笹川パンダさんの映画レビュー・感想・評価

笹川パンダ

笹川パンダ

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

これ好きだわ。おもしろい。もはや新しくないのかもしれないが、斬新なストーリー。やはり脚本が圧倒的に新しいことは重要なのか。フィンチャーの他作品との違いはやはり脚本だろう。当然演出や技法などもあるが、な>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.1

今まで観たタル・ベーラの中では1番乗れたかな。

長回しのための長回しといった癖は残りつつも、見事というしかないショットも紛れ込んでいるし、真摯に撮っている印象。
題材も悪くない。
暴力的なシーンで、
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座頭市物語(1962年製作の映画)

3.7

お芝居の緩急のつけ方が上手いなと思う。かなり意識的にやってるように思われる。セリフが流れるように進んだ後、急にピタッと止まったり、少し強めてまた先に進んでいく。

構図に対する強いこだわりが分かる。た
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.8

たまに出る背中のショットが良い。
絵もいいし、撮影時間短縮のためと思しき長回しも上手い。ワンカットのなかで物事が起こり続ける。
でもノレないなんだよね。

マッチ売りの少女(1928年製作の映画)

3.4

これはあんまり……かな。
ラストのブレブレの撮影技法はいい。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

他の方のレビューどおりだった。アクションシーンはたしかに見応えがある。しかし人間ドラマはシナリオ的も演技も厳しいものがあった。大半はドラマパートなので全体的にかなりキツい。ゴジラ自体は様々な見せ方をし>>続きを読む

ネオ桃太郎(2014年製作の映画)

1.0

技術が高いのは分かる。演出もそつなくこなしてるので商業的にも撮れるだろうことは分かる。内容が好きではない。人を傷つける笑いは時代とともに風化する。

ブラッド・ワーク(2002年製作の映画)

3.1

なんかゆるい映画だな。つまらなくはないし、好きな題材なのに。やはりミスティック・リバーからイーストウッドの黄金期は始まってるのか。照明が明るすぎて編集がぬるい。ジェフ・ダニエルズの演技が細かくて上手い>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

4.0

なんの深みもない物語を93分活劇が失踪していく素晴らしさ。これこそが映画だと呟かずにはいられない。

一つ一つのショットも意外にも丁寧。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

5.0

心の底から深く感動した。
傑作でした。
心配は杞憂に終わった。

オーソン・ウェルズの オセロ(1952年製作の映画)

3.8

カットの持続時間が短いのが気になる。
短く繋ぎすぎて生気を感じない。現代ハリウッドに連なる悪習の原点と思しき映画である。でもオーソン・ウェルズは嫌いにはなれない。やりすぎではある。昔のスピルバーグやス
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7 Billion(原題)(2016年製作の映画)

3.8

他の作品の方が良さげだけど、まあこれも面白い。

ヨーロッパ(1991年製作の映画)

2.7

着想の良さは認めるが、それだけでは映画は面白くならないんだなあと分かる。
審美主義と着想の良さはずば抜けているが、それだけでは映画の前に敗北するしかない。
会話がつまらないのだ。変わった撮り方をしたと
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ストーストレーム橋(1950年製作の映画)

3.6

橋だった。いろんな橋の撮り方を堪能できます。逆にすごい。

エイリアン2(1986年製作の映画)

4.0

会話の演出が上手い。
間が上手くて地味な導入部も見てられる。撮り方は下手くそなのに、おそらく編集の力が強い。これが切り返しの力だ。
地味に上手いなキャメロン。画角を狭くしてどちらから襲われるのか分から
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ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

4.0

やや性急ではあるもののひとつとして工夫のないショットが存在しない。ジョニー・トーやりおる。見事な演出力。北野武の影響も感じるか。視線誘導が巧みである。右に左に手前に奥にと、観客の視線を意のままに操る。>>続きを読む

アイス(1970年製作の映画)

3.8

映像から立ち昇る生々しさは、概ね三つの点から成り立っている。しかし、結局は推測でしか語りえないが。記事などがあればもう少し分かるだろうが、推測が見る目を養うのだと信じているので、外れていても問題はない>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

2.7

脚本の構成が悪くて乗り切れない。
2回目の殺人がほぼ映画の後半で、それまでのためらいが長すぎる。やろうとしてできないというのを長くやりすぎてて心理ドラマになっててコメディーの軽さがない。
ヒッチコック
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桃色の店/街角 桃色の店(1940年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃいい話だ。 
グッとくる。
オールタイムベスト。感動!

軽快なやり取り、生き生きとした役者たち、軽妙なセリフ。
会話に割り込むのを人物を正面から捉えたインサートで撮るなど小気味よく演出が
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