notitleさんの映画レビュー・感想・評価

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2014年1月1日~映画めも。
完成度ではなく、好き、嫌いの点数。

自分への備忘録程度に書いてるので
悪しからず。なんかすみません。

映画(631)
ドラマ(0)

父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)

3.4

イタリアの言語学者の自伝。幼少期から勉学を禁じられ、横暴な父のもと羊使いとして育てられる。恐らく、父や祖父達と同じように。空の低い天気、且つ島という閉鎖的な環境が、悪しき文化を根付かせる。動物に学び、>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

3.8

最初から最後まで、ほぼ動けない男性の視点の中で繰り広げられていく、ある事件の話。目で見てないのに、そこにそれがあるかの様に進んでいき、更に音が恐怖を駆り立てる。終盤に描かれる、今日の各部屋のシーンが、>>続きを読む

永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.5

両親を事故で亡くし、自身も生死を彷徨った青年と、近いうちに死を迎える少女、嘗て死を経験した日本兵の話。異なる視点から描かれる死。雑味のない中で描かれたそれは、あくまで通過点の様。死に怯えるのと、生に喜>>続きを読む

鬼の棲む館(1969年製作の映画)

3.9

誰もが容易に堕ちていく己の身体で、男達を弄ぶ白拍子の話。仇という名の下、偶然再会をした、嘗て自分の身体で堕ち、現在は仏の道を歩み行く上人を、再び陥れようとする。煩悩と身心の争い。中々思い切った内容。欲>>続きを読む

話の話(1979年製作の映画)

3.8

毛色の異なる、複数の絵本を切り貼りした様な作品。ちゃんと暖かいし、ちゃんと悲しい。五感が刺激される。全てを委ねて、観てたい不思議な感覚。

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

3.2

フレスコ画の様な絵が、中世ヨーロッパを感じさせる。戦が終わり、栄えゆく過程の色使いが美しい。アートとして素敵だが、面白いわけではない。

25日・最初の日(1968年製作の映画)

3.8

ロシア革命の話。完全にアート作品、アバンギャルド芸術。かなり政治色が強いけど、普通にかっこいい。今にも溢れ出しそうな、エネルギーが凄い。

夏の嵐(1954年製作の映画)

3.6

ヴェネチアの伯爵夫人と、占領軍の男の破滅的な物語。叙情的で、豪華絢爛に描かれてはいるが、不倫で周り見えず、全てを捨て一心不乱に尽くす女と、金持ちの貴婦人を都合よく利用しサヨナラする男。いつの時代も同じ>>続きを読む

プレイタイム(1967年製作の映画)

3.7

お洒落で、最先端のパリにやってきたユロ氏。慣れない都会であらま、これまな話。前半の無機質でモダンな感じから一転、後半のレストランが同時多発的すぎて、せわしない程。所謂、お洒落な笑いではない。でも、やっ>>続きを読む

愛は盲目(2015年製作の映画)

3.2

気分は良くないけど、良く出来てる。
後悔すれば良い。

ウエスタン(1968年製作の映画)

3.8

西部開拓時代、鉄道の土地を巡って起きた争いとその周りの話。贅沢な間の使い方。水の滴る音から、呼吸まで聞こえてくる。張り詰めた空気の中、視線で交わされる会話。雄大な景色の中で、土埃や臭いまで伝わってくる>>続きを読む

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.9

大人達の醜さ故、3歳で身体的成長を止めた少年目線で描かれる社会の話。そこは醜く、愚かで、卑しい場所。民族や宗教、血縁等で争い、破滅していく。それらを、蔑む様な目で見つめる。狂気的な場面が多く、目を背け>>続きを読む

愛の小さな歴史(2014年製作の映画)

4.0

全員不器用過ぎるし、馬鹿やし、色々粗いし、笑うほどに、そんなことあるかよ、ふざけるな!ってなるけど、疎放でむき出しの感情や、下手過ぎる優しさに、心掻き乱された。皆、色々なもの背負って、辛くても生きてい>>続きを読む

ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(2014年製作の映画)

3.6

ジェームス・ブラウンの伝記ドラマ。恵まれない生い立ちから、如何に彼が登りつめたのか、仲間との確執、彼の演奏指示によって、ファンクが生まれた瞬間、等が描かれている。成功の裏で、孤独を感じながら、時代や界>>続きを読む

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.2

京劇を演じるために生まれてきた、王と妃の人生の話。激動の時代と思想に振り回され続ける文化。命を賭けてやってきたはずなのに、命欲しさに脆くも崩れ去る己。人間の欲望、卑しさが詰め込まれてる。愛は時として何>>続きを読む

関東無宿(1963年製作の映画)

3.5

ヤクザの男と、想い寄せるいかさま師の嫁を描く、清順の任侠映画。筋の通った昔ながらのヤクザと、アヴァンギャルドな演出の混在。構図の変さや、赤青白の色使いが印象的。後半、眉がめっちゃ太くなって笑った。そん>>続きを読む

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

3.4

ドイツ占領下のリヨンの刑務所から脱走を試みる仏人の話。様々な小道具で地道に脱走準備を重ねる。後半の緊張感が凄い。恐らく意図して、寄りの画ばかりで構成し、全体像を見せずに、音と視線で感じる作品なのだろう>>続きを読む

ロマン・ポランスキー 初めての告白(2012年製作の映画)

3.8

友人である当監督による、ポランスキーの波乱の人生を振り返るインタビュー作品。あまりに非情で有名故に、既知内容も多いが、彼の口から心境含め、語られると興味深い。またワイダとの出会いや、自身の実体験と作品>>続きを読む

裸のジャングル(1966年製作の映画)

4.0

ルールを破り、象狩をした白人達が、原住民の怒りをかい、狩られる対象として、荒野に解き放たれる話。継ぎ接ぎ感ある編集ではあるが、自然界の食物連鎖が鏤められ、人間のちっぽけさや卑しさを感じる。意図して、世>>続きを読む

世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

3.0

引きこもりだった女の子が、バイトを始め、趣味のイラストを褒められ、世界が広がる話。1を2にではなく、0から産み出す難しさ。自分を想う親が、知らぬ間に人生を阻害していた。それに気づき漸く踏み出したい一歩>>続きを読む

無伴奏(2016年製作の映画)

3.2

60年代後半ゲバルトローザの真似事する地方の女子高生の恋の話。教科書通り、背伸びして行った、煙草煙る排他的な喫茶店で、少し影がある華奢な文学学生に声掛けられ、惹かれ堕ちていく。学生運動の話かと思ってた>>続きを読む

ケス(1969年製作の映画)

3.5

空の低い、閉鎖的な炭鉱の町で生活する、少年とハヤブサの話。家庭でも、学校でも自分の居場所を見つけられず燻る毎日。彼にとってハヤブサは現在から解き放たれる自由の象徴で、尊きもの。近づき過ぎない距離感が良>>続きを読む

トラスト・ミー(1990年製作の映画)

4.3

社会から摘み出され、居場所のない青年と少女。共に愛を知らず、少し不器用で、生き難そう。偶然出会った二人が、互いの傷を庇い、傷つけ合いながら愛の様な何かを知る。破壊的で刹那的。言葉選びも、画作りも、音楽>>続きを読む

カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

3.8

ベトナム戦争時、米軍のある部隊が、1人の少女を誘拐し、帯同させ、強姦の上殺害した話。戦争という極限の環境の中で、豹変していく戦友。罪を相対的にみないで欲しい。残念ながら世には形違えど、こういう事が溢れ>>続きを読む

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.7

早熟の天才が、如何に上り詰め、壊れ、生きてきたか。天才故の孤独と重圧、それらを支えてきた物の崩壊。普通の心ある若き青年。全てのしがらみを捨て去り、何も考えずに、ただ好きな踊りを、自由に舞い続けてほしい>>続きを読む

シシリーの黒い霧(1962年製作の映画)

3.1

シチリア独立運動の中心者で、貧困者側に立ち、対立者には術を選ばない山賊、サルヴァトーレの謎の死についての話。内容は興味深いし、パレルモの街並みがとても素敵だが、突如差し込まれる過去や、誰か分からぬ無数>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.4

物理的犯行そのものは、作品内で明確化してる認識。では何が悪なのか、社会的制裁は誰にされるべきか、それは正直よくわからない。罪の根源を、極限まで突き詰めた時、人類の誕生にまで行き着くと思う。世に蔓延る不>>続きを読む

泳ぐひと(1968年製作の映画)

3.5

紳士が、過去の知人らしき人達の豪邸プールを、懐古しながら泳ぎ渡って行く。どゆこと?て感じやけど、文のまま。相手の様々な態度、森の季節変化が、人生の栄枯盛衰を見ているよう。とは言え、何の説明もなく淡々と>>続きを読む

リュミエール!(2016年製作の映画)

3.6

リュミエール兄弟の作った数多くの作品から108本を解説と共に。有名な『工場の出口』から始まり、試行錯誤の中、彼らのワクワクやドヤ感が伝わる。彼等が一気に開拓し過ぎた感は否めない。が故に現在があるので喜>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.6

手の平で男を弄ぶ狂わせガールと、振り回されるボーイ達の話。多分、渋谷直角のイメージしてる狂わせガールと違う気がするが、なかなか下品な仕上がりで、これはこれで良い気がする。なりたい自分像と、欲望の狭間で>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

ずっと、「マジか」って言いつつ、ニヤつきながら観てた。時にはファンタジー、時には超絶アクション。各々、自分のイメージの遥か上を行くアウトプット故、もう笑ってしまう。いい意味で、小学生が思いつきそうなア>>続きを読む

テス(1979年製作の映画)

3.8

貧困家庭に生まれ育ったが、実は伯爵家と判り、名家への援助依頼から始まる、妖艶な娘の哀しき人生。封建社会やら、宗教等様々な諸問題と対峙し、堕ちゆく。各々の隙が悲劇へと導く。何処を切り取っても素美しい画と>>続きを読む

恐怖(1961年製作の映画)

3.7

母の死を機に、10年ぶりに離婚し別居する父の元へ来た足の不自由な娘。姿が見えぬ父、不穏な周囲の動き。彼女の眼に映るのは幻覚か、貶めか。結論から逆算していくと、マウントを取るため、お互い知らずに、裏を取>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

3.5

戦後、国に戻らぬ夫。愛故、生きてると信じ、国境を越え言葉通じぬ中、只管に捜す話。裏切りでしかないし、戦争のせいでもない。可哀想な俺感も腹立たしい。一緒になる迄も含め、自己中が過ぎる。でも、ハッとさせら>>続きを読む

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

3.9

返還前の香港の不良青年と、一つの出来事を起点とする、彼の周りで起こる不幸の連鎖。一周回ってダサい。でも、それが良い。迸るエネルギーに、行き所のない感情、変えれぬ運命。この時期、この場所でしか取れない、>>続きを読む

ろくでなし(2017年製作の映画)

3.7

ある男の片腕と用心棒と従業員の話。世から孤立し、渋谷の片隅で生きる。この街を出れば何もできない、ろくでなし。暴力でしか事を進めることを知らぬ不器用な男に芽生える新しい感情。何にでもなれる渋谷という特異>>続きを読む

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