マウムさんの映画レビュー・感想・評価

マウム

マウム

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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.3

自分でもなんとなくずっと思っていたこと、でも言語化してはいけない気がしていた"それ"が真正面から描かれていて心がヒュッとなった。

"ちゃんとした仕事について、いい人と出会って結婚して、子供を産んで幸
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.5

"『残酷だったなぁ人生は』思っていたより"

会社に入ったら何がしたい?なんて聞いといて、いざ入社すると誰にでもできるような仕事をさせられて。(今思えば当たり前)自分も何者かになれるんじゃないか!なん
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

『真実か、挑戦か』

新しい環境、新しい自分になりたくて、ある意味真実ではなく挑戦を選んだロール。

「大学デビュー」なんて言葉があるぐらいなので、新しい環境をきっかけに新しい自分でいきたい!みたいな
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.9

これだから映画を観るのはやめられない!と思わせてくれた作品。

砂漠のリゾート地パーム・ストリングスでタイムリープにハマってしまい、永遠に『今日』を繰り返す2人。

最初はどうにかして抜け出したいと思
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.2

「私はどっちかになっちゃうんだよね、好きかどうでもいいのどっちか。だから好きな人以外は自然とどうでもよくなっちゃう。」
ー「自分も?」

序盤のテルコと会社の後輩との会話。この部分が全てを物語っている
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麻薬王(2017年製作の映画)

4.0

鑑賞後、得体の知れない恐怖に襲われました(笑)
おそらくソンガンホの怪演のおかげかと。

一介の田舎者の密輸業者に過ぎなかったドゥサム。弱者として生きてきた彼がやがて『麻薬王』と呼ばれるまでにのし上が
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

『はじまりは、終わりのはじまり』

恋愛が始まった時点で私たちはゆるやかに終わりへと向かっているんだと。
その切なさを私たちは楽しんでいて、もはやその切なさこそを恋愛と呼ぶのかもしれない。

恋の賞味
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

3.9

『わたしには、あなたでした』

心が折れそうでどうしようもないとき。そんなときに救い出してくれた、それがまさに「あなた」だった。泉には葉山で、また葉山にも泉だった。

誰かをどうしようもなく好きになっ
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

4.0

その人を想えば想うほど、自分が自分でいられなくなって苦しくなる。
まさに限界まで追い詰められた『窮鼠』はそれでも自分の好きな『チーズ』に恋焦がれてしまう。

心から人を好きになったことがなく、常に恋愛
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ラスト・サマー ~この夏の先に~(2019年製作の映画)

3.8

高校を卒業しそれぞれが新たな道へと歩み始めるまでの準備期間、ラストサマー。
大人でも子供でもない、1番期待と不安と名残惜しさで胸がいっぱいな時期。

いろんな形の恋愛があってそのどれもが特別で、そのと
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.5

泣いて、笑って、泣いて、泣いて、、
自分でも引くほど泣きました(笑)

この映画、実は原題は『7번방의 선물』 =『7番房の贈り物』
こちらの方が内容的にも合っていたように思う。

個性豊かな7番房の
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.2

これは、、、とんでもないものを見てしまった気分。

あれ?とは思いつつもまんまと騙されました。ジャユンが覚醒した瞬間は完全に鳥肌もの。

前半と後半でこんなにも主人公の立場が変わる作品も中々無いと思う
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あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

3.9

『You Are the Apple of My Eye.』

何とも甘酸っぱい。これぞ青春、、
大人になってふとした瞬間に思い出したり、あのときこうしてれば、、と思う叶わなかった恋って誰しもあるはず
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君に泳げ!(2013年製作の映画)

3.8

『終わらない僕らの夏、息継ぎなしの恋をした』

このキャッチフレーズとイジョンソクに惹かれて観てみました。そこまで恋愛要素は強くなく、どちらかというと男同士の友情、夢に向かって走る若者たちの青春物語と
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Red(2020年製作の映画)

3.9

女はどうしてこうも影のある、いつの間にか消えてしまいそうな儚さを持った男に魅力を感じてしまうのか、、絶対幸せになれないのに、、永遠の謎とも言える。

今までは子供がいるのに不倫に走る人の気持ちがまるで
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クリスマスに降る雪は(2019年製作の映画)

3.9

『雪は変化をもたらす、クリスマスには特に。』

雪の降るクリスマスイブ。そんな特別な日にそれぞれがそれぞれに変化の瞬間に出会う。クリスマスの雪に背中を押され、大きな一歩を踏み出す――。

何もない日常
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ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2016年製作の映画)

3.9

好きな人とメッセージのやり取りをしながらコンビニ内をグルグル意味もなく歩き回るあの感じ、、
絶妙な距離感の駆け引きも観ていてしびれます。

そして何と言ってもリンちゃんの透明感。天真爛漫で笑顔が可愛く
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.2

悲惨。とにかく悲惨。そして引きずる。後味と胸糞が最高に悪い。
ここまで精神的に揺さぶってくるあたり、作品の完成度を物語っていると思う。

だいたい殺人鬼を語るにあたっては、不遇の生い立ちや、幼い頃から
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.4

『愛は厄介でおぞましくて利己的、それに大胆』

成績優秀で知識も深く大人びたエリー。考えも哲学的で彼女から発せられる言葉はどれも魅力的。ただひとつ、彼女にも分からなかったこと。それこそが愛だった。
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今日の恋愛(2014年製作の映画)

3.9

『私は私らしく、彼は彼らしく』

一緒にいるとお互いが自分らしくいられる、そんな関係こそがまさに理想だなと。

心のままにときめいた「恋」に傷ついたヒョヌを癒したのは、ジュンスの真っ直ぐな「愛」だった
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.3

『肝心なことは目に見えない』

この作品はまさに『繋がり』がテーマだと感じた。作中で『星の王子さま』が何度も出てきたのはこれを伝えたかったからなのだと思う。
まさに桜良と僕は、『星の王子さま』の王子さ
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ハッピーログイン(2016年製作の映画)

4.0

もっとSNSが絡んでくるのかと思いきやそこまででもなく、身近な雰囲気で親しみやすい、オムニバス形式の作品。

それぞれが何かしら悩みや葛藤を抱えながら日々を生きている中で、誰かと出会い、だんだんと恋に
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くじらの湯(2019年製作の映画)

3.3

独特の世界観。
確かに考えてみれば銭湯って不思議な空間だなあと。知らない人同士が裸で黙々と体を洗ったり、お湯に浸かったり。そこでは母親でさえも1人の女性として少し他人に思えたりする。非日常的で何とも言
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ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

4.3

なんと言っても爽快!
これは絶対に観て損はない作品だと思う。

警察学校になんとなく入学し、毎日役に立つのか分からないことを勉強させられ、このまま警察官になってしまっていいのか、、と中途半端な思いだっ
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

4.0

『神様を閉じ込めるんだよ』

大好きな作品。さすが伊坂幸太郎。
最初は正直全く意味がわからない。「やばい隣人」程度の椎名と同じ、0の視点から物語は始まる。しかし観ていくうちに段々と登場人物たちの背景や
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ユ・ヨルの音楽アルバム(2019年製作の映画)

4.0

あらすじにも書いてあるが、まさに『寄せては返す波のような』心地の良い、穏やかでゆっくりな、少し切ない2人の恋の物語。

簡単に会ったり連絡することができなくてもお互いのことをずっと心から想い合う、本当
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.8

事前に前作を見見返してからこの作品をみたので繋がりなどは分かったが、前作をだいぶ前に観た人にとっては中々理解が追いつかない部分もあったのかなと。あと長いです。

内容自体も所々ツッコミどころがあったの
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蛇にピアス(2008年製作の映画)

3.5

観るのに多少の覚悟は必要。グロい、暗い。

私は高良健吾目当てで観ましたが、観終わったあと正直いい気持ちにはなりません(笑)ただ俳優陣の体当たりの演技は観ていて引き込まれるものがあった。

若さゆえの
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.8

純粋な恋愛映画。全てを知った上でもう1度見返すとまた違う見方ができる作品かなと。

愛美がいつも変なタイミングで泣いていたことに高寿が気づいた瞬間が特に泣けました。

あと個人的に良かったと思ったのは
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

『Call Me by Your Name.』

これは映画のタイトルにもなっているセリフだが、これは相手と心も体も1つになりたいというオリバーの思いからきた言葉だと思う。

オリバーとエリオはある意
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.5

観るたびに好きになる作品。
よくある恋愛作品という感じではない。
『恋にもならなかった恋』という感じ。誰もが1度は経験したことがあるのでは。
「あの子はどこか他の子と違う」という物珍しさや憧れからいつ
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傷だらけの悪魔(2017年製作の映画)

3.6

漫画の映画化ということでそこまで期待せずに観始めたがこれが意外と引き込まれた。
足立梨花の強い悪女な感じの演技がリアルでよかった、実際クラスにこんな感じの子いたなーと共感できる人もいるはず。
よくある
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悲しみよりもっと悲しい物語(2009年製作の映画)

4.4

『愛に言葉はいらない』

最後の歌にも出てくるこの言葉を体現するような2人の物語だった。
作中何度かラジオのシーンで登場する「ID人魚姫」この存在に気づいてからはまたさらに泣けました。クリームはこんな
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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

4.1

邦画の中ではかなり好きな作品🎬

「ある1曲が世界を救う」という中々ロマンに溢れた内容。

観終わった後すごくスッキリします!
まさか全てが繋がっていたとは。

「逆鱗」が歌詞も曲もクセになる。個人的
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

4.1

とにかく好きな映画。
ジョニーデップ主演作品の中でも、特にこの映画は彼の演技のよさが引き立っていると感じる。
登場人物もそれぞれ個性的。特にウンパルンパ🕺
独特の世界観にハマります。
それでいてしっか
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