ろくさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

グレタ ひとりぼっちの挑戦(2020年製作の映画)

3.6

<今>彼女を非難することはできる。

見ていて思ったのは足尾銅山で直訴した田中正造だ。

田中はかなりエキセントリックな人間だ。そもそも天皇に直訴するのだって当時の感覚ではやりすぎ以外の何物でもないし
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セフレの品格(プライド) 決意(2023年製作の映画)

4.5

後篇は高石あかり祭りである。

もう可愛さが止まらないのよ。もともと「べびわる」とドラマ「生き残った6人によると」それに「墜落JK~」でしか観てないんだけど、そのどれもがエキセントリックキャラ。だから
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ツクシのエロいい話(2012年製作の映画)

3.7

城定版「愛がなんだ」。この映画観ると今泉は城定のリライトをメインにしているのではという錯覚まで覚えてしまう。当然こちらのがエロがふんだんでえげつないんだけど、その分原液のように直接影響を及ぼす。困った>>続きを読む

甲野善紀身体操作術(2006年製作の映画)

2.9

考えるな、感じるんだ。

ってブルース・リーじゃないかーい!甲野の本も多分2冊は読んでいるんだけど結構いまだにわかってない。ただロジカルな理屈だけではうまくない世界があるんだろうなと言うのは分かる。
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.9

意外と悪いことする人って「そこまでではないでしょ」って思っている節あるよね。

悪いことするのが天才なのはミステリや映画の世界だけで実際には「なんでそれで捕まらない」ってレベルが多いのよ。実際、犯罪犯
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連勝パチンカーれい子 ~幽霊確変大当たり!~(2013年製作の映画)

2.8

監督がポルノ界きってのザ・ハートフル山内大輔なんでどうせハートフルだろって思って見ていたらやっぱりハートフルだった。どうかしてるぜ!

まあ一人で出張したときにビジネスホテルで寂しくビール片手に見る映
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.2

原作の小説自体が出落ち感アリアリなんだけど、この映画もそうで開始10分であといらないだろって思ってしまう。

それでも18世紀のイギリスは見事に再現していて少し満足。ゾンビが話すのは少しイヤ。プラマイ
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.2

中身はシーズン1からの継続。ここから見ると何がなんやらだから注意。

まあおなじみグロ鬱は他の方のレビューに任せるとして(とにかく最後なんか心ぞわぞわしちゃう)

今回は適度にエロかったり下品だったり
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大大大大大好き!

これはいままでの仮面ライダーの見事なリブート版だよ。もう変身シーンなんかこれでもかじゃないか。アクションもキレキレなのに特撮とCGを見事に融合。流石、庵野わかってらっしゃる。僕らに
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セフレの品格(プライド) 初恋(2023年製作の映画)

5.0

うわわわわ。大傑作ですよ。もう城定ファンとしてここは断固アゲなんですよ!上映館少ないけど(封切り二日目で27館って)、来ている客パラパラだけど(しかも9割方おっさん)題名が「セフレ」だけど(おっさんは>>続きを読む

夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.3

人生ずっと勝ち続けないとダメですか。

教師をしていて思うのは生徒も親も(そして教師も)勝つことばかり話すんだよね。大学の合格なんかでも「受かった生徒」をこれでもかで持ち上げるんだけど、落ちた生徒の事
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百日のセツナ 禁断の恋(2012年製作の映画)

2.8

由愛可奈の演技がポンコツすぎて苦笑しかないが(悟空にしか聞こえない)、男性陣は和田に忍成となかなかいい演者を使っている。観ていてもストーリーは定番も満足する域。まあ僕がポルノに甘いってこともあるんだけ>>続きを読む

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

3.5

10年ほど前にはよく一人旅に行った。バッグ片手にどうでもいい宿に泊まる。観光施設にはほとんど行かずにわけのわからない駅で降りるのも好きだった(鉄だから)。

そして旅の楽しみと言えば「食」である。今で
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今作では「群れ」に着目。

そのまま「群れるもの=国家、共同体」とそこに抗うものとしての「主人公=個人」と読む。

この映画では「群れ」は大きな一因を示している。ペリカンやインコだけでなく、主人公に群
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ピンポン(2002年製作の映画)

4.3

久々にペコを見たくなって「ピンポン」を視聴。やっぱ大好き。

でも今回は窪塚でも井浦新でも中村獅童でもなく、アクマこと大倉孝二の魅力にメロメロである。

もういいんだよねえ。大倉。一見みたらどうみても
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林業の嫁 肉体の火照り(2021年製作の映画)

3.5

というわけであべみかこである(前レビューから引き継ぎ)。

矢口監督の「WOOD JOB!」をポルノにしたらこうなったって感じだけどなんとも優しい感じで嫌いになれない。

また主演のあべがなんとも言え
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エスター(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

あべみかこは小○生の服装でAV出演。もうアラサーなのに。

以上、ネタバレ終わり。

いや確かに面白いんだけど、志村後ろ後ろあら違ったが多すぎない。音で怖がらせてフッて後ろ振り返ったらあら旦那で安心。
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夕方のおともだち(2022年製作の映画)

2.0

僕の嫌いな「作り手」として百田尚樹と山崎貴がいる。

作家と監督、畑は違うが両者に共通点がある。それは「作りたいものを作るのでなく売れるものを作る」ことだ。いや確かに売れなければいけないのは分かる。で
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スケバン株式会社 やっちゃえ!お嬢さん(1984年製作の映画)

3.0

知られざる職人(ポンコツ)監督シリーズ~金子修介編~bonus track

金子というと「監督」のイメージが多いが初期のころは脚本が多い(特にピンク)。当時はとにかく本を書いたらひやうぃごーだったん
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

4.0

知られざる職人(ポンコツ)監督シリーズ~金子修介編~FINAL

もともと監督の金子自体が偉大なる怪獣オタだったのでこれは金子が珍しく「撮りたくて撮った映画」。オタ全開で繰り広げられる展開にもう金子の
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みんなあげちゃう(1985年製作の映画)

3.0

知られざる職人(ポンコツ)監督シリーズ~金子修介編~⑤

まあこのころの金子のが「金子」らしいと言ってもいいよね。原作はみんなだれでも知っているあの弓月光のお色気コメディ、でも妙にあっけらかんとしてい
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恐怖のヤッちゃん(1987年製作の映画)

2.8

知られざる職人(ポンコツ)監督シリーズ~金子修介編~④

三宅裕司の「ヤングパラダイス」を聴いていただろうか。

自分はちょうど中高生だったので結構聞いていたのを思い出す。友人がドカンクイズにでて一問
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DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

4.0

知られざる職人(ポンコツ)監督シリーズ~金子修介編~③

やればできる監督なんだよ、金子は。

ということで今回はメジャーレーベル。しかも劇場第1作のこれを。見ていただければわかるんだけど「金子ジョー
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リンキング・ラブ(2017年製作の映画)

3.3

知られざる職人(ポンコツ)監督シリーズ~金子修介編~②

主人公の女子大生はもう大変!人生うまくいかないなぁと思ったら、あれあれ家ではパパとママが離婚の危機!よーし過去に遡って離婚を阻止しよう!

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少女は異世界で戦った(2014年製作の映画)

2.2

知られざる職人(ポンコツ)監督シリーズ~金子修介編~①

金子というと日活からスタートしてプログラムピクチャーばかり撮っていたけどガメラで「こいついけるんじゃない」とみんなに勘違いさせてしまい(それだ
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嘆きの天使 ナースの泪(2015年製作の映画)

2.8

城定の映画には解放がある。

あのね、出てくる人ってのはみんな何かに陰鬱になっているのよ。それは「しがらみ」と言っていいかもしれない。「痴漢電車、満淫夢ごごち」でも「悦楽交差点」でもそう。というかほと
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ヒン子のエロいい話(2011年製作の映画)

4.2

こんなバカ定番な映画好きだと言ったら品性疑われちゃうかもしれないけど……大好きだよ、ド畜生!くそ、最後手を叩いてみてしまったよ。

貧乏がなんだっていうんだ。金がないがなんだっていうんだ。いいんだよ、
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野球部に花束を(2022年製作の映画)

3.5

現在の価値観で過去を断罪するというのは良くないと思うという前振り。

いや今思うとなぜ部活動はあんなにバカだったんだろう。そういえば僕が高校のころにいた部活でも(文化部のくせに)妙に先輩後輩は厳しかっ
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クレイジー・フォー・マウンテン(2017年製作の映画)

3.5

世の中には二種類の人間がいる。山に登る人間とそうでない人間だ。

いやいや、自分山登り好きだけどここまでなんてとてもしませんから。そもそも雪山だって怖いし寒いしで行ったことないし。基本安全第一ハイカー
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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(2023年製作の映画)

3.0

なるほどね。

映画としてはどうかというレベルだけど、
①現代のz世代には刺さる。すなわち学校というものも選択肢の一つになっている
②アニメ版のしっかりとした解答になっている

という点で「今のアニメ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.1

ヒコロヒーがアクションする映画。

基本は「LEON」と同じ。レオンの女性版ってところだろうか。運び屋と子供(性別は真逆なれど)それに悪徳警官と定番も定番。だからそこは捻りなく(逆に捻りあると受けない
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-25℃ Simple Life(2023年製作の映画)

2.7

現代の鴨長明である。

座って半畳、寝て一畳。荷物なんかいらない。今の生活は物が多すぎなんだ。なにもかもデトックスしてみれば。

とおなじみの「新たな生き方」を提示する話。いや不満はない、不満はないよ
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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

3.5

王道タイムスリップをこれでもかと絡めてきたんでヨーロッパ企画より僕は評価する。

話はひたすらお涙頂戴なんでちょっとでも中に入り込めないともはや何がなんだかって気になってしまうだろう。僕はアニメも見た
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キネマ純情(2016年製作の映画)

2.8

語れることは自分についてでしかない(たしかウィトゲンシュタイン)

古今東西「巨匠」と言われる人たちは映画についての「映画」を撮ってきた。

フェリーニなら「81/2」を。ゴダールなら「勝手にしやがれ
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私はいったい、何と闘っているのか(2021年製作の映画)

2.3

予定調和な映画である。

どうも僕はこの手の映画と相性が悪い。というのも監督(あるいは製作者の)見ている人へのサービスが鼻についてしまうからだ。ほらここは感動するシーン、はい、ここはにこにこ笑って。こ
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プリズン13(2019年製作の映画)

3.0

映画としたら最低レベルなんだけど監獄実験の倫理の教科書として高校生に見せたらいいんじゃねえのって思ってしまう映画(いやダメか)。

そもそも監獄実験とは。確かスタンフォードだっけ、監獄役と囚人役でバイ
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