤ちゃんを授
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旅立ちの時(1988年製作の映画)

4.3

傑作。
これは『いまを生きる』以来の映画を観た。

最近ティモシー・シャラメくんが多くの女性を魅了しているらしい。1980年代はリヴァー・フェニックスだったのでは。それほど彼の格好良さと美しさに惚れて
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.4

我らが初代ハゲの新作が出たという事で本作をレビュー。ここ最近ハゲ同士であるニコラス・ケイジ並みの本数でB級アクションに参加していた彼だがようやくシネコンで公開される映画を得たとか。『デス・ウィッシュ』>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.0

素直に面白い!と言えるケイパームービー。
ケイパーもので『オーシャンズ11』などのソダーバーグ監督がパッと思い浮かぶが、彼の新作『ローガンラッキー』などとは違い、伏線を張らずに、出来るだけシンプルに描
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劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

3.8

ただ勝負に勝ちたいが為だけに集まった男たちが生死をかけて闘う〝哲学〟ドキュメンタリー。

テレクラキャノンボール。その名の通りテレクラの要素と映画『キャノンボール』を融合させたアダルトゲーム。参加者は
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25時(2002年製作の映画)

3.9

スパイク・リー監督の社会派としてはかなり洒落た映画だった印象。というか言葉にするのは難しいけど、しっかり〝映画〟だった作品。

さすがは社会派のプロであるスパイク・リー監督。9.11直後のニューヨーカ
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ファウンド(2012年製作の映画)

3.4

去年の「未体験ゾーン」1番の注目作。
この監督は完全に病んでいるという強烈なキャッチコピーで、数々の賞を総なめしたサイコホラー。

確かにこの監督、狂ってやがる。
低予算で作られていることは観ていて分
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グロリア(1980年製作の映画)

3.9

痺れた。
夫ジョン・カサヴェテス監督、妻ジーナ・ローランズ主演の作品。これでかれこれ夫婦タッグが5作品目なのかな?になり、1番認知度が高い映画。日本で言ったら篠田正浩監督と岩下志麻と同じくらいタッグ組
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ブラウン・シュガー(2002年製作の映画)

3.4

幼馴染から親友へ、そして恋人へ。
まあ非常に邦画にありそうな設定だが、2人を結び付けるのは〝ヒップホップ〟という素材だけで少し洒落て見えてしまう現実(笑)もちろん黒人文化や歴史に〝ヒップホップ〟は欠か
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オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

3.9

(妻)ジーナ・ローランズが持っている全ての才能を引き出す(夫)ジョン・カサヴェテスの演出家としての才能が溢れ出ている。映画を観ていることを忘れる映画。といった感じか。
成功した中年の舞台女優が迎える精
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はじまりはヒップホップ(2014年製作の映画)

3.8

個人的にお爺ちゃんお婆ちゃんが頑張る系大好きなんです。『RED』とか『ジーサンズ』とか『ラストベガス』とか何か他にもあったような気がするけど好みなジャンルでございます。ただし本作はドキュメンタリー。>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

3.5

三浦大輔がまたまたやらかした。
『恋の渦』よりリアルさは劣り、『愛の渦』より激しさが増したR指定作品。これが堂々とシネコンで上映されるのだから、また凄い。松坂桃李というネームバリューがそうさせたのか、
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.1

お前はレジェンダリー・ピクチャーズ所属か!ってくらい出演してるジン・ティエンが今作1番可愛かった。そしてホログラムの菊地凛子はまあまあ綺麗。あと真剣佑、ちゃんとハリウッドしてた。って感じの感想です。>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.5

低予算ホラーにしてはアイデアに長けた一作であり、まさかのラブストーリーとして完結する素晴らしい作品。

セックスをすると〝それ〟が乗り移り、人に移さないと〝それ〟が殺しにくる。死ぬ瞬間より、死を待つ方
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.0

あの好青年(『いまを生きる』)が今やジジくさい役を演じきるんですもんね。素晴らしいイーサン・ホーク。そして『シェイプオブウォーター』に続きサリー・ホーキンスがスクリーン内にいると独特な世界観が作り上げ>>続きを読む

VHSテープを巻き戻せ!(2013年製作の映画)

3.7

映画オタク達によるVHSへの熱い思いが込められたドキュメンタリー。

まず自分の世代から言うとDVD/BD、いやVODの時代なのかもしれない。ただ個人的にはVHSの思い出は強くあり、幼稚園から小学校低
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プロジェクト X(2012年製作の映画)

3.7

久しぶりにバカな映画を観た。
とは言っても今までそこそこの数のバカ映画を観てきたわけであって、そう簡単には驚かされないぞと意気込んで観賞。

正直、中盤過ぎたあたりでも、こんなものか…と言った感じで期
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麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.3

警察に見つかってからのトラッキングショットはバックのミュージック合わせ最高にテンションが上がる。それとラストの手持ち。
底辺からのドン底を描いた作品。つまりテーマは〝破滅〟個人的にはあまり好きになれな
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ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆(2015年製作の映画)

3.8

遭難した仲間の遺体を探すためにエベレストに登る登山家オム率いる遠征隊が奮闘する実話。
頂上を目指すのではなく、〝仲間の遺体の回収〟ということだけを目的に、世界最高峰の山エベレストの最も危険なポイントで
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コンカッション(2015年製作の映画)

3.6

久しぶりにウィル・スミスの演技力が光った作品。
本作の題材であるアメフトの一連の事件は今から13年前の話なのに初めて知った。〝コンカッション〟それは〝脳震盪〟という意味で、引退したアメフトのスーパース
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狼の死刑宣告(2007年製作の映画)

4.1

ケビン・ベーコンの魂を削る演技は我々の琴線に触れること間違いなし。何とも幸せで不幸せな男なのだろう。観終わってみれば、自分は今とてつもない時間を過ごしていたんだと気づく。それほどこの106分は何かを失>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.0

自国の政治に真っ向から勝負する、その熱量に感化される。『タクシー運転手』の光州事件、本作の民主化闘争。これを韓国の若者がこぞって観にくる。今、世界で1番映画ビジネスが機能しているのは韓国なのかもしれな>>続きを読む

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

4.2

DVDレンタルが禁止になった衝撃作。
なぜこの映画はfilmarksで評価がそれほどなのだろうと思ってみてみたら〝胸糞悪い〟でかなり点数が低くなってますね。仕方ない。でもそれこの映画の褒め言葉になりま
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

3.9

「人を信じるな。状況を信じろ。」
この言葉がラストの〝選択〟なのだろう。

久しぶりの韓国ノワール。こちらも熱がこもった一作となっていて、アクションもストーリーも一級品なのだが、洒落た作品というのが観
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.4

この手のニューシネマはちょいとまだ理解できないものがある。『卒業』同様、肌に合わなかった。もう少し大人になってから見返そうと思う。ニューシネマの映画なのであまり言わない方が良いのだろうが、ティム・バー>>続きを読む