notitleさんの映画レビュー・感想・評価

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2014年1月1日~映画めも。
完成度ではなく、好き、嫌いの点数。

自分への備忘録程度に書いてるので
悪しからず。なんかすみません。

映画(760)
ドラマ(0)

最低。(2017年製作の映画)

3.8

AV業界に足を踏み入れた、3人の女性に纏わる群像劇。環境は異なれど、自己肯定できない故、居場所を見つけられずにたどり着いた場所。自己犠牲により、承認欲求を満たす。選択肢がある中で、見えなくなっている現>>続きを読む

とむらい師たち(1968年製作の映画)

3.8

人の死に伴う葬儀が、ビジネスライク化しゆく状況に危機感を持った男が、周りを巻き込み起業することから展開してく話。戦後、右肩上がりで成長し続け、浮かれる日本への警鐘。気づけば、周りも欲望に飲み込まれる。>>続きを読む

鉄砲安の生涯(1962年製作の映画)

3.6

大津事件でロシア皇太子を救ったのは、彼を運んでいた車夫だった事から始まる、時代に振り回された男の話。ある時は英雄、ある時は国賊と詰られる。己にも責任はあれど、金に群がり利用する人間の非道さ。勝新の豪快>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.9

目の不自由な少年と、彼に恋する幼馴染、そして転校してきた少年の恋物語。親への反抗、一気に広がる見知らぬ世界、嫉妬、初めての気持ち。スレてない少年故の甘酸っぱい世界観。それが恋なのかは判らんけど、恋に近>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.1

戦時中デンマークに設置された、大量の地雷を撤去するよう命じられた、敗戦国ドイツの少年兵達の話。顳顬に銃を突き付けられたような状態で、ゴミのように理不尽極まりない扱いを受ける。悲しき現実と少しの優しさ。>>続きを読む

サーミの血(2016年製作の映画)

3.8

先住民であり、迫害を受ける少数民族サーミ族の少女が、外の世界に憧れ、仲間の元から離れていく話。未だ世界各地で残るこの様な差別。幼さ残る少女の圧倒的な覚悟と空白の半世紀。時の流れと共に変化した民族の誇り>>続きを読む

白夜(1971年製作の映画)

4.0

『白夜』ブレッソン版。青年が中々のダメ行動の連続で、応援したくなる。出会った事が、既に、終焉を引き寄せる。いくら積み上げても、2秒で崩れ落ちる、愛の戯言。世知辛い。過去作に音楽のイメージなく、尚更際立>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

3.8

一人の浪人が、生死をかけ一線を越える、越えないを葛藤する話。全てはその瞬間の為に。人が変化するには狂気さえ必要なのかもしれない。もはや、その後の彼を容易に想像できる。拘りは感じるが、各種音が凄いので、>>続きを読む

ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR(1976年製作の映画)

4.0

GSY!BEのバンド名の由来作。ブラックエンペラーのドキュメンタリー。あどけない少年達でありつつも、論理的な駆引きや、しっかりとした役割行動等、一つの成立した社会をみてる様で、少し意外。全肯定はしない>>続きを読む

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

4.4

炭鉱を生きた少年の、悲しき思い出。走馬灯の如く、展開される少年の過去。どんな時も気づけばいつもそばに居た彼女。当たり前のように助けられてきた。事を終え、何時も2人でケタケタ笑っていた。そんな2人の過去>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

3.4

各々、既にパートナーを持ち、離婚後の子どもを押し付け合う両親の会話を聞き、消えてしまった子の話。両親の全てが、自分中心で腹立たしい。唯、多分社会に往々にしてある光景。子を言い訳に、逃げることを繰り返す>>続きを読む

破戒(1962年製作の映画)

4.3

部落出身の教師が、ことを隠し続け、葛藤し、告白するに至る話。如何に社会が彼等を虐げ、つまらない偏見で排除してきたか、本当に腹立たしい。でも、みている人はちゃんとみてるし、生き様が周りを変え、社会を変え>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.2

人と異なる顔で生まれた故、周りから距離を置かれ、虐められる少年と家族、そして周りの人達の話。世は沢山の意図しない事柄で溢れている。それらが事をややこしくし、生きにくい社会を作る。意外と優しさは周りに多>>続きを読む

パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.4

好きでい続ける自信がなく、終わった恋。そんな折、再開した昔好きだった人。彼はずっと好きな人がいるて話。相変わらず『ちゃんと好き』ってなんやろ、てなる。所々顔を覗かせる今泉監督感。でもやはり、だらしなく>>続きを読む

木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.5

パリ郊外の田舎町に、文化複合施設を建設しようとする市長と、その周りの人達の話。結果は紐付く過程があってこそ。時には追い風さえ、思わぬ結果に加担する。それらが偶然の連続であったとしても。一つのでき事を細>>続きを読む

緑の光線(1985年製作の映画)

3.6

急遽、独りで過ごすバカンス。頑張ってるのに、可哀想な私、皆何も分かってくれない、辛い、世界一不幸だ系の女の話。事あるごとに視界が狭まり、自分の尺度でしか物が見れず、自分中心の我儘ワールドに堕ちる。最早>>続きを読む

名もなき野良犬の輪舞(2017年製作の映画)

4.2

人を信じず、上り詰めた犯罪組織の男と、潜入捜査で組織に潜り込んだ男の、相容れぬ真実の上に引かれた信頼の話。立場を知り、本音と建前が常に並走する中で、付かず離れずの距離感が、スリリング。良き、悪きを超え>>続きを読む

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

4.2

坂本龍一が、今の音楽制作に至った過程の途中記録。単純に、これだけ様々なものと向き合い紡ぎ出される音に興味を惹かれる。人間が数千年かけ積み上げたものよりも美しい、自然の空気の振動。それを認識し、組み上げ>>続きを読む

クローズ・アップ(1990年製作の映画)

4.8

心から尊敬している監督に成りすました詐欺で捕まった男。本人による再現、及び裁判中の記録。生きること自体が、演じる事である中、誰よりも素直な人間らしさがあった。混沌とする社会の中で、失われていくものが多>>続きを読む

情事(1960年製作の映画)

4.0

男女数人で遊びに来ていた島で、親友が忽然と姿を消す。事故か、自殺か、逃走か。捜索の中で惹かれ合う、主人公と親友の婚約者。罪の意識故、拒むも愛されてはいたい。繰り返し続く、自己葛藤。そして出会う己の姿。>>続きを読む

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.1

新井英樹『愛しのアイリーン』の実写。割と書き直してるものの、っぽさは健在。皆不器用過ぎるし、好き勝手し放題。アイリーンはちゃんと天真爛漫で、懐こい。世界一、不器用で醜い愛。好き嫌いと、愛情は別物。エピ>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.4

夢破れ、現実と向き合わず生活する男の話。感覚としては、探しているはずなのに、過去を振り払い逃走してる様。気付かぬうちに背負いこんだ、断ち切れぬ過去。現実と夢の境界線が曖昧になり、感覚を失う。密度の高い>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.9

突然、最愛の家族達を、爆弾によるテロで失った女の話。トルコ系移民、元売人、薬物使用、ネオナチ、極右等様々な色眼鏡が、事実を歪める。一度は死を選んだ彼女が再起する。彼女の行動を肯定はしない、でも正しい事>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

暴対法成立前、広島での警察を巻き込んだ組同士の権力争い。暴力的で、組とズブズブで、平気で犯罪行為をし、金にがめつく、破天荒で、良からぬ噂を纏うパートナー。その設定で起きそうなことが、キレイにイメージ通>>続きを読む

永遠の反逆児 ヴィヴィアン・ウエストウッド/ヴィヴィアン・ウエストウッド DO IT YOURSELF!(2011年製作の映画)

3.0

現在のヴィヴィアン・ウエストウッドの日常。深く掘り下げることなく表面的な内容。World's Endやピストルズについては撫でる程度で、作品へ取り組む過程が中心。自転車好きで、チャーミングなおばあちゃ>>続きを読む

カポーティ(2005年製作の映画)

3.5

カポーティが『冷血』を書き上げる迄の、苦悩と葛藤の日々を描写。ある殺人事件の犯人と面会し、蘇る過去の自分。偽り、演じながら生きる自分と、孤独の中を生きた犯人。次第に、行動に追いつかなくなっていく心。作>>続きを読む

どぶろくの辰(1962年製作の映画)

4.2

戦後、不発弾が数多く埋まる現場でのブルーワーカー達の話。所謂、タコ部屋労働で、気に入らなければ飛ぶ辰。荒々しく無骨ながらも、筋が通り、不器用で、優しき男に一目置かれ、女達も惹かれていく。男臭く、痛快。>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.0

光州事件を世界に伝えた記者と、それを助けたタクシー運転手の話。当時、如何に世界へと伝えられたかは知らないが、それがなければ、未だ変わりなかったかもしれない。自己責任と言うのは簡単だが、彼らの動きが本質>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

過去の己の過ちに対し、選ぶことのできない程の究極の選択を迫られた男の話。終始、奏でられる不気味な音。生きる術を模索し、提示していく人。見え隠れする、建前と本音。あり得そうな選択肢には見向きもさせない。>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

4.0

異性を退屈な“物”、としかみてなかった青年が、偶発的に始めた男娼の仕事を通し、女を知り、変わっていく様の話。無駄を感じる事の描写もあれど、概ね必要性も感じるし、面白くもあった。普段見ることのない、千差>>続きを読む

ショック集団(1963年製作の映画)

3.8

ある事件を解明すべく、狂気を偽り、現場である精神病院に患者として入院し、自身も気が触れてく話。戦争、人種差別、原爆と向き合いきれず、おかしくなった患者達。社会のが抱える諸問題から目を背けるな、というメ>>続きを読む

少女ムシェット(1967年製作の映画)

3.9

貧しい家に生まれ、様々な不幸が容赦なく降りかかり続ける少女の話。作品に描かれているのは、あくまで点でしかない。絶え間ない不幸が彼女自身を変え、更なる不幸を招く。唯一の居場所だった母の死が、最後に彼女へ>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.7

現代美術館のチーフキュレーターの身の周りで起きたいくつかの出来事。作中にばら撒かれたいくつものトリガー。何事もなく過ぎ去る可能性のある出来事が、暴発し続ける。日々どう生きて、どう過ごしているかを試され>>続きを読む

アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.2

初の舞台に向け、踠きながらも進んでたところ、中止が言い渡され、やり切れない演者達の話。1ヶ月という期間を視覚を利用しワンカットで表現。もっと生々しく、恥ずかしくなるような直接的な表現で良いのにな、と思>>続きを読む

ザ・キング(2017年製作の映画)

3.4

悪さしてても、世の勝ち組になれないと悟った少年が努力し、検事になり、腐敗した社会に浸り、堕ちてく話。良くも悪くもアメリカナイズされた、エンタメ感ある作品で、やや情報量多いがテンポは良い。ただ、個人的に>>続きを読む

スリ(掏摸)(1960年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

我を特別な者とし、スリを重ねつつも自己肯定を続ける話。本来は見えぬようおこなわれるはずのスリ行為が、魅入る形で、作中、次々と実行される。結局、自分は何者でもない、という受け入れ難き現実をも受け入れさせ>>続きを読む

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