少しずつ希望に向かっていくようで、なんともいえない不気味さがずーっと漂う映画だった。音もなく何かが崩れ去っていくような居心地の悪さというか。
もっと好きになるかと思ったけどそんなでもなかった。正直なん>>続きを読む
スピルバーグ作品の中で正直そこまで語られてる印象が無かったのでどうなんだろうと思って見始めたけどめちゃめちゃ良かった。
背景が複雑で難しいお話ではあるものの、どんどん危うい立場に追い込まれて主人公自身>>続きを読む
こんだけお金かけて2時間色々やってラストがアレってすごすぎる。巨匠にしか許されない大胆さというか身勝手さ。大好き。
ゴージャスで派手な映像の中で、とにかく権力に目がない武将たち、というか男たちの騙し>>続きを読む
クィアな学園青春コメディってこと以外知らずに見たので、なんちゅう物騒な話なんだと思ってたまげた。
ぶっ飛んでるけど、笑えて楽しくて気持ちのいい映画ではある。
期待値に対するガッカリ度合いで言ったら間違いなく今年イチ。
とにかく何もかもが薄っぺらい。
デヴィッド・フィンチャーの映画でしか摂取できない栄養がある。
完璧にこなそうとしてもどっかで上手くいかないことを、笑いにするわけではなく淡々と、ある意味当たり前のこととして描いてるのがリアルだけど新鮮>>続きを読む
クールさだけじゃなく猫としての問答無用の可愛さも持ったプスに対して、頭身のバランス無茶苦茶で不気味なルックスのハンプティ。見た目が全てじゃないって頭では分かってても、こんだけ境遇に差が出るとそりゃ性格>>続きを読む
こんな無茶苦茶な映画なのになんでこんなに好きなんだろう。理屈じゃない所にとにかくぶっ刺さってきた。
糞とかゲロにもある種の美しさを見出してるのがヤバいけど、なんというか「ゲージュツ」的な、お高く止まっ>>続きを読む
思ってたよりは楽しめたけど、諸々の表現が陳腐なのがつらい。メッセージが上手く絡まずに作品から浮き出てしまってる感じ。
「インセルの逆襲」的な設定とかは興味深いんだけど。
ご丁寧に気持ちを説明してくれるナレーションと、くどい音楽が映像の持つ詩情をちょいちょい邪魔してくるありがちなパターン。
電話のシーンの壮大さと力強さは良かった。大きな存在を意識させるちょっと大げさなぐ>>続きを読む
ちょうど「甘い生活」を見たばっかだったから、この頃のイタリアの社会での人と人との深刻な断絶がちょっとうんざりするぐらいに伝わった。
絶妙に力の抜けたようなユルさと、「こうだったら気持ちいいのに」ってところを全部外してくる感じが妙にクセになる映画だった。
マーロウはやる気があるんだかないんだか分かんないような態度だし、色んな種類の変>>続きを読む
3時間の長尺の中で大勢の人間が登場するのに、グラデーションはあるものの誰とも親密で心を開けるような関係にはならないっていうのが、痛烈というかなんともいえない気持ちにさせられる。ただそれが面白さに繋がっ>>続きを読む
インパクトでは「トーク・トゥ・ハー」に軍配が上がると思うけど、テーマの強さとそれを支える語りの巧さではこれがトップだと思う。
それぞれがまっすぐに人生を生きる女性たちの姿を、落ち着いた独特の語り口で見>>続きを読む
オセージ郡にやってきたディカプリオがデニーロ叔父さんからの圧と自分の欲望との間でひたすらアワアワする様を3時間半見る映画。
重厚感はありすぎるぐらいにあるのだけど、やっぱさすがの編集センス、ストーリ>>続きを読む
阪元映画で初めてあんまりハマらなかったな…なんか変にあざといのが気になっちゃって。1時間ちょいでやや強引にでもまとめたのは👍
語り口が軽やかなので割と勢いで見れちゃうけど、結局どういう話なのかはよく分からない。というか今レビュー書いてる2日前に見たばっかなのに全然覚えてない。
成瀬映画初体験ですが、なんだこの冷徹さは…こええよ。
外から見たら文句なさそうな男のイヤ〜な部分があぶり出されている。腹が立つとか嫌いとか以上に「なんかイヤ」がしっくり来るというか。
ただ、「平凡な」>>続きを読む
正直なぜかはハッキリと分かってないのだが、コーエン兄弟で1番好きだった。
終盤で彼が救いを求めるあのシーンみたいな分かりやすいカタルシスに結局弱いのが私なのかもしれません。
ジョージ・クルーニーの二枚>>続きを読む
とにかく画面の躍動感がすげぇ。
オープニングの空港とか狩りとか屋敷の廊下とかパーティーの余興とか。ド派手なセットや仕掛けを使わなくてもこんなに迫力と緊張感のある表現ができるのかと単純に感心するわ。>>続きを読む
生まれてこのかた豪邸から出たことない、まともな学もない、読み書きもできない、ただのテレビばっかり見てる庭師でしかないはずの男の話。
分かりやすい盛り上がりがない割に、全体として強いイメージが多くて強>>続きを読む
なんというかすごくダサい恋愛をやってる人たちの話をなんでこんなに魅力的にできるのか。
プラネタリウムのシーンは至高。
どうしようもない連中の話っていうのはなんとなく知ってたけど、思ってた以上のどうしようもなさ。どいつもこいつも好き勝手やりたい放題で、結局のところどんな話なのかはさっぱり分からないという。
なんだけど、>>続きを読む
赤の他人からするとバカバカしく思えそうな色恋のお話を、いつもながらの軽妙な会話劇で魅せつつ、そこにアレン独特のユーモアで哲学性まで持たせちゃっててなかなかにすごい。
いつもながら構成がキレッキレでめちゃめちゃエキサイティング。
特にエンリケの結末に「ん?」とはなったけど、「トーク・トゥ・ハー」の次作ってことを考えるとまあしっくり来るっちゃ来る。「正しくない」人たち>>続きを読む
とりあえずめっちゃエネルギッシュ。勢いのままに突っ走っていく感じが気持ちいい。
遠いところにいるように勝手に思える人たちも、自分と同じように必死をこいて生きてるって事実を、そのまんまありのまま切り取っ>>続きを読む
学生映画の気分がまだ残ってるというか、辛辣な言い方をしてしまうと自分に酔ったような編集と脚本で小っ恥ずかしいやら微笑ましいやら。でもこれはこれで味わい深いし、後の作品にはない不思議な輝きも実は持ってる>>続きを読む
バレエとコンテンポラリーの対比をもっと鮮やかに見せてるのかと思いきやそこまででもなかった。
ある日突然、革命が起きたように何かが変わるというよりは、人生の中のある事件をきっかけに人がすこ~しずつ変わっ>>続きを読む
とんでもない怪作で傑作だった...
ラストで自分でも謎の涙が出てきた。
直接的には環境破壊への問題提起なのだけど、そこに留まらず人間に対して実はしっかり寄り添ってるっていう。謎と思ったけどそりゃ泣ける>>続きを読む
後の作品の濃厚さとこれより前のドタバタコメディみたいなテンポの良さをどっちも備えた映画だった。
毎度のことながら、なんとも言えない味わったことない感情にさせますねこの監督は。4人のパーティーのシーンと>>続きを読む
演技を信頼しきった脚本と演出、それに対してしっかり応える主演2人。
特に浜辺美波はどう考えてもこれがベストアクトでは?このポスターの表情とか映画見終わって改めて見るとドキッとしちゃう。「清純派女優」の>>続きを読む
大胆な構成からして楽しいけど、赤ん坊を取り違えた2人の母親っていう正直目新しさはないお話に、スペインの負の歴史を重要なテーマとして織り込むその手腕に脱帽です。
間違いなく悲劇だし今後あってはならない>>続きを読む
若さって良いもんですね、とたまたま誕生日にこれを見て思いましたよ
もう少しウィットに富んだ笑いの方が好みではありますが
母性神話キツすぎ~今カノと元妻に任せっきりで父親なんもしなさすぎ~
ということでまあなんてことないメロドラマなのだが、ホーム・アローンとかハリー・ポッターで幼い頃から慣れ親しんできたからなのか、クリス>>続きを読む