ろまらんさんの映画レビュー・感想・評価

ろまらん

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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.4

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始めはヴィクトリア朝の楽しい家庭のお話かと楽しんでたら、だんだん辛い話に。邦題はちょっと違うな、原題に意味がある。
昔の貴族で女の人働かないから仕方ないけど、妹たちお兄ちゃん頼り過ぎ、家族から逃げられ
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.5

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ダンサーにとって踊るとは何かを考えさせられるドキュメンタリー。副題から思ったのとは違う。有名なダンサーの小さい時のビデオはよく見るけど、彼も幼いときのビデオに純粋な踊る悦びが溢れてた。
お母さんと頑張
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ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.7

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エルファニング出てるのに劇場で見逃してた。地味だけどなかなか良い映画。メラニーロランが監督してたなんて、また忘れててびっくりした。
こういう幸薄い女の子、酷い扱いされて生き延びて来たのに、さらに酷過ぎ
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はなればなれに(1964年製作の映画)

2.0

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このポスターと題名からずっと見たかった映画。期待膨らませ過ぎたかな。
初めお洒落で喜んでたら、運転の仕方からゴダールのナレーション、カリーナの扱いとだんだん合わず。女の子殴るシーンはブリエみたい、可愛
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.0

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マルセイユが舞台とは知らずびっくり、嬉しかった。マルセイユも、お母さんも女の子もみんな本物で、すごくわかってる人が作ってる感じ。デイモンのオクラホマらしさも多分本物でとてもよかった。
脚本演出演技とも
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.0

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綺麗な彼がやたら謝ったらグッドタイミング、新しい彼の元へ、暮らしてみたら何だか違うよねー。鼻輪で会えるイケてる家族。
深いトラウマが引き金に、優しい彼には依存の極致DV噴出制御不能、それでもカナはフェ
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.7

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始めから文句ですみませんが、このポスター意味不明、何で髪の毛逆立ってるのか、踊り子さんの話かなーと映画館で見なかったのが悔やまれた。
オブリビオンの美しい彼女が痛々しく演じ切る。女優魂素晴らしい。アル
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マルティナは海(2001年製作の映画)

1.2

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トークトゥーハーの綺麗な人なので見たら、こんな扱いされてたとは。この男の人一体何ですか。監督さんも同じだな。テレドラマかな。
かわいそうなのはワニです。

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.8

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数ある画家の伝記ものの中で見応えある作品。手持ちカメラの揺れる映像が続くので人を選ぶとは思うが、生涯をなぞるだけでなく彼の本質に迫ろうとする意欲を感じた。ひとつのことに没頭して熱くなり過ぎ、人を怖がら>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

2.5

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「スリーキングス」が好きだった監督。劇場で見逃して見放題に大喜び。次々出てくる俳優名喜んで挙げてるうちに何だかなあ‥。だんだん引いてる自分に気づく。画面は凝ってて撮影も上手でテンポ良くても、長く感じる>>続きを読む

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)

3.9

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愛情溢れる家族に支えられて来たオーウェン、自立を支援する体制や環境に恵まれているとはいえ、多くの困難を乗り越えて就労までできたのが素晴らしい。成長のベースとなったのがディズニー映画、きっかけがジャスト>>続きを読む

メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

3.9

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メットガラは年々エスカレートするドレスに辟易気味だったが、一体何なのか理解してないまま、華やかなセレブのフォトコールだけいつも楽しみに見てた。こういう趣旨でキュレーターのボルトンとアナが中心となって企>>続きを読む

ブルゴーニュで会いましょう(2015年製作の映画)

1.8

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ブルゴーニュつながりで選んだら仏テレドラマみたいだった。
丹精込めて作られたワインに点数つけてお金持ちになった批評家の息子さん、作ったこともないのに全部任されて馬使ってる。お父さんは船作ってたよ。ワイ
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おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)

3.8

やっぱりクラピッシュはあったかい。軽いようで軽くないほんとがあるのも好き。
家を離れてたお兄さん、始めなにーとか思ってたけど、ちゃんとみんなで大変なときを乗り越えてた。ジェレミー可愛いな。
ワインには
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

4.0

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冒頭から村の中を進むカメラにうっとりした。翻るシーツ、乾いた壁、子沢山の昼食、ヴァルダは映画とは何かを始めから知ってる人なんだと改めて思った。猫ショットの良さ。
薔薇の名前ヘアーのノワレがヌーボー感出
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クルーレス(1995年製作の映画)

3.0

今のエフォートレスの対極みたいなルック、高校の教室でも体育でも思いっきりお洒落してるのがすごい。おうちもすごい。別世界旅行。お話がエマだったとは、レビュー読んで、そう言えばそうだー。
お父さんがダンヘ
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

1.5

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フツーの規格に合わない子ども育てるのは大変だから家族も崩壊、みたいな展開。あみこが鼻折れる怪我しても誰も気がつかない学校。悪い対応見本帖。あんなに賢くて優しい子なら対応次第でもっと成長するよ。いつの時>>続きを読む

墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

4.7

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ラザロの監督の新作!と聞いて見に行ってよかった〜。この監督らしい温かさ、イタリアらしさ溢れてる。主役の男優さんもラザロで見た面々もいい感じ。
始めから段々に事情がわかってくる上手な展開、脚本いいよ。そ
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光をくれた人(2016年製作の映画)

2.0

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目の不自由な人の話とか勝手に思ってたら全然違いました。フィクションと実際の区別がつきにくく子どもが欲しかった自分は、この手のお話が許せません。人の赤ちゃん取っておいて私の子取らないでとか言うなーと怒り>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

劇場で見逃してずっと見たかった映画。
冒頭からイタリア語が飛び交ってたまりません。切り立つ山に囲まれた貧しい村、厳しい生活も映像では美しい。みんなに使われまくってるラザロ、肉体労働の賜物の体つき、タン
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

4.2

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とても良かった。全然知らなかったフィンランドの画家、いい絵。
当時の人たちの装いや髪型のせいか二人の年の差がよくわからない感じもあったが、丁寧な心理描写でヘレンの気持ちに引き込まれていった。母や兄との
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シャンボンの背中(2009年製作の映画)

3.6

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始めの直接目的語の例題が子ども向けの文
じゃないし両親わからなくて焦る件に笑う。何てことない生活の場面を自然に長めに見せるのこの監督さんらしい良さ。主演二人も安定の良さ。
好きになったらお互い苦しい。
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ジャーマン+雨(2006年製作の映画)

4.0

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変な題名だなぁと見てみたら、良くて驚いた。好き。荒削りな感じだけど、絶妙な脚本演出と編集、こうはできないよ&ほんとのポエムあり。頭でっかちで退屈な映画の対極。
養育放棄されたよし子が祖父母も失くして一
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ねじ式(1998年製作の映画)

3.5

始めの舞踏から懐かしきアングラ感。濃過ぎて挫折しかけたが、浅野忠信があっさりして良いので見続けられた。侘しいボロアパート、ガロ好み。昭和感炸裂。
旅に出る後半からよくなる。幻想シーンはかなりいいな。や
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サッド ヴァケイション(2007年製作の映画)

2.5

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三部作の最後から見たせいか、何だかよくわからない部分あり。東京公園見てから自分には謎監督。間宮運送、かなり豪華な濃い面々。
浅野忠信は丁寧な物言いがいつも怖くていつもいい。ジョー君はちょっともったいな
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アメリカン・ヒーロー(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

スティーブンドーフはsomewhere 的ダラダラ生活、友情には篤く、老けてもどこか可愛い。ビニールプールめがけて飛び降りた場面はほんとみたいでびっくりした。とんでもパーティに、たまに体鍛えてるシーン>>続きを読む

Re:LIFE リライフ(2014年製作の映画)

3.2

呆れるほどテキトーな先生、ヒューグラントいい味出してる。始めの方いいテンポで面白かったけど、後半真面目になってちょっと残念。ハリウッドで脚本家としてやって行くのってどんだけ大変だろう。
マリサトメイは
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モーリス(1987年製作の映画)

4.0

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見たとか思い込んでて初めてだった。
ヒューグラント出てきたとき、キュートすぎて倒れそうになった。ここからウンパルンパへの道が始まるのか。軽くて面白い彼らしさは既にあり。モーリスもだんだん良くなってきた
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.6

アルモドバルらしさ全開でかなり盛り込んだお話がズンズン進む。女性の連帯感強し。カンポでチラッと映ったペネロペ、友情出演かなと思ってたらシスターロサ役で嬉しい。天衣無縫の美しさ。でもアップになると今だに>>続きを読む

イン・ザ・プール(2005年製作の映画)

3.5

なぜ長い間見てなかったのかな、これはゆるくて変な、好きな感じ。
オダギリジョーは何に出てもいい。こんな役でも浮かない、上手。松尾さんのテキトーさもナースの女の子もいい。綺麗な人誰?と思ったら真木よう子
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少年メリケンサック(2008年製作の映画)

3.0

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昔パンク好きとか言っても黄色とピンクのレコードカバーは遠い国のバンドなので、日本のライブハウスの恐ろしさを目の当たりにしてビビりました。監督さんあおいちゃんの可愛さに目が眩んだのかな、私はトゥーヤング>>続きを読む

妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)

4.2

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素晴らしい。題名は意味不明。着物や日本髪の時代にネクタイの聡明な君子とのんびりセイジさんの明るさでテンポよく進んで東京から長野へ。
頭にカバン乗せて下駄の健一君、いいなぁ、大きくなったらわかるのよ。君
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青空娘(1957年製作の映画)

3.8

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茶色リボンのセーラー服初めて、お洒落。先生の青空理論素晴らしい、あーばーよーもすごい。ミヤコ蝶々最高、セシボン。関節技入れる若尾文子、男の子も嬉しそう、可愛い。“お妾さん”の時代にも、お父様にきっちり>>続きを読む

シークレット・チルドレン 禁じられた力(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ティモシーの演技は素晴らしくて、俳優としていかに優れてるかわかります。女の子も良かったので最後まで見られました。
お母さんの描写はてんかんへの誤解を助長しないかちょっと心配です。お父さんが病んでます。
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ディス/コネクト(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

テーマとしてはよくある感じでも、激しい描写や実は〜でしたみたいな展開もなく、地味ながら家族の愛情をベースにした丁寧な展開でなかなかよかった。ポールハギス的なクライマックスに向けての盛り上がり。
ジェイ
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清作の妻(1965年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

凄い。若尾文子の女優魂礼賛。田村高廣もいい。偉そうですが説明的な台詞多い脚本が少し残念。でも充分に日本の反戦映画。寄ってたかって悪口と蹴り入れる、みんなほんとは羨ましい、行かせたくない、死にたくないの>>続きを読む