ノクタンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ノクタン

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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.3

めっちゃ90年代っぽい厭世観。
デップ×レオの瑞々しい演技とか見所もあるのだけど、正直あんまり印象には残ってこないかも。
あとベッキーの存在がちょっと都合良すぎない?

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.3

前作も大好きだけど続編として文句無しの傑作。
ウェス・アンダーソン風味のキッチュな映像表現に加えて、キャプラみたいな哲学性が大アップで、前作同様レイシズムもしっかりテーマに絡めていて、とっても満足度の
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パディントン(2014年製作の映画)

3.9

家のミニチュアの感じとか、色彩感覚とか、キャラクターのアクの強さとか所々が非常にウェス・アンダーソンっぽい。それでいて、「ムーンライズ・キングダム」の頃にはあったけど最近のウェス・アンダーソン作品から>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.0

暗すぎてあんまり好きじゃないっていう身も蓋もない感想ですみません。
銃規制の主張は明らかに映画から浮き出ていて違和感すごい(賛同できないという意味ではない)し、マーティンのキャラクター造形と説明の仕方
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ウォーク・ハード ロックへの階段(2007年製作の映画)

3.7

「ウォーク・ザ・ライン」は見てないけど、ロックミュージシャン伝記映画のパロディとして充分笑える1作。ロック史の小ネタ盛り沢山なのも嬉しいけど、突然の成功、挫折と破滅、再生っていう伝記映画の定型で遊びま>>続きを読む

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

4.0

正直共感できない部分も多いのだが、それに目を瞑っちゃうぐらいの映像の強度。
家族の不安定さとか複雑さが詩情たっぷりに描かれている。「複雑さ」とひと言で括ってしまうのは少し雑な気もするけど。
ほんで「フ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.4

理不尽な恐怖からやり場のない悲しみや怒りや呆れすら感じる。
その全ては女性が日常的に感じているものなのかもしれない。軽々しくそんな風に言うのもあまり良くないと思うのだけど。

う~ん...ラストのア
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我が家の楽園(1938年製作の映画)

3.8

「素晴らしきかな、人生」ほどのインパクトはないと思ったけど、これはこれでほっこり笑えて心暖まるいい話👍️

バービー(2023年製作の映画)

4.5

間違いなく2023年を代表する傑作!!!最高!!!!

男性と女性の立場がリアル世界と逆転したバービーランドのアイデアからして面白いけど、そこからバービーとケンがリアル世界に行って逆転した状況を見た結
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.6

よく言われてる通り日本版「スタンド・バイ・ミー」な傑作...にもなり得たと思うんだけど、後半で起こる事件に違和感ありすぎて。さすがにそれは唐突で安直すぎるだろうと思っちゃう。
でも少年2人の友情にホロ
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X エックス(2022年製作の映画)

3.7

思ってたよりかなりエンタメしてて単純に楽しい映画だった。こんなに普遍的なテーマでまだこんなに遊べるんだっていう。
70年代ホラーの画面のソリッドな質感まで再現しててお見事です。

プラトーン(1986年製作の映画)

2.0

メッセージはまあ分かるんだけど、内面の掘り下げが浅すぎて特に面白くはなかった。というかウザいです正直。ごめんなさい。

バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.1

最近あんまり見ない不謹慎でアホなコメディで最高でした。
主人公の設定からして短小用コンドームのCM俳優ってなんじゃそりゃ!っていうね。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

こんなにハマると思わなんだ。
色んな形を使って「上」の存在を観客に意識させるところがキューブリックっぽい。
そして最後は下から上への運動をめちゃくちゃ大仰に映画的にやりましたみたいな。でもそういう愛の
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

2.9

これ...笑っていいんか...?っていう微妙な雰囲気が漂ってる中盤あたりまでの感じは好きだけど、その後ラスト30分ぐらいがとってもつまんないです。

アネット(2021年製作の映画)

3.4

正直途中までなかなか乗れなくて結構退屈だったけど、スパークスの作品の延長線上の1作として捉えるべきなのかと気づいてからはそこそこ楽しめた。
あとラストが非常に良かった。このラストを見て全体の評価もちょ
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.9

野菜全般が苦手な僕のような人間に、野菜美味そうと思わせた時点でこの映画の勝ち。
野菜の見た目もそうだけど、作業する音や自然の音や動物の鳴き声とか、手を使ってじっくり作業する沢田研二とか、五感に訴えかけ
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天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

1.9

人物が思ったことを喋ってるというより脚本を読んでる感が常にあるとか、音楽がとにかく過剰とか、CGが信じられない安っぽさとか作品の質に対して言いたいこともたくさんあるけど、たまえが最終的に自分の選択じゃ>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.5

伊藤万理華も良いけど河合優実がやっぱり最高。
色々詰め込んだりやりたい放題してるけど「青春」って言葉で説明するだけで全部許せちゃうだけの勢いはあった。にしてもやりすぎな感は正直あったけど笑

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.3

脚本構成の巧みさももちろんあるけど、題材の目の付け所がぶっ飛びすぎててめちゃくちゃ面白い。
まさかの展開を抜きにしても、スリリングな第1部、変態性マシマシ激ヤバな第2部、痛快な第3部とエンタメとしても
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

4.7

何回か見てるはずなんだけど、スネイプの最大の見せ場のあのシーン以降は感情がぶっ壊れてもうなんにも頭が回らんよ。
ホグワーツでの決戦は戦争映画さながらのド派手さと緊張感でまさに最終決戦と呼ぶにふさわしい
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.6

分霊箱捜索のミステリーとか魔法省潜入ミッションとか映画的な見せ場が多くて、ここに来て単純に楽しい映画だった。
ラジオでかかってる曲ニック・ケイヴじゃん!っていう発見にちょっとした感動が。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

さすがに生前最後と言われるだけあるのである種の達観もあるのだけど、それよりもキャリア終盤の今でも心から映画作りを楽しんでるのが伝わってくるのがなんか嬉しい。全然説教臭さを感じなかった。

何の説明もな
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.6

幸福の液体を飲んでハイになるハリー、後にB級映画ばっかり出るようになるダニエル・ラドクリフの片鱗が。
そのシーンもそうだけど、ラストが激重で終わるからか学園パートがだいぶコメディ色強め。

そのコメデ
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

4.0

友情や仲間の存在こそが闇に打ち勝つ武器なんだ、っていうシリーズ通しての大きな1つのテーマが最もストレートに前面に表れた作品だと思う。特にラスト、ハリーのトラウマの克服は普通にグッと来る。
あとゲイリー
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.9

ラストでシリーズ上でも非常に重要なイベントが起こるけど、それよりも、ギクシャクしちゃう瞬間も乗り越えて友情を深めていく3人の姿がいちばんの見所だと思う。思春期へようこそ。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.2

ラストのエクスペクトパトローナムってもはやネタみたいになってるけど、こんなにグッと来るシーンだったのか...と改めてちゃんと見て思った。来るはずのない人を待つより自分が変わるんだっていうね。
あとみん
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.4

基本的に受ける印象は前作とあんま変わらない。
ケネス・ブラナーがこういう役やってるの新鮮。

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.5

前半の学園パートは思い出補正込みではあるもののワクワクして楽しいのだけど、後半普通のアドベンチャー映画みたいになっちゃうのが昔も今も変わらずう~んという感じ。
ダイアゴン横丁でのお買い物からホグワーツ
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.0

3作かけて少年少女の成長から継承まで描き切っていてとっても良かった!!

ボーイ(2010年製作の映画)

4.0

「ジョジョ・ラビット」の源流を見た気持ち。
1人の男の子が本当は認めたくない現実を受け止められるようになるまでをチャーミングに描いた作品。

とにかく人間に対しての眼差しが温かかったり、子どもの想像力
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

カッコいい尖った映像表現の数々と、青春映画の王道にスパイダーマンの重すぎる宿命をうまいこと掛け合わせたストーリーで大満足な1作だった。

アニメの映像表現が、アメコミの目指した表現に本当の意味でついに
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.7

前作と同じく山場までの持っていき方が巧くてしっかりぶち上がったのでオールOK

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.8

最初キャラクターの言動が必要以上にバカっぽい印象を受けて不安しかなかったけど、見終わってみたら、ラストの決勝に向けての5人それぞれの思いと成長が、とっ散らかることなくスッキリまとまってて、ドラマがしっ>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

4.3

自分でもそれがなんなのかはよく分からずに愛を求める不器用な人々が、ものすごく生き生きと愛おしくスタイリッシュに映し出されていて、なんというか見ていて気持ちのいい映画だった。
それでいて常にどこに転がっ
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